パート・アルバイトの面接。採用の合否を決める「服装&身だしなみ」とは?
- 転職・退職ノウハウ
- 公開日:2017年10月10日
- 最終更新日:2018年11月 1日
正社員の面接と同じように、パートやアルバイトの面接も身だしなみに細心の注意を払うことで、採用に近づくことができます。服装はもちろん、髪型やメイク、靴やカバンにいたるまで。男女別・職種別の身だしなみのポイントを詳しく解説します!
この記事の目次
すべての業種・職種に共通したルールは、「清潔感」のある服装。
面接は、企業と求職者が"初顔合わせ"をする場。みなさんが、「どんな企業だろう?」「どんな人が働いているのだろう?」と思っているように、企業もまた、みなさんに対して「どんな人だろう」という気持ちで面接に臨んでいます。
そのため、どの業界・職種を志望するにしても、相手に失礼のない服装で望むことが大切であり、清潔感が最大のポイントになります。
たとえば、しわしわのスーツや色あせたシャツを着ていたら? 髪型がボサボサだったり、肩にフケがたくさん落ちていたら? 身だしなみがいい加減だと、企業は「当社に対する気持ちもいい加減なんだな」と思いかねません。清潔感のある服装は、面接を受けるにあたって「最低限守るべきルール」です。
まずは清潔感のある服装を心がけること。その上で、志望する業種や職種、年齢・性別にふさわしい身だしなみに配慮することで、面接官に良い印象を与えることができます。
男性のパート・アルバイト。服装で気を付けたいポイント
次に、男女別の身だしなみポイントについてご紹介します。まずは男性から。
業種・職種によっても異なりますが、スーツが無難です。スーツを着用しない場合は、カジュアル過ぎないよう気をつけましょう。
髪型:顔や目、耳にかからない長さに
「髪型自由」としている企業を除いて、茶髪・長髪は基本NG。髪の毛が中途半端に長いと不潔な印象を与えてしまうので、髪が目や耳にかからないようにしましょう。フケが肩に落ちていないか、目ヤニがついていないかチェック。無精ヒゲを剃るのを忘れずに!
上半身:ダークカラーのジャケット+白シャツ
スーツを着用するなら、黒や紺、グレーなどのダークスーツを。オールシーズン向けのスーツなら、季節を問わず着ることができます。春夏はグレーなど薄めの色を、秋冬は黒や紺など濃いめのジャケットを選べば、季節感を出したスタイルにすることができます。
シャツは、デザイン性の高いモノよりも無地のシャツが良いでしょう。色味は白か淡い色を。無難で清潔感を与えられますが、汚れが目立ちやすいというリスクも。袖周りや首周りが汚れている、脇が黄ばんでいるなどのシャツは避けましょう。秋冬はシャツにジャケットを羽織ることをおすすめします。
寒い時期はマフラーやコートなどを着用すると思いますが、脱ぐタイミングに注意。コートやマフラーを脱いでから面接会場がある建物に入るのがマナーです。夏はシャツ1枚でも汗をかきやすいので、ハンカチやタオルは必ず携行しましょう。
下半身:ロングパンツ一択、チノパンが無難
スーツ着用でなければ、チノパンがおすすめ。色はカーキ色や紺、黒などを選びましょう。暑い時期は汗をかきやすいですが、間違ってもハーフパンツは選ばないように。上半身・下半身ともに、夏は淡い色のものを選ぶと、爽やかさを演出できます。
靴:服装に合わせて、おとなしめの革靴を
革靴かレザースニーカーがおすすめです。色は服装に合わせて、派手すぎないデザインのものを選びましょう。汚れのないよう、事前に磨いておくこと。スポーティーなスニーカーはカジュアルすぎるので、避けたいところです。靴下は白よりも黒や紺などのダークカラーの方が、汚れが目立たずおすすめです。
カバン:A4サイズの書類が入る革製のバッグを
履歴書や書類の入る大きさのカバンを選びましょう。革製もしくはナイロン製で、色は黒や黒、グレーなど控えめなものにしましょう。手ぶらは印象がよくありません。
女性のパート・アルバイト。服装で気を付けたいポイント
では、女性の場合、面接時の服装はどんな点に注意すれば良いのでしょうか。
男性よりもバリエーションが豊富にあり、スーツを着用する人もいれば、ワンピースやカジュアル目にシャツ+スカートを選ぶ人もいます。メイクにも十分、気を配りたいところです。
髪型:長い前髪はピン止めで止める
ロングヘアの人は束ねること。前髪が長い人はピンで止めておきましょう。髪留めは派手なデザインのものを避け、シンプルなデザイン・色のものを選びましょう。また、ヘアカラーは、落ち着いた色が良い印象を与えられます。無理に白髪を染める必要はありませんが、お客様と接する接客などの仕事の場合は、染めておいたほうが好印象につながるかもしれません。
お化粧:ナチュラルメイク。香水のつけすぎに注意
濃すぎるメイクはNG。アイメイクはブラウン系など色味を抑えて。リップもベージュ系のものを選びましょう。アイシャドーやチーク、リップの色が濃過ぎると、厚化粧に見えてしまうので注意しましょう。香水は使用しないか、極力控えめに。体臭が気になる人は、香水よりも制汗剤を使用しましょう。
上半身:ジャケット以外に、アンサンブルニットなどもOK
ジャケットに襟付きのシャツが無難ですが、ニットでもアンサンブルなどであれば、きちんとした印象を与えることができます。いずれにしても、オーソドックスなデザインを選び、派手な柄のものは避けましょう。ワンピースにカーディガンを合わせるのも「あり」です。
下半身:膝丈のスカートかパンツを
スカート、パンツどちらでも大丈夫。ジャケットを着用する場合は、ジャケットの色や素材に合わせたものを。スカートが短いと肌の露出が多くなってしまい、あまり良い印象を抱かれません。膝丈のタイトスカートもしくはフレアスカートがおすすめです。ストッキングにも注意。ビジネスシーンでは、柄の入っていないベージュのストッキングを着用するのがマナーです。
靴:パンプスやローファー。靴底のすり減りもチェック!
黒や紺などダークカラーのパンプスやローファーがおすすめです。パンプスを履く場合は、ヒールが高すぎないものを選びましょう。面接官は足下も注意深く見ています。ヒールに傷があったり、底がすり減っていませんか? 早めにチェックして、修理に出しておきましょう。
カバン:書類が入るハンドバッグやトートバッグを
男性と同様に、書類の入る大きさのものを選びましょう。トートバッグよりもハンドバッグの方がかちっとした印象を与えることができます。エコバッグはダメですよ。
職種別! パート・アルバイトの身だしなみチェック
男女別の身だしなみチェックポイントが把握できたら、志望する職種ごとに注意点を見ていきましょう。
ファミレスやカフェ、居酒屋のスタッフ
衛生管理が問われる飲食店の場合、いつも以上に清潔感に気を配ることが大切です。服装だけでなく、髪の毛や爪のお手入れなども十分に行っておきましょう。爪は短く切りそろえておくこと。ネイルはできれば落としておきましょう。男性はヒゲも剃っておきたいところ。
コンビニやスーパー、量販店のスタッフ
コンビニやスーパーは飲食店と同様に食品を扱うため、衛生管理を徹底しています。そのため、清潔感を特に重視する傾向があります。洋服のしわやほこり、靴の汚れ、髪型の乱れなど、事前に細かくチェックしましょう。服装はカジュアルでも問題ありませんが、上品で清潔な印象を与えられるものを選びましょう。
百貨店やホテル、アパレル系の販売職
おもてなしを重視する百貨店やホテルの面接では、スーツで臨んだ方が無難です。アパレル系の販売職の場合は、応募するブランドのイメージにマッチした服装を選びましょう。「服装自由」とする企業の場合は、企業があなたのコーディネートをチェックしていると考えて良いでしょう。サンダルやジーンズなどカジュアル過ぎる装いを避けた上で、大人の常識を踏まえたコーディネートをしましょう。
塾講師・家庭教師
私服でも問題ありませんが、カジュアル過ぎないように。塾講師はスーツを着て授業を行う場合もあるので、応募先の職場環境なども事前にチェックした上で服装を選ぶことをおすすめします。
工場の製造スタッフ・介護職
私服で問題ありません。襟付きのシャツとパンツ、スカートなどを合わせて、清潔感のある服装を心がけましょう。
事務職・コールセンターのスタッフ
事務職やコールセンターなど、オフィスワークの場合、制服やスーツを着用して勤務することが少なくありません。そのため、面接に臨む際はスーツ着用が無難です。
「服装自由」の面接を受ける時の注意点
パート・アルバイトの面接では、「服装自由」「私服可能」とするところが少なくありません。自由と言われてしまうと、逆に悩んでしまいますよね。どこまでカジュアルにして良いのか。「自由と言いつつ、実は基準があるのかも」と考え込んでしまったり......。
服装自由とする企業の中でも、前述のアパレル系の場合は、応募者のコーディネートから服装のセンスなどを見るところもありますが、個性を伝える目的であれ、奇をてらった服装はオススメできません。
それ以外の職種では、ホテルや百貨店、事務職などの職種を除き、カジュアルな服装でも問題ありませんが、ジャケットとパンツの組み合わせが無難です。派手すぎる服装や清潔感のない格好にならないよう気をつけましょう。敢えてスーツを着用していくことで、「応募の意欲をアピールする」という戦略も有りです。
服装以外で注意すべきポイント
身だしなみチェックができたら、いよいよ面接です。ここでは、面接を受けるにあたって、服装以外で注意すべきポイントを解説します。
面接時の持ち物
多くの場合、面接会場は始めて行く場所。迷って遅刻するようなことのないように、面接会場の住所や会場までの行き方はスマホで検索のうえ時間を把握。ブックマークなどしておくと安心です。担当者の名前や部署名などは事前にメモしてカバンに入れておきましょう。
また、「履歴書は不要です」と言われている場合でも、念のため持参しておくことをおすすめします。面接時に書類記入などを求められることもあるので、筆記用具や印鑑も持参しましょう。面接で採用後のスケジュールなどを確認される場合もあるので、スケジュール帳も忘れずに。なお、身分証明書や銀行のキャッシュカードなどがあると、その場で採用となった場合の手続きがスムーズに済みます。
【面接時に持参するもの】
・面接会場の住所、行き方、担当者の名前を書いたメモ
・履歴書
・筆記用具
・印鑑
・スケジュール帳
・身分証明書
・スマートフォン など
面接前の注意
タバコを吸う方は「落ち着くために、面接前に一服」といきたいところですが、非喫煙者は匂いに敏感。「この人、タバコ休憩多いのでは...」などの懸念を抱かせないように、できれば我慢したいところ。どうしても、という方は煙でいっぱいの室内の喫煙所を使うよりも、喫茶店などで一服の方が服に匂いもつかないのでオススメです。
面接での話し方
どんなに身だしなみに気を配っても、話し方がぞんざいだと、悪い印象を与えかねません。面接では姿勢を正し、相手の目を見て明るくハキハキとした口調で質問に答えましょう。採用されることが目的ですから、独りよがりな話し方は禁物。特に年配になると自分の話ばかりをしがちなので、注意しましょう。話し方はわかりやすく、具体的に、そして丁寧な言葉を選ぶことが大切です。
まとめ:清潔感に注意して明るく前向きな姿勢をみせましょう!
パートやアルバイトの面接は、正社員よりもカジュアルな格好が許されてはいるものの、だからといって身だしなみに気を配らなくて良いわけではありません。「考えなきゃいけないことがたくさんあって大変だな」と思うかもしれませんが、身だしなみに必要なポイントを一つひとつチェックしていきましょう。
働くということは、社会の中に身を置くこと。つまり、社会のさまざまな人と関わっていくことでもあります。応募先企業はもちろん、これから先、仕事で関わる人々のことをイメージすると、服装のイメージがしやすいと思います。身だしなみに気を配り、明るく前向きな姿勢で面接に臨めば、きっと、企業はあなた自身の心の中にある「仕事への誠実な思い」を汲み取ってくれることでしょう。
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