40代からでも強い資格は?キャリアアップ・転職に役立つ資格10選
- 自分の相場を知る
- 公開日:2018年3月22日
- 最終更新日:2022年4月18日
40代の転職・キャリアアップでは、豊富な知識・経験とスキル、そして人間性が評価されます。どれが欠けても理想の将来が遠のきますが、他の応募者と評価が横並びになったときに特に効果を発揮するのが「資格」です。知識・経験を示す客観的な評価指標として40代からでも取得したいおすすめ資格、検定をまとめて紹介いたしましょう。
この記事の目次
40代から挑戦するならどんな資格を選べば良いの?
40代から挑戦するなら、今の仕事に役立つ資格もしくは転職・独立につながる専門性が高い資格がおすすめです。
資格によっては、比較的簡単に取れるものは多くありますが、合格率の低い難しい資格であれば、企業からも重宝されやすいでしょう。とはいえ、必ずしも「難易度が高い=転職に有利」とは限りません。どんな資格を持っていると役に立つのか、今後社会的に需要が高くなる資格は何かをチェックしておくと、より転職にも有利に働きやすくなります。
「資格取得は採用の決め手にならない」と言われることはありますが、向上心や応募職種に対する関心度合いを示す目安になります。学習を進める中で該当職種に関する情報のアップデートができますから、業界の最新動向を探る意味でもおすすめです。
40代のキャリアアップに役立つ資格はこの3つ
知識を仕事に活かすことが前提となるため、業種や担当部署によってねらいたい資格が異なります。代表的なものを3つ、参考までに見ておきましょう。
・行政書士
法律に関する広範な知識が身に付く資格です。官公庁に提出する書類のフォーマットを整えたり正式な契約書を作成したりする時に必要なスキルを養って、総務・法務部署で活躍したい方に適しています。合格率7%程度とやや難易度が高めですから、市販テキストや講座を活用しつつ、腰を据えて挑戦する必要があります。
・1級FP技能士(CFP)
保険や金融資産運用、相続などお金に関する知識が身に付きます。学科合格率10%程度と、普通からやや難しめくらいの難易度です。身に付けた知識を活用してお客さまの相談に対応するなど、コンサルタント業務での転職でアピールできる差別化スキルを持ちたい方にもオススメです。
受験資格としては実務経験を含む諸条件が定められていますが、これまでの職務経験の中に「資産の設計・運用・管理」の業務、相談業務、コンサルティング業務のいずれかがあれば、正社員ではなくともパート・アルバイト、派遣社員などでも実務経験として認定され、受験が可能な場合があるようです。(自身の職務経験で受験できるかは運営団体へ確認ください)
・中小企業診断士
経営コンサルタントに関する唯一の国家資格です。経営戦略立案などマネジメントに関するノウハウが身に付きます。合格率5%程度と難易度が高く、計画的に準備を進めなければ取得できない資格です。1次試験と2次試験での記述だけではなく、2次試験では口述試験もあるため、入念な対策が必要となります。
40代の転職に役立つ資格はこの3つ
40代からの転職は、一定のスキル・知識を持っていることが前提とされます。語学力も評価される傾向が強いことを考慮すると、以下3つがおすすめです。
・TOEIC860点以上
グローバル化が進む現代においては、語学スキルを求める企業も少なくありません。語学力を活かした働き方を希望するなら、ビジネス英語の対応スキルを証明できるTOEIC試験を受けてみるのがおすすめです。860点以上ならAランクと評価され、十分なコミュニケーションが取れるレベルだと認識してもらえます。高得点をあげるには慣れも必要ですから、公式テキストを活用しながら準備すると良いでしょう。
・介護福祉士
高齢化社会において、社会的需要が高い分野です。将来的には介護事務所開業を目指すキャリアも拓けます。平成元年に行われた第一回試験の合格率は23.2%と難易度の高さが目立ちましたが、第24回試験以降では平均60%の合格率となっているため取得のハードルは年々下がる傾向にあります。
受験資格を得るためには「実務経験3年以上」「実務者研修を修了」していることが必要となるため、介護業界での経験がある方は挑戦してみる価値があると言えるでしょう。
・証券アナリスト
ファンドマネージャー、投資コンサルタントといった金融のスペシャリスト資格。事業会社のIR担当者を目指す方にもおすすめです。通信講座を受験する必要があり、最終合格までには時間がかかる傾向はありますが、一次試験合格レベルでも資格として履歴書に記載できます。
比較的取得しやすい資格4つ
難易度が高い資格を目指したい意向はあっても、40代から始めるにあたって尻込みする方もいるはず。比較的取得しやすく、転職に役立つ資格を紹介します。
・宅地建物取引士
第2の人生スタートに向けて40代で挑戦する方が多い 資格です。金融、建設など不動産関連業界でも評価されます。合格率15%程度ではありますが、市販テキストで準備をすれば間に合うくらいの難易度です。中にはこれまでずっと専業主婦だったにも関わらず、79歳で一念発起。結果、2年後に見事合格したという方もいるようです。
・管理業務主任者
マンションの管理業務で求められる資格です。合格率20%程度のため、宅地建物取引士と合わせて学習を進めてみるのも一つの手です。体力に自信がなくなってからも続けやすい職種であり、有資格者には法的な需要があるため、安定した仕事への転職を希望する方におすすめです。
関連記事:仕事に役立つ資格│管理業務主任者〜需要や取得する魅力を紹介〜
・ビル設備管理技能士
ビルメンテナンスに関する資格です。ビル設備管理に関する高校や大学を卒業している場合は2級取得にあたっての実務経験は必要ありません(それ以外の場合は2年間の実務経験が必要です)。職業訓練校で学ぶこともできるため、2級を取得してからビルメンテナンス業界への転職を実現する方も多いです。2級の合格率は38%程度と取得しやすく、一定の知識や経験を証明できる資格です。
・キャリア・コンサルティング技能士
国家検定制度である「キャリアコンサルティング技能検定試験(1級または2級)」に合格された人に対して与えられる称号であり、人事系の職種を希望する方におすすめです 。2級学科の合格率は73%程度、実技の合格率は16%程度とされています。実技に含まれる論述や面接でつまずく方が多いため、出題傾向をふまえた準備をしましょう。
まとめ:40代からの資格取得は目的意識が重要
40代から資格取得は「何のために挑戦するか」という目的意識が大切です。どんなに難易度が高い資格を持っていても、今の仕事とは関わりが薄い分野だったり転職希望先企業が求めるスキルと異なったりすれば、評価の対象とされません。
履歴書の資格欄はたくさん並べれば良いというものでもなく、募集職種とのマッチングが重要です。保有資格の関連性が乏しい場合は「資格マニア」という印象になりやすく、応募者との差別化がしにくい問題が出てきます。
限られた時間を有効活用するためにも、今後のキャリアプランや転職先が求めるスキルをふまえたうえで、挑戦する資格を考えてみましょう。