【例文付き!】履歴書の「趣味・特技欄」、実は重要って知ってた?

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【例文付き!】履歴書の「趣味・特技欄」、実は重要って知ってた?

履歴書の趣味・特技欄。「仕事に直接関係ないから」と適当に書いていませんか? 実は、趣味・特技を通じてアピールできることがたくさんあります。みなさんの「人となり」や「スキル」を理解してもらえるよう、趣味・特技欄の書き方を一工夫してみましょう!

この記事の目次

    履歴書の「趣味・特技欄」の重要性

    趣味・特技欄が大切な理由

    名前や住所、学歴・職歴など、応募者の基本情報を一枚の紙に記した「履歴書」。「就職活動に使うものなのに、なぜ趣味・特技欄があるのだろう?」と思ったことはありませんか?

    確かに、履歴書の記入欄の中で、趣味や特技は補足的なものです。けれど、もし趣味・特技欄に書いてある内容が、志望職種の業務に活かせるものだったら。もしくは、応募者の人となりを表すようなものだったら、きっとアピールに繋がるはずです。

    【志望職種の業務に生かせる】

    たとえば配送の仕事を志望している応募者が、「若い頃から温泉好きで、休みには車で全国の温泉地に繰り出す」という趣味を持っていたとします。

    採用担当者は、「全国を車で回っているのなら、車の運転には慣れてるんだろうな」という印象を持つかもしれません。

    【人柄をアピールできる】

    では、「息子が小麦アレルギーで、工夫してアレルギー除去食を作るうちに、苦手だった料理が趣味になっていた」という応募者はどうでしょうか。

    「工夫しながらタスクを楽しめる人なのかも」というポジティブなイメージを持ってもらえるかもしれません。

    【面接の話題になることも】

    採用担当者も場の雰囲気を和ませたいとき、趣味・特技欄に書いてある内容に触れやすいもの。そのため、嘘や適当なことを書いていたら、険悪なムードになってしまうかもしれませんが、うそ偽りのない内容であれば、この話題がきっかけで面接の雰囲気が一気に明るくなることもありえます。

    楽しそうに話をする応募者に対して、採用担当者はあなたの明るい一面を見ることでしょう。また、応募者にとっても「緊張がほぐれる」という効果が生まれるため、履歴書の趣味・特技欄は使い方によっては、私たちが思っている以上の効果を発揮してくれるのです。

    履歴書の「趣味・特技欄」を書くポイントと注意点

    では、履歴書の「趣味・特技欄」を書くとき、どのような点に注意すればよいのでしょうか。

    【嘘を書かない】

    趣味・特技欄は、応募者の人となりを見るためのもの。前述の通り「仕事に関連した趣味や特技をアピールできる」というメリットはありますが、無理やり仕事に結びつける必要はありません。嘘を書くのはNGです。

    これまでの人生で「好きで取り組んできたことや得意なこと」を伝えるようにしましょう。

    【心証を悪くする恐れがある趣味は書かない】

    以下に該当する趣味は、履歴書に書くのを避けましょう。

    ・ギャンブルや風俗
    ・犯罪や反社会的思想・行動を連想させるもの
    ・思想や宗教に関連したもの

    パチンコや麻雀などのギャンブルは、採用担当者に「ギャンブル依存なのかも」という印象を与えかねませんので、書くのを控えた方が良いでしょう。

    また、思想・宗教に関連した趣味も避けるほうが無難です。思想信条によって不採用とすることは法律上禁止されていますが、「強い思想を持った応募者は、ほかの従業員とトラブルになるかもしれない」と考える採用担当者も存在します。

    上記以外でも、「採用担当者の心証を悪くしてしまいそうだな」と思われる趣味は、書くのを控えた方が無難です。

    【箇条書きで簡潔にまとめる】

    趣味や特技の内容が一目で分かるよう、簡潔にまとめることが大切です。たとえば山歩きが趣味なら「趣味:山歩き」と箇条書きで書くようにしましょう。

    趣味を箇条書きで書いた後、かっこ書きで趣味に関連したエピソードなどを補足すると良いでしょう。
    「山歩き」(週末は妻と百名山めぐりをしています)
    採用担当者にあなたの人となりをイメージしてもらいやすく、面接で話題に上りやすいという効果も期待できます。

    趣味が2つ以上ある方は、複数書いても構いませんが、読む側(採用担当者)のことを意識して、読みやすい内容にまとめましょう。冗長な内容だと、「書類作成能力がない」と判断されてしまうかもしれません。

    「趣味・特技欄」に書くことがない場合の対処法

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    日常生活を振り返ってみる

    「趣味・特技欄」に書く趣味や特技が見つからない場合は、どうしたら良いのでしょうか。もしかしたら、「ない」と思っているだけで、趣味や特技としてアピールできるものがあるかもしれません。

    例えば、あなたがきれい好きで、水回りをいつもピカピカにしているとします。そして、友人が遊びに来たとき、「すごいキレイだね」と褒めてくれたとします。

    あなたにとって、「お掃除は日常生活で行う当たり前のこと」かもしれませんが、第三者からしたら「ここまでキレイにしている人はなかなかいない」と思うかもしれません。

    このような域までたどり着いているのなら、お掃除を特技として書くことかできますし、採用担当者にきれい好きをアピールすることができます。

    趣味や特技が見つからない方は、みなさんの日常生活を振り返ってみましょう。

    ・スポーツとまではいかないけれど、歩くことが好きで、自宅周辺をウォーキングしている
    ・10年以上、愛犬を連れて近くの公園を散歩している。
    ・カラオケ好きが高じて、歌の個人レッスンを受けている。
    ・小さいけれど庭があるので、園芸を楽しんでいる。
    ・孫にせがまれて、戦隊ヒーローのイラストを描いたことがある。
    ・50代にして健康に目覚め、毎朝、公園でラジオ体操。今も運動を欠かさない。
    ・毎日、駅まで子と夫を車で見送りしているうちに、運転に自信がついた。
    ・子どもに付き合って対戦ゲームをしていたら、私の方がうまくなっていた。

    いかがですか。みなさんにとって、「些細なことだから......」と思うことでも、趣味・特技欄に書けるものがあるかもしれません。日常生活で続けてきたことや、人よりちょっと自信があること、人に褒めてもらえたことなどを、趣味・特技と結びつけてみましょう。

    それでも書くことが見つからない場合

    趣味・特技欄に書く内容も採用担当者へのアピール要素となるため、できれば空欄は避けたいところ。ですが、どうしても見つからない場合は「特になし」と書きましょう。一番大切なのは、嘘を書かないことです。

    「趣味・特技欄」をキラリと光る内容にするための例文集

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    趣味・特技欄を書くポイントがつかめたら、実際に内容を考えてみましょう。ここでは、みなさんが趣味・特技欄を書く上で参考になるような例文をご紹介します。

    【ありきたりな趣味をキラリと光らせる】

    趣味:読書(時代小説とロシア文学が好きで、年間100冊近く読んでいます。また、読書好きの仲間と読書サークルを立ち上げ、隔月で読書会を開いています。)

    趣味:映画鑑賞・舞台鑑賞(もともとミュージカル映画が好きで、ミュージカルのルーツであるオペレッタやオペラも鑑賞するようになりました。昨年、ニューヨークのブロードウェイを訪れ、観劇を楽しみました。)

    趣味:料理(燻製機を自作して、チーズやソーセージ、鮭に明太子など燻製づくりを楽しんでいます。自宅に友人を呼んで食べてもらったところ、鮭の燻製が大好評でした。)

    解説:読書や映画鑑賞、料理などは「ありきたり」と捉えられてしまいがちですが、書き方次第で十分に採用担当者に良い印象を与えることができます。

    【スキルをアピールする】

    特技:プログラミング(パソコン好きの息子に触発され、プログラミングを独学で習得。扱える言語を徐々に増やしています。)

    趣味:フランス語(「フランス文学を原書で読む」という目標を立て、3年前からフランス語教室に通っています。先日、『星の王子さま』を原書で読破しました。)

    解説:スキルをアピールするときのポイントは、応募先企業の仕事に関連したものを選ぶこと。たとえば例で紹介したフランス語の場合、フランス語を必要としない職種に応募するのであれば、「フランス語」というスキルそのものよりも、スキル習得のためコツコツと勉強に取り組んできた姿勢をアピールするような内容にしましょう。

    【人となりをアピールする】

    趣味:山歩き(学生時代、トレッキング部に所属。大学卒業後もペースは落ちましたが山歩きを続け、先日、とうとう日本百名山を制覇いたしました。)

    趣味:スポーツ(学生時代はサッカー部、社会人になってからフットサルのサークルに所属しています。最近は息子もサッカーを楽しんでおり、少年サッカーチームの学年コーチのサポートを務めています。)

    趣味:旅行(歴史的建造物に興味があり、ここ10年ほど国内の神社仏閣をたずね歩いています。旅先で出会った友人と旅の想い出を語り合うのも、人生の楽しみの一つとなっています。)

    解説:山歩きでは、一つの趣味を長くコツコツと続けてきたことから、持続力や達成力をアピール。また、スポーツでは、応募者自身がチームスポーツに長く携わってきただけでなく、子どもの趣味や、チームでの活動が好きなことや、積極的に必要な役割を担っていく姿勢を伝えることができます。また、旅行では、旅先で出会った人と交流を深めていることから、人との関わりを大切にしている人柄をうかがい知ることができます。

    【合わせ技:人となりに加えて、スキルもさりげなくアピールする】

    趣味:写真(下町を練り歩き、街中で出会った野良猫の写真を撮っています。前職の社長が私の写真を気に入ってくださり、製品カタログに掲載する自社製品の撮影を5年間担当いたしました。)

    解説:動物好きの一面をのぞかせつつ、製品カタログの撮影担当を務めたエピソードも盛り込んだことで、仕事で通用するレベルの撮影スキルがあることをアピールできます。

    「趣味・特技」を面接で話す際の注意点

    趣味・特技欄に書く内容をまとめたら、次に、面接での受け答えについても準備しましょう。面接の話題が趣味や特技に及んだときの答え方ポイントは大きく分けて、以下の2つです。

    【嘘をつかない】

    履歴書の趣味・特技欄に書くときと同じように、奇をてらったり、嘘をついたりしないこと趣味や特技に関する質問の返答が採用に影響することはほとんどないので、質問を受けたら素直に返答しましょう。

    【話し過ぎない】

    大好きなことだから、ついつい盛り上がって話し過ぎてしまう――プライベートなら許されても、面接の場では悪い印象を与えかねません。「仕事のときにおしゃべりばかりするのでは」と思われてしまわないように、簡潔に話すよう注意しましょう。

    まとめ:ミドルシニア世代だからこそ、アピールできることがある

    ミドルシニア世代の場合、人生を長く生きている分、若い世代に比べて「趣味に割いてきた時間も長い」という強みがあります。そのため、趣味で得た知識やスキル、人との関わりはもちろん、ものごとを深掘りしてきた姿勢そのものを、「若い世代にはないミドルシニアならではの強み」としてアピールすることができます。

    いずれにしても、みなさんが好きで打ち込んできた趣味を通じて、みなさん自身の魅力を採用担当者にくみ取ってもらえたら、これほど嬉しいことはありませんよね。ミドルシニアらしい分別ある言葉で、堂々と自信を持って趣味や特技をアピールしましょう!

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