サラリーマンでも社長になれる時代!
- 独立・起業
- 公開日:2023年9月11日
複線型のキャリアパス時代の今、会社に属しているだけの働き方は勿体ないかもしれません。本日は、サラリーマンでも社長になれる方法をお伝えしていきます。
この記事の目次
サラリーマンでも社長になれる!?
世間では、老後資金2,000万円という文字が至るところで見受けられるようになりました。また、最近では物価高や不安定な世界情勢の影響で、一つの会社に属してサラリーマンとして生涯を過ごす人の割合は少なくなってきています。将来を見据え、手に職を付けて独立したり、副業を始めてみたりと、複数の働き口を持つのが当たり前になりました。
そんな現在、個人のM&Aが注目を集めています。これまでM&Aと言えば、企業間での大規模な取引が主でした。しかし、現在ではM&Aマッチングサイトが世間に浸透したことで、個人でのM&Aがより活発化しています。そのため、サラリーマンでも企業を購入し、自分の会社として運営する機会が増えているのです。
しかも、サラリーマンを続けながら会社経営ができるので、収入の安定化を図りながら諸経費をかけずに起業できると人気になっています。そんなM&Aが増えてきた時代背景の一つには、少子高齢化の影響による後継者不足問題があります。後継者がいないために、築いてきた事業を畳む企業も少なくありません。
そこで、せっかく興した会社を畳むよりは、他の人に譲りたいという企業や起業家が増えてきたのです。経済産業省によれば、2025年までに経営者が70歳を超える中小企業や小規模事業者のうち、およそ半数の130万社が後継者問題に悩まされているといいます。もはやこうした後継者不足の問題は何も企業だけに限ったことではありません。
このままいけば、およそ130万社の会社が廃業となり、これはGDPに算出すると約22億円の損失になるのだとか。つまり、後継者不足は日本経済全体で考えていかなければならない、早急に対処すべき問題なのです。そして、この問題を改善する起死回生の一手がサラリーマンでも社長になれるM&Aにあるとされています。
参考:経済産業省「中小企業・小規模事業者におけるM&Aの現状と課題」
どのような種類の会社が買えるの?
近年、インターネットの普及と共にオンラインのサービスが充実してきました。それに伴い、M&Aマッチングサービスの普及も進み、会社を売ったり買ったりすることが私たちの生活に身近となったのです。
こうしたサイトを利用すれば、「予算」や「希望業種」など、調べたいキーワードから検索することができ、現在売り出し中の会社の中から自分が欲しい企業を簡単に見つけることができます。また、売買交渉の仲介や契約書作成、売買成立後のアフターフォローまでしてくれるサイトもあり、手厚いサポートを受けながらM&Aを行うことができるといいます。
他にも、初心者のためのセミナーを開催するなど、初めて会社を購入する方でも利用しやすいのが特徴です。サイト内には、宿泊業や飲食店、美容サロン、学習塾、中にはフランチャイズ店など多種多様な業種の会社が売り出されており、多くは300~500万円程度の価格で推移しているといいます。
会社購入で気を付けることは?
しかしながら、会社を購入するとなると大きなお金を動かさなければならないため、注意を払う必要があります。ここではそんなM&Aに関するメリットとデメリットをみていきましょう!
サラリーマンが会社を買うメリットとは?
起業が簡単に行える
会社を一から起業するには、設備を揃えたり従業員を雇ったりと、多大な手間とコストがかかります。しかし、M&Aで会社を購入すると、設備や従業員が揃っているだけでなく、会社設立に関する手続きも必要ありません。このように、お手軽に起業できるのは大きなメリットでしょう。
将来の備えになる
会社組織を運営することにより、サラリーマンの収入を上回る収益を得ることができます。また、売上が上がっている場合にはその会社を売ることもできるため、売却益を得て想像以上の資産を得ることもできるでしょう。
どのようなデメリットがあるのか?
借入を行い、借金ができる恐れがある
退職金などまとまったお金を一度に充てることができればいいのですが、企業に勤めているだけでは元手が貯金になってしまう場合が多いです。そのため、会社を購入することは大きな金銭的負担となるでしょう。
買収資金が足りなければ借りて工面することも。その後事業が軌道に乗ればいいですが、失敗する可能性もゼロではありません。会社を購入することで借金を抱えてしまう恐れがあることを頭に入れておきましょう。
マネージメントや管理が難しい
M&Aで会社を買うということは、今までいた経営者の後に会社を引き継ぐということです。元からいる社員たちの意向を無視して経営しても、従業員や取引先から反発を受けることになってしまいます。
現場のことを良く知っているのはその会社でずっと働いてきた従業員や取引先です。従業員や取引先との関係にも気を配れなくては、思うような経営は難しいでしょう。
これからの世の中は、サラリーマンでも社長になれる!
昨今の老後2000万円問題は、現役世代にも大きな衝撃を与えました。また、会社によっては退職金が出ないところも。以前のような終身雇用制の時代は終焉を迎え、自分の身は自分で守っていかなくてはなりません。さらに、政府主導で積極的に投資を呼び掛けていることからみてわかるように、年金や社会保障も安泰だとは言えなくなってきました。
人生設計をする上で、老後になってから焦り出すのではなく、今から様々な選択肢を自分の中に持つようにすることが大切です。2021年、政府は「事業継承・引継ぎ支援センター」を全国に発足させました。支援センターでは、相談はもちろんのこと、中間業者や金融機関への取次ぎなども行っています。また、寄せられる相談は日々増えているといいます。
「人生100年時代」となったいま、サラリーマンにとって定年とは一つの通過点に過ぎなくなりました。しかし、一から何かを始めるにはお金も時間もかかりすぎてしまい、結局何もできない、ということもあるでしょう。そんなときにはM&Aマッチングサイトを利用して会社購入を検討してみるのも選択肢の一つです。
商売を始める場合には高額な費用が必要になりますし、自分で何もかも揃えなくてはいけません。それよりも、M&Aを利用すれば手間なく独立を果たすことができます。会社を購入することで資産形成をしていくことは、今の時代にあっているのかもしれません。
参考:独立行政法人 中小企業基盤整備機構「事業承継・引継ぎ支援センター」
まとめ
「独立したいけど何から始めていいかわからない...」という方は、M&Aマッチングサイトを一度覗いてみてはいかがでしょうか? やりたかった業種で働くことや夢だった自分の店を持つことが叶う日が来るかもしれません。