経験・年齢不問!?タクシー運転手に転職するなら知っておきたい適性とは?
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- 公開日:2019年1月 9日
未経験者であっても、中高年や女性であっても、比較的採用されやすいのがタクシー運転手の仕事です。転職先の選択肢として挙がっている人もいるのではないでしょうか。転職後に後悔することのないように、タクシー運転手の仕事や適性について詳しくご紹介します。
この記事の目次
タクシー運転手への転職...どんなことが不安??
転職には不安はつきもの。未知の業界であれば不安も大きいことでしょう。タクシー運転手の仕事において、具体的にどんなことが不安に思われているのか、また転職後に後悔しがちなのはどのようなことかを把握して、スムーズな転職につなげましょう。
体力的な不安要素について
タクシー運転手への転職で、まず不安になるのが体力面でしょう。タクシー運転手の働き方は、一般に長時間労働の印象を持たれているため、自分にそれに耐える体力があるかどうかが不安になるのです。
実際には、体力的な厳しさは世間で思われているほどでもないようです。タクシー運転手の働き方でもっとも多いのは「隔日勤務」。1ヶ月のうちの勤務数は12回が標準です。
1回の出勤での拘束時間は約20時間と長時間になりますが、最低3時間以上の休憩が義務付けられていて、好きなタイミングで休憩をはさむことができます。そして、1回の出勤後には20時間以上の休みを取ることが必須となっているのです。
ドライバー職全般への転職で言えることですが、交通事故への不安もよく聞かれます。タクシーは1日約300km運転すると言われ、一般のドライバーより交通事故に遭う可能性はあります。
事故を防ぐために、集中を切らさずに安全運転を行うために、心身ともに健康に過ごすための勤務体系が整えられているのです。
お客様とのトラブル要素について
また、接客業であるために、お客様とのトラブルを心配する人も少なくありません。酔っ払い客など、いろいろなお客様が乗ってくるため、悪質なクレームに悩まされたり、接客業ならではのストレスを感じることもあるでしょう。
慣れてくれば、乗客は多いけれども「客層が良くない」地域や、トラブルの危険がある通りなどを把握することで、未然にトラブルを防ぐこともできます。先輩たちが教えてくれる会社も多いようです。
また、近年は外国人のお客様も多いため、言葉の心配もありますが、スマホの翻訳機能などを活用してコミュニケーションを取る運転手も多いようです。カーナビやGPSが進化しているので、目的地の確認も昔より確実です。
このようにノウハウを蓄積することや、テクノロジーを活用することで、接客を楽しむぐらいの気持ちが持てるとよいですね。
タクシー運転手への転職後、よく聞く悩みとは?
タクシー運転手は、中高年の未経験者でも転職しやすい仕事ですが、実際に転職してみると、「想像していたのと違う」と後悔する人もいるようです。どのようなことで悩んでいるのか、その内容を見てみましょう。
収入面での悩み
まず、一番多く聞かれるのが収入面での悩みです。高収入を期待してタクシー運転手に転職したものの、期待ほど給料がもらえなければ、後悔するのも当然ですね。
タクシー運転手の収入は、基本的に自分の売上げに対する一定の歩合給です。自分で成果を出した分だけ収入もアップするため、やりがいのある給与制度ですが、売上げが伸びない場合は実入りが減るのが完全実力主義の厳しさですね。
先輩の話を聞くと、売上を伸ばすために「親子連れが集まりそうなイベントを調べた」「シニアが集まるイベントを調べ、終了の時間を待った」などの地道な情報収集が効果的だそう。
スキマ時間を活用してtwitterなどで情報を仕入れることが、売上拡大の鍵を握るかもしれません。
健康面での不安
健康面で不調や不安を感じ、後悔する場合もあるようです。隔日勤務の働き方では、仕事が終わった日は徹夜明けの状態となります。仮眠をとっても、体に疲れがたまってくる人も少なくないのです。
体力回復のポイントは、やはりよく眠ること。勤務明けにコンビニなど明るい場所に入ってしまうと脳と体が覚醒してしまうそう。そのため、勤務明けはコンビニには寄らず、まっすぐ家に帰り、布団に入ることを実践するだけでも、体の負担は違うそうです。
また、長時間車に座りっぱなしのために、腰痛や痔などを悪化させてしまう人も。腰痛ベルトやクッションを使用したり、休憩時間に軽い運動をするなど、予防に心がけたいものです。
体調を崩してしまうと、休みはとれますが、その分給与が減ってしまいます。給与を心配せずに休みたいところですが、まずは日ごろから健康管理を心がけることが大切です。
転職前に知っておきたい!!タクシー運転手の適性とは?
タクシー運転手といえば、運転に慣れていて、車に乗っているのが好きな人に向いていると思われがちです。しかし、それだけでは仕事として続けていくには不十分。もちろん運転能力は必要ですが、転職を考えるなら、タクシー運転手ならではの適性を知っておきたいものです。
やっぱり大切なのはコミュニケーション能力
タクシー運転手の適性を考えるには、タクシー運転手が接客業であることがカギになります。「自分の仕事はお客様のために運転すること」という基本姿勢を忘れず、お客様を観察し、ちょっとした気配りができる人こそ向いていると言えるでしょう。
たとえば、夏。汗をかいているお客様が乗ってきたら「温度をもう少し下げましょうか?」などの声掛けが自然にできるような人のイメージです。
運転が中心の仕事のように思われがちですが、お乗せするのはあくまでも人間です。そのため、運転がどんなに上手で好きだとしても、コミュニケーション能力も必要なのです。
ストレス耐性も適性ポイント
当たり前ですが、タクシーの運転手は多くの時間を、車内で一人で過ごす仕事です。そのため、一人でいることが苦にならない、ということも適性ポイントの一つです。一人だと退屈に感じてしまうようでは続けていくことは厳しいでしょう。
また、我慢強くストレスに強いことも求められます。乗車するお客様は様々な方がいます。嫌なこともあるでしょうが、すぐにイライラしたりせず、がまん強くやり過ごせるような性格であれば適任です。
まとめ
タクシー運転手への転職を成功させるには、まず仕事について詳しく知ること。不安要因があれば、あらかじめ納得しておきたいものです。
気になるタクシーの求人を見つけたら、その会社のHPを見てみるなどして、多くの情報を把握するようにしてみましょう。その会社の社風のようなものを感じ取れる場合もあります。
「仕事にするほど、運転が得意とはいえないかも...」という方。タクシーの仕事は接客の仕事です。それを考えたうえで、仕事に求められる適性を自分が備えているかどうかを考えてみるとよいでしょう。
転職後に後悔することのないように、適性まで見きわめて踏み出せるとよいですね。
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