飲食業界にはどんな仕事がある?働き方や種類について紹介

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飲食業界にはどんな仕事がある?働き方や種類について紹介

生活に欠かせない仕事を担う飲食業界には、さまざまな仕事があるのをご存知でしょうか。今回は、飲食業界における仕事の種類の紹介や、働き方などを解説していきます。飲食業界の仕事に興味があるという方は、ぜひ参考にしてみてください。

この記事の目次

    飲食業界の仕事の種類 ①『飲食店系』

    飲食業界の主な仕事は、カフェやレストラン、居酒屋などの飲食店で料理や飲み物を提供することです。また、本社においては商品開発や店舗開発など、デスクワークの仕事もあります。

    ここからは、飲食業界の仕事を紹介していきます。まずは「飲食店系」の仕事から見ていきましょう。

    ホールスタッフ

    ホールスタッフの仕事は、来店したお客様の案内から料理や飲み物の配膳、会計など、飲食店における接客全般を担う業務です。最も大変なタイミングは、お店が混雑した時です。できる限りお客様を待たせないように、段取りよく業務を行わなければなりません。

    特別な資格や経験を求められることはありませんが、接客がメインのためコミュニケーション能力が必要となります。

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    キッチンスタッフ

    キッチンスタッフの仕事と聞くと、調理をイメージするかもしれません。確かに調理がメインの仕事ですが、その他にも仕込みや盛り付け、洗い物、キッチンの清掃などの業務もあります。また、店舗によっては接客をするところもあります。こちらもホールスタッフと同じく、混雑時には忙しくなります。

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    デリバリースタッフ

    コロナが流行してから、一気に需要が増えたのがデリバリースタッフです。デリバリースタッフは、お客様の自宅まで料理や飲み物を配達するのが仕事。バイクや車、自転車で配達することが多いため、運転免許が必要になることもあるでしょう。

    お客様によっては、玄関の前などに置く「置配」を希望する場合もあれば、直接の受取りを希望する場合もあります。そのため、ホールスタッフほどではありませんが、接客を行う機会もあります。

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    バーテンダー

    バーテンダーは、お酒を作ってお客様に提供するのが主な仕事。決められたメニューもあれば、お客様の好みを聞いてそれに合わせたお酒を作ることもあります。お客様の目の前でお酒を作りながら接客もする形になります。お酒の他にも軽食やおつまみなどの提供や店舗の清掃、在庫管理、発注など、仕事は多岐にわたります。

    ソムリエ

    ソムリエの仕事は、レストランやホテルなどでお客様の好みや料理に合うワインを提案することです。そのため、ワインについての専門的な知識が求められる仕事です。また、ワインの仕入れや在庫管理、品質管理も行うことも。ソムリエが在籍するお店は、いわゆる一流店が多いです。そのため、それに相応しい接客を求められます。

    バリスタ

    バリスタは、カフェやコーヒー専門店でコーヒー、軽食を提供するのが仕事。コーヒーのプロフェッショナルであるバリスタは、コーヒーについての専門的な知識や抽出するための技術が求められます。そのため、どちらかというと職人のような側面もあります。未経験からでも目指せる仕事ではありますが、専門学校や海外で学ぶ人も多いです。

    店長・オーナー

    店長やオーナーは、店舗の運営やスタッフのマネジメントなど、お店におけるさまざまな業務を担います。もちろん、接客や調理を行うこともあります。

    特別な資格は必要ありませんが、入社後に経験を積んでいき、そのまま店長に任命される場合もあれば、独立開業という道もあるでしょう。独立開業する場合は、経営に関する知識も必要となることを覚えておいてください。

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    飲食業界の仕事の種類 ②『調理系』

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    シェフ

    シェフもキッチンスタッフと同じく調理をするのが主な仕事です。ただ、シェフは厨房におけるリーダーのような役割であり、調理の他にもメニューの考案やスタッフ指導、食材の仕入れなど、多くの業務を担います。シェフになるためには、平均で10年程修行を積む必要があるので、それ相応の覚悟と精神力が求められます。

    調理師

    調理師の仕事は、レストランやホテル、学校の給食、病院の入院食などを調理することです。調理師は国家資格のため、取得するためには試験に合格する必要があります。

    キッチンスタッフとして働くだけなら調理師の資格は必要ありませんが、一人前の料理人として働いていきたいのであれば、取得しておくことをおすすめします。

    パン職人

    パン職人は、パン屋やレストランのベーカリーなどでパンを作るのが仕事です。生地の仕込みからパンを焼く作業、陳列、接客など、さまざまな業務があります。

    パン職人になるためには、特別な資格は必要ありませんが「パン製造技能士」「食品衛生責任者」「製菓衛生師」などの資格を取得することで、仕事で役立つだけでなく転職する際のアピールポイントになるでしょう。

    パティシエ

    パティシエは、洋菓子専門店やレストラン、ホテルなどで洋菓子を作る仕事です。その他にもメニューの考案や材料の仕入れ、調理器具の管理なども行います。こちらもシェフと同じく、一人前になるまでに時間がかかります。

    ショコラティエ

    洋菓子を作るという点ではパティシエと同じですが、その中でもチョコレートを作ることを専門としているのがショコラティエです。日本ではあまり見かけないかもしれませんが、海外では多くのチョコレート専門店があります。パティシエと同様に、一人前になるためには長い下積み期間を乗り越えならない厳しい仕事でもあります。

    和菓子職人

    日本の伝統的な和菓子作りをするのが和菓子職人の仕事です。和菓子職人になるためには、中学や高校を卒業後に和菓子店に弟子入りする方法と、専門学校を卒業後に就職する方法があります。また、一人前になるまでの道のりが遠く、厳しい下積み期間を乗り越える必要があります。その分、日本の伝統に携われる素晴らしい仕事といえるでしょう。

    寿司職人

    和菓子職人と同じく、日本の伝統食である寿司を作るのが寿司職人の仕事です。寿司職人になるためには、特別な資格は必要ないものの魚に関する知識や握りの技術など、さまざまなことを学ぶ必要があります。また、寿司は海外でも人気があるため、海外で活躍する寿司職人も多くいます。

    板前

    板前は、料亭や日本料理店などで懐石料理をはじめとした日本料理を作るのが仕事です。食材選びや盛り付けなど、知識だけでなく繊細な技術も必要とする難しい仕事でもあります。これまでお伝えしてきた調理系の仕事と同様に、一人前になるためには修行を積まなければなりません。

    飲食業界の仕事の種類 ③『栄養・管理系』

    栄養士・管理栄養士

    栄養士は、食事の管理や栄養指導が主な仕事です。福祉施設や病院、学校、保育施設など、さまざまなところで仕事を行います。そして、栄養士よりもさらに専門的職業なのが管理栄養士です。栄養士と同様に、病院や学校、福祉施設、保育施設など、さまざまなところで栄養管理の仕事を担います。

    料理研究家

    料理研究家の仕事は、その名の通り料理を研究することであり、味だけでなく見た目や栄養にもこだわってレシピを考案します。また、そのレシピをさまざまなところに伝えるのも料理研究家の仕事の1つでもあります。テレビや雑誌、YouTubeなど活躍の場はさまざまあり、書籍を出版する料理研究家もいます。

    フードコーディネーター

    フードコーディネーターは、先述した料理研究家と似た仕事です。レシピを考案し、テレビの料理番組などに出演する他、企業へのアドバイザーとしての仕事もあります。フードコーディネーターになるためには、調理の専門学校で学ぶか、活躍中のフードコーディネーターのところで学ぶか、主にこの2つの方法があります。

    野菜ソムリエ

    野菜ソムリエとは、職業の名前ではなく資格のことです。野菜だけでなく果物についてもさまざまな知識を学び、八百屋やスーパー、レストランなどの活躍の場があります。簡単にいうと、料理研究家やフードコーディネーターの野菜と果物に特化した仕事、といったところでしょう。レシピの考案や商品開発などに携わります。

    飲食業界の仕事の種類 ④『食品メーカー系』

    SV(スーパーバイザー)

    SV(スーパーバイザー)は、大手のチェーン店を展開している企業において、スタッフの教育や担当するエリアの店舗への指導、店舗の売上目標の達成、本社とのパイプ役など、さまざまな業務を担います。リーダーシップやコミュニケーション能力、分析能力などが求められる重要な役割です。

    商品開発

    商品開発は、飲食業界では「花形」といわれる仕事です。店舗で提供するメニューや新しい料理のレシピを開発し、企画と検証を続けていきます。お客様に気に入ってもらうためにも、味や見た目、価格など、あらゆる面を考慮して商品開発を行わなければなりません。魅力的な商品を作るためにも、さまざまな知識やスキルが求められる仕事でもあります。

    店舗開発

    店舗開発の仕事は、新しい店舗を出店するための立地や物件、競合他社のリサーチ、コストの分析などを行います。飲食店において味や見た目などは非常に重要ですが、それと同じくらい立地が大切になります。いくら美味しい料理を提供できたとしても、立地が悪ければお客様がなかなか来店せず、売上に大きく影響してしまいます。

    マーケティング

    魅力的な料理ができ、立地が良いところに新しい店舗ができたとしても、誰もそれを知らなければ売上はあがりません。そんなときにはマーケティングの出番です。マーケティングの仕事は、店舗の売上を伸ばすため、さまざまな企画やキャンペーンなどを活用して集客を行うことです。データを分析する能力やリサーチ力が求められます。

    飲食業界の働き方

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    飲食業界の仕事と聞くと「残業が多そう」「休みが少ない」など、厳しいイメージを持たれているかもしれません。ただ、飲食業界はシフト制を採用しているところがほとんどです。

    シフト制では平日が休みになることが多いため、混雑を避けて外出しやすかったり、役所での手続きができたりと大きなメリットもあります。もちろん、土日や祝日に休みが取れるように配慮してくれる職場もあります。

    飲食業界の仕事と一口にいっても、チェーン店を展開している大企業から、個人経営の小さな店舗までさまざまなところがあります。そのため、自分のライフスタイルに合った仕事や働き方、職場を見つけられる、というのが飲食業界で働く1番のメリットと言えるでしょう。また、学歴や経験なく挑戦できるのも、飲食業界の魅力の1つです。

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    まとめ

    今回は、飲食業界の仕事について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。飲食業界には多様な仕事があり、大企業においてはデスクワークの仕事もあります。

    厳しいイメージを持たれがちな業界ですが、職種だけでなく店舗選びをしっかりと行うことで、自分のライフスタイルに合った働き方を見つけられる魅力的な業界でもある、ということを覚えておいてください。

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