パートの人間関係が面倒。トラブルを上手にかわすコツとは?
- キャリアを考える
- 公開日:2018年11月 6日
「同世代の主婦が多いから安心」と思って始めたパートの仕事。働いてからわかったけれど、意地悪な人がいたり、あからさまに悪意を向けてくる人も……。人間関係って面倒なことが多いですよね。そこで、パートによくある人間関係のトラブルと上手にかわす対処法を紹介します。
この記事の目次
パートの人間関係、どんなトラブルや悩みが多いの?
学校や仕事先、さまざまな価値観をもった人が一つの場所に集まれば、仲の良いグループができたり、「苦手だな」と感じる人ができたり。どんな場所でも、人間関係のトラブルはつきものです。関わる人全員と上手に付き合うことができればいいのですが、そうはうまくいかない方が多いでしょう。
特にパートやアルバイトなどの職場での人間関係は、「苦手だから」と避けるわけにはいきません。「めんどくさいな」と思っても、簡単に辞めるわけにはいかないため、我慢しながら働いている方も多いことでしょう。
なかには、仕事に専念したいのに、人間関係のトラブルに巻き込まれ、「人間関係に疲れた」「もう辞めたい」と思い悩んでしまう人もいることでしょう。人間関係の悩みにうんざりしてしまう前に、よくあるトラブルの傾向を踏まえて、対処策を考えておきましょう。
【トラブル①】悪口を言われる、悪い噂を流される
入社したばかりなのに、あっという間に私の情報が職場中に広がっていた! 多くの人が働く職場では、ウワサ好きのパート仲間が一人や二人はいるもの。そして、「主婦なの? あたしもよ。旦那さんの年収は?」などと、デリケートなことにまでズカズカと聞いてくる人も。
「何でそんなこと答えなきゃいけないの?」と思っても、不快な表情を出すわけにもいかず、そうこうするうちに、いつしかウワサに尾ひれが付いてしまう危険性も......。
【トラブル②】八つ当たりされる
仕事にはストレスがつきものですが、だからといって人にあたって良いわけではありません。けれど、職場によっては人に八つ当たりをする人も存在します。話しかけても無視をしたり、まるで怒るように仕事の報告をしてきたり。
「今日は機嫌が悪いのかな」となるべく関わらないようにしていても、職場の雰囲気がどんどん悪くなってしまいます。
【トラブル③】仕事を振ってもらえない
パート仲間やアルバイト仲間だけでなく、上司との関わりで悩む人もいます。「あの人は上司のお気に入りだから、楽な仕事ばかり振ってもらっていいよね」「あの人は上司に嫌われているから、大変な仕事ばかり振られててかわいそうだね」――本来ならあってはならないことですが、上司が好き嫌いで人を差別することは、珍しいことではありません。
正当な仕事の振り方をしてもらえず、いつしか職場で孤立してしまったり、差別が高じていじめにまで発展してしまうケースもあるのです。
パートの人間関係。円滑に進めるコツと方法
では、このような人間関係のトラブルを避けるにはどうしたらいいのでしょうか。ここでは、トラブルに巻き込まれずに、人間関係を円滑に進めていくために、あなた自身ができることをご紹介します。
笑顔と挨拶を心がける
かつて、経営の神様と呼ばれた人が、「礼儀作法は潤滑油」という言葉を残しています。
パート先やアルバイト先に出勤したら、職場の仲間や上司に「おはようございます!」と元気よく挨拶をすること。何かしてもらった時にはお礼を、迷惑をかけてしまったら謝罪を。そして、仕事中に目が合ったら笑顔を向けてみることです。
積極的に挨拶をし、笑顔を心がけていけば、相手も不快な感情を抱きづらいものです。当たり前のこと、と軽視せずに、人間関係の潤滑油としての「あいさつ」を活用していきましょう。
人の悪口に便乗しない
パート仲間が「ねえねえ、聞いてよ」と声をかけてきたら要注意。相手の話を親身になって聞くことは大切ですが、その内容次第ではトラブルになりかねないからです。
たとえば、仕事の愚痴が、いつしか特定の人の悪口になっていた場合。その悪口に便乗したら、いつしか「あなたが悪口を言った」というウワサが職場に流れてしまう場合も。
人の悪口には便乗しない――これは、職場だけでなく、人生においても心がけたいことです。
相手の名前を呼ぶ
皆さんは、人と会話をする時に相手の名前を意識して呼んでいますか?相手の名前を呼ばずに「あなた」などの代名詞を用いて会話をすることも可能ですが、ところどころ相手の名前を呼びながら会話をした方が、良い印象を与えられます。
これは心理学で「ネームコーリング」と呼ばれるテクニック。会話の途中で自分の名前を呼ばれると、「この人は自分に好意を持っている」と感じる心理を活用するものです。
「○○さんはどう思う?」「○○さん、これを先にやってしまおうか」など、親しみを込めて呼びかけを行い、人間関係を円滑に進めていきましょう。
それでもトラブルが解決しない場合は?
「いろいろ試してみたけれど、それでも人間関係のトラブルが解決しない」という人は、別の解決法を考えてみましょう。自分一人でできることには限りがあるので、第三者に相談したり、間に入ってもらうことをオススメします。
信頼できる同僚に相談する
職場に信頼できる同僚がいる方は、その方に話を聞いてもらいましょう。仲の良い方であれば、あなたが職場の人間関係に悩んでいることに気付いているかもしれません。そして、「最近、疲れた顔をしていたから、何かあったのかなと思っていたよ」と、親身になって相談に乗ってくれるでしょう。
話を聞いてもらうだけでも楽になりますが、参考になるアドバイスをくれるかもしれませんよ。
店長や上司に報告をする
同僚に相談しても人間関係が改善されない場合は、上司に相談してみましょう。職場が店舗の場合は店長やマネージャーに、工場の場合は班長や部門長など直属の上司に。「部下の教育や管理をすること」は上司の仕事の一つです。遠慮せずに話を聞いてもらいましょう。
同僚や上司に相談しても解決しない場合は、さらに上の上司や人事部門に相談する方法があります。会社によっては社内に相談窓口を設け、メールや電話による相談に応じているところもあります。よく調べたうえで活用してみましょう。
退職して、別の職場に移る
自分にできることはした。同僚や上司にも相談した。でも、職場の人間関係はちっとも良くならない――そんな時は、思い切って仕事を辞めるのも一つの方法です。「どんなに人間関係が悪くても割り切って働くから平気」と思っていても、知らず知らずのうちに心身ともに疲れてしまい、気持ちがすり減ってしまうことも考えられます。
新たな職場でスタートを切ることで気持ちが楽になるのであれば、前向きな選択として、退職も視野に入れてみましょう。
まとめ:パート先には、素晴らしい人との出逢いも、苦手な人との関わりもある
人は一人ひとり価値観もバックグラウンドも異なり、だからこそ人と人との間にはさまざまな感情が交わり合い、時にはトラブルに発展してしまうこともあります。「この人は本当にステキな人だな」と思っている人が、別の人から見たら「嫌な人」に見えることだってあります。誇りを持って誠実に生きている人でも、すべての人から好かれるとは限らないのです。
こうやって考えてみると、人間関係って本当に複雑ですよね。でも、人との関わりの中に喜びがあるのも事実です。パート先で生涯の友だちができたり、「この人と出会えて良かった」と思える人と出会えたり――。
人間関係に悩みすぎたり、思い詰めたりしたら、あっという間に心が疲れてしまいます。まずは自分にできることをして、「それでもダメなら諦めよう」と気軽に、そして前向きな気持ちでいることが大切なのかもしれません。