お出かけ資金の足しに!シニアも働ける短期バイトとは?
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- 公開日:2024年2月29日
春休みや夏休みなどの休暇時には、孫や娘・息子家族と一緒にお出かけをする方も多くいるでしょう。そういった際に必要なお金を獲得する方法として、シニア向けの短期バイトがあります。短期バイトは若者向けのイメージもありますが、仕事内容によっては対象年齢が幅広く、シニアでも問題なく働けます。今回はシニアの就業状況から、おすすめの短期バイト、探し方や探すコツについてご紹介します。
この記事の目次
シニアの就業状況は年々増加傾向にある
65歳以降の就業状況は年々増加傾向にあり、2021年にはシニアの就業者数は900万人を超えています。特に男性は65歳を超えても半数以上は働いており、労働人口は増え続けています。また、女性も約40%の人が働いている状況です。年齢別、性別ごとの就業状況は、以下のとおりです。
男性 | 女性 | |
60〜64歳 | 82.7% | 60.6% |
65〜69歳 | 60.4% | 40.9% |
70〜74歳 | 41.1% | 25.1% |
75歳〜 | 16.1% | 7.0% |
引用元:令和4年版高齢社会白書(全体版)内閣府
雇用形態はさまざまですが、シニアの労働者全体では非正規の従業員が増加しています。非正規での雇用を希望している人は、自身の都合に応じて働きたいという理由が最多です。そんなニーズにマッチするシニア向けの短期雇用のアルバイトなども、徐々に増加しています。
シニアにおすすめの短期バイト7つ
シニア向けの短期バイトに興味があるが、どのような種類があるかわからない方も多いでしょう。今回は特にシニア歓迎の短期バイトを7つご紹介します。
軽作業スタッフ
短期や単発のアルバイトを探していると、よく見かけるのは倉庫内などの軽作業スタッフの仕事です。梱包や荷物の振り分け、ピッキングなど業務内容はさまざまです。特別な知識やスキルは必要ないため、募集対象も幅広く、学生からシニアまで採用されています。
勤務形態は柔軟に対応しており、1日4時間〜週2・3日といった働き方も可能です。広い倉庫内での作業となるため、一定の体力は求められます。
清掃スタッフ
清掃スタッフも、短期バイトでできる仕事の1つです。普段から家の掃除をしている、専業主婦だったという方はより歓迎されるでしょう。短時間でできる場合もあるため、スキマ時間で効率よく稼げます。
仕事の手順や進め方は決まっていることが多く、慣れればより手早く仕事が進められます。接客の仕事は苦手、コツコツと仕事を進めたいといった方にはおすすめです。
農作業スタッフ
野菜の収穫など比較的初心者でも始めやすい農作業についても、短期バイトの募集が出ています。時期の決まっているフルーツや野菜では、毎年同じくらいの時期に募集が出ているでしょう。
日中で仕事が終わる、未経験でも応募できることが多く、黙々と作業を進めていきたい方にも最適です。体力は必要ですが、同世代の方と交流ができる仕事でもあります。自然に囲まれて仕事がしたい、農業に興味があるといった方は、ぜひご検討ください。
宿泊施設スタッフ
リゾートホテルなどの宿泊施設では、繁忙期に短期のアルバイト募集が出ている場合があります。仕事内容は求人によって変わり、館内清掃や施設の巡回、フロント業務などがあります。また、さまざまな年代の人と交流ができる機会も多いです。接客の経験や語学力を活かしたい、いろんな仕事を経験したいといった方には最適でしょう。
交通誘導員・警備員
交通誘導員はイベント開催時や工事現場での募集のため、規模によっては数日間のみから週に3日など、働き方はさまざまです。働く時期や場所も多様ですが、基本的には屋外での労働となるでしょう。また、無資格でもできますが、資格を持っていると採用率や給与は高まります。
交通誘導員はもちろん、警備の仕事でも短期バイトの募集があります。警備の仕事の場合は、室内がメインとなることもあるため、天候に左右されずに働けます。警備にも種類があるため、より収入を上げて働く場合は、資格を取得して働きましょう。
コールセンター
多くの企業ではコールセンタースタッフを、大型連休前に募集することがあります。商品注文のほか、サービスへの問い合わせ対応や配送業者の電話窓口など、対応する内容は多岐にわたります。丁寧な接客を求められるほか、パソコンを使用したデータ入力が必要です。シフト制の場合が多く、自分の都合に合わせて働けたり、企業によっては在宅可能なところもあります。
介護職
介護職でもシニア向けの短期バイトが出ています。主に、コミュニケーションが主体の仕事が多いです。日常生活のサポートもありますが、介護の経験や資格があれば時給が高くなる可能性があります。
短期バイトのメリット・デメリット
短期バイトには自身の都合に合わせて働けるメリットのほか、デメリットも存在します。どのようなメリット・デメリットがあるのか、以下でご紹介します。
短期バイトのメリット
短期バイトのメリットには、採用の難易度が下がる点や、すぐに収入が得られる点があげられます。
採用される確率が高い
採用される確率が高い点は、短期バイトのメリットです。長期アルバイトの場合は、人柄などを含めてずっと働いてくれるかどうか、適性などを含めて見られています。そのため、職場との相性が合わないと判断されると、不採用となるでしょう。
しかし、短期バイトは人間関係が問題となることが少なく、必要な仕事ができるかどうかが判断材料となります。そのため、長期的な雇用と比較して、短期バイトは採用難易度が低い傾向です。
自分のペースやスケジュールで働ける
短期バイトの場合は期間が限定されているため、自分の都合や体力に応じて仕事をすることができます。とりあえずお金が必要となる時期の直前だけ働く、といった働き方もできるでしょう。自分のペースやスケジュールで働きたい場合は、短期バイトのメリットを十分に活かせます。
すぐに収入が得られる
すぐに収入が得られる点も短期バイトのメリットです。1日~数日のみ働くため、日払いや週払いに対応している場合が多くあります。通常の長期間バイトの場合は、給料の支払いは最短でも1ヶ月以上先です。もし、すぐにでもお金が必要な場合は、日払い対応の短期バイトを探しましょう。
短期バイトのデメリット
長期間の雇用は厳しい
短期バイトの場合はその日、その期間のみ人材を募集している場合がほとんどです。反対に長期間、同じ場所での就業を募集していない可能性が高いです。同じ仕事内容で短期間から、長期間への雇用切り替えは難しいでしょう。
自分に合っている仕事だとしても、期間が来ると別の仕事を探す必要があります。どうしても同じ職種で仕事をしたい場合は、別途長期間で募集している企業を探してみましょう。
希望の求人で働くのは難しい
短期間バイトは、募集している職種が限定されている傾向があります。また、人気のある事務仕事やリゾートホテルでの求人は、倍率も高くなりやすいです。シニアが働ける求人は対象の年齢が幅広いため、応募する人数も必然的に増えていきます。早期に募集が締め切られることもあるため、気になる求人を見つけたらすぐに応募しましょう。
収入の計算がややこしい
短期や単発の仕事を複数回行った場合、収入の計算が難しくなります。短期バイトでも契約を交わして仕事に取り組みますが、雇用契約の場合に年収103万円を超えると確定申告が必要です。業務委託契約の場合は事業所得となり、合計48万円以上で確定申告が必要となります。
なお、雑所得となる場合は20万円以上が対象です。複数での契約となる傾向があるため、いくらを超えたら確定申告が必要となるのか、自身での管理が重要となります。
また、年金受給者は年金が減額となることも考えられます。バイトを始める前には厚生年金保険の被保険者になる可能性があるか、どのくらいの金額を稼ぐと減額されるのか、事前に確認しましょう。
シニアが短期バイトを探すためのコツ
シニアが短期バイトを探すには、いくつかのポイントがあります。
過去の経験やスキルを活かせる仕事を探す
シニアが仕事を探す際には、自身の過去の経験やスキルを活かせる仕事を中心に探しましょう。接客の経験や家事スキルなど、仕事に活かせるものは多数あります。仕事に活かせるスキルや知識があれば、採用される確率も高まります。
まずは、仕事探しをする際に自身のスキルや経験を洗い出しましょう。ただし、条件にこだわりすぎると、短期バイトであっても仕事探しは難航します。ある程度譲歩できる条件を決めておき、該当する案件には積極的に応募しましょう。
シニア歓迎の求人に応募する
求人情報を見ていると、短期バイトでも非常に多くの求人が出ています。しかし、中には10代や20代など、若い人を対象としているものも。そういった求人に応募すると、不採用となる可能性が高いことも。
少しでも早く希望の仕事を見つけるためには、シニアを歓迎している案件であるか確認する必要があります。求人サイトを利用する際は、条件としてシニア歓迎であることを表示していることもあるため確認してみましょう。
こまめに求人情報を確認
仕事探しをする際は、こまめに求人情報を確認しましょう。人気のある案件は、すぐに応募を締め切ってしまうため、早く応募することがポイントです。自身の条件に合った求人を見つけるのにも時間がかかるため、こまめに求人情報を確認して、都度応募しましょう。
自身の体力を考慮する
シニアの方が短期バイトをする際は、自身の体力に合った内容であるかを考慮しましょう。時給が高いからといって、体力的にきつい仕事では健康に影響します。無理なく働き続けるためにも、自身がどの程度体力があるのか、確認しておきましょう。
また、働き続けることで少しずつ体力がつく場合もあります。健康のためにも無理のない範囲で身体を動かせるのかなど、仕事内容にも着目して仕事を探しましょう。
シニア向け短期バイトを探すなら求人サイトを活用する
さっそく短期バイトを始めよう、と考えている方もいるでしょう。ここからは、どこで探せばいいのか、どうやって探すのか悩んでいる方に、仕事探しの方法をご紹介します。以下の場所で、シニア向けの求人を探すことができます。
• シルバー人材センター
• ハローワーク
• 求人チラシ
• 求人サイト
シルバー人材センターやハローワークは、長期の求人が多いので短期のアルバイトの求人はすくないかもしれません。しかし、地域の求人やシニア向けの求人に特化しているので、求人サイトと組み合わせると、より効率は上がります。最もおススメしたいのは、求人サイトです。
求人サイトなら、短期アルバイトの求人が簡単に検索できるほか、シニアの求人に特化したサイトであれば効率的にアルバイトを探せます。『マイナビミドルシニア』は、まさにミドル〜シニア世代に特化した求人サイトです。検索画面から自分の求める求人条件で検索できたり、単発(1日)の検索項目もあるので、素早く短期アルバイトの求人を探すことが可能です。
また、マイナビは、2024年2月1日からLINEヤフー株式会社とスポットバイト分野に関する業務提携契約を締結しました。LINEヤフー株式会社は、「数時間だけ」や「明日すぐに」 働きたい人のためのLINE公式仕事探しサービス 『LINEスキマニ』を運用しています。
両社の持ち得るノウハウやネットワークを活かして、ユーザーと求人とのマッチングを加速させ、今後ますますシニア世代でも働きやすいスポットバイトが増えるでしょう。気になる方はぜひ、情報をチェックしてみてください。
株式会社マイナビ ニュースリリース(2024.02.01)
まとめ
短期バイトは学生など、若い人が働くイメージがありますが、近年ではシニア向けの短期バイトも増えています。倉庫内作業や清掃スタッフなど、特別なスキルが必要なく、気軽に働けるものが多くあります。資格やスキルが必要ないため、気軽に働けるのは魅力的です。
短期バイトはすぐに収入を得られるほか、自分の都合に合わせて働けるメリットもあります。健康状態やイベントに応じて仕事ができる短期バイトは、シニアの方にも向いているでしょう。しかし、収入の計算が難しい点や希望の仕事に就くのは厳しいなどのデメリットもあるため、自身でしっかりと管理をしておく必要があります。
シニア向けの短期バイトは、求人サイトを利用すると、効率よく見つけることができます。特にシニアに特化したサイトを利用すると、希望の仕事を見つけられる可能性がアップします。多くのサイトを確認して、希望の仕事に近い内容を多く扱っているサイトを利用しましょう。