施設警備員になるためには?働き方や業務内容について解説
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- 公開日:2021年12月21日
施設警備員の仕事が気になるけど、「未経験でもできる仕事なのか」「夜勤や業務内容を詳しく知りたい」など、疑問を持っている方も多くいらっしゃると思います。今回は施設警備員になりたい方向けに、なるために必要なことや業務内容などを紹介していきます。
この記事の目次
施設警備員の業務内容
まずは、施設警備員が警備する場所について。警備する主な場所は以下の通りです。
事業所
複数の会社が入っているオフィスビルや工場、倉庫など。
商業施設
ショッピングセンターやデパート、スーパーなど。
観光施設
旅館やホテル、遊園地にテーマパークなど。
公共施設
図書館や美術館・博物館など。
教育施設
大学や専門学校など。
医療施設
総合病院など、規模が大きいところ。
これを踏まえた上で、次に業務内容について見ていきましょう。施設警備員の日常業務は主に以下の5つがあります。
施設内の巡回
警備といえば、巡回と考える方も多いのではないでしょうか。施設内に不審者が隠れていたり、不審物が置かれていないか、なにか異常が発生していないかを確認しながら巡回します。24時間営業・操業しているところでは、夜間の巡回をする場合もあります。
施設の開閉業務
デパートや美術館などの営業開始、終了時間に合わせて、扉やシャッターの開閉を行います。また、施設よってエレベーターやエスカレーターがある場合は、それらの起動と停止も行います。
防犯カメラのモニター監視業務
施設内のさまざまなところに設置されている、防犯カメラの映像が映るモニターの監視業務です。不審者や事故が行っていないかをモニターを通して監視します。規模が大きい施設ほど、防犯カメラが多くなるので、あわせてモニターの数も増えます。
車や人の出入管理
オフィスビルをはじめとする事業では、社員証や身分証明書がないと入れないところがあります。それらのチェックをするのが業務で、社員や関係者の中に不審者が紛れ込んでいないか、不審物が持ち込まれていないかなど、目を光らせます。
緊急時の対応
施事故や火災が起きた場合や不審者の侵入、盗難など、施設内で起こったあらゆるトラブルを対処します。このようなことは日常的に起こるものではありませんが、いざ起こってしまった場合には、冷静になり適切な対処をすることが求められます。
施設警備員のなり方・雇用形態・働き方
それでは次に、施設警備員のなり方や雇用形態、働き方についてご紹介します。
施設警備員のなり方
施設警備員になるためには、特別な資格や経験は必要ありません。中途採用で施設警備員になる方の多くが未経験からスタートしています。ただ、経験や資格が必要ないからといって、誰にでも勤まる仕事でもありません。そのため、未経験でも安心して仕事ができるように、しっかりとした研修プログラムが組まれているのが基本です。
施設警備員の雇用形態
警備員にはいくつかの種類があり、施設警備員は「1号警備」と呼ばれています。この1号警備は、日本における警備業務の需要のおよそ50%を占めているのが特徴です。雇用形態のほとんどは、正社員と契約社員がメインで構成されています。
施設警備員の働き方
施設警備員の働き方はシフト制で、勤務先が24時間稼働している施設であれば、夜勤がある場合も。また、「変形労働時間制」導入している企業が多くあります。その場合は、例えば「10:00~翌10:00まで勤務、うち仮眠が8時間」というような24時間勤務が一般的といえます。
施設警備員の仕事をするメリット・デメリット
次は、施設警備員の仕事をする上でのメリットとデメリットについてお伝えしていきます。この仕事に興味がある方は、これから紹介することを頭に入れて検討しましょう。
施設警備員のメリット
メリットその1:未経験でも就きやすい仕事
先述したように、中途採用の施設警備員の多くが未経験者。ほかの職種と比べて未経験でも就きやすい仕事です。そのため、10代~50代など幅広い世代が活躍できる仕事でもあるのです。
メリットその2:シフトの融通が利きやすい
施設警備員の仕事はシフト制で、ほかの業界と比べてシフトの融通が利きやすい仕事です。休みたいときに休めるので、プライベートを充実させることができるというのもメリットの中に入ります。
メリットその3:ほかの仕事と比べて早く一人前になれる
施設警備員は専門職ではありますが、資格や経験が必要な仕事ではありません。そのため、ほかの仕事と比べて比較的、早く一人前になることができます。研修が充実している点もこの理由の1つです。
施設警備員のデメリット
デメリットその1:生活リズムが乱れる
施設警備の仕事は、日勤や夜勤、施設によっては24時間勤務があったりするので、一定の生活リズムを保つことができません。そのため、生活リズムが乱れてしまうというデメリットがあります。
デメリットその2:土日や祝日の休みがとりづらい
メリットのところで、シフトの融通が利きやすいとお伝えしました。しかし、施設によっては土日や祝日などの休日が繁忙期だったりする施設では、休みがとりづらいところもあります。ただその分、平日は休みたいタイミングで休みやすいので、融通が利きやすいという点では変りありません。
デメリットその3:現場によって忙しさが違う
施設警備の仕事は、警備する施設によって忙しさが違ってきます。例えば、24時間営業の商業施設の場合、万引き抑制のためや店内に不審物がないかを確認するため巡回をしたりと、やることが多いです。しかし、24時間営業ではない施設の夜勤などの場合は、手持ち無沙汰になることも少なくはありません。
ミドルシニアも大活躍!幅広い世代が活躍できる仕事
メリットのところでもお伝えしましたが、施設警備員の仕事は10代~50代など幅広い世代が活躍しています。そのため、転職を考えている、未経験の仕事に挑戦してみたいというミドルシニアにもオススメ。実際に働いている社員の多くは、未経験で入社したミドルシニア世代も多くいます。
まとめ
施設警備員の仕事は、経験や資格がない未経験者からでも挑戦しやすい仕事です。実際に、施設警備員は未経験スタートの社員が多いのが特徴。
さまざまな分野でオートメーション化が進んでいる昨今、それでも施設警備員を必要しているところはまだまだあります。幅広い世代が活躍でき、長く続けられる施設警備員。ぜひ、検討してみてはいかがでしょうか。