主婦におすすめの仕事で活かせる資格とは?仕事につなげる資格をご紹介
- キャリアを考える
- 公開日:2025年10月 6日
子育てが落ち着き、社会復帰を検討している40代以降の主婦の方は多いのではないでしょうか。しかし、ブランクによって「なかなか採用されないのではないか」と不安を抱える人も多くいます。今回は、仕事のブランクがある主婦の方に向けて、取得しやすく仕事に結びつきやすい資格をご紹介します。あわせて主婦が資格を取得するメリットや、資格を活かした求人の探し方も解説しますので、ぜひご一読ください。
この記事の目次
主婦におすすめの仕事で活かせる資格7選
仕事に活かせる資格を7つご紹介いたします。未経験や初心者でも取得しやすく、仕事に活かしやすい資格ですので、興味があるものはないか確認してみてください。
医療事務
医療事務とは病院で診療報酬の請求書類の作成や、窓口での受付などを行う仕事です。資格がなくてもできる仕事ですが、資格を持っていると専門知識を身につけていることがアピールできるため、就職時に有利になります。
医療事務の資格には、以下の4種類があります。
• 医療事務技能審査試験(メディカルクラーク(R))
• 医療事務管理士(技能認定振興協会)
• 診療報酬請求事務能力認定試験(日本医療保険事務協会)
• 医療事務認定実務者(R)(全国医療福祉教育協会)
それぞれの資格で試験の開始時期や受験費用などは異なりますが、受験要件は設けられていないため、未経験でも取得可能です。
介護職員初任者研修
介護初任者研修とは、介護に必要な知識や技術を身につけられる入門的な資格です。受講要件がないため、介護未経験・無資格からでも取得できます。取得をした後は、利用者さんの入浴や排泄介助など身体に直接触れる介護を、1人で行えるようになります。資格取得後は介護施設のほか、病院・訪問介護・介護サービスなどの施設で働けるでしょう。
資格を取得するには座学と実技の両方を、合計で130時間の学習時間が必要です。勉強の方法はスクールへの通学と、通信+通学の2通りから選べます。通信の場合は自宅で40.5時間分の学習を、自身のペースで進められます。受講費用は5〜10万円で、スクールによって費用は異なります。
宅地建物取引士
宅地建物取引士とは、不動産の売買や賃貸の取引時に必要な業務に携わる際に必要な資格です。契約時に行われる「重要事項説明書」の説明・書面への記名・押印は、宅地建物取引士しかできません。また、不動産取引を行うには、従業員5人に対して1人は有資格者が必要となるため、需要の高い資格となります。
資格の合格率は15%前後と低く、必要な勉強時間も400〜500時間とハードルはやや高めです。しかし、受験資格はないため、時間をかけて勉強をすれば合格できる可能性があります。
宅地建物取引士の注意点としては、資格取得後に資格の登録に2年以上の実務経験か、登録実務講習の受講が必要な点です。未経験で取得する際は、受験費用7,000円とは別に、講習の受講料約2万円と登録手数料3万7,000円が必要になります。
簿記
簿記とは、企業の財政状況を把握して、帳簿に記帳するための知識や技能を身につけられる資格です。会計に関する基本的な知識を身につけられるため、経理の仕事に役立てられます。また、経理以外でも営業や事務職など幅広い職種で役立つので、持っておくと便利な資格でしょう。
簿記は1〜3級があり、いずれも受験要件はありません。3級を持っていなくても、いきなり2級や1級を受験できます。簿記は日商簿記・全商簿記・全経簿記の3種類がありますが、おすすめは日商簿記です。
秘書検定
秘書検定とは、秘書として必要な一般常識や接遇スキルなどを学べる資格です。資格の内容は秘書だけではなく、社会人として必要な知識などがあるため、接客業や事務職でも活かせるでしょう。秘書検定は1級・準1級・2級・3級があり、いずれも受験要件がないので、未経験でも受験可能です。
2級と3級は筆記試験のみですが、1級と準1級は面接試験も用意されています。受験費用は1級7,800円・準1級6,500円・2級5,200円・3級3,800円です。2級以上の取得が、就職には有利になるでしょう。
MOS
MOSとは、マイクロソフトオフィススペシャリストの略で、事務作業に必須のスキルが学べる資格です。多くの企業で使用しているマイクロオフィス社のWordやExcelなどについて学べるため、取得しているとパソコンを使用する業務がスムーズにできるとアピールできるでしょう。
試験は毎月1回開催されており、不合格になってもすぐに再受験が可能です。MOSにはスペシャリストとエキスパートの2つがあり、スペシャリストの受験費用は10,780円、エキスパートは12,980円です。事務職や営業職などパソコンを使用する職種への就職を希望する際は、検討してみましょう。
整理収納アドバイザー
整理収納アドバイザーとは、整理収納の理論や快適で機能的な環境づくりのアドバイスに必要な知識やスキルを学べる資格です。資格取得後は整理整頓のプロとして、個人の自宅や企業のオフィスへ訪問し、散らかりにくく片付けやすい空間を作るサポートを行います。
資格は1級・準1級・2級があり、準1級と2級は誰でも受講できるうえ、オンライン講座やWEB講座で取得可能です。1級は準1級と2級を取得している必要があり、筆記の他に面談も実施されます。受講料は1級38,170円・準1級41,800円・2級24,700円です。
主婦が資格を取って仕事をするメリット

主婦の方が仕事のために資格を取るのには、いくつかのメリットがあります。これから資格取得や転職・復職を検討している人は、ぜひ確認してください。
ブランクがあっても復職しやすい
主婦の場合、結婚・出産・子育てなどでキャリアが中断されている場合も多く、復職へのハードルが高い傾向にあります。ブランクによって採用されにくいと感じる人も多いでしょう。
しかし、専門的な資格を取得していると、即戦力として採用される確率がアップします。希望の業界が決まっていない場合でも、秘書検定やMOSなど多くの企業で通用する資格があると、復職しやすくなるでしょう。
未経験の分野に挑戦できる
介護や医療などの専門的な知識が必要な業界でも、資格を持っていれば未経験の分野でも就職できる可能性があります。入門的な資格であっても、基本的な知識を持っているというアピールにつながります。業界や仕事に対する興味や意欲を企業側に伝えられるため、未経験の分野で就職しやすくなるでしょう。
働き方の幅が広がる
資格を取得していると正社員だけではなく、在宅勤務や時短勤務など働き方の幅が広がる可能性があります。例えばMOSを持っていれば、資格の知識を活かして効率よく作業できる点をアピールして、データ入力や資料作成などの業務を在宅で受注できるでしょう。
また、整理収納アドバイザーは、パートや時短勤務としての働き方を用意している企業も多いため、柔軟に働けます。復職によって時間の制約が気になる人は、資格を活かして柔軟に働ける仕事へ挑戦してみてください。
主婦が資格を取得する時のポイント
主婦が資格を取得して、復職するために知っておきたいポイントを3つご紹介いたします。事前に確認して、効率のいい資格取得と復職を目指してください。
家事育児と両立させるスケジュール
資格取得には、まとまった学習時間の確保が重要です。しかし、主婦の方は日々の生活や家事・育児もあり、気づいたら全然手をつけられていない、となるのもめずらしくありません。限られた時間で資格を取得するには、隙間時間の活用と学習内容の優先順位付けを行いましょう。
隙間時間には家事の合間の10分にテキストを読む、夜寝る前の15分で問題を解くなど、やることと時間を決めていくと継続しやすくなります。また、学習内容を確認して、出題されやすい部分を重点的に進めると、合格率が高まるでしょう。
モチベーションを保つ工夫
資格の種類によっては、半年や1年など学習期間が長くなる場合があります。最初はやる気があっても、次第にモチベーションが落ちてしまいます。
継続して学習を続けるためには、小さな目標を設定しましょう。「今週はテキストを1章分進める」「毎日30分学習をする」など、日々の生活で達成感を味わえると続けやすくなります。
オンラインや通信講座の活用
日々家事や育児で忙しい主婦の人は、スクールに通って学習するのが難しい人も多いでしょう。そういった人は、オンラインや通信講座の活用をご検討ください。
自分の好きな時間に講義の動画を見たり、テキストを進めたりできるので、忙しい主婦の人でも自分のペースで学習ができます。オンラインや通信講座でもサポートが充実しており、講師へ質問ができたり、添削を受けられたりと孤独にならずに進められます。
主婦が資格を取った後に仕事を探すコツ

資格を持っていても、条件に合致した求人がないと復職はできません。以下では、主婦の方が資格を取った後に、仕事を探すためのコツを3つご紹介いたします。
正社員以外も視野に入れる
復職をする際は、正社員以外の雇用形態も視野に入れてみましょう。正社員での募集は無くても、パート・アルバイト・契約社員などでは採用している会社もあります。最初はアルバイトから始めて、就職をしてから正社員を目指せる場合も。
まずは幅広い条件で探してみてください。また、フリーランスとして仕事を始める方法もあります。事務職や整理収納アドバイザーなどは、業務委託などの形態で個人で仕事をできるケースもあるでしょう。
優先順位を決める
仕事探しをする際は、優先順位を決めておきましょう。正社員としての就職・給与の良さ・勤務時間の短さなど、人によって大切な条件は異なります。家庭と両立するために、自分が重視している点を洗い出し、譲れないものと妥協できる点を明確にしましょう。
転職サイトや転職エージェントを使う
仕事を探す際は、転職サイトや転職エージェントを活用しましょう。条件を指定できるので、希望の仕事を見つけやすくなります。スクールによっては、就職サポートなどのサービスが用意されている場合があります。さまざまなサポートを活用して、希望の仕事を探してみてください。
主婦が資格を取って仕事を続けるためのヒント
主婦の方が資格を取って仕事を続けるためのヒントを解説します。長く働くためにも、ぜひご確認ください。
ライフスタイルとの両立
ライフスタイルと両立するためには、休日日数や残業時間の管理などに気をつけましょう。家事や育児のためには、残業が少ない職場や時短勤務が可能な職場であるかを確認する必要があります。在宅ワークができるのであれば、育児や介護などとの両立もしやすくなります。
給料面に問題はないか
いくら資格を活かせる仕事でも給料に不安があっては、長く働き続けられません。未経験で働き始めた時は給料が低いケースが多いですが、手当や勤続年数で給与が上がる職場もあります。仕事を探す際は、転職時だけではなく長期的に見て給料に問題がないかを確認してください。
能力や知識を活かせるか
資格取得の際に学んだ能力や知識を活かせるかも確認しましょう。専門知識が活用できれば、未経験の仕事でも早く戦力として活用できる可能性があります。仕事を探す際は、実際の仕事内容について調べたり、働いている人の声が聞けないか確認しましょう。
まとめ
主婦の方におすすめの仕事に役立つ資格をご紹介いたしました。資格を取得する際は、受講要件がなく、試験の開催回数が多いものを選ぶと取得できるようになります。まずは興味のある分野で、未経験でも受験できる資格がないか確認してみてください。








