介護保険料とは?支払い開始時期や金額など疑問を解決

  • ちょっと得する知識
介護保険料とは?支払い開始時期や金額など疑問を解決

ミドルシニア層になると老後における介護について、少しずつ考え始めるのではないでしょうか。介護の負担を軽減するために制定された介護保険。今回は、その介護保険にかかる介護保険料の支払い開始時期や実際に支払う料金について詳しくお伝えしていきますので、ぜひ参考にしてみてください。

この記事の目次

    介護保険料とは

    介護保険料とは、その名のとおり介護保険にかかる料金のことをいいます。
    介護保険は、介護が必要になった人やその家族の負担を軽減できるように2000年4月に作られた制度です。

    その財源となるのは、介護保険料と税金。国民全体で保険料を支払うことで、将来必要になる介護のために備えるという制度です。

    それでは、介護保険料の支払い開始時期はいつ頃で、支払い金額はいくらになるのでしょうか。次の項から詳しく見ていきましょう。

    介護保険料の支払い開始時期

    介護保険料の支払い開始時期は、40歳以上になります。もう少し具体的いうと「満40歳に達したとき(40歳の誕生日の前日)」ということになります。

    また、介護保険料は支払い満了日がないので、生涯に渡り支払わなければいかないというのが特徴です。

    【介護保険料の支払い開始時期(月)の例】

    ・誕生日が10月1日の場合
    満40歳に達するのは前日の「9月30日」になり、支払い開始の時期は9月になります。

    ・誕生日が10月2日の場合
    満40歳に達するのは前日の「10月1日」。月は変わらないので支払い開始時期は10月になります。

    上記の例のように、誕生日が1日の人は誕生月の前月から支払いが発生するので、覚えておいてください。

    介護保険料はいくらかかる?

    pixta_54836878_M (1) (1).jpg

    介護保険料の金額は、第1号被保険者(65歳以上)の場合と第2被保険者(40~64歳)によって変わります。
    それではまず、40~64歳の第2号被保険者から見てきましょう。

    第2被保険者(40~64歳)の支払う介護保険料の金額

    40~64歳の第2号被保険者は、働き方によって支払い方法が違います。
    会社員の場合は毎月の給与から天引きされ、自営業の場合は国民健康保険料と一緒に納付することになります。

    そして、支払う介護保険料の計算の仕方は国民健康保険に加入しているのか、それ以外の保険に加入しているかで変わります。

    【会社員で国民健康保険以外の保険に加入している場合】
    会社勤めをしており、会社経由での保険に加入している場合の計算式は以下のようになります。

    ■1ヵ月に納める介護保険料=(標準報酬月額+標準賞与額)×介護保険料率

    ・標準報酬月額
    標準報酬月額とは、税金が引かれる前の給与額を健康保険で規定されている等級ごとに区分した金額のことです。これは各都道府県の健康保険組合ごとで違うので注意しましょう。

    ・標準賞与額
    標準賞与額とは、支給された賞与の総額から1,000円未満の額を切り捨てた後の金額のことをいいます。例えば、賞与の金額が30万7,800円だった場合、標準賞与額は30万7,000円になります。

    ・介護保険料率
    介護保険料率とは、協会けんぽ(全国健康保険協会)が設定している数値で、これは全国一律です。現行の協会けんぽが設定している介護保険料率は以下になります。

    令和3年3月分(4月30日納付期限分)から  1.80%

    引用元:全国健康保険協会 協会けんぽ 協会けんぽの介護保険料率について

    それでは例として、標準報酬月額:19万円、標準賞与:30万7000円で計算してみましょう。上記の式にそれぞれの金額と料率を当てはめます。

    ■8,946円=(19万円+30万7,000円)×1.80%

    結果、8,946円になりました。そしてこの8,946円を会社と折半するので、実際は半額の4,473円を負担するということになります。

    【自営業などで国民健康保険に加入している場合】
    国民健康保険に加入している場合は、以下の3つの項目により計算します。

    ・所得割額
    前年の所得の額によって算出されるものです。

    ・均等割額
    住民税の基本料金のようなもので、所得によって変動しない固定の金額になっています。

    ・平等割額
    国民健康保険に加入している全世帯が平等に負担する金額のことです。

    ただ、国民健康保険に加入している場合は、その計算方式は自治体によって大きく異なりますので、詳しくはお住まいの市町村にてご確認いただければ幸いです。

    第1号被保険者(65歳以上)の支払う介護保険料の金額

    次に65歳以上の第1号被保険者について。支払い方法は以下の2種類があります。

    ・普通徴収
    口座振替や銀行振込で支払う。

    ・特別徴収
    公的年金から保険料を天引きして支払う。

    そして、支払う介護保険料は自治体ごとに異なります。ただ、基準となるのが、介護保険の運営を行っている市町村が3年ごとに策定をする「介護保険事業計画」です。

    この同計画の予算のうち、およそ20%をその市町村に住んでいる第1号被保険者全員で支払い、それが介護保険料となるのです。
    とはいえ、所得はそれぞれ違いますので、単純に予算20%を第1号被保険者の総数で割ってしまうと、人によって負担が大きくなってしまうことも。

    その解決策として市町村は、所得に応じていくつかの段階分けを行い、所得が多ければその分多く支払い、逆に少なければ支払う金額も少額になるように定めました。

    この段階分けですが、市町村によって異なり10段階以上分けているところもあれば、6段階しかないところもあったりします。
    そのため、具体的な計算方式や金額などは、お住まいの市町村のホームページなどで確認してみてください。

    介護保険料を滞納してしまうと

    pixta_30452465_M (1) (1).jpg

    お伝えしてきたように、介護保険料は40歳以上になると必ず支払わなければならない義務が発生します。

    この介護保険料を滞納してしまうと、延滞料金が発生したり、介護サービスを受ける際に制限がかかったりします。最悪の場合は財産の差し押さえもあります。

    延滞料金は市町村によって異なりますが、保険料の数%~十数%が多いようです。このようなペナルティを受けないためにも、介護保険料を滞納しないように注意しましょう。

    まとめ

    ミドルシニアの年代になると考え始めるのが介護のこと。将来の介護のために40歳から支払い義務が発生する介護保険料には、65歳以上の第1号被保険者と40~64歳の第2被保険者によって違いがありました。

    また、その支払い金額も各自治体によって異なります。ぜひ1度、お住まいの自治体のホームページや窓口で介護保険料の計算方法を確認し、シミュレーションを行ってみてください。

    マイナビミドルシニアに会員登録(無料) マイナビミドルシニアに会員登録(無料)

    関連記事

    パートが雇用保険に加入するメリットとは?【社労士監修】 介護休業で「介護をする」と職場復帰は難しい?!正しい制度の使い方 パート・アルバイトの失業保険、必要な手続きと受給までの流れ【社労士監修】 パートにも労災保険は適用されるの?【社労士監修】

    記事をシェアする

    • Twitter
    • Facebook
    • Line

    あなたへのオススメ記事

    奨学金と教育ローンの違いは?どっちを選ぶ?特徴やメリット・デメリットを比較

    奨学金と教育ローンの違いは?どっちを選ぶ?特徴やメリット・デメリットを比較

    子どもの進学を控えたミドルシニア世代にとって、教育資金の準備は大きな課題のひとつです。物価上昇の影響もあり、奨学金や教育ローンの利用を検討する家庭も増えているが、「どちらを選べばよいのかわからない」という人も少なくありません。今回は、奨学金と教育ローンの仕組みや違い、それぞれのメリット・デメリットを解説します。合わせて、家庭の状況に応じた選び方や判断する際のポイントについてもご紹介していますので、奨学金と教育ローンの利用を検討している人は、ぜひご一読ください。

    • ちょっと得する知識
    • 2026年10月22日
    休眠口座(休眠預金)とは?仕組みや古い通帳を見つけたらやるべき3つのこと

    休眠口座(休眠預金)とは?仕組みや古い通帳を見つけたらやるべき3つのこと

    実家の片付けや終活、遺品整理などをきっかけに、長年使っていない古い通帳が見つかることもあるでしょう。預金を引き出せるのか、どうしたらいいのかと迷っている人も多いはず。今回は一定期間取引がない「休眠預金」の仕組みや対象となる条件、預金がどうなるのかをご紹介します。古い通帳を見つけたときに確認・対応したい3つのことや、休眠口座になるのを防ぐ方法なども解説。休眠口座の対応に困っている人、休眠口座があるか知りたい人は、ぜひご一読ください。

    • ちょっと得する知識
    • 2026年10月19日
    住民税非課税世帯とは?対象となる条件・年収目安、受けられる支援を紹介

    住民税非課税世帯とは?対象となる条件・年収目安、受けられる支援を紹介

    住民税非課税世帯とは、世帯全員が所得割・均等割ともに、住民税非課税となっている世帯のことです。対象となる基準は所得・家族構成・年齢などによって異なります。今回は住民税非課税世帯の仕組みや対象となる条件、年収の目安についてわかりやすく解説。あわせて、住民税非課税世帯が利用できる主な支援制度や優遇措置についてもご紹介しますので、自分も住民税が非課税になるか知りたい人はぜひご一読ください。

    • ちょっと得する知識
    • 2026年10月16日
    厚生年金の受給に必要な最低加入期間は?10年未満だともらえないって本当?対処法も紹介

    厚生年金の受給に必要な最低加入期間は?10年未満だともらえないって本当?対処法も紹介

    厚生年金や国民年金は、一定の加入期間がなければ受け取ることができません。「加入期間が10年未満だと年金はもらえないの?」「あと少し足りない場合はどうすればいい?」と不安に感じている人もいるでしょう。この記事では、年金の受給資格期間の仕組みや確認方法、加入期間が10年未満の場合の対処法、年金額を増やす方法についてわかりやすく解説します。

    • ちょっと得する知識
    • 2026年10月 9日
    主婦のダブルワークで扶養はどうなる?社会保険や税金の基礎知識

    主婦のダブルワークで扶養はどうなる?社会保険や税金の基礎知識

    子どもの進学や親の介護などで支出が増えやすいミドルシニア世代では、収入を増やすためにダブルワークを検討する人も少なくありません。しかし、働く時間や収入によっては社会保険や税金の取り扱いが変わるため注意が必要です。この記事では、主婦(主夫)がダブルワークをする際の社会保険の加入条件や税金の仕組み、扶養との関係、注意点についてわかりやすく解説します。

    • ちょっと得する知識
    • 2026年9月30日
    物価高を救う?給付付き税額控除とは|いつから・いくら受け取れるのか仕組みを紹介

    物価高を救う?給付付き税額控除とは|いつから・いくら受け取れるのか仕組みを紹介

    物価高による家計負担の軽減策として、「給付付き税額控除」の導入が議論されています。給付付き税額控除は、税負担を軽くする仕組みと現金給付を組み合わせた制度で、中低所得者層への継続的な支援を目的としています。この記事では、制度の基本的な仕組みや導入が検討されている背景、想定されるメリット・デメリット、今後のスケジュールについてわかりやすく解説します。

    • ちょっと得する知識
    • 2026年9月 7日

    おすすめ・シリーズ記事

    人気記事ランキング

    おすすめの求人はこちら

    活躍中の年代から探す
    雇用形態から探す
    募集条件から探す
    働き方から探す
    福利厚生から探す
    職種から探す
    マイナビミドルシニアに会員登録(無料) マイナビミドルシニアに会員登録(無料)