突然関係を全て0にする「人間関係リセット症候群」の特徴と心理とは?

  • キャリアを考える
突然関係を全て0にする「人間関係リセット症候群」の特徴と心理とは?

誰とも会いたくないし、話したくもない…。ときにそんな気持ちになることもありますが、実際は縁を切ることはなかなかできないもの。しかし、いきなり人間関係をシャットアウトしてしまう「人間関係リセット症候群」と言われる症状が増えていると言われます。あなたの周りにもいるかもしれないリセット癖の原因と対処法をご紹介します。

この記事の目次

    人間関係リセット症候群とはどのようなもの?

    pixta_16704511_M.png

    私たちは、会社や友人、親族など様々な人と関わりを持ちながら生きています。ふとした時に全てを投げ出したくなることもありますが、全ての人が行動に移すわけではありません。

    しかし近年、周囲との関係をシャットダウンしてしまう方が増えつつあり、ネット上では「人間関係リセット症候群」などと呼ばれるようです。増加している理由としては、以下のことが考えられます。

    • ・携帯電話、SNSだけのつながりが増加したこと
    • ・お互いのことを深く理解しなくてもつながりが持ててしまうこと
    • ・インターネットを活用すれば、簡単につながりができること

    気軽にできる関係性は、ふとしたきっかけで崩れてしまうことも多いもの。この関係に慣れてしまった結果として、リアルの世界のつながりも同じように軽視するあり方になりつるあることが理由です。たとえばこんな行動をとる人、あなたの周りにいませんか。

    SNSのブロック・削除:

    Facebook、LINE、twitterでつながっていたにも関わらず、連絡もなく友達削除、フォロー解除となってしまいます。数日前まではコミュニケーションをとっていたのに突然の拒絶に、驚くこともしばしばです。

    SNSを突然退会:

    ブロック、削除をするのも面倒になって、退会することもあります。少しすると何食わぬ顔で新しいアカウントを立ち上げ、1から友達を増やしていく人もいるようです。

    アドレス変更を教えない:

    メールアドレスが変わっても、周囲に教えないケースです。全ての人を拒絶するわけではなく、ストレスなくおつきあいができる相手だけに人間関係を限定するのもリセットの1種でしょう。何かの時に連絡をとろうとした時に送信エラーになってシャットアウトされていることに気付いても、どうにもできないことがあります。

    転職を繰り返す:

    職場の人間関係が面倒になると、転職を繰り返します。端から見ればうらやましいと思われるような待遇であっても躊躇なく退職を選び、似たような仕事を始めるのが特徴的です。

    理由もない引越し:

    誰も知らない場所に行きたい、などと頻繁に住まいを移す人もいます。住まいの側には、それなりにコミュニティーができるものですが、人間関係を断ち切って気持ちをリセットするために、引っ越しも辞さない覚悟があります。

    上記の例が親しい方に該当したとしてもご安心ください。「人間関係リセット症候群」は心理学、医学的な病名ではなく、ネットスラングの一種です。誰にでも起こりうるありふれた症状ですから、重い病気にかかっているわけではありません。

    何が原因でリセットしてしまうのか

    pixta_26167141_M.png

    人間関係をリセットしてしまう要素として、その人の生まれ持った性格や人間関係の構築方法があげられます。

    無理して人に合わせてしまう

    たとえば、合わない人とでもうまく関係を維持しようとする人です。価値観は人それぞれ異なるためどうしてもストレスが生じますが、限界に到るまで無理してしまうことがあります。リミッターが外れて「もうダメだ」となってしまった瞬間が、リセット行動をとるタイミングです。

    価値を感じない人間関係

    誰もが上辺だけで話しをしている関係はおもしろみに欠けて、そのコミュニティーにいても自身の成長がないと感じるシーンも出てきます。「人間は人との関わりで成長していくもの」と考える人は特に、自分をより成長させられる人間関係を求めて新しい環境を探し続ける、というイメージです。

    人目を気にしすぎる性格

    「こんなことをしたら、相手はどう感じるか」「カラフルな色味の服が好きだけど、若作りと思われるのではないか」など、あらゆる場面で周囲の評価ばかり気にして生きていると、心が疲弊していきます。「真面目で良い人」という印象がある人が、突然プツンと糸が切れたように人間関係をリセットしようと考えることもあるでしょう。

    日常的な疲れが積もり積もって限界に達したタイミングでとる行動がリセットです。リセットすることは、「周囲からの自分自身のイメージを再構築すること」と捉えるため、ゼロからの人間関係構築も厭いません。人から見た自分を気にするあまりに「こう思われていたい」というイメージとのミスマッチを許容できない性格とも言えるでしょう。

    当てはまりやすいタイプ 5選

    pixta_25319937_M.png

    人間関係リセット症候群に当てはまりやすいタイプとして意識しておきたい5つの特徴を見ておきます。該当するものが多いほど人間関係をリセットしたい気持ちになりやすく、
    周囲を隔絶するあり方に陥りがちです。

    1. 自分を出すのが苦手な方

    人と接する時に自然と心の距離を維持してしまう癖があり、親しくなった相手にも気を使いすぎる性格です。ありのままの気持ちを伝えることも苦手なので相手に合わせて対応を考えているうちに、ストレスが溜まっていきます。表面的な付き合いが多くなりがちなのも、このタイプの特徴です。


    2. 1人で静かに過ごす時間が好き

    そもそも孤独を感じにくく、大勢でワイワイ過ごすよりも1人で静かに暮らすのを好むタイプも少なからずいるものです。保護者会などの延長でママ友などを作っても、本当に望むあり方とは異なることから苦しくなって、子どもの卒業などをきっかけにリセット行動を起こしがち。周囲をシャットダウンした瞬間に肩の荷がおりたような気になって心が落ち着くようなら、心地良い生き方を見つめ直してみましょう。


    3. 相手を優先しすぎる優しさ

    親しい相手であるほど相手が喜ぶことを優先し、自分のことができなくなってしまう性格です。自分よりも相手を優先する優しさが、徐々に自分の中にストレスを蓄積してしまいます。買い物に行ったとしても相手が見たい店を優先する、本当は別のものが食べたくても相手の好みのレストランを選んでしまうといった行動が見られたら、やや注意が必要です。


    4. 妥協できない完璧主義

    接する相手からはいつも優秀と思われたい、高い評価を受けたいといった気持ちが強いあまりに人間関係を維持できません。どんなことを行うにも自分なりのシミュレーションを持って臨み、思い通りの成果があげられて始めて満足するようなら、完璧主義の傾向があります。他人の言動はコントロールできないということを認めて、気軽に接する生き方を身につけるとストレスが軽減されるかもしれません。


    5. プライドが高い

    プライドが高い人にとって相手から拒絶される経験は、堪え難い苦痛を伴います。「切られるくらいなら私のほうから」と予防線を張ることでプライドを維持できるのですが、自身のあり方を改めない限り関係が安定しません。

    リセットしたい気持が生まれたときにするべきこと

    pixta_21566264_M.png

    リセット行動を取る傾向はスマホやSNSに慣れた若い世代に顕著ですが、必ずしも悪いこととも言い切れません。心のバランスを維持するために必要な行為であれば、その人にとっては重要なパーソナリティの一部とも考えられます。

    ただし、これは多くのやり直しがある若い世代のお話です。ミドルシニア層が同じような方法を選んでしまうと、大きな損失につながるリスクが高いです。言うまでもなく、これまでの人脈は大きな財産であり、転職を検討するときなどにも最も活用できる財産です。今後、体力が衰えたときに助け合える可能性もあります。

    40代や50代にもなると、定年退職後の人生まで見据えた考え方、働き方、生き方が大切です。一定の年齢になってから人間関係を構築するのは思うよりずっと大変なことであり、生き甲斐を失う結果になってしまうケースもあります。リセットしてから後悔することのないように、早いうちから周囲にいる人を大切にして、ご縁を活かす生き方へとシフトしましょう。

    人生を歩んでいく中では、きっと「すべてをリセットしたい」と思うような事態が起こることもあるかもしれません。そんなリセットしたい気持ちが生まれた時には、相手の良いところに目を向けて、自分も出来る限り自然体で付き合えるように、前向きな考え方へと切り替えましょう。自分も他人も全てが完璧というわけではなく、お互いに妥協し合える関係が心地良い人間関係につながるもの。相手の至らないところまで含めておつきあいができるようになると、自分が良く思われようとする考え方も変わってくるはずです。

    言い換えると、考え方や価値観の違いをある程度許容して、どんな相手とも上手に関係を構築できる柔軟性が重要です。柔軟な思考ができるのは大人としての魅力を高めることにもつながり、深みを感じる人間性を育ててくれます。

    記事をシェアする

    • Twitter
    • Facebook
    • Line

    あなたへのオススメ記事

    意外と知らない?パートとフルタイムの違いとは

    意外と知らない?パートとフルタイムの違いとは

    働き方を考えるうえで大きなポイントとなるのは、「パート」か「フルタイム」のどちらで働くかということ。自分に合った働き方が見つけられるように、パートとフルタイム、さらに正社員まで含めて、働き方の違いを見ておきましょう。

    • キャリアを考える
    • 2018年11月 8日
    パートの人間関係が面倒。トラブルを上手にかわすコツとは?

    パートの人間関係が面倒。トラブルを上手にかわすコツとは?

    「同世代の主婦が多いから安心」と思って始めたパートの仕事。働いてからわかったけれど、意地悪な人がいたり、あからさまに悪意を向けてくる人も……。人間関係って面倒なことが多いですよね。そこで、パートによくある人間関係のトラブルと上手にかわす対処法を紹介します。

    • キャリアを考える
    • 2018年11月 6日
    「パートに行きたくない!」――その理由と、いざという時の対処法

    「パートに行きたくない!」――その理由と、いざという時の対処法

    「あ~ぁ、今日はパート休んじゃおうかなぁ」――悪魔のささやきが聞こえてきても、時給制のパートの場合、働かないと給料を得られません。「でも本当に行きたくない時があるんだもん…」とお嘆きの皆さん。その原因と対処法を探ってみましょう。

    • キャリアを考える
    • 2018年10月31日
    パート先でのいじめや嫌がらせ。心が苦しくなってしまう前の対処法

    パート先でのいじめや嫌がらせ。心が苦しくなってしまう前の対処法

    残念だけれど、大人の世界にもいじめはあります。「幼稚な人達だな」と気にせずにいても、いじめが長く続けば精神的に参ってしまいます。あなただけでなく、あなたの家族が幸せに暮らしていくためにも、いじめに遭った時の対策を考えておきましょう。

    • キャリアを考える
    • 2018年10月26日
    資格を取って、子育てしながら仕事しよう!

    資格を取って、子育てしながら仕事しよう!

    出産後、しばらくは育児に専念し、子どもが小学校生活に慣れた頃に社会復帰を考える人も多いのではないでしょうか。しかし、ブランクがあることや、経験がない点などに不安を感じ、二の足を踏む人もいるかもしれません。そこで強い味方になるのが「資格」です。今回は仕事と子育てが両立でき、社会復帰も後押ししてくれるママにおすすめの資格についてご紹介します。

    • キャリアを考える
    • 2018年6月20日
    子育てと仕事の両立が大変!うつかな?と思ったら...

    子育てと仕事の両立が大変!うつかな?と思ったら...

    毎日、分刻みに近いスケジュールで、子育てと仕事・家事の両立を頑張るワーキングママ。「頑張らなくては」と自分を奮い立たせているうちに、気づかないうちにストレス過多になっているかもしれません。過度のストレスは「うつ」の引き金になることも……。気を付けておきたいポイントについてまとめました。

    • キャリアを考える
    • 2018年6月19日

    おすすめ・シリーズ記事

    人気記事ランキング

    おすすめの求人はこちら

    雇用形態から探す
    募集条件から探す
    働き方から探す
    福利厚生から探す
    職種から探す