物価高の今こそ、専業主婦からフリーランスへと転身する!
- 独立・起業
- 公開日:2023年4月 6日
近年、自宅で隙間時間を利用して仕事ができるからと、専業主婦からフリーランスになる方が増えています。本日は、そんな主婦からフリーランスへと転身することのメリットやデメリットなどをご紹介します。
この記事の目次
フリーランスという働き方に注目が集まる!
どんな職種でフリーランスになれるの?
最近、テレビなどでも物価高のニュースが盛んに伝えられるようになりました。帝国データバンクの調査によると、2022年に値上げされた食品の品目は累計2万品目を超え、平均値上げ率も14%に達しているそうです。
日頃、家族の生活を支えている主婦の方々は、そんな物価高の影響を身近に感じていらっしゃるのではないでしょうか。そんな中、少しでも家計の足しになればと、パートタイマーとして働きに出る方も増えてきているといいます。
しかし、パートタイマーとして働きに出ると、コロナウイルス感染症の心配をしたり、家事の時間を確保したり、通勤時間もかかったりと、時間の調整や健康面に悩む方も多いことでしょう。
そこで、時間に縛られず隙間時間を利用して在宅で働くことができるフリーランスという働き方がブームとなっています。
参考:帝国データバンク「「食品主要105社」価格改定動向調査(10月)」
主婦がフリーランスになるメリットとは?
では、具体的に主婦の方がフリーランスとして働くと、どのようなメリットがあるのかお伝えしていきます。
ダブルインカムになる
フリーランスとして稼げるようになれば、夫の収入だけではなくプラスの収入を生み出すことができます。収入源が増えることによって、家計の足しにしたり、貯蓄を増やしたりすることも可能になります。
パートや他の働き方でも収入は得られますが、時給労働だと考えると稼げる金額に上限があるため、思ったように働けないという声があります。一方、フリーランスは成果物に対して報酬が得られるため、高収入を稼ぐこともできるのです。
ライフスタイルに合わせた働き方ができる
外に働きに出ると、勤務時間が定められているため自分の都合で休むことも難しくなります。例えば、子どもが体調を崩す度に休みたくても周りの目を考えるとできないということも。
しかし、フリーランスで働くとなれば自分でスケジュール管理ができます。働く時間帯や日数が自由に決められることで、家庭のことをしながら収入を得ることも可能になるのです。
さらに、会社勤めをしていると、人間関係で悩むこともありますが、フリーランスとして働く点においては、コミュニケーションは電話やメールが基本となるので煩わしい人間関係を持たなくて済むのも利点の一つでしょう。
また、定年退職もないため、体力や気力が続く限りは仕事を続けることも、逆に早期リタイアすることも自分次第で決めることができます。仮にパートナーの都合で転勤や引っ越しになったとしても、ネットさえあれば仕事は継続できる点もフリーランスの良さだと言えます。
自分の生き方を見つめられる
専業主婦になると、家のことを中心にして生活を送らなくてはならないため、社会との繋がりが少なくなってしまいます。しかし、フリーランスとして仕事を始めれば、仕事仲間やクライアントなど、繋がりが増えていきます。
これまではどこか張り合いがなかったという方も、フリーランスでの仕事を通して自分の力が役立つことを実感できる機会を得ることができるでしょう。
フリーランスになるメリットを見てきましたが、実際にどんな職種でフリーランスとして活躍できるのでしょうか。ここでは代表的なものをいくつか挙げてみます。
・ライター
子育てや主婦の経験を書くママさんライターや、料理ブログなどを書くことでPV数を稼ぐ主婦の方も。比較的、参入しやすいのも特徴です。
・WEBデザイナー
隙間時間を利用してスキル習得をして独立する方も増えてきました。また、女性専用のウェブスクールも出てきたため、気軽に学ぶことができるようにもなっています。
・ネイリスト
資格さえあれば、自宅を使ってサロンを開くことも可能です。1日3組限定で施術を行うなど、限られた時間で効率よく仕事をすることができます。
・教師(学習塾・英語塾)
昔は英語を使う仕事をしていた方や、教師だった方が自宅やオンラインで教師をすることも増えてきています。オンラインだと複数人に向けて講座を開くこともできるため、コストパフォーマンスよくお金を稼ぐこともできる人気の職種の一つです。
・家事代行
オンラインセミナーで掃除の仕方を教えたり、実際に依頼があったご家庭に出向き、家事を代行する仕事です。これまでの主婦のスキルを活かせるとともに忙しい人が増えている現代では需要も伸びています。
フリーランスになるデメリットも抑えておきましょう!
隙間時間を利用して働けるフリーランスですが、もちろんいいことばかりではなくデメリットも存在します。実際にどんなデメリットがあるのかを見ていきましょう。
収入が安定しない
フリーランスは時間給の仕事とは異なり、収入が安定しない可能性があります。そもそも仕事の獲得やフリーランスとして働く環境整備など、全てを自分で行わなければなりません。営業や紹介を通じてクライアントを新規開拓しなければ、途端に収入は不安定になってしまいます。
フリーランスという性質上、急に仕事が途切れてしまうことも。フリーランスとして働くならば、継続的に仕事を受注する努力やスキルアップを図っていかなくてはなりません。
また、会社勤めであれば正社員でなくても労災保険に加入できますが、そういった保障もないため、一度体調を壊したり病気やケガや事故に遭った時には、収入が少なくになってしまう可能性があることを覚えておきましょう。
扶養を外れてしまう場合がある
主婦がフリーランスとして働くと、健康保険組合によっては夫の扶養に入れない可能性があります。フリーランスになってもパートナーの扶養内で働くのであれば、必ず事前に確認をしておきましょう。
また、参考として主婦フリーランスが配偶者控除を受けるためには、以下の要件をすべて満たしている必要があります。
・民法上の配偶者であること
・その年の12月31日時点に納税者と生計を一にしていること
・その年の合計所得金額が38万円以下であること
・青色申告者の事業専従者として給与の支払を受けていない、または白色申告者の事業専従者でないこと
※青色申告者の場合は、青色申告特別控除として最大65万円の控除が受けられるため、〈収入-経費-65万円(青色申告特別控除)=38万円以下〉の場合に限っては世帯主の扶養控除の対象になります。
セルフマネジメントが求められる
主婦がフリーランスとして働くためには、スケジュール管理をはじめ自分のマネジメントを行っていく必要があります。会社組織であれば一人の社員の役割を他の社員が担うこともできますが、フリーランスである以上、自分が休んでも代わってくれる人は誰もいません。
そのため、納期を守ることは大前提で、主婦納期を守ることは大前提で、主婦業と業と仕事の両立も行っていかなくてはなりません。納期に遅れた場合には、クライアントからの信用も落としかねませんので、フリーランスは責任感が強くなければ続けていくことは難しいでしょう。
また、扶養内で働いていても確定申告が原則必須ですので、そういった細々とした作業も忘れずに行う必要があります。
まとめ
税金や保険の知識など、フリーランスとして働き始めればやることも増えるので、最初は不安に思うかもしれません。しかし、フリーランスはライフスタイルに合わせた働き方ができ、収入を自宅にいながらにして得られるため、会社勤めやパートに出るより家計とのやりくりもしやすい働き方だといえます。
もし迷っている方がいるなら勇気ある一歩を踏み出して、フリーランスへと転向してみてはいかがでしょうか。