55歳からの転職で叶えるキャリア!ほどほど社員で終わらない!

  • キャリアを考える
55歳からの転職で叶えるキャリア!ほどほど社員で終わらない!

仕事の第一線を退いて「あとはほどほど」「波風立てずに、目立たずに」と考えている中高年社員、あなたの周りにいませんか。「あんなふうにはなりたくない」「そのまま定年を待つのは寂しい」と感じているようなら、55歳からの転職で「やり直しキャリア」を考えてみましょう。

この記事の目次

55歳で転職を考える人が多い理由は役職定年が大きな理由

pixta_22122278_M.png

多くの日本企業では役職定年制度を導入していますが、人事院の資料によると55歳で導入される企業の割合は45.3%と最も多くなっています。

そのため、55歳を区切りに管理ポストから外れる、給与が下がるといった変化がモチベーションを低下させて、問題社員化する人もいます。まだまだやれるという気分でいるのに、会社から「お疲れさま」とでも言われた気持ちになって、前向きな気持ちがそがれるためです。そのようにして徐々に、自ら仕事を探して成果を出したり新規の顧客を開拓したりと、期待を上回る貢献をすることがなくなっていきます。

もちろん、解雇されるわけではありませんし、雇用の安定は確保されているため、大きな問題にはなりません。ただ本人の心の奥にだけ「何となく物足りない」「がんばってきたのに、この仕打ち」という思いが生じて、モヤモヤした気持ちのまま、出社する毎日になってしまうでしょう。

腑に落ちない気持ちに蓋をしたまま働き続ける方法もあります。しかし、本当にそれでいいのでしょうか?こうした状況に置かれたときこそ、キャリアをやり直し、新たな道を歩んでいくのも一案です。55歳というと、昭和期でいえば定年退職の時期。社会人生活の締めくくりをどのように迎えたいのか、真剣に考え始める年齢に当たります。

転職には一定のリスクが伴いますが「不満を抱えながら働くよりは、気持ちを切り替えて、もうひと花咲かせてみよう」という考え方もできるはずです。どちらの生き方が自分に合うのか、よく考えて判断しましょう。

管理職からいきなり平社員になる戸惑い

pixta_25979197_M.png

課長・部長を任されて、真面目に働いてきたにも関わらず「明日から平社員」と言われたら、どんな気持ちになるのでしょうか。給料もキャリアも下がったことからやる気を一気に失うと、毎日出社して時間をつぶすことだけが目的になってしまう人もいます。がんばっても報われないならあえて苦しい思いをする必要はないと考えて、社内にいながら「ご隠居生活」を始めてしまう方も少なくないでしょう。

こうなってしまうと「働くこと」自体に対するモチベーションも下がるため、転職しようという気持ちも起きにくくなります。会社が期待するような若手人材のサポートを自ら買って出ることもなく、周囲との距離感が広がる一方です。

キャリアアップしていく過程では手本にする先輩がいて、目標達成に向けてどのように振る舞えば良いのかがある程度はわかりますから、会社の求める社員像・管理職を目指す社員の努力の方向性でミスマッチが生じるリスクを軽減できます。

しかし、役職定年制度が始まって間もない会社では、管理職を退いて縁の下の力持ちとして重宝されている先輩社員が身近に見つからないことで、努力の方向性をどのように設定すれば良いのかわからなくなりがちです。結果として、会社の求める「55歳の働き方」とのミスマッチが起こりえます。

役職定年を迎える社員を対象とした研修制度を始める会社もありますが、十分な準備ができているとは言い切れず、ギャップが広がる一方です。

こちらの記事も参考になります。

「役職定年で年収はどれくらい下がる?モチベーションはどう保つ?」

55歳の転職を成功させるポイント3つ

リスクをとって転職活動を始めるからには、後悔しない判断をしたいものです。55歳からの仕事探しを成功させるにあたって、意識したいポイントを紹介します。

・キャリアを活かした転職から考える

これまでの会社で経験してきた仕事、アピールできるスキルを今一度整理して、求人企業の求める人物像とのマッチング度合いを確認しましょう。マッチング度合いが高いほど年齢がネックになりにくく、転職後の現場でも歓迎される傾向があります。給与や勤務地といった待遇条件について希望を出すのは悪いことではありませんが、転職活動の軸ではないはずです。同じことの繰り返しにしないためにも、転職先の定年退職制度や給与の仕組みについて、あらかじめ確認しておくと安心でしょう。

業界経験者優遇の求人・転職情報

・まだまだ長く働きたい意欲を見せる

55歳から転職活動を始める背景にはいろいろな理由があって、「月給・年収が少し下がってしまっても無理なく働きたい」と考える人もいます。スキルや経験を活かして生涯現役の働き方を目指すなら、まだまだ頑張る意欲を明確にアピールしましょう。採用活動を行う企業の求める人物像、働き方とのミスマッチを予防するためにも、お互いの認識合わせは大切です。

・転職理由はポジティブに話す

役職定年制度をきっかけに転職活動を始めると「管理職から外れた」「年収が下がった」など、ネガティブな退職理由になりがちです。伝え方を工夫しないと、「協調性がない」「プライドだけが高い」など人間性の評価が下がってしまうリスクもあります。会社の方針に対する理解を示しながらも「これからも現役として活躍したい」意向を示し、現場の一員として組織に貢献していきたい気持ちをアピールすると効果的です。活躍するフィールドとして応募先を選択した明確な理由があれば、転職理由と関連づけながら説明するのも良いでしょう。

まとめ:生涯現役で心と身体を老けさせない

pixta_30051129_M.png

役職定年を甘んじて受け入れて、脳を使う機会が減ってしまうと「何をしても楽しくない」「いつも決まったやり方でないと落ち着かない」「イライラしてしまう」といった心の変化が生じるリスクもあります。

すでにこんな兆候が出ている人は、平穏に生きることを選択した結果として、感情や意欲をコントロールしている前頭葉の働きが低下する「感情老化」を起こしているかもしれません。感情の老化は体力の衰えより早く始まるとも言われていて、私生活にも影響を与える重要な問題です。

会社の一員として仕事をすると多かれ少なかれストレスが出てきますが、豊かな心を維持して幸せに生きていくための活力としても機能します。55歳からの転職でもう一度「現役社員」に返り咲き、老けない心と身体を維持しましょう。

マイナビミドルシニアに会員登録(無料) マイナビミドルシニアに会員登録(無料)

関連記事

経験・年齢不問!?タクシー運転手に転職するなら知っておきたい適性とは? 葬儀のセレモニースタッフの仕事内容とは? お客さんを送迎するだけじゃない!?タクシー運転手の仕事内容とは? マンション管理人の仕事って?内容や勤務体系について 転職時に保険証はどうなる?必要な手続きを解説【社労士監修】

記事をシェアする

  • Twitter
  • Facebook
  • Line

あなたへのオススメ記事

50代での転職が増えている訳とは?転職に成功している人の特徴も解説

50代での転職が増えている訳とは?転職に成功している人の特徴も解説

転職市場では一般的に年齢を重ねると成功しづらいと思われます。しかし、今では50代での転職成功事例が後を絶ちません。50代での転職が増えている日本の今に注目していきます。

  • キャリアを考える
  • 2025年3月27日
定年後も働き続けるメリットとは?経済・社会・健康の視点から解説

定年後も働き続けるメリットとは?経済・社会・健康の視点から解説

寿命が延び、働き方も流動的になった昨今、キャリアにおいて定年後も働き続けるという選択を取る方も増えました。定年後も働き続けるメリットについてお伝えしていきます。

  • キャリアを考える
  • 2025年3月 3日
超高齢社会を迎えた日本における、「70歳定年」の必要性とは?

超高齢社会を迎えた日本における、「70歳定年」の必要性とは?

日本では、70歳までの就業機会の確保を企業の努力義務とする「改正高年齢者雇用安定法」が2021年4月1日に施行されました。本日は、そんな70歳定年の必要性についてまとめて参ります。

  • キャリアを考える
  • 2025年2月 5日
専業主婦が離婚したら年金はどうなる?年金分割制度や今後の仕事の見つけ方

専業主婦が離婚したら年金はどうなる?年金分割制度や今後の仕事の見つけ方

長年、専業主婦として生活をしていたが、離婚を検討している方もいらっしゃるかもしれません。今回は、離婚後に利用できる年金分割制度やブランク解消法、仕事探しの方法について解説。そのほか利用できる支援制度や、おすすめの仕事もご紹介します。

  • キャリアを考える
  • 2025年2月 3日
ミドルシニアの方こそ、「学び直し」が必要な時代に!?リスキリングの必要性と現状を解説

ミドルシニアの方こそ、「学び直し」が必要な時代に!?リスキリングの必要性と現状を解説

近年、「リスキリング」というワードを聞く方も多いかもしれません。社会環境や働く環境の変化に合わせてスキルを習得していくリスキリングは、ミドルシニア世代にこそ重要な選択肢と言えます。今回は、そんなリスキリング=「学び直し」についての現状や、支援制度などもご紹介します。

  • キャリアを考える
  • 2025年1月20日
教育訓練給付とは?制度を活用して転職や起業など第2の人生を謳歌しよう

教育訓練給付とは?制度を活用して転職や起業など第2の人生を謳歌しよう

教育訓練給付は一定の条件を満たす雇用保険の被保険者が、厚生労働大臣指定の教育訓練講座を受講すると、終了までにかかった費用の一部を給付金として支給してもらえる制度です。ミドルシニアでも第二のキャリアを形成する際に活用できる制度のため、これからさらに上のキャリアを目指したい人にもおすすめの制度です。今回は、教育訓練給付の概要や教育訓練支援給付との違い、申請方法についてご紹介します。

  • キャリアを考える
  • 2024年11月18日

おすすめ・シリーズ記事

おすすめの求人はこちら

活躍中の年代から探す
雇用形態から探す
募集条件から探す
働き方から探す
福利厚生から探す
職種から探す
マイナビミドルシニアに会員登録(無料) マイナビミドルシニアに会員登録(無料)