履歴書の賞罰欄はどう書くの?転職で失敗しない記載例と注意点

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履歴書の賞罰欄はどう書くの?転職で失敗しない記載例と注意点

人生経験豊富なミドルシニア層には多くの過去がありますが、中には伝えたくない過去も…。そこで気になる履歴書の賞罰欄の書き方をご紹介します。そもそもどのような目的で記載するものなのか、具体的にはどのようなことを書けば良いのか見ておきましょう。

この記事の目次

    賞罰とは何を書くもの?

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    賞罰とは、その名前が示す通りに「(過去の)受賞や表彰、刑法犯罪による罰則」を記載するスペースです。かつてはJIS企画の履歴書にも設けられていた項目ですが、現在は設けられていません。ハローワークによる履歴書の書き方指南にからも賞罰の項目は外れているため、一般的な項目ではないといえます。

    日本規格協会「JISってなに?」

    しかし、会社によっては独自の履歴書フォーマットの指定があることも。そこで賞罰欄が含まれている場合、虚偽記載はできません。申告しなければならない内容があったにも関わらず故意に隠していた場合、告知義務違反から内定取り消しになることもあります。就業規則に告知義務違反による解雇が明記されている会社も多く、信頼を失う結果となりかねません。

    実際に書くときは、下記のように日付と賞罰内容を時系列にまとめるようにしましょう。

    平成〇年〇月 〇〇ハーフマラソン ベストランナー賞受賞
    平成〇年〇月 〇〇警察署長より感謝状(△△に関して)
    平成〇年〇月 〇〇フォトコンテスト 最優秀賞受賞

    大会や賞の名前を省略するのは良くないため、正式名称を調べたうえで作成しましょう。表彰状の原本があれば、参考にしながら記載するとうっかりミスを予防できます。

    「賞」にはどんなことを書いたら良いの?

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    賞罰欄の「賞」に含める内容は、全国大会における受賞歴、公的な機関からの表彰などが該当します。明確な線引きはありませんが、誰もがすぐに分かるような名誉だけを記載しましょう。

    具体的には、スポーツ大会の全国優勝や人命救助に貢献した経験に対する表彰などが該当します。あまりにも古い受賞歴に関しては、慎重に判断しましょう。10年前、20年前といった非常に古い名誉に対して固執している印象を与えるのは、人間性の評価としてどうかという問題も出てきます。

    公的な機関からの表彰は、転職面接で聞かれやすい傾向もあります。「大規模な災害があった現場に偶然居合わせて、自らの危険を顧みずに行動した」といったストーリーは、人の心を動かす要素でしょう。

    面接官の目に留まった際に具体的に説明できるように、内容を整理しておくと役立ちます。具体的なストーリーから決断力、判断力といった長所をアピールすれば、人間性を印象づける材料になるはずです。

    スポーツや趣味に関する受賞歴であっても、特定の物事に熱心に取り組み成果をあげたエピソードとしてアピールできます。40代や50代ともなれば、転職にあたっても人間としての魅力に着目される傾向が出てきます。そのため、多くの努力を継続して人より秀でた結果を出したことについては、精神力や集中力、粘り強さを裏付ける要素と判断されることもあります。

    職務経歴書との書き分けでアピールは可能

    優れた販売実績から社長賞を受けたといった仕事に関する内容も職務経歴書に記載します。しかし賞罰欄に書くものとは言えないので、明確な線引きが必要です。書道師範取得・審査員特別賞といった趣味に関する表彰も、賞罰欄には含めません。趣味や特技の欄に盛り込み、アピール要素として活用します。

    面接官になったつもりで、どんな内容が書かれていたら「この人に話を聞いてみたい」と思うのか考えてみると、重要性は明白です。関心を持たせる材料は多いに越したことはないため、転職活動を有利に進めるために活用していきましょう。

    こちらの記事も参考になります。
    「職歴が多いのは転職には不利?経験を活かす職務経歴書のポイントとは」

    「罰」には交通事故も含まれる?

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    「罰」に関して記載が必要とされるのは刑事罰を受けた場合です。そのため、重大な交通事故を起こし業務上過失障害などで罰金を支払ったなどの過去があるときは、記載が必要とされます。交通違反であっても、携帯電話使用や速度超過のような行政罰(青切符)の場合は、賞罰欄に記載する必要はありません。

    刑事犯罪で有罪となり罰金以上になることを「前科がつく」と呼びます。結果、誰でも閲覧できる前科調書に氏名が記録されますが、一般に公開されるものではありません。市町村役場の犯罪人名簿にも同様に記録が残りますが、たとえ職員であっても理由なしに閲覧することはない記録です。

    前科が消えることはありませんが、告知義務がなくなることはあります。たとえば、罰金刑に関しては、支払いから5年で告知義務がなくなります。そのため、労働力の判断に重要な影響を及ぼさない事象に関しては、賞罰に記載しなくても問題ないという判断ができます。たとえ面接で聞かれたとしても、無理に話す必要はありません。

    ただし、ドライバーの仕事をするのに交通事故や飲酒運転での処罰といった前科があるなど特定の事象に該当するケースでは「仕事に対して影響が大きい」と考えられることがあります。賞罰欄に記載しないにしても、あらかじめ相手に伝えておくなどの配慮が必要でしょう。

    賞罰がない場合の書き方

    何も記載することがない場合「賞罰なし」と書いてください。空欄にしたまま残しておくと、書き漏らしをしている印象になってしまいます。特に書くものがない場合、賞罰欄がない履歴書を購入するのも一案です。反対に、強調して伝えたい受賞歴がある場合は、賞罰欄が含まれた履歴書を使いましょう。

    まとめ

    賞罰を含めて「本当にこれで良いのか」と迷ったら、転職コンサルタントのサポートを受けましょう。第三者の立場からチェックすると、自分では見えてこなかった問題点や伝わりにくい箇所が分かります。

    履歴書には限定された情報しか書き記すことができませんから、用意されている質問項目を上手に活用しつつ、人間性をアピールすることが大切です。何も考えずに「賞罰なし」と書くのではなく、特筆できる内容がないか見直してみましょう。

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