自分の転職市場価値はどれくらい?調べ方とミドルシニアの価値の高め方

  • キャリアを考える
自分の転職市場価値はどれくらい?調べ方とミドルシニアの価値の高め方

2024年が始まり、転職を目標としている方もいるでしょう。特に1月〜3月は転職市場としても活況を迎えるタイミングのため、動き出すには絶好のタイミングです。今回は、転職における自身の市場価値を知る方法や、市場価値を高める方法をご紹介します。

この記事の目次

    転職における市場価値とは?

    転職活動時に「市場価値」という言葉を聞いた経験があるでしょう。文字通り、市場における自身の価値を指す言葉です。この価値とは、人材の「需要と供給」で決定します。

    企業側からの評価が高いほど、市場価値が高いということです。そして、企業の求めるスキルや経験を持っている人が少なければ、該当するスキルを持っている人の市場価値はより高くなります。

    市場価値は絶対的な基準で決まるものではありません。業界によっても必要なスキルや経験は異なります。転職時には、自身が希望する業界や企業が求めているスキル・経験を保有しているかどうか、棚卸しを行いましょう。

    なぜ自分の転職市場価値を知る必要があるのか

    自身の市場価値は企業から求められているスキルによって決まってきます。そのため、現在の自身の市場価値を知らないまま転職活動を行っても、企業の求めるスキルを満たせず、失敗をしてしまう可能性も。少しでも転職成功の確率を上げるためには、市場価値を知っておく必要があります。

    40代活躍中の求人を探す

    市場価値を構成する3つの要素

    市場価値を構成する要素には、3つのものがあります。

    ①専門性

    専門性は、会社を超えて通用するかどうかが判断基準となります。また、宅地建物取引士や応用情報技術者の資格など、専門的な資格を持っている場合は市場価値アップにつながります。企業にとっても明確に専門性が伝わるため、より価値のある人であるとアピールをすることができます。

    ➁スキル

    特に40代以降のミドルシニア世代が転職をする際には、マネジメントスキルを必要とされる場面が出てきます。ヒューマンスキルは、業界や業種を問わずに市場価値につながるスキルであり、多くの企業では以下のようなスキルが求められます。

    • コミュニケーションスキル
    • 課題解決能力
    • 論理的思考力

    上記の力は、実践の場で活用できて初めて市場価値があると判断されます。ただ知っているのではなく、スキルを活用してどのような結果があったかまでを伝えられるようにしましょう。

    これらのスキルはポータブルスキルとも呼ばれ、特定の職種や業界に囚われることなく、汎用性の高いスキルです。自身の市場価値を高めるためには、ポータブルスキルの向上も目指しましょう。

    ➂実績や経験

    転職市場価値を高める要素には、自身がこれまで仕事で経験した内容や実績も含まれます。特に同業界や同職種の場合は、業界や職種での経験年数や実務内容が重視されます。

    さらに、実績についてなぜ達成できたのか?結果に対してのロジックが明確であることも重要です。結果が残せても、「たまたま市場状況がよかったから」「行動がたまたま結果につながったから」では、企業には受け入れられません。

    どのような行動をしたら結果が出たのか、その時の業界や会社の状況はどうだったのかなどをしっかりと把握し、説明できるようにしておきましょう。論理で説明ができると、再現性があると見込まれ、市場価値を高めるきっかけとなります。

    50代活躍中の求人を探す

    市場価値を知る3つの方法

    pixta_95743157_M (1).jpg

    まずは自身の現在の市場価値を知っていないと、今後の方針を立てられません。今回は自分の市場価値を知る方法を、3つご紹介します。

    ①自身のキャリアから知る

    市場価値を知る方法には、自身のキャリアを棚卸しする方法があります。今までの業務内容や、組織に貢献した内容などを振り返り、自身のキャリアや経験を書き出してみましょう。

    業務内容や部署ごとに分けて整理をし、目標に対してどのような成果を得られたのか、その時に意識した内容なども併せて行うと、よりわかりやすくなります。そのほか、取得した資格やビジネススクールを卒業した場合は、一緒に書き出します。

    キャリアの棚卸しはプラスの面だけではなく、マイナス面の情報についても並べる必要があります。どちらの側面でも、しっかりと洗い出しを行いましょう。

    参考:〈ミドルシニア向け〉キャリアの棚卸をして自分の強みを見つけよう

    ➁他の人との相対的な比較で知る

    市場価値を知りたい場合は、同じような年齢や経歴の他の人との比較する方法もあります。市場価値は1人の能力で決めるのではなく、他の人との相対的な評価によって決まるからです。

    似たような経歴の人の平均年収や待遇などを知ると、自身の市場価値もわかります。スキルは同等であるにもかかわらず、自身の年収が低い場合は転職によって年収アップが見込めるでしょう。

    ➂転職活動やスカウトなどから知る

    市場価値を知りたい場合は転職活動を実際に行うほか、企業からのスカウトなどを活用する方法もあります。転職サービスでは経歴やキャリアを登録し、自身に合ったポジションはどこなのかを知れるでしょう。

    特にキャリアアドバイザーが付く場合は、自身のキャリアの評価、年収相場をどうなのかといったアドバイスを受けられます。転職のプロからのアドバイスは、自身の転職活動や日々の業務にも活かせるでしょう。

    市場価値が高い人と低い人の特徴

    実際に市場価値の高い人・低い人に多い、特徴についてご紹介します。

    市場価値が高い人

    市場価値が高い人には、以下のような特徴があります。

    スキルの専門性や希少性が高い
    市場価値の高い人は、特定の分野で専門性の高いスキルを持っています。常に最新の情報を取り入れアップデートすることで、いつの時代でもニーズが高まるでしょう。前向きに学び続ける姿勢と、その結果が伴っている人は、市場価値が高くなる可能性があります。

    汎用性スキルのレベルが高い
    マネジメントスキルや、コミュニケーション能力などの汎用性スキルのレベルが高い場合も市場価値が高いと言えるでしょう。時代や業種にとらわれないポータブルスキルは重視されることが多いでしょう。

    向学心・向上心がある
    知的好奇心や探究心がある人、向学心や向上心がある人は、自身の市場価値を高められるでしょう。新しい情報を学び続けると、自身の意見や考察も深く考えられるようになっていきます。結果として論理的思考力や、問題解決能力のアップにも繋がります。貪欲に学び続けられる人は、どのような企業でも求められるのです。

    チームワークを大切にしている
    特にミドルシニア層の場合は、個人での仕事の結果のほか、チームワークでの成果についても重視されるでしょう。組織の中でどのような役割を果たしたのか、対人能力に問題がないのかを知るためにも、チーム内での役割やチームワークに対する考え方を知るのは必要です。

    高い実績を持っている
    ビジネスや管理者としての高い実績も、企業から高い評価を受けるスキルの1つです。プロジェクトを成功させた、新規顧客開拓を挙げたなど、具体的な数字と論理は高い評価へとつながります。

    pixta_91422286_M (1).jpg

    市場価値が低い人

    反対に市場価値の低い人は、以下のような特徴があります。

    自身で考えて行動しない
    自身で考えて行動をしない人は、市場価値が低いと判断される可能性があります。自身で考える時間が少ないと、問題解決能力など仕事をするうえで必要となる能力を身につけにくくなります。普段の仕事から、自身の価値をプラスできるように心掛けましょう。

    スキルや経験が少ない
    専門的なスキルを持っていない業種や、実務経験が無い職種への転職は難しく感じることもあるでしょう。さらに、短期で転職を繰り返すと一貫性がないと見なされてしまいます。業務や業界において持っていた方がいい資格の取得は、自身の市場価値を高めることに直結します。

    視野が狭い
    チームワークを進めていくには、視野の広さが重視される場面もあります。一緒に働く人やクライアントへの気遣いができないと、結果として人間関係でのトラブルに発展する可能性も。後輩や部下、同僚など多くの人と問題なくコミュニケーションを取り、円滑に仕事ができる広い視野が大切です。

    ミドルシニアが市場価値を高めるコツ

    ミドルシニアが市場価値を高めるには、いくつかのコツがあります。すぐに実践できるものから、時間がかかるものもありますが、今回はより価値の高まるものをご紹介します。

    専門性を確立させる

    業務の専門性を確率させると、自身の市場価値を高められるでしょう。特に希少性の高いスキルや、市場からのニーズが高い専門性を持っている人は価値が高まります。

    特別な資格の取得や、会社を超えて通用する知識を身につけるのは簡単ではありません。少しでも知識を持っている、メインの職務で携わっている業務は、ぜひ深掘りをして知識やスキルを身につけましょう。

    実績や経験を生み出す

    特にミドルシニア層では業務での実績や、得られた経験が大切です。どのようなプロセスを経て結果を得られたのか、少しずつ棚卸しをしましょう。個人での実績はもちろん、チームではどのような役割を果たしたのか、状況別に結果がわかるようにすると、より自身の市場価値を理解できます。

    さらに今後市場価値を高めるには、どのような経験が必要であるかもわかります。常に結果や経験を積んでいく意識を持って、日々の業務を行いましょう。

    マネジメントスキルやコミュニケーション能力をつける

    先述している通り、市場価値を高めるには特定の専門的なスキルのほか、どこでも通用するスキルも大切です。マネジメントスキルやコミュニケーション能力など、業界や時代を超えても求められるスキルは、身につけておく必要があります。

    ポータブルスキルは、特に市場価値が高い人の多くが持っているスキルです。異業種への転職などにも有利となる場合があるため、毎日の仕事なかで、少しずつ意識づけて取り組みましょう。

    まとめ

    転職における市場価値は、企業の需要と供給によって決まります。企業が求めているスキルや、経験を持っている人が少ないと、そのスキルを持っている人の市場価値は高まります。しかし、市場価値を高めるには高い実績や、マネジメント能力など多くのスキルが必要です。

    まずは、自身に足りないスキルは何か、現状の値を確認しましょう。自身の市場価値を正しく理解すると、ミドルシニアでも自身の強みを活かした転職ができるでしょう。

    マイナビミドルシニアに会員登録(無料) マイナビミドルシニアに会員登録(無料)

    関連記事

    リスキリングとは?中高年に求められる理由や役立つ資格 自分に合う仕事を探すために|求人情報の探し方&適職の見つけ方 成功に向けた転職活動の流れ|転職のメリット・デメリットも

    記事をシェアする

    • Twitter
    • Facebook
    • Line

    あなたへのオススメ記事

    教育訓練給付とは?制度を活用して転職や起業など第2の人生を謳歌しよう

    教育訓練給付とは?制度を活用して転職や起業など第2の人生を謳歌しよう

    教育訓練給付は一定の条件を満たす雇用保険の被保険者が、厚生労働大臣指定の教育訓練講座を受講すると、終了までにかかった費用の一部を給付金として支給してもらえる制度です。ミドルシニアでも第二のキャリアを形成する際に活用できる制度のため、これからさらに上のキャリアを目指したい人にもおすすめの制度です。今回は、教育訓練給付の概要や教育訓練支援給付との違い、申請方法についてご紹介します。

    • キャリアを考える
    • 2024年11月18日
    第二の人生をどう生きるか。55歳で考えたい定年後の過ごし方

    第二の人生をどう生きるか。55歳で考えたい定年後の過ごし方

    ミドルシニア世代にとって気になることの1つは、定年後の第二の人生をどう過ごすかでしょう。特に定年が近づく55歳以降では、悩んでいる人も多くいます。今回は60歳以降も仕事を続ける人はもちろん、退職をして過ごす人に向けて、それぞれの生活に必要な準備、定年後の生活を充実させるためのポイントを解説します。

    • キャリアを考える
    • 2024年11月11日
    同世代はどうやって仕事を探してる?|ミドル・シニア世代の仕事探し事情を調査 #1

    同世代はどうやって仕事を探してる?|ミドル・シニア世代の仕事探し事情を調査 #1

    ミドルシニア/シニア層を対象とした調査から、身近な人には聞きづらい同年代の仕事探し事情をチェックしてみませんか?今回は、ミドル・シニア世代がアルバイトをする目的や仕事の探し方、重視する条件などをご紹介します。

    • キャリアを考える
    • 2024年11月 7日

    おすすめ・シリーズ記事

    人気記事ランキング

    おすすめの求人はこちら

    活躍中の年代から探す
    雇用形態から探す
    募集条件から探す
    働き方から探す
    福利厚生から探す
    職種から探す
    マイナビミドルシニアに会員登録(無料) マイナビミドルシニアに会員登録(無料)