ビル管理は50代以上にぴったりな仕事!理由や求人の探し方を紹介
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- 公開日:2023年2月28日
ビル管理とは、ビルにおけるさまざまな管理や保守などを行う仕事です。今回はそんなビル管理が50代以上の方にぴったりな理由や仕事内容、向いている人の特徴、資格、仕事の探し方について解説していきます。
この記事の目次
ビル管理とは
ビル管理の仕事は、資格なしOKや未経験OKのミドルシニア向けの求人も多数あるため、50代以上もにぴったりな仕事です。まずは「ビル管理業者の種類」について見ていきましょう。
ビル管理事業者の種類
ビル管理会社の事業者にはさまざまな種類があり、その中でも大きく「系列系」と「独立系」の2種類に分けられます。
系列系
親会社が別にあり、そのグループに所属している会社。管理するビルは、親会社が保有するビルであることが多い。
独立系
親会社がなく、文字通り独立している会社。規模や特徴はその会社によってさまざま。管理するビルは、会社が個別に契約したビル。
上記のように、会社によって規模や特徴に違いがあります。同じビル管理を行う会社であっても、その会社によって得意なことが異なるといえます。
ビル管理の仕事内容
続いては、ビル管理の詳しい仕事内容について見ていきましょう。ビル管理には、大きく分けて2種類の勤務体系があり、仕事内容もさまざまあります。
勤務体系によって仕事内容が異なる
ビル管理の仕事の勤務体系は「常駐型」と「巡回型」の2種類あり、この勤務体系によって仕事内容が異なります。
常駐型
常駐型は、1つのビルを管理する勤務体系。比較的規模が大きい建物に多い。建物の規模が大きいほど管理する場所が広く、設備が複雑になるため、複数人で勤務する形になる。1つのビルを管理するため、そのビルについての深い知識が求められる。
巡回型
巡回型は、規模の小さいビルをまとめて管理する勤務体系。いくつかのビルを複数人で担当する形になる。現場間は車や電車、自転車での移動が一般的。複数のビルを管理するため、知識だけでなく効率良く管理していく能力が求められる。
設備管理や保守
規模に違いはありますが、設備の管理や保守すべきものは多くあります。管理や保守を行う設備は以下の通りです。
・空調
・ボイラー
・電気関連の設備
・エレベーター
・エスカレーター など
上記の設備の点検を怠っていると、事故や火事などの災害の原因になってしまう可能性があるため、非常に重要な仕事の1つです。ただ、設備の修理やメンテナンスは、自分で行うことができない場合が多く専門の業者に依頼することもあるでしょう。
清掃
ビルを利用する人が快適に過ごすために、清掃を行う必要があります。こちらも自分で実施する場合もあれば、清掃業者に依頼する場合もあります。また、清掃の他にも衛生管理も必要です。こちらも自分で実施する場合や、業者に依頼する場合もあります。
警備
不審者や事故などからビルを守るためにも重要な業務です。ビルによっては、警備会社に依頼して警備員を派遣してもらうこともあります。
ビル管理の仕事に向いている人の特徴
ここからは、ビル管理の仕事に向いている人の特徴について解説していきます。ビル管理の仕事に限らず、どんな仕事にも言えることですが、長く続けていくためには興味がある仕事というだけでなく向いている仕事を選ぶのも大切です。
不規則な勤務体系でも問題ない人
ビル管理の仕事は、夜勤や宿直など24時間の交代制になることが多いです。このように勤務体系が不規則なため、同時に生活リズムも不規則になってしまいます。生活リズムが不規則だと、体調を崩してしまう可能性が高くなるため、体調管理をしっかりすることも仕事のうちということを忘れずに。
また、24時間勤務の場合は待機時間が長くなったり、仮眠時間があったりするので覚えておきましょう。トラブルがなければ待機時間が多くなるため、暇な時間を苦痛に感じないということも重要です。
スキルアップする意欲や資格を取得する意欲がある人
ビル管理の仕事は、空調やボイラー、電気関連など専門的な知識を必要とする、さまざまな設備を扱うことになります。そのため、ビル管理として活躍したいと考えるならば、積極的にスキルアップする意欲がある人が向いていると言えます。
冒頭でもお伝えしたように、ビル管理の仕事は資格なしOKの求人も多いです。ただ、ビル管理の資格取得は難易度が高いため、資格の保有者に資格手当を出している企業が多いです。資格取得することで仕事の幅が広がり、資格手当をもらえるようになります。
また、仕事に就く前に資格取得しておくことで、転職で有利になりやすいでしょう。
夜勤においては、待機時間が長いこともあるため、その時間を有効活用して資格取得のための勉強をするのも良いでしょう。
コミュニケーション能力がある人
ビル管理の仕事では、さまざまな業者とやり取りをする必要があるため、コミュニケーションも重要になります。
たとえば、衛生管理の仕事における害虫などの駆除を業者に依頼する場合、現状を正しく伝えて連携する必要があります。その際に、正しい情報伝達や連携が取れなければ仕事が滞ってしまうことも。このように、コミュニケーション能力も大切だということを認識しておきましょう。
ビル管理の仕事は資格取得がおすすめ
ビル管理の仕事は、資格がなくても就くことができます。しかし、資格を取得することで転職で有利になったり、できる仕事の幅が広がったりする、というのはすでにお伝えした通りです。
そのため、ビル管理の仕事をする上では、資格取得は非常におすすめです。ここでは、ビル管理の資格5つについて紹介していきますので、一つひとつ見ていきましょう。
建築物環境衛生管理技術者
これは国家資格の1つであり、一般的には「ビル管理士技術者」や「ビル技術者」などと呼ばれています。
特定建築物を管理するために、この資格の保有者を必ず選任することが義務付けられています。特定建築物とは「建築物衛生法」にもとづき、"特定の用途に利用される部分の面積3000m²以上(学校などの場合は8000m²以上)"の建物のことです。特定建築物に該当する建物は以下の通りです。
特定建築物一覧
興行場、百貨店、集会場、図書館、博物館・美術館、遊技場店舗、事務所、学校、旅館
建築物環境衛生管理技術者は、専門的な知識を有する資格の保有者として、ビルのオーナーやテナントに意見を述べる権限を持っています。そして、その意見の尊重義務が定められています。
また、事実上の建物の最高責任者となり、管理業務を行うことになります。ビル管理に関する資格の中では、さまざまな場面において最も役に立つ資格といえます。もちろん、事前に取得しておくことで転職でも有利に働くでしょう。
第二種電気工事士
こちらも国家資格の1つで、電気の配線やコンセントの設置など、電気設備の工事をおこなう際に必要となります。
おすすめ記事:仕事に役立つ資格│第二種電気工事士〜需要や取得する魅力を紹介〜
二級ボイラー技士
その名の通り、ビルで使用している熱源を点検することができるようになります。企業によっては、二級ボイラー技士を優遇するところも多いため、取得しておくことで転職で有利になるでしょう。
第三種冷凍機械責任者
こちらは、業務用の冷蔵機械の管理や保守に必要となります。比較的、取得難易度が高めの資格でもあります。
危険物取扱者乙種4類
通称「乙4」と呼ばれる資格です。取得することで消防法で定められた、ガソリンや過疎化水素などの危険物を取り扱うことができるようになります。
おすすめ記事:仕事に役立つ資格│危険物取扱者乙種4類〜需要や取得する魅力を紹介〜
ビル管理の仕事の探し方
ここでは、ビル管理の仕事の探し方について詳しく解説していきます。
求人の探し方
ビル管理は、ビルがある限り必要とされる仕事なので、今後も需要が見込まれる仕事でもあるでしょう。先述したように、ビル管理は資格なしOKや未経験OKのミドルシニア向けの求人が多くあります。
ハローワークや各転職サイトにおいても多くの求人があります。その中でも、マイナビミドルシニアでは、ミドルシニア向けの求人に特化しているため、年齢にとらわれず仕事を探すことができます。
自分に合った求人の探し方
求人を探す場合は「ビル管理の仕事に向いている人の特徴」のところでもお伝えした特徴に、ご自身が該当しているかどうかも加味して探すようにしましょう。ただ、ビル管理の仕事に向いているからといって、必ずしも長く続けられるかはまた別の話です。そのため、特徴に該当しているかどうかに加えまた、求人一つひとつの条件をしっかりと吟味することも大切です。
自分が良いと思うところは他の求職者からも良く見えるので、倍率が高くなっている可能性があります。そのため、候補にした求人はまとめて複数応募することをおすすめします。
一つずつ応募していては、候補にしていた求人の募集が終わってしまう可能性があるためです。しっかりと吟味をしつつ、複数の求人に同時に応募する、ということを覚えておいてください。
おすすめ記事:複数の企業に同時応募してもよいの?よくある疑問と誤解を解消!
転職する前にやっておくと良いこと
転職する前に、ビル管理に関する資格を取得しておくのも良いでしょう。未経験であっても、資格を取得しておくことで、転職で有利になります。もちろん、仕事に就いてから資格の勉強をするという選択肢もあります。ご自身に合ったやり方で、転職を成功させてください。
まとめ
お伝えしてきたように、ビル管理の仕事は50代以上のミドルシニア世代にもぴったりの仕事です。資格や経験がなくてもOKなミドルシニア向けの求人も多く、挑戦しやすい仕事でもあるでしょう。
ただ、勤務体系が不規則なため、生活リズムも不規則になりがちな点に注意。ビル管理は、ビルの増加に伴って需要が増えてくるため、将来性を期待できる仕事でもあります。
ぜひ、この機会にビル管理への転職を検討してみてはいかがでしょうか。