仕事に役立つ資格│フォークリフト免許〜需要や取得する魅力を紹介〜
- 自分の相場を知る
- 公開日:2021年10月12日
物流業界や建築業界などで欠かせないのがフォークリフト。近年、ネット通販等による需要拡大に伴い工場や物流の現場ではフォークリフトを扱える人への需要が増えている状況です。このフォークリフトを運転するためには免許が必要。ミドルシニア層でもフォークリフト求人は人気職種のひとつであり、今回はそんなフォークリフト免許の種類や需要、取得する魅力などを紹介していきます。
この記事の目次
フォークリフト免許とは?資格に需要はある?
資格にはたくさんの種類がありますが、フォークリフトの免許は具体的にどんな資格なのでしょうか。まずは資格の内容や、取得費用、一般的な需要なども見ていきましょう。
フォークリフト免許の種類
フォークリフトの免許には2つの種類があります。ひとつが「フォークリフト運転技能講習」と呼ばれるもの。もうひとつは「フォークリフト運転特別教育」です。
フォークリフトを操作するためには、いずれかの講習を修了する必要があります。
これらの免許(講習)の違いは、「フォークリフト運転技能講習」を終了すれば、最大積載荷重1t以上のフォークリフトが運転可能で、「フォークリフト運転特別教育」が、最大積載荷重1t未満のフォークリフトまでが運転可能になります。
ちなみに「フォークリフト運転技能講習」を修了していれば、自動的に1t未満のフォークリフトも運転可能です。
フォークリフト免許取得にかかる時間や費用
フォークリフト運転技能講習は、学科・実技と2つの講習を受講する必要があります。学科講習は11時間、実技講習は24時間の計35時間です。
長くても5日、スムーズな方であればもっと短期間で取得できる可能性も。費用に関しても、30,000円~40,000円程度で取得できますので、挑戦しやすい資格と言えるでしょう。
詳しいフォークリフト資格の取り方や活用法については、こちらの記事を参考してみてください。※参考/フォークリフト免許の取り方と活用法。仕事範囲広がる!収入UP!
フォークリフト運転技能講習の需要
就職に有利になる資格には、どのような資格があるのか気になる人も多いはず。ハローワークの要資格求人件数を参考に、応募条件として多く挙げられている資格を調査してみました。
1番要資格求人件数が多かった資格は、普通自動車運転免許。2番目は介護系資格。3番目に看護師、4番目に保育士とポピュラーな資格が並ぶ中、フォークリフト運転技能講習は、5番目に求人数が多い結果に。
以下の図はハローワークで1万件以上の求人数がある資格をまとめています。(※旧資格や類似の資格は右側の欄に記載)
※ハローワークの要資格求人数(令和3年9月14日)
フォークリフト技能者の要資格求人件数は約25,000件。一般的に需要が高いと言われるトラックドライバー(大型、中型自動車免許)や土木施工管理技士よりも、フォークリフト技能者の方が求人件数は多い=需要が高いということです。
フォークリフトは物流現場でよく使われているので、フォークリフト運転技能講習と合わせて普通自動車運転免許は必須、またはあれば歓迎、といったような求人が半数を越えていますので、普通自動車免許や中型、大型自動車免許などとセットであれば、なお役立ちそうです。
フォークリフト運転技能講習の求人内訳
上述したようにハローワークで出されているフォークリフト運転技能講習の要求人数は、約25,000件と非常に多くなっています。では、雇用形態の内訳はどうなっているのか合わせて見てみましょう。
求人数は正社員比率が70.4%にもなっています。年齢別の内訳はこちら。
年齢条件が40歳で正社員比率が69.4%、定年を過ぎた65歳でも22.8%と、年齢に関係なく安定した雇用があることが見受けられます。
ただし、年齢を求人の条件にするのは法律で禁じられており、「求人対象になる年齢に含まれている」という意味ですので、あくまでも参考程度にしてください。
フォークリフトを使う仕事と身に付くスキル
これまでのお話からフォークリフトの免許を持っていると、就職や転職に有利と言えます。では、具体的にフォークリフトを使う仕事とはどんな仕事なのでしょうか。身に付くスキルと合わせて紹介します。
フォークリフトを使う仕事
フォークリフトはさまざまな業界で活躍しており場所は多岐にわたります。大量の荷物の運搬が必要な物流業界、建築・土木現場、また産業廃棄物処理、空港、港湾ターミナルなどでも、荷物を迅速に運搬できる役割として活躍しています。
フォークリフトの仕事内容
フォークリフトの仕事は、荷物の積み上げ、運搬、荷下ろしといった比較的シンプルな内容です。しかし、物流センターや建築・土木現場など働く業種や場所によって付随する業務が異なってきます。
物流センターでの仕事であれば、貨物の積み降ろしの他、ピッキング作業や仕分け作業、入出荷処理・管理などを担当する場合がほとんど。建築・土木現場では、資材搬入や片付け作業などを担当する場合もあります。
フォークリフトの仕事で身に付くスキル
フォークリフトを使った仕事では、運転技術の向上が実感できます。
その他、日々たくさんの荷物を積み下ろしするため、仕事を効率化させるための「段取り力」や「スケジュール管理能力」が身に付きます。仕事だけでなく、プライベートでも大いに活用できるスキルばかりなので、一石二鳥です。
フォークリフト免許を取得する魅力
フォークリフト免許の取得には、さまざまな魅力があります。ここではその魅力について紹介していきます。
1.求人数が多いため、チャンス・選択肢が広がる
フォークリフトはさまざまな業界・現場で活躍しているため、操作する人材は必要不可欠です。
先ほどもお伝えした通り、ハローワークでのフォークリフトの要資格求人件数は約25,000件にも及ぶので、フォークリフト免許を取得することでチャンスも大きく広がります。
2.収入がアップする可能性がある
フォークリフトの免許を取得すると、資格手当を支給している企業もあります。また、資格がない状態で入社し、在職中に資格を取得するとお祝い金を支給している企業も。
免許取得は働く間口が広がるだけでなく、働いてからもメリットが多いのでおすすめです。
3.年齢関係なく長く続けられる
フォークリフトの仕事は機械での貨物運搬のため、力仕事は基本的にありません。そのため、年齢や性別関係なく働ける仕事です。
また先ほどもお伝えした通り、定年を迎える年齢でも正社員として活躍できる職場も多いので、長く活躍できるのが魅力です。
雇用形態も、正社員・派遣社員・アルバイトと幅が広く、自分のペースに合わせた働き方が選択できるでしょう。
まとめ
フォークリフトを使う仕事は、実務経験者が歓迎&優遇されますが、未経験でも免許を持っていれば50代・60代でも採用される可能性が十分にあります。
ちなみに「50代 フォークリフト技能者 未経験 採用」で検索すると、求人ボックスで5,859件、indeedでも多数の案件がヒットします。
ただ、こちらも年齢を求人の条件にはできないので、詳しく見ると条件に合わないものもあるかもしれませんが求人が多いことは事実であるため、採用の可能性は十分あると考えられます。
また、マイナビミドルシニアでは中高年の方歓迎の求人のみが掲載。マイナビミドルシニアのフリーワード検索でフォークリフトは最も検索されており、人気検索ワードになっています。(2021/4/1-7/27)
中高年歓迎のフォークリフトの資格が生かせる仕事はこちらです。