副業でのFC(フランチャイズ)経営が話題に!メリット・デメリットを解説
- 独立・起業
- 公開日:2025年2月13日

現代において複数の収入を得ることは、将来の安定に繋がったり、キャリアの可能性を増やしたりする点において非常に大切になります。そんな今だからこそ、FC(フランチャイズ)経営という副業に注目してみましょう。今回は、FC経営のメリット・デメリット、人気の事業を解説します。
FC(フランチャイズ)経営での副業とは?
副業をして収入を増やしたいけど、時間の制約や金銭などの問題からなかなか挑戦ができない方も多くいらっしゃるかと思います。その多くが「自分一人で副業をスタートできるのか?」、「失敗したらどうしよう...」といった不安をお持ちではないでしょうか。
FC経営であれば、本部に加盟することで知識や経験がない業界でもサポートを受けながら経営することができたり、集客や採用なども本部が行ってくれたりと、さまざまな援助を受けられます。
そのため、オーナーは経営のみに専念でき、時間的や体力的な負担も減らすことができます。そこでFC経営が働きながらでも行える副業として、近年では注目を集めているという訳なのです。
FC経営のメリットとは?
まずは、FC経営にはどのようなメリットがあるのかを見ていきましょう。
本部からのサポートがある
フランチャイズは、本部がビジネスの基盤を整え、利益が見込めるエビデンスを得てから展開を行っています。そのため、本部のサポートを受けながら経営できるメリットがあります。本部のノウハウを活かせるので、基盤をしっかりとさせた上でビジネスをスタートすることができます。
本業に差し支えない範囲で行える
副業としてフランチャイズを行うことによって、週末や決まった曜日のみ稼働するなど、本業を主軸においたビジネススタイルを確立しながら仕事ができるでしょう。
低リスクで始められる
事業を始める場合、テナント代や設備費などさまざまな初期費用がかかります。しかし、フランチャイズ経営なら、本部から備品の供給があったり仕入れルートがあったりと、事業運営の基盤が既にある状態です。
そのため、初期費用を抑えることが可能となり、自己資金を多く用意せずに事業を始めることができます。また、本部のサポートを受けながら経営ができるので、何もかもを0から始める副業よりも低リスクです。
FC経営のデメリットとは?
では、反対にデメリットにはどのようなものがあるかをみていきましょう。
ロイヤリティがある
フランチャイズでは、本部が提供する経営ノウハウや仕入れルートなどを活用するため、最初に加盟金を支払う必要があります。また、毎月利用料としてロイヤリティを支払うことがほとんどです。
ロイヤリティは、売上実績に基づくものや固定額のものなど、さまざまな形態があります。ロイヤリティが高額なものもあるため、FC経営を行う場合には加盟金やロイヤリティのパーセンテージなどを予め把握しておくとよいでしょう。
制限を付されることがある
加盟店は、本部が定めたルールに従う必要があります。FC経営では加盟店にある程度のレベルを担保させるために、ルールが設けられていることが多いのです。そのため、個人的に事業を行うよりも経営の自由度は低くなることが考えられます。
途中で解約ができない場合も
フランチャイズの契約では、定められた契約期間を遵守する必要があります。契約によっては中途解約ができない場合もあるため、契約をする際は事業を始める前に必ずチェックを行いましょう。また、契約期間内に解約する場合は違約金が発生することもあるため、副業として気軽に始めたいと考えている人にとっては、大きなデメリットとなる可能性があります。
どのような選択肢がある? FC経営で人気の事業
FC経営ではどのような事業が人気なのでしょうか。
コインパーキング
カーシェアリングなど、近年では利用者も増えているコインパーキングもFC経営で人気の事業です。コインパーキング事業を行う場合は、土地が必要になりますが土地さえあれば気軽に始められるビジネス形態です。
ただし、所有している土地でコインパーキング運営を始めた際には、固定資産税を多く払う必要があるので、その場所でスタートさせて採算がとれるかどうかの検討は十分に行う必要があるでしょう。
ハウスクリーニング
高齢化や共働き世帯の増加によって近年需要が高まっている事業です。開業資金が少なく始められるのと、未経験でも参入しやすい業界なため、FC経営として副業を始める方が増えています。
買取ビジネス
買取事業が副業として人気になっています。営業時間を自由に設定でき、オーナーの空いている時間だけで稼働できることも人気の秘密でしょう。店舗を構えることもできますが、インターネット上のオンライン店舗で行える場合もあるので、自己資金も小額で始められることが人気の後押しをしています。
キッチンカー事業
コロナ禍から人気を博しているキッチンカー事業。営業日時や出店場所を自由に決めることができるため、土日だけの営業など、個人のライフスタイルに合わせて運営することができます。また、キッチンカー1台あればビジネスを始められることから、失敗したときのリスクヘッジもしやすい業態でしょう。
EC事業
EC事業ではインターネットさえあれば運営できる業態であることから、今人気のFC経営です。人を雇う必要もないことから、オーナー自らが本業と並行しながら空いた時間で運営することができるのも人気な点です。
結婚相談所
結婚相談所は加入者が増えており、これから活発化する事業の一つだと考えられています。フランチャイズに加盟することで、本部のノウハウや情報管理システムなど利用ができるため、ビジネスとしても始めやすいのも特徴。
また、結婚相談所は他のフランチャイズ業界と比べて加盟金やロイヤリティが少額であることが多いため、初期投資が少なく済むことも、人気になっているポイントでしょう。
コインランドリー
店舗は必要になりますが、設備を整えてしまえばあとは洗濯機の機械が運営してくれるので人件費をかけることなく、ビジネスをスタートすることができます。本業が忙しく、あまり副業に時間を掛けられないという方におすすめでしょう。
リペアサービス事業
修理や修繕事業は、ロイヤリティが比較的安価であり、自宅の一室などで行うことができるため、副業として選ぶ方が増えています。依頼を受けてから稼働することができるのでコストパフォーマンスの良い、ビジネスモデルでしょう。
しかし、スマホや革製品といった、物を修理するスキルが必要なため、向き不向きがはっきりしている事業と言えます。スキルがある場合などにはおすすめのFC経営です。
副業でFC経営をする際に、注意すること
副業でFC経営を始める際に、気を付けなくてはならないことがあります。
副業の許可について調べておく
まずは勤務先の就業規則などで副業が認められているかを確認しておきましょう。企業によっては副業を認めていても事前に申請が必要など、ルールが設けられている場合も。そのため、規則に反して副業を行うと、発覚した際にトラブルに発展する恐れがあります。そのため、勤め先の副業に関するルールを事前にきちんと把握しておくことが必要なのです。
あくまで副業だということを意識する
いざ、副業でFC経営を始めたといった場合、本業の業務に支障がないようにしましょう。副業を軌道に乗せたいという熱意がありすぎるが故に、本業に支障をきたしてしまうといった悩みを抱える人も少なくありません。もちろん、副業を後々は本業に、と考えている方もいるかもしれませんが、副業はあくまでも副業です。
本業の収入が途絶えてしまっては元も子もないので、副業としてFC経営を始める場合にはあまりのめり込まないように注意をしましょう。業務に支障があると、勤め先とのトラブルにもなりかねないので、副業だということを意識することが大切になります。
まとめ
副業を解禁する企業が多い中、FC経営は本業と並行して行える事業として注目を集めています。副業を行いたいと思ってもノウハウや技術不足を感じて一歩踏み出せない方は、一度FC経営を視野に入れてみると良いでしょう。