50歳から始める「定活」を充実させるヒントとは?

  • キャリアを考える
50歳から始める「定活」を充実させるヒントとは?

皆さんは「定活」をご存じですか?定活とは定年前に行う、老後を豊かにするための活動のこと。「定年後の生活を今から考えるといっても、一体何から始めていいかわからない…」という方も多いはず。そこで定活を充実するヒントについてご紹介します。

この記事の目次

    定活の充実が、定年後の生活を左右する⁉

    定活(ていかつ)とは老後を豊かにするために、仕事やお金などについて予め考えておく、「定年前活動」の略です。これまで婚活や妊活、終活など様々な"活"が取り上げられる中、人生100年時代に大切な"活"として定活が提唱されるようになりました。メディアや書籍などでも紹介される機会が増えたので、ご存じの方も多いかもしれません。

    定活が話題になっている背景には、平均寿命が延びていることが大いに関係しています。人生100年時代が訪れる前は、セカンドキャリアという言葉も世間にはまだそこまで浸透していませんでした。しかし、人生100年時代が現実のものになってからは生きがいを持ちながらどのようにセカンドキャリアや第二の人生をスタートさせるのかが大きな課題とっています。

    世界でも大長寿国と言われるこの日本で、人生100年時代を思いっきり楽しむためにもまずは定活を通して定年後の人生を想像していくことが大切です。また、定活をすることによって自分の人生を見つめられ、残りの人生を後悔なく生きることにも繋がるのだそうです。つまり、シニアライフを溌剌と生きるためには定活をしっかりと行っていく必要があると言えます。

    60代活躍中の求人はこちら

    定活をする上でポイントとなることは?

    pixta_88711687_M.jpg

    もし今、休みを1週間もらえるとしたら何をしたいと考えますか?旅行に行ったり、友達と映画を見たり...様々な想像が膨らみますよね。

    余暇を楽しむ際には、事前に予算や何をしようかとプランをいろいろと立てるはずです。まさに定活はそんな定年後の人生のプランニングを行うこと。頭の中には「海外旅行や国内旅行に行きたい」、「英会話を始めてみたい」、いろいろやりたいことや経験したいことがめぐるでしょう。

    しかし、ただ単にやりたいことを並べていくだけでは定活とは言えません。まずは資金面の確保が重要となります。その際に、退職金や年金があるから大丈夫、と高を括っていてはいけません。これらのやりたいことの費用のほとんどは、生活費とは別に用意しなければならないからです。

    定活では資金面の計画を立てることから始めると、無理なく老後の生きがいや、やりたいことができる実現可能性が見えてきます。さらに、やりたいことがあるのに資金面が不足するようだった場合は早めに投資運用や、定年後の再就職の準備を始めることもできます。このように、定活の利点は老後の生活を具体的にイメージすることで「今、何をしておかなければならないか」が明確になる点でしょう。

    また、定活を始めるベストタイミングは退職年齢の10年前くらいがいいとされています。60歳が退職年齢の方は、50歳で始めるのがベストタイミングです。10年後の定年年齢に向けて、退職後の人生を楽しめる基盤を作っておくことが定活の最も重要な目的となります。

    終活とはどう違う?

    ここで、終活と定活は同じなのではないかと疑問を持たれる方もいるでしょう。
    終活は、人生の最期を迎えるために行うさまざまな準備を行うことを指します。例えば、相続や金融資産の整理をし、残された家族が争ったり困ったりしないように計画を立てることです。

    一方、定活は定年後に向けた事前の準備であるため、対象となる時期や思案事項も異なります。一見混同しやすいですが、「終活」は人生最期に向けた生前の準備、「定活」は定年後の人生を充実させるための準備だと覚えておきましょう。

    定活の具体的な準備とは?

    定活を行っておくメリットは、加齢や将来への不安に対して精神的に悩むことが少なくなる点です。そうして、心の準備ができた上で定年後の生活を迎えられるようになります。
    では、具体的にどのように定活をおこなっていけばいいのでしょうか。定活で必要となる要素をみていきましょう。

    情報収集を行う

    定活を行う上で必須になるのが、情報収集です。定年後の生活を送る上で、定活の先輩方のブログを参考にしたり、書籍を見たりとまずは定年後に自分がどのように生活を送るのかを具体的にイメージするところから始めましょう。

    インターネット上には定年後の時間を充実させるための情報が多く載っています。大切なのは全てを鵜呑みにすることではなく、情報の取捨選択をすること。そのためにもまずは情報収集が肝心なのです。

    セカンドライフを考える

    情報が集まったら、具体的にどのような生き方をしていきたいかを考えましょう。見込める収入はどのくらいで、自由になるお金はどのくらいなのかを算定します。自由なお金で自身は何がしたいのかを明確にしておきましょう。

    例えば、パートナーがいる場合は同じ趣味を持つのもセカンドライフを有意義に送ることに繋がります。近年、熟年離婚が増えている背景には、定年後における共有する時間が増えたことでの価値観のすれ違いが挙げられます。ですから、定活の段階から2人で楽しめる時間を計画しておくと良いでしょう。

    副業を考える

    定活ではセカンドキャリアについても考えます。定年後はそのまま会社に残って働く場合や新天地で仕事をするなど、多くの選択肢があります。ただし、定年後にいきなり再就職をしようと思っても、未経験の分野では経験者が優遇されることがほとんどです。

    ですから、まずは定活を始めるのと同時に、副業をしてみましょう。定年後は自分の好きなことを仕事にしたいと考えている人も多いです。そこから自分の趣向性や向き不向きを考えて定年後のセカンドキャリアを思い描くと、スムーズに働くことができます。

    現在は、ネット上でスキルや経験を仕事にすることもできますし、スキルを売ることができるマッチングサイトも存在します。また、ECの発達でハンドメイドアクセサリーなどを販売することも。定活ではこうしたセカンドキャリアに向けた多岐に渡る挑戦や副業をしておくことが求められます。

    あらゆる分野の友人を作る

    会社の友人だけではなく、あらゆる分野の友人を作っておくこともまた、定年後の生活を潤わせる要素です。趣味が同じコミュニティの友人や近所の人たちと交流を持つと定年後も楽しく過ごせます。

    定年後に意外と多い悩みの一つに一緒に趣味やアクティビティを楽しめる友人がいないというものがあります。仕事を懸命に行ってきたのはいいことですが、職場の人たちとは退職後には連絡を取らない場合も。そのため定活では、定年後も仲良くできる友人たちを探しておく活動が重要になります。

    健康維持に努める

    定活においても定年後の生活においても、大切になるのが健康です。まずは健康でなければせっかく長生きしても元も子もありません。健康であれば趣味も仕事も楽しんで行うことができます。そんな健康は貯金と同じで日々の積み重ねが非常に重要となります。

    なるべく階段を使って移動したり、寝る前にはストレッチをしたりと、些細なことから始めましょう。1日に30分ほどのウォーキングができれば理想です。生き生きとした定年後の生活を送るためにも、健康維持には特に気をつけるようにしましょう。

    学び直しをする

    多くの人が定活で行いたいと思うのが、学び直しです。最近ではオンライン講座や通信講座の充実もあり、隙間時間を使って学び直しができるようになってきました。定活においては定年後の仕事に繋げるための学び直しと趣味や生きがいのために学び直しをする人の両者がいるようです。また、スクールに通って本格的な資格を取得する人も。

    人気の項目は動画編集や料理、音楽などが挙げられます。最近では、これまでの仕事を活かした分野でライターとして活躍する人も増えました。定活では今後何をやりたいのか、自分分析をしたり学び直しをしたりすることで新たなキャリアのステージを広げる時間にすることをおすすめします。

    学び直しをする際に、活用できるものとは?

    いざ、学び直しをしようと考えても一歩を踏み出すのが億劫という方におすすめなのが文部科学省の社会人の学びを応援するサイト「マナパス」です。「マナパス」には、学び直し(リカレント教育)の支援制度について詳しい情報が載っています。

    4,000以上の大学・専門学校などの講座情報が掲載されており、資格のことやわかりづらい給付金や奨学金などについての情報を検索できます。一度興味のある方は、訪れてみると良いでしょう。

    また、厚生労働省が行っている「教育訓練給付制度」を活用すると資金面でのメリットを得ながら学び直しをすることができます。ただし、給付にあたっては雇用保険の加入期間といった一定の条件を満たすことが求められますので、ご自身が条件に当てはまっているのかを確認するようにしましょう。

    参考
    ・文部科学省「学び直しについて」
    ・厚生労働省「教育訓練給付制度」

    他にも考えたい定活のポイントは「住まい」

    定活のタイミングで考えておきたいのは「住まい」のことです。賃貸、持ち家...様々な住まいの選択肢がある中で、場所についても考えてみるべきでしょう。これまでは会社中心の生活を送らなければならなかった人も、定年後は好きな場所を選んで住むことができます。

    例えば、自然豊かな田舎暮らしを検討してみるのも良いでしょう。自然が溢れる環境で、自給自足生活を送るシニアも増えています。日本にこだわらず海外暮らしに踏み切るシニア層も。第二の人生を謳歌するために、住む土地を変えるというのも、セカンドライフを面白くするためのヒントです。

    インターネットの発達により、場所の制約を受けずに働くこともできるようになりました。地方では人手不足なことから働き手を欲している側面もあります。忙しい都会暮らしを離れて地方でのんびりと生活するスタイルは、定年後の選択肢の一つと言えます。

    生活コストを抑えられる点もシニア世代が移住するメリットのひとつです。都会は田舎に比べて食費や家賃などが高額な傾向にありますから、物価が抑えられた地方に移住することで老後の資金を節約しながら暮らせます。

    移り住んだ土地で新たな人々と交流できるのも地方移住の利点です。ただし、地方移住にあたっては事前に移住先の下調べを行っておきましょう。移り住んでから交通機関が少なく、必要な医療機関がないのであれば生活自体が不自由になってしまいます。

    また、移住先では周囲とうまくコミュニケーションが取れるのかを見極めるために、地域コミュニティに参加してみるのもおすすめです。せっかく移住したのにも関わらず、周囲と馴染めず孤立してしまったなんてことがあれば、セカンドライフを思いっきり楽しむことができなくなってしまいます。

    ただ一度の人生です。同じ場所、馴染みの人たちと共に生きていくのも素敵なことですが違う土地、異なる価値観の人たちと触れ合って生きるのもまた、人生を豊かにするスパイスになること、間違いありません。

    まとめ

    人生における定年は通過点に過ぎません。しかし、そんな定年以後も元気で人生をも思いっきり楽しむには、ミドルシニアのうちから定年年齢に至るまでの10年間で、いかにセカンドライフを具体的に思い描けるかにかかっています。定活を通し、私たちは自分たちの人生をより見つめ直す機会と定年後の人生への準備の時間を得ているのです。

    マイナビミドルシニアに会員登録(無料) マイナビミドルシニアに会員登録(無料)

    関連記事

    老後の備えにはお金だけでなく、健康貯金を! 定年後、どのように生活する?子どもの扶養に入るメリットと働き方について お世話になった方へ送る定年退職のメッセージの書き方

    記事をシェアする

    • Twitter
    • Facebook
    • Line

    あなたへのオススメ記事

    これから増えていく「女性の定年」|人生100年時代の女性のキャリアを考える

    これから増えていく「女性の定年」|人生100年時代の女性のキャリアを考える

    あと数年で1986年に施行された「男女雇用機会均等法」の第一世代の女性たちが60歳を迎えつつあります。男女平等社会では、女性が定年を迎えることはもはや常識となりました。本日は定年制度からみる、女性のキャリアの変容をお伝えします。

    • キャリアを考える
    • 2024年7月 8日
    ニューノーマル時代の働き方とは?働き方の変化や必要なスキル

    ニューノーマル時代の働き方とは?働き方の変化や必要なスキル

    私たちの日常は、コロナウイルス感染症の拡大とともに大幅に変化しました。それは働き方にも言えるでしょう。ニューノーマル時代で働き方にどのような変化があったのか、どのようなスキルが求められているのか、解説します。

    • キャリアを考える
    • 2024年5月30日
    趣味がお金になる!ミドルシニア・シニアが好きなことでお小遣いを稼ぐ方法

    趣味がお金になる!ミドルシニア・シニアが好きなことでお小遣いを稼ぐ方法

    ミドルシニアやシニアの方の中には、「ある程度の貯蓄はあるが、年金だけの生活では今後が不安」という方もいるでしょう。今回は、自身の趣味を活かして老後の生活資金を稼ぐ方法をご紹介。また、併せて注意点や始め方なども解説します。

    • キャリアを考える
    • 2024年5月20日

    おすすめ・シリーズ記事

    人気記事ランキング

    おすすめの求人はこちら

    活躍中の年代から探す
    雇用形態から探す
    募集条件から探す
    働き方から探す
    福利厚生から探す
    職種から探す
    マイナビミドルシニアに会員登録(無料) マイナビミドルシニアに会員登録(無料)