定年後の再就職はみんなどうやって探しているの?仕事の探し方について
- キャリアを考える
- 公開日:2017年10月 1日
- 最終更新日:2019年5月10日
長かった仕事人生を終えて、いよいよ定年退職。これからはゆっくりとした生活を送りたいところですが、年金を満額で受給できるのは65歳から。「まだまだ元気だし、定期的な収入を稼ぐためにも、働きに出よう!」という方に向けて、60歳からの仕事や再就職についてご紹介いたします。
この記事の目次
定年後の就職先を探す方法、5選!
定年後の再就職先を探す方法は、大きく5つ挙げることができます。
再雇用制度の活用
1つ目は、一度退職をしてから再び同じ会社に雇用される「再雇用制度」の活用です。近年、企業側は希望者がいれば再雇用することを義務化されたため、最も一般的な選択肢かもしれません。慣れ親しんだ環境・仕事内容のため、スムーズに働くことが可能です。しかし雇用条件は見直される場合が多いため、年収が現役時代の約20%~50%程度低下することも。さらにポジションも大きく変更されてしまうため、中にはストレスを感じる人もいるようです。
知人からの紹介
2つ目は知人からの紹介です。知人から仕事内容や職場環境などを詳しく聞くことができるため、比較的働きやすく、理想的な転職方法と言えるかもしれません。そのため、人材を求めている知人がいれば、打診してみるのもいいかもしれません。
人材紹介会社の活用
3つ目は民間の人材紹介会社の利用です。顧問などの仕事も紹介会社によっては扱っているため、いろいろな仕事から選択することができ、選択肢は幅広いです。しかし、自分の経験・スキルと企業側のニーズが噛み合わなければ紹介自体受けることができないため、紹介会社任せにするのは注意が必要です。
シルバー人材センターの活用
4つ目はシルバー人材センターの活用です。地域毎に1つずつ設置されています。公益社団法人として運営されているため信頼できますが、仕事の紹介を受けるには2~3000円程度の年会費がかかります。多くの仕事が時給・日給などの給与ベースではなく、配分金(報酬)の形式を取っているため、高い収入を期待することはやや難しいかもしれません。
シニア向け求人情報サイトの活用
5つ目は求人情報サイトで仕事を探すことです。これまで求人情報サイトは若年層向けのサービスが主であり、シニア向けの求人情報サイトは不足していました。しかし、マイナビミドルシニアなどのサービスも出てきており、様々なシニア向けの求人を探すことが可能になりました。
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どんな仕事が人気なの?
65歳以上の74.2%は非正規で働いている!
再雇用制度を利用せずに60歳からの仕事探しを行う場合は、一体どのような職業に就くことが多いのでしょうか。職種は様々ですが、平成28年版厚生労働白書によると65歳以上の74.2%は非正規での仕事についており、嘱託社員やアルバイトのような働き方が多いといえます。
正社員として働くことも場合によっては可能ですが、誰にも負けないほどの強みがあることや、フルタイムで働き続ける体力などが求められるため、ハードルは高めです。
シニア層が求められる職種は?
人気の職種としては、ビル管理やマンション管理があげられます。これは経験値の高さや、人当たりのよさといったシニアならではの要素が、雇用主から魅力的とされるためです。しかし競争率は高いため、ビル管理であればボイラー技士や消防設備士といった資格を、マンション管理であれば、建築物環境衛生管理技術者やマンション管理士といった資格を保有しておくと就職が決まりやすくなる傾向があります。
ほかに人気の高い職業としては警備員があげられます。初めての場合は、仕事に関連する法律を学ぶ基本教育と実務研修をそれぞれ15時間ずつ受ける必要がありますが、基本的にはこれだけで警備員として働くことが可能です。求人ニーズは高いため、スムーズに仕事を決められるケースが多いです。
シニア層を積極的に雇用している企業も
一方で、資格がなくても外食や販売などで働く方法もあります。たとえば、モスバーガーやドン・キホーテなどの企業では、シニア層を積極的に雇用しています。もともとは若年層の人材不足によってシニア層へ雇用をシフトしたという背景があるのですが、シニア層のほうが無遅刻無欠勤で働いてくれる人が多く、さらに朝早い時間帯も苦にならないなどの強みも発揮されています。お客さんからの評判もいいということで、安定した雇用が続いています。
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経験を活かすべきか、求められる仕事につくべきか
60歳からの仕事を新たに探していくときには、どのような点に気をつければよいのでしょうか。
まずは、今までの経験を活かせる仕事を探すことが優先しがちですが、採用は相対的なものです。若者には知識や技能をどんどん身に付けていくポテンシャルがあり、雇用する側としても長く働いてくれる期待をしているため、やはり若者との競争には難しさがあります。
そこで今までの経験にとらわれずに、まずは自分にできることを列挙してみましょう。先ほど紹介した警備員や販売員といった仕事は、比較的仕事につきやすい職種です。働き始めるのにハードルが高ければ、再就職するのも大変ですから、まずは働き始めるのに敷居が高くない職種から探すことも検討するとよいでしょう。
自分の都合に合わせて働ける、という魅力も
そして同時に自分のライフスタイルを見つめ直すことも大切です。今まではひたすら仕事に取り組んできた生活も、これからは新しい生活へと変わっていくことになります。仕事を辞めても人生は長いのですから、第二の人生をどのように過ごしたいのかをじっくりと考えてみましょう。
その理想的な人生が送れるようにするためには、どのような働き方が適しているのかという視点から考えを進めることで、仕事も選びやすくなります。
前述の労働力調査によると、60歳以上の非正規労働者が現在の仕事に就いたもっとも多い理由は「自分の都合のよい時間に働きたいから」と答えており、仕方なくアルバイト、というよりも適度な働き方を実現できるのがアルバイトだった、と捉えています。
もちろん、必ずしも雇用される必要はなく、自営業などのような働き方も可能です。今までできていなかった夢を実現させるチャンスかもしれません。
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まとめ:理想的な第二の人生を送るために
定年後の再就職としては、再雇用制度の活用が一般的ですが、新たな仕事につく選択肢を選んだ方も多くいます。また、60歳からの仕事では、マンション管理や警備員、販売員が人気です。
しかし、どのような職に就くにしても大切なことは、自分には何ができるのか、そしてどのような人生を送っていきたいのかを追求することが大切です。
もしこれまでやりたいと思っていたことがあるのならば、これを機に挑戦するのもよいでしょう。