老後におすすめの移住先ランキング!メリット・デメリット、移住を成功させるコツも紹介
- ライフプラン・人生設計
- 公開日:2024年6月12日
老後は新たな場所へ移住をしようと検討している方は、意外と多くいらっしゃいます。今回は将来的に移住を検討しているミドルシニア世代向けに、おすすめの場所やメリット・デメリット、移住を成功させるコツをご紹介します。
この記事の目次
老後の移住におすすめ?移住先人気ランキング1位は沖縄県
老後の移住先はどのような場所がいいのか、気になる方もいるでしょう。今回は老後の移住先として、おすすめ・人気のある都道府県をランキング形式でご紹介します。
第1位 沖縄県
第2位 東京都
第3位 北海道
第4位 神奈川県
第5位 福岡県・兵庫県
第7位 長野県
第8位 千葉県
第8位 静岡県
第10位 大阪府
いずれの街も高齢者に対するさまざまな対策が取り入れられており、住みやすい環境が整っています。現在住んでいる場所と比較し、どのような点をメリットと感じるか検討してみましょう。
引用元:訳あり物件買取プロ【老後に住みたい移住先ランキング】男女500人アンケート調査
住みやすい街の特徴5選
引っ越しをしてから想像をしていたのとは違った、とならないよう住みやすい街の特徴を知っておきましょう。
買い物がしやすい環境
特に、生活に欠かせないスーパーやドラッグストアが通いやすい場所にあるかは重要なポイントです。スーパーの往復に1時間、となっては生活するためのハードルが高くなってしまいます。また、ネットショッピングをした際に、配達されるまでにどの程度時間がかかるかも調べておきましょう。場所によっては買い物をしてから、配達までに数日以上かかる場合もあります。
医療や介護のサービスが充実している
現在は健康であっても、病気や怪我をするリスクはあります。自宅近くに医療制度の整った施設がない場合は、通院のために時間や費用も発生してしまいます。地域によっては、医師が出張で診療に来てくれる場所も。気軽に通える場所に病院があるか、専門の医者がいる病院があるかどうかは、引っ越しをする前にしっかりと調べましょう。
また、将来を考慮して介護施設やサービスの充実度合いも確認しておく必要があります。都市部では、希望しても高齢者施設に入れないといった問題も発生しています。いざ必要となった時に利用できるのか、自治体などに介護施設やサービスの状況を確認しましょう。
交通の便がいい
買い物などのおでかけをする際、車を利用する人も多いでしょう。しかし、ミドルシニア世代以降では、車の運転が難しくなる場面が増えていきます。免許を返納することもあるため、公共交通機関の充実度合いは住みやすさに関係します。
都市部であれば、徒歩圏内に駅があったり、運行本数が充実していたりと気軽に出かけやすい環境であることがほとんどです。しかし、地方であれば駅までのアクセスが遠くなる、バスが1時間に1本といった場合も。長く暮らしていくためには、事前に公共交通機関の発達しているエリアを検討しましょう。
働けるチャンスがある
定年を迎えた後の老後の生活でも、生活費や趣味のためにお金は必要です。また、新しい土地で心機一転、楽しく働きたいといった方もいるでしょう。移住先で新たな仕事を始める場合、どのような仕事に就ける可能性があるか、事前に確認しましょう。
高齢者歓迎の募集が出ているか、自身の経験を活かせる仕事があるかなどは、求人サイトを活用して調べることができます。また、近年ではリモートで働ける環境も整っています。ネット環境さえあれば、住んでいる地域に関係なく働けるため選択肢が広がります。
人口が増えている地域
街の住みやすさは、街に住んでいる人口に影響されます。数年で人口が増えている場所であれば、今後も人が増える可能性があり、インフラが整っていくでしょう。民間の投資も始まり、お店が増えたり会社が増えたりして、生活の利便性向上や雇用が生まれます。
経済的な好循環がある場所は、将来的に生活しやすい環境へとなるでしょう。世代を問わずに人が増えれば活気付いていくため、暮らしやすい街となります。
老後に移住するメリット・デメリット
老後に移住するメリット3選
老後の移住に関する3つのメリットをご紹介します。
セカンドライフを楽しめる
老後に移住をした場合、新しい土地でセカンドライフを楽しむことができます。子育てや仕事などの区切りがつくため「都会よりも少し離れた場所で生活をしたい」といった希望の環境で新しい生活を始められるでしょう。
また、自身の趣味を楽しめる場所などを選ぶと、老後の生活がより充実します。自分の好きな土地で生活をしたい、新しい場所で生活を始めたいといった人には、老後の移住は魅力的です。
自然を身近に感じられる
都会から地方に移住をした場合、今まで以上に自然を身近に感じられる環境となるでしょう。海や山、川が近い場所では、四季による景色の変化や行事などを楽しめます。花や緑などの自然環境は、人間のストレスを軽減させて体調を整える効果もあります。
自然豊かな場所であれば今までよりも健康的な生活を送れるでしょう。自然が豊かな場所であれば、温泉や登山なども楽しめるため、心身ともに健康に近づけます。
新たな交友関係を作れる
新しい場所での生活が始まれば、新たな交友関係を作れるでしょう。知り合いが増えるほか、趣味仲間を見つけられる場合も。場所によっては移住初期から、周囲の人と深く関わる機会があります。
老後に移住するデメリット
老後の移住には、デメリットも存在します。憧れや勢いだけで決めてしまい、生活を始めてから後悔をしないためにも、どのようなデメリットがあるのかを知っておきましょう。
生活コストが上がる可能性がある
地方に移住をした場合、都会にいるよりも生活コストが下がることもあるでしょう。確かに、住居に関する費用は下がる可能性があります。しかし、日用品や公共交通機関に関する費用は高くなる傾向です。人が少ない場所では価格競争が少なく、物価高なエリアも。
また、移住先として人気な北海道の場合では、電気代が日本のなかで最も高くなります。そのほか、社会保険料も地域で変わるため、都市部で生活をしていた時よりも保険料が上がること考えられます。
車が必須となる
地方では、都市部と比較して公共交通機関が発達していない場所もあり、車がないと生活できないエリアもあります。そのため、車は地方での生活には必需品です。ガソリン代や高速を利用する際は高速代、車検などの維持費が嵩みます。しかし、ミドルシニア以降の世代では免許返納も見えてくるため、車が使えない生活も想定する必要があります。
周囲に馴染めない可能性もある
移住をした後に、気候や環境に馴染めない可能性もあります。地域特有の文化や、人間関係に疲れてしまうことも。特に老後の移住では、長年生活していた場所から引っ越すため、新たな環境に馴染むには時間がかかります。
引っ越し自体にも労力がかかるため、精神的にも肉体的にもストレスがかかるでしょう。快適に生活を送るためにも、まずは事前の調査が大切です。移住先がどのような環境となっているのか、本格的に引っ越す前に実際にお試しをすると良いでしょう。
老後の移住を成功させるコツ4選
移住は今後の生活に大きな影響を与えるため、できれば失敗は避けたいところです。移住を後悔しないためにも、成功させる4つのコツをご紹介します。老後の移住を検討している方は、ぜひご確認ください。
移住先の下調べとお試し期間を設ける
移住を成功させるためには、移住先の下調べを入念に行いましょう。移住先として人気がある、シニア世代でも多くの人が引っ越しているからといって、安易に決めると後悔します。公共交通機関の本数はどの程度か、病院が近くにあるか、気候・風土・土地柄はどうかなど、調べておくべき内容は多数あります。ネット上の情報収集はもちろん、実際に訪れての確認も必要です。
また、移住を検討している際はいきなり引っ越すのではなく、お試し期間を設けると良いでしょう。賃貸を借りたり、お試し制度を利用したりと、実際に問題なく生活が送れるか判断できます。
移住支援を活用する
自治体には移住者を誘致するため、移住支援の制度を用意している場合があります。希望している居住地にて、移住支援制度が用意されているか確認しましょう。支援制度には、以下のようなものがあります。
• 移住支援制度や補助金
• 空き家バンクなど住宅探しサポート
• 体験移住
• 農園の貸し出し
そのほか、移住に関する相談会などを用意している自治体もあります。移住に関する支援を利用すれば、その分移住に関する具体的な用意やスムーズな生活がスタートできます。まずは、希望している各居住地の支援制度について、調べてみましょう。
資金計画を立てる
移住には、引っ越し費用から新たな住居の準備費用、老後のための生活などに費用がかかります。新しく移住先で住居を購入する場合には、数百万〜数千万の資金が必要になってきます。そのため、移住前にはしっかりとした資金計画を立てなければなりません。
資金計画を立てる際には、退職金や資産運用・預金などをどのように活用するのかを検討します。また、現在住んでいる住居は売却をするのか、住宅ローンはどうするのかといったことも考えます。将来の生活費が足りない!とならないよう、事前に入念な資金計画をしましょう。
リモートでできる仕事を探す
移住をした先でも、仕事をしたいと考えている人もいるでしょう。現地で仕事を探すという手もありますが、リモートでできる仕事探しもおすすめです。リモートワークであれば、ネット環境があれば自宅で仕事ができるため、交通の便を気にする必要はありません。
まとめ
老後の移住に関する内容をご紹介しました。移住先として人気がある場所は、利便性がありつつ自然も多く、住みやすそうな場所がほとんどです。しかし、移住をする際は自身にとって住みやすい場所であるかの確認が必要です。
スーパーやコンビニが近くにあるか、実際にかかる費用はいくらか、仕事はどのような形で就けるのかなど、事前に確認すべき点は多数あります。後悔なく移住をするためにも、入念な計画を立てましょう。