複数の企業に同時応募してもよいの?よくある疑問と誤解を解消!

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複数の企業に同時応募してもよいの?よくある疑問と誤解を解消!

よくサイトへ問い合わせがある内容の一つに「複数の企業に同時に応募してもよいの?」という質問があります。結論から言うと、積極的にご応募いただくのが、仕事の決定においては吉となります。その際に注意しておきたいポイントについてお伝えいたします。

この記事の目次

    複数応募はWebでの仕事探しにおいて一般的!

    求人サイトを見ていて、興味のある求人が3つ見つかったとします。その時、どのような対応を取るべきでしょうか?

    人によって意見が異なるかもしれませんが、「希望の仕事に就く」ということを目的とするのであれば、答えは一つ。「3つの求人に応募する」ことにほかなりません。

    新卒においては数十社へのエントリーは当たり前

    毎年、大学生の就職活動の時期になると、ニュースで「エントリー」という単語を耳にするのではないでしょうか。エントリーとは、求人サイトで行うWeb応募のことを指します。

    大学生エントリー数.png

    では、大学生はどれくらいエントリーを行うかをマイナビのデータで見てみましょう。ここ数年では平均で約30社程度。景況感が悪い10年ほど昔は、50社60社にエントリーするのが一般的だった時期もあるほどです。

    「就職活動の時期が決まっている新卒特有の現象なのでは?」とお思いの方もいるかもしれません。それでは転職者の応募数についても見ていきましょう。

    転職での応募社数。全年齢の平均は8.4社ながら、年齢が上がれば上昇傾向に

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    転職に関するマイナビのデータを見てみると、全年齢の平均で8.4社という結果が出ています。

    しかしながら、年齢別に見ていくと年齢を重ねるごとに応募した社数が増えていることが見て取れ、51歳を超えると14.5社以上とかなりの社数へ応募していることがわかります

    同時に応募を行う理由と、そのメリットとは?

    それでは、なぜ転職希望者はこれだけ多くの企業へエントリーしているのでしょうか。その理由は大きく2つに分けられます。

    応募は「興味がありますよ」という意思を企業に伝える行為

    ミドルシニア層の転職希望者に言えることは、傾向としてマナー意識が高いこと。そのため、企業をじっくり調べて、「この企業ならば入社してもよい」という意識を固めてからじゃないと応募しない、という方も一定数存在します。

    もちろん、それ自体は悪いことではありませんが、あくまでWebからの応募は「求人に興味を持っています」ということを企業へ伝える行為に過ぎません。そもそも入社するかの意思は、面接をしてもなかなか醸成されないもの。ならば、それよりも情報量の少ない求人原稿をいくら眺めていても、入社するかを決めることなどできないのです。

    応募は「貴社に興味があるので、お話伺ってもよいでしょうか」くらいの気持ちで問題ありません。入社する気が一切無いのに応募するのは考えものですが、少しでも興味があれば応募して失礼なことはありません。その積極さは、職探しにプラスに働くでしょう。

    転職成功の確率を上げるには複数応募が効果的

    複数応募を行う理由は、なんと言っても転職の成功率が上がるからです。「他の企業に応募するのは、今日応募した企業の結果が出たらにしよう」という気持ちは十分理解できますし、じっくり時間をかけたほうが納得のいく仕事探しにつながるでしょう。

    しかし、それが転職成功に結びつくかといえば、また別の話です。選考には時間がかかるもの。長く待った後に不採用となった場合、またモチベーションを上げて仕事探しから行うというのも、なかなかハードルの高いものです。

    ならば、興味のある企業へ複数応募をしておき、同時に選考を受けていく。そうすれば選考の中で「この企業ちょっと違うな」と感じて辞退しても、そのまま別の企業に絞るということも可能になります。特に、「いつまでに必ず転職先を決めたい」と締切を設けている人は、複数応募での職探しは必須の活動スタイルであると言えます。

    複数応募時に注意すべきポイントとは?

    とはいえ、「やみくもに応募しましょう」というわけではもちろんありません。主に正社員のケースになりますが、複数の応募をしたときに気をつけるポイントをお伝えします。

    スケジュール調整の問題

    一番多いのは、このスケジュール調整に関する問題です。応募した後、面接の日程調整などが発生しますが、連絡が遅いなどコミュニケーションエラーが発生すると、選考に進むことができない場合も生まれるので注意しましょう。

    書類や面接の準備不足

    「職務経歴書や履歴書も企業によって使い分けたい」という方は、書類の準備が負担になる場合も。志望動機なども各企業によって使い分けたほうがよいと考える場合は、企業情報を調べる必要もあるので、それなりの労力がかかります。

    面接のときに、他に受けている企業があるか聞かれた場合

    正直に「他の企業も受けています」と答えてしまって問題ありません。「二股かけていることで心象悪くするのでは?」と思う方もいるかもしれませんが、採用側は複数の企業を応募していることは織り込み済み。心配ご無用です。

    無理なく進めていくコツは?

    並行して選考している企業が多すぎるとスケジュール管理に支障をきたす恐れもあるので、一度に応募するのは3~5社程度がオススメです。そのうえで優先順位を決めて活動しておけば、仮にスケジュールがバッティングした場合でもすぐに対応することが可能です。

    まとめ:行動の数が多ければ、結ばれる縁もきっと増える!

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    正社員採用でも、アルバイトでも、採用はすべて相対評価です。自分がその企業にとって仮に100点の人材だったとしても、120点の人が応募があれば採用には至りません。逆に自分がその企業の採点で60点だったとしても、他の人が応募していなければ採用されることだってあります。

    なので、じっくり時間をかけて一件ごとの可能性を上げることも大切ですが、応募できる企業を増やして、縁を結ぶ機会を増やしておくことがとても大切です。野球で言うなれば、じっくりとトレーニングに時間を費やして一つの打席に立つことよりも、打席に多く立ち続けるほうがヒットの数は多いはず。

    なんと言っても、多くの企業と接すれば企業の比較もできますし、複数の内定獲得にも繋がります。優先順位を設定したうえで、積極的に多くの企業にアプローチをしていきましょう!

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