バスの運転手になるためには?業務形態から年収まで詳しくご紹介!

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バスの運転手になるためには?業務形態から年収まで詳しくご紹介!

公共交通機関を支えるバスの運転手。しかし、一口にバスの運転手と言っても、バスの種類や業務形態は実にさまざまです。そこで、今回はバスの運転手になるため必要な資格から年収といった実情まで、詳しくご紹介していきます。

この記事の目次

    バスの運転手に必要な資格やスキルは?

    「運転手」というのですから、バスの運転手になるためには運転免許がまず必須です。
    しかも、一般的な普通自動車が運転できる普通免許ではなく、大型免許が必要となってきます。

    大型免許について

    大型免許には「大型一種免許」と「大型二種免許」があり、大型二種免許を取得すると乗車定員30人以上のバスを運転することができます。

    普通免許とは違い、大型免許の受験資格は21歳から。
    これは大型免許を取得する条件の一つに、「普通自動車免許」「準中型免許」「中型自動車免許」「大型特殊自動車免許」のいずれかの免許を取得しており、通算の運転経歴が3年以上という内容があるためです。

    さらに「視力は両眼で0.8以上」という決まりもありますが、眼鏡やコンタクトを使用することが可能なので、ミドルシニア世代でも安心してチャレンジすることができます。

    また信号機や標識の判別も必要となってくるので赤、青、黄の識別ができる「色彩識別能力」や、運転する際にきちんと物体の位置や奥行きが認識できる「深視力」、クラクションなどの音をきちんと察知するための「聴力(補聴器可)」などが問われます。

    もちろん大前提として自動車を運転するに当たり障害となる身体的不具合が無いか「運動能力」も必要となってくるので、それらに合格して大型免許を取得することができます。

    取得手段について

    大型免許の取得は、基本的には普通免許の取得方法と同じで、自動車教習所に通い、技能卒業検定に合格することが一般的です。

    手っ取り早く、運転免許試験場で直接技能試験を受ける、いわゆる一発試験の方法もあります。
    自動車教習所で申し込むと確実に数十万以上かかるので、試験の受験料だけで望むやり方です。

    しかしいくら一発試験が安く済むからと言って、もし何度も受験することになれば意味がありません。
    ぜひ自分のスキルや能力を鑑みて自分に合った方法を探しましょう。

    また、バス会社によっては養成制度や、ハローワークにて教育訓練給付金制度を使うことも可能です。
    お金が気になる方は、そちらを活用するのも一つの手と言えるでしょう。

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    バスの運転手の業務形態は?

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    一口にバスと言っても、走る道路や目的によってさまざまな業務があり、働く時間帯もさまざまです。

    路線バス

    一番私達にとって身近なバスがこの「路線バス」でしょう。
    バス停からバス停まで、或いは決められた目的地まで走る、公共交通機関の要とも言えるのがこの「路線バス」。

    高齢者の免許返納の動きも高まっている中で、これからますますニーズが高まっていく仕事であると言えます。

    高速バス

    主に高速道路を走り、都市から都市へ長距離移動する際に用いられるのがこの「高速バス」です。

    日中、夜間どちらも走行しており、新幹線や飛行機と比べて安価なこともあって、一定の需要があります。

    現在は情勢の変化もあって、2~3時間の通勤向けのバスが増加しており、ネット環境が整備され作業机が備え付けられた「シェアオフィスバス」なども試験的に運用されており、さまざまな変化が見受けられています。

    観光バス

    団体客を連れて目的地まで向かう「観光バス」も、私達にとってとても馴染み深いものと言えるでしょう。

    現在は情勢の変化もあって便も減っていますが、特定のエリアを循環する循環シャトルバスなど、こちらもさまざまな変化が見受けられています。

    送迎バス

    施設と利用する人々を結ぶ「送迎バス」。
    保育園やスイミングスクールの送迎バスや、病院、介護施設の巡回バスなど、人々の日常を支える仕事です。

    こちらは日常的に「人々の足」となる仕事なので、情勢が変わっても一定のニーズがあります。

    他のバスとは違い、勤務の時間帯は大抵朝と夕方に集中していることが多く、勤務時間も短めという特徴があります。

    バスの運転手の気になる年収は?

    厚生労働省が発表している賃金構成基本統計調査によると、営業用バス運転者の平均年収は約460万円。月給ではと33万円程度が相場のようです。

    しかしバス運転手の給与幅は、勤務先や経験、求められるスキルによって大きな幅がある仕事と言えるでしょう。

    バスの運転手のメリット・デメリット

    ここまでバスの運転手の業態や年収などお伝えしてきましたが、ここからはバスの運転手として働く際のメリット、デメリットをお伝えしていきます。

    メリット1:未経験でも始めやすい

    高齢化が進む日本社会において、公共交通機関のニーズは高まり続けています。
    そのため、バスの運転手に関しても求人は多く、免許取得に関して支援制度を設けている会社も多いです。

    未経験からでもチャレンジしたい、という意欲さえあれば始められる仕事といえるでしょう。

    メリット2:人間関係に気を使う必要は無い

    転職や退職の大きな理由として良く人間関係があげられますが、バスの運転手は基本的に個人業務。

    上司や部下、先輩などに気を使う、というような場面は発生しにくい職業です。個人で働く方が性にあっている人は向いているでしょう。

    メリット3:人の生活を支えるやりがいがある

    前述したように、高齢化が進み、車の所有率も下がる中、公共交通機関のニーズは高まり続けています。

    そんな方々の足として人々の生活を支え続けているのはまぎれもなく運転手であり、「人の役に立っている」と堂々と胸を張っていうことができる仕事だと言えます。

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    デメリット1:体力が必要

    運転がメインの仕事ですので、基本的に座りっぱなしになります。
    その上で事故などにも注意し、集中力も必要となってくる仕事です。体力は必要な仕事と言えるでしょう。

    また、路線バスや夜行バスであればある程度見通しが持てますが、観光バスや高速バスは長時間、かつ夜間の走行もあります。

    体力が求められる仕事であり、場合によっては不規則な勤務や、深夜帯の勤務も考慮する必要があるでしょう。

    デメリット2:安全運転に気をつかう必要がある

    運転する仕事であり、かつお客様を乗せている以上、安全運転を心がけることは必須と言えます。

    就職の際はぜひ乗車するバスにドライブレコーダーが搭載されているかどうか、責任の所在はどうなるのかは確かめておいた方が良いでしょう。

    事故に遭った際のトラブル対処法がしっかりしている会社を選択した方が、自分のためとも言えます。

    デメリット3:お客様との折衝業務が発生する

    バスの運行中は、さまざまなお客様を一人で対処する必要が出てきます。そのあたりは業務上仕方ないと思うべきかもしれません。

    まとめ

    いかがでしたでしょうか?今回はバスの運転手になるため必要な資格から年収といった実情まで、詳しくご紹介してきました。

    公共交通機関としてバスのニーズは一定数あり、運転手の求人も多数存在します。バスドライバーを含む、ドライバーの求人はこちらから検索できます。

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