スーパーの求人で見かけるパートとアルバイトの違いって?

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スーパーの求人で見かけるパートとアルバイトの違いって?

主婦に人気のあるパート先のひとつ「スーパー」。求人情報などには「アルバイト・パート募集」と書かれてあることがありますが、この2つはどのように違うのでしょうか? 「アルバイト」「パート」の違いについて解説します。

この記事の目次

    パートとアルバイトの違いはなんですか?

    スーパーのほか、コンビニエンスストアやファミリーレストランなどでも「アルバイト募集」「パート募集」と表記されていることがありますね。法律的にはどう違うのでしょうか? 

    法律的にはパートとアルバイトは一緒!?

    実は、「パート」「アルバイト」には、法的に明確な違いはありません。「労働基準法」では、パートやアルバイトはもちろん、正社員も派遣社員、契約社員も一括して「労働者」と呼ばれています。

    労働基準法に関して詳しく知りたい方はこちら

    ではなぜ、「パート」「アルバイト」と分けて明記されることが多いのでしょうか。「パート」は「パートタイム」の略語で、フルタイムよりも短い時間働く勤務形態のことを指しています。早朝や午前中の3~4時間だけ働いたり、子どもが幼稚園や学校に行っている5~6時間だけ働くなど、主婦が家庭と両立しやすい働き方であることから「主婦向け」というイメージが定着しているようです。

    一方、「アルバイト」は、ドイツ語の「Arbeit」という言葉が由来と言われています。旧制高等学校の学生が、学業の合間に行う家庭教師などの仕事を「アルバイト」と呼んでいたことが一般に広がったものだそう。そのため、「アルバイト」は学生や本業がある人が本業以外にやる仕事というイメージが強くなっています。

    法律的にはパートもアルバイトも同じで、仕事内容や時間にも変わりないのに、求人誌や求人サイトでわざわざ呼び名を変えて募集しているのはなぜなのでしょうか。それは、企業が便宜的に使い分けているというのが実情のようです。「主婦に訴求したい=パート」と「学生や本業のある人にアピールしたい=アルバイト」としていると考えられます。

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    扶養控除や社会保険も変わらない

    納税者の家族であれば、一定の所得が控除になる「扶養控除」。パート・アルバイトと名称は違いますが、この扶養控除の仕組みは変わりません。また、扶養に入っている場合、労働時間が正社員の3/4を超え、年収があるラインを超えると、社会保険に加入する必要がありますが、この仕組みもパート・アルバイトとも同様です。

    (1)週の労働時間が20時間以上
    (2)1か月の賃金が88,000円以上(年106万円以上)
    (3)雇用期間の見込みが1年以上ある
    (4)学生ではない
    (5)以下のいずれに該当する
     1 従業員501人以上の会社に勤務
     2 従業員500人以下の会社に勤務し、社会保険加入について労使合意がされている

    また、年収が130万円を超えて(月収10万8,334円以上)、上記の5つの条件を満たさない場合は、国民年金と国民健康保険に加入することになります。

    配偶者控除に関する詳細はこちら

    社会保険に加入するメリットなどについて詳しく知りたい方はこちら

    有給を取得できることを知らない人も多い

    「有給休暇」というと、社員でなければ取得できないと思う人も多いのではないでしょうか。しかし、雇い入れの日から6カ月以上経過し、全労働日数の8割以上出勤していれば、パートやアルバイトでも有給が取得できるのです。取得できる日数は、週または年間の労働日数によって違ってきますが、例えば週に1日しか勤務していない場合でも、条件を満たしていれば有給休暇を取得することができます。

    有給休暇に関する詳細はこちら

    実際にパートとして勤務している人の中には「子どもの学校行事に有給休暇を充てている」と利用している人もいれば、「そもそも、パートでも有給が取れるなんて知らなかった」という人も。有給休暇は、パートと正社員両方が得られる権利なので、ぜひ積極的に利用したいものですね。

    参考記事
    パートとアルバイト、社会保険に違いはあるの?【社労士監修】

    スーパーにおけるパートとアルバイトの違いは?

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    パート・アルバイトも、言葉は違えど扶養控除や社会保険の加入の仕組み、有休休暇を取得できる権利も同じということがわかりました。求人する企業が、募集にあたって「パート」「アルバイト」と便宜的に使い分けているケースが多いのですが、実際に現場では仕事内容に違いはあるのでしょうか?

    スーパーが「パート」を募集する場合、店舗がある地域の主婦を対象としていることが多いようです。短期ではなく、長期間働ける人を求められる傾向があるため、中には5年・10年と継続して勤務している人もいます。毎年、入社や異動などで人材が入れ替わる正社員の店員よりも、業務に詳しいことが多いため、現場をまとめるリーダー的な役割を担っている人もいるようです。

    一方、「アルバイト」は、学生や本業がある人を対象にしています。学生は進学・就職・卒業などがあるため、数年で入れ替わることが多いもの。年末や夏など繁忙期に短期で人材を募集する店舗もあります。時間的にアルバイトは午後~夕方勤務になることが多く、レジ作業や接客のほか、店舗の片付け、清掃なども含まれる場合もあるでしょう。

    幼稚園・学校などに子どもが通っている主婦パートの場合、子どもの長期休暇(夏休み、冬休み、春休み)のときは、なかなか出勤しにくいという現状があります。学生アルバイトが多い店舗であれば、パートが休んでもその分の労働力をアルバイトが補うことができます。そのため、パート主婦は「夏など繁忙期も休みやすい」というメリットもあります。

    参考記事
    幼稚園ママ必見、おすすめのパートとは?

    募集の年齢層は、パートは主に主婦を対象としていることから、30代~50代が多くなっています。アルバイトは学生が多いので、10代~20代の募集が多いでしょう。

    パート社員とパートの違いは?

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    「パート社員」という名称を聞いたことはありませんか? 社員と名称は付いているものの、一般的な社員とどう違うのか、パート・アルバイトとどのような差があるのかを解説します。

    準社員や短時間労働者とほぼ同じ

    パート社員とは、「1週間の所定労働時間が正社員の1週間の所定労働時間に比べて短い労働者」のこと。一般的に、正社員の所定労働時間は、1週間で40時間とされている会社が多いのではないでしょうか。この場合、パート社員とは、1週間の所定労働時間が、40時間よりも短い従業員のことを指します。

    パート社員は"社員"というワードが付くため、フルタイム勤務をイメージする人も多いかもしれませんが「週に3日、1日6時間労働」の場合でも、1週間の所定労働時間はトータル18時間で40時間より短いため、「パート社員」となります。勤務先では「パート」「アルバイト」と呼ばれているとしても、1週間の所定労働時間が正社員よりも少なければ、法律上はすべて「パート社員」。そのほか、「短時間労働者」とも呼ばれることもあります。

    また、中には「準社員」と呼ぶ会社もあるようです。準社員という雇用形態は、労働に関する法律上に明確な定義はありませんが、正社員とパート・アルバイトの中間の役職としている企業もあり、パート・アルバイトより責任が重い仕事を任されるケースもあるようです。求人で「準社員」となっていた場合、法律上の「パート社員」とどのような差があるのか、確認しておいたほうがいいでしょう。


    給料は時給制であることが多い

    パート社員は、日給制のところもありますが、多くが時給制です。時給も仕事内容や勤務時間、年齢、経験によって異なります。

    勤務時間が短いため、主婦に人気

    平成20年と平成27年にパートタイム労働法が改正され、パート社員と正社員の均等待遇が義務付けられました。パート社員が、正社員と仕事の内容や責任の程度、配置転換の範囲に違いがない場合は、給与や退職金などの待遇の差を禁止するというものです。

    「パート社員と正社員の均等待遇」のルールが定められ、待遇面でも正社員との差が縮まったパート。でも、正社員よりも少ない時間働くことができるのが特長です。「午前中だけ」「通院があるので週に3日だけ働きたい」など、自分の都合がいい時間に働くことができるのは、主婦にとって魅力ですね。

    スーパーでの仕事は多種多様!

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    スーパーでの仕事と言えば、「レジ打ち」や「品出し」などが思い浮かぶ方が多いかもしれませんが、スーパーの仕事は多岐に渡っています。チェーンや店舗によって名称は異なりますが、以下のようなポジションの仕事が存在します。

    レジ部門

    カゴの中の商品についているバーコードを読み取り、精算を行う業務。お客様と接する時間が他のポジションに比べると長いため、接客経験のある人に特に向いているかもしれません。重いものを持つことは少ないですが、立ち仕事になるため、慣れるまでは大変と感じる方も。

    初心者のうちは先輩と一緒にレジに入り、サポートをこなしながら仕事を覚えていくことが多いです。経験を重ねると、商品の重さや形を瞬時に判断しながら、スピーディーに業務をこなせることが面白みと言われています。

    品出し部門

    陳列棚に商品を補充する品出しの仕事は、「重いものを持つので体力的に辛そう」という印象を持たれがちですが、バックヤードでは座りの業務も多いため、体力的な負荷はそこまで高くありません。

    お客様が来店する前に商品を出す必要があるため、朝早い時間から業務が始まる店舗も多いですが、その時間帯は時給が高いなどのメリットもあるようです。


    惣菜部門

    お弁当やコロッケなどのお惣菜を作る部門です。料理に慣れた主婦層には親しみがあるポジションと言えますが、習熟度によって任される業務も変わってきます。


    鮮魚・水産部門

    店頭に並ぶ水産物全般を扱います。魚をさばくことに慣れた方は重宝される傾向がありますが、習熟度に応じて仕事内容は変わってきます。


    青果・農産部門

    野菜や果物を店頭に並べる部門です。果物や野菜は重量があるので力が求められますが、扱う商品の種類が少ないため業務内容は比較的シンプルです。


    精肉・畜産部門

    牛肉や豚肉などの生肉や、ハム・ソーセージなどの加工肉を扱います。主にバックヤードの仕事となるため、接客業務は多くありません。


    その他にも、お客様対応のサービスカウンターやセルフレジの対応を行うポジションなどもあります。興味のあるポジションが見つかった方は、求人情報を定期的にチェックするとよいでしょう。

    パートのメリット・デメリット

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    自分の都合に合わせて短時間から働けるパート。そのほかにどのようなメリットがあるでしょうか。メリット・デメリットともにご紹介します。

    メリット1 転勤がない

    正社員のように転勤や移動がありません。仕事に慣れるまで大変かもしれませんが、慣れたあとは転勤や移動を気にすることなく、長期間働くことができます。

    メリット2 正社員登用の制度があることも

    中には、正社員登用の制度を設けているスーパーもあります。短時間勤務のパートと比べると、社員は勤務時間も長く、土日も休みづらいといったデメリットもありますが、ゆくゆくは正社員として働きたいと考えている人にとってはうれしい制度ですね。

    メリット3 副業ができる

    正社員であると、副業を禁止している企業も多いですが、パートであれば自分のスケジュールに合わせて副業もできます。パートを掛け持ちして、スーパーとは全く違った業種の仕事をすることも可能です。

    デメリット1 産休・育休・ボーナスがない

    正社員と違い、パートは産休や育休がありません。ボーナスも支払われないケースも多いようですが、中には「寸志」といった形で、パートに少額の金銭を支払うスーパーもあるようです。

    デメリット2 給与が不安定

    正社員のように固定給制ではないため、どうしても給与は不安定になりがちです。体の調子を崩したり、用事が多く休みがちなときは思ったほど稼げず、逆に歳末商戦やボーナス・クリスマスの時期など、繁忙期で残業が多いときは収入が多くなることもあります。

    デメリット3 責任のある仕事が任されにくい

    パートは正社員と比べ、重要な仕事を任されにくいという一面もあります。やりがいを求める人には、物足りなさを感じるかもしれません。しかし、求人誌や求人サイトに「正社員登用制度あり」「バイトリーダー求む」などと書かれてある場合は、責任ある仕事を任せてもらえる可能性が高いかもしれません。

    まとめ:主婦の感覚や経験も活かせ、初心者でも取り組みやすい仕事

    スーパーは身近でよく行く場所であるだけに、「どんな職場だろう」「どのような仕事だろう」と気になることも多いはず。主婦の感覚や経験も活かせ、初心者でも取り組みやすい仕事なので、40代~50代からのチャレンジにぴったりな仕事かもしれません。パートなら同年代のメンバーも多いので、楽しく働けそうですね。

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