パートで扶養内で働きたい!履歴書の本人希望欄に記入するポイント
- ちょっと得する知識
- 公開日:2018年7月 9日
「扶養控除」という言葉。聞いたことがある人は多いと思いますが、正しい意味を理解している方は少ないのでは。扶養家族がいることで、家庭の収入のメインを担う世帯主の税金を減らせる制度のことですが、扶養家族の収入が多くなりすぎると、この控除が受けられなくなる場合も。詳しく知っておきましょう。
この記事の目次
「扶養範囲内」での勤務希望は本人希望欄で伝えよう
「扶養範囲で働きたい」という希望は伝えてOK
パートなどに応募する際、雇用主に「扶養の範囲内に止まる勤務時間や収入で働きたい」という旨は、伝えて問題ありません。履歴書を記入する際、本人希望欄へ「扶養範囲内での勤務希望」と書いておきましょう。もしくは、年収の金額について、「103万円以内(配偶者控除だと150万円以内)」など具体的な数字を入れて書いてもよいでしょう。
扶養範囲での勤務を希望すると「長時間勤務が出来ないと捉えられて落とされるのでは?」と懸念する人もいるかもしれません。しかし、雇用主にとって最も問題となるのは「長く働けます」と言ってたはずなのに、入社してみると「この日は働けません」など後で要望が多く出てくること。そのため、希望は早く知っておきたいというのが本音です。
パートの主婦が多い職場などでは、必ずしも短時間での勤務が敬遠されることはなく、長く働くよりも「木曜と金曜の午前中」など、ピンポイントで働いてくれる方が重宝される場合も。そのため、扶養内で働くことを希望するかを雇用主から質問されることもあるようです。
もちろん、扶養控除を気にせずに無制限で働ける人よりも、勤務に入る時間は少なくなってしまいますが、働ける時間では十分戦力になれます。そのため、希望があるのなら応募時や面接時に伝えるようにしましょう。
基本は「お願いする姿勢」。そのうえで、一緒に融通が利くことがあれば書いておく
扶養控除内での働き方を希望する場合、勤務時間の調整など、雇用側に手間が発生してしまう場合も存在します。そのため面接で伝えたり、履歴書の希望欄に書いたりする際には、あくまで「お願い」の姿勢で伝えるようにしましょう。「子どものいる家庭なんだから当たり前でしょ」などの意識を持つと、雇用者に対して傲慢な印象を与える場合があります。
また、別の点でのあなたの強みを添えてお願いすると印象が良くなります。「土日の午前中も出勤可能です」など勤務に入れる時間帯などで融通が利くことや、その他に貢献できそうなことがあれば一緒に伝えておくようにしましょう。受け取る側の印象として、こちらからの一方的な要求だけにならないので、気持ちよく話を聞いてもらえることが多いです。
本人希望欄には他にどんなことを書くの?
履歴書に必ず設けられている本人希望欄。他人の履歴書を見る機会は少ないので、どんな風に使っているかを知る人は少ないと思います。また、どんなことを書いておけば採用に繋がる情報となるのでしょうか。
・希望勤務日数
「週3〜4日勤務希望」など、1週間単位で希望する勤務日数を書いてみましょう。扶養控除内で働くためには、実際のところ週にどれくらい入れるのかを、明確に記しておくと雇用主もシフトの調整や採用すべき人数などが考えやすくなります。
・勤務可能日
「勤務可能日:月・水・金・土」などと表記すると、一目でわかるので親切です。子どもの習い事などで特定の曜日が入れないとわかっているときも、本人希望欄を使って事前に伝えるようにしましょう。「火曜日は子どもの習い事のため、出勤できません」などと、理由まで明記しておくと誠実さが伝わるので、雇用主に良い印象を与えられます。
また、パート主婦の多くが、子どもや旦那さんがお休みである土日の勤務を避ける傾向にあるので、もし土日勤務が可能であれば、勤務可能日を記す際にアピールしておくとよいでしょう。
・希望の職種
「希望職種:キッチン」など、応募の際に職種に希望があれば書き記すようにしましょう。その際、「以前のパートでも○年間キッチンを担当しており、得意分野であるため」と、希望する理由を添えておくと採用の確率は上がります。
・希望の勤務地
複数の勤務地がまとめて募集されている場合、希望の勤務地を書く必要があります。パート勤務では効率的に稼ぐ必要があるため、できれば自宅から近い職場で採用されるのがベターです。
その際、「希望勤務地:○○店」と書くのもいいですが、通える範囲に複数の店舗がある場合などでは、「○○店へは徒歩10分程度、△△店へは自転車で10分程度で通えます」などと記載しておくと、雇用主の選択肢が広がるので、採用の確率は上がります。
・その他の書いておきたいこと
ほとんどの雇用主が、良い人であれば長期で働いて欲しいと思っているもの。そのため、「長期勤務希望」と一言添えておくだけで、雇用主に与える印象はガラッと変わりますので、ぜひ書いてみましょう。
また、採用の連絡を電話で受ける場合などには、連絡のつく時間帯を書き添えておくようにしましょう。終日連絡がつく場合は問題ありませんが、電話連絡の時点で雇用主に何度も電話をする手間を取らせると、不採用になることはないにせよ、いい印象は残りませんね。
先輩たちは履歴書をこんな風に書いている
最後に、パートで長年働いている方たちは、どんなことを意識しながら履歴書を書いたのかを、ご紹介します。
・履歴書は気楽な気持ちで記載する
履歴書を書く作業は楽しいものではありませんが、できるだけ前向きな気持ちで向き合いましょう。「キッチンの仕事なら家事の経験が活かせるかも」など、あなたの長所と仕事の中身を結びつけながら作成しましょう。
・誤字脱字があれば、修正液は使わずに新しく書き直す。
日々多くの履歴書を見ている雇用主からすると、誤字脱字を修正液で消している履歴書というのは目立つものですし、丁寧さが感じられません。もったいないと感じるかもしれませんが、誤字脱字をした場合は、気持ちを新たに書きなおすようにしましょう。
・写真についても意識する
人は外見だけで判断されるべきものではありませんが、履歴書に貼る写真は自分のパーソナリティを伝えるための重要な要素です。できるだけ表情は明るく、服装も清潔感を与えるものを意識して撮影するようにしましょう。
参考記事:書類選考の通過率を高める!履歴書写真の基本マナーとお役立ちスキル
まとめ:履歴書は、パート採用のための最重要アイテム!
たかが履歴書と侮る事なかれ、履歴書は採用に向けた最重要なアイテムとも言えます。特に、本人希望欄は、扶養控除内で働きたいなどの要望があるときはもちろん、誠実さを伝えるためにも有効な欄です。今回ご紹介した内容を参考にして、あなたの魅力が伝わる履歴書を作り上げてみてくださいね。