警備員の志望動機の書き方|面接官に伝えるべき内容とは
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- 公開日:2023年7月 3日
警備員は、人の安全や財産などを守る非常に重要な仕事です。経験や年齢を問わず挑戦できますが、責任のある仕事でもあります。今回は、そんな警備員の志望動機の書き方や例文、面接官に伝えるべきポイントについて解説していきます。
この記事の目次
まずは警備員の仕事について理解しておく
警備員に限らずいえることですが、応募する仕事内容について詳しく理解しておくことで、志望動機を考える際や面接でも役に立ちます。そのため、まずは警備員の仕事内容について理解しておきましょう。
警備員は「1号警備」「2号警備」「3号警備」「4号警備」と、全部で4つの区分に別れています。それぞれ区分によって業務内容に違いがあり、その違いは以下の通りです。
1号警備
オフィスや商業施設などで警備を行う、いわゆる施設警備の業務です。国内における警備業務の約半数はこの1号警備にあたります。入館チェックや巡回、盗難を防止する保安など1号警備の中でも、さらに分類があります。
2号警備
人や車両の通行の際に発生する事故を防止する業務であり、道路や駐車場などが勤務現場となります。交通誘導と雑踏警備、大きく2つの分類があります。
3号警備
現金や貴金属・美術品など、盗難の危険性が高い物品の盗難事故を警戒・防止する業務です。主に輸送中の警備となるので場所は問わず、目的地から目的地までの強固な警備体制が必要となってきます。
4号警備
一般的に、ボディーガードと呼ばれる仕事です。著名人や各国の要人などの身辺を警護するイメージが強いですが、昨今は一般市民や子どもまで、対象は拡大しつつあります。
このように、警備員といってもさまざまな業務内容があります。自分が第何号の警備の仕事に応募するかを明確にしましょう。そして、それぞれに合った志望動機を考えていくことが大切です。
警備員の志望動機の書き方のポイント
体力面に自信があることをアピールする
警備員の4つの区分、そのいずれも体力を使う業務です。例えば、屋外の現場では夏の猛暑や冬の寒さも乗り切らなければなりません。さらに警備員の仕事は、シフト制や夜勤などもあるため、体力面に自信があることのアピールは非常に有効です。
▼体力面のアピール方法
「日頃から運動しているため、体力には自信がある」というのが理想的です。運動の習慣がない場合は「健康に気を使っている」「あまり風邪をひかない」など、健康面をアピールすることも有効です。
コミュニケーション能力があることをアピールする
警備員の仕事は、人と接する機会があまりないというイメージを持っている人も多いかもしれません。しかし、いずれの区分でもコミュニケーション能力は必要です。例えば、施設警備の仕事では来客者に施設について聞かれることがありますし、チームで仕事を進めることもあります。
また、すべての区分において、トラブルが発生した場合にコミュニケーション能力があることで、それを穏便に解決することに役立つことも。
▼コミュニケーション能力のアピール方法
接客や営業の仕事の経験がある場合は、それをアピールするのが良いでしょう。もしくは、日常生活においてコミュニケーション能力があることをアピールできることを探してみましょう。
社会貢献や安全の面からアピールする
警備員の役割は、人や施設の安全、財産を守ることです。そのため「人の役に立ちたい」「社会貢献をしたい」という面からアピールすると好印象です。実際に、このような想いを持っている人は、警備員の仕事に適正がありますし、意欲的に働いている人が多いです。また、採用する側もそう考えているでしょう。
▼社会貢献への想いのアピール方法
上記に記載したような形で「警備の仕事を通じて人の役に立ちたい」「警備員として社会貢献したい」などと伝えましょう。
なぜこの企業を選んだのか?の理由を伝える
警備員の仕事に関わらず、企業側は「数ある会社の中で、なぜうちを志望したのか?」というのを知りたがります。なぜならば、なんとなく応募した人よりも、しっかりとした明確な理由を持って応募した人の方が仕事に対する意欲が高く長く働いてくれるだろう、と考えているからです。
「給料が良い」「自宅から近い」「未経験からでも挑戦できる」などの条件面の理由だけでは、ネガティブな印象を与えてしまうことがあるため、少し工夫するか別の理由を考える必要があります。
▼企業を選んだ理由のアピール方法
「企業の理念に共感した」「キャリアアップが望める」「自宅から近いため、急な仕事やシフトにも柔軟に対応できる」など、ポジティブな理由を伝えると良いでしょう。ネガティブな理由ではなく、ポジティブな理由は立派な志望動機になります。
【例文あり】警備員の志望動機の例
ここでは、警備員の志望動機の例文3つを紹介していきます。
①警備員の志望動機の例:体力に自信がある場合
私は、日頃から運動する習慣があり、警備業に必要とされる体力に自信があるため志望いたしました。健康管理に気を使っていることもあり、体調を崩すことはあまりありません。また、前職ではシフト制や夜勤の経験もあるため、柔軟に対応できると考えております。
警備員としての経験はありませんが、自分の強みを活かせること、そして貴社ではキャリアアップを望める環境だとお見受けしており、ぜひ入社させていただきたいと思います。入社させていただいた際には、自分の強みを活かしながらキャリアアップを目指していきたいと考えております。
この例文では、体力に自信があることをメインにアピールしています。加えて、警備員の仕事の経験はないものの、前職での活かせる経験や企業を選んだ理由も盛り込んだ形にしています。
②警備員の志望動機の例:社会貢献や安全面からのアピールをする場合
私は、これまで人の役に立つ仕事や社会貢献できる仕事に就いておりました。この想いをもとに、経験を活かしたいと考え志望いたしました。警備員の仕事は、人の安全や財産を守るという役割から、自分と非常に相性の良い仕事だと考えております。
警備員としては未経験ではありますが、警備のノウハウを多く蓄積している貴社にて、警備員として人の安全や財産を守れるように努めていきたいと思います。
この例文では、社会貢献や安全面をメインにアピールしています。そして、未経験ながらも自分の想いや「どうしてその企業を選んだのか?」という理由も交えて伝えています。
③警備員の志望動機の例:警備員としての経験がある場合
私は、これまで培ってきた警備員としての経験を貴社で活かしたいと考え志望いたしました。交通警備として働いてる中で、人々の安全を守る重要性を痛感しております。トラブルや夜勤にも対応していたため、施設警備においてもこれらの経験を十分に活かせると考えております。
同じ警備であっても業務内容が違うため、施設警備に力を入れている貴社でこれまでの経験を活かしつつ、施設警備として勤めて参りたいと思います。
この例文では、警備員としての経験をメインにアピールしています。今回は、交通警備から施設警備に転職する場合の例文です。
【例文あり】警備員の志望動機のNG例
次は、警備員の志望動機のNG例2つを紹介していきます。ここで紹介するような志望動機にならないように注意しましょう。
①警備員の志望動機のNG例
自宅から通いやすく、給与面も良いと考え志望いたしました。私は、これまで交通警備や施設警備の方にお世話になったことがあり、自分も同じように人の役に立つような仕事をしたいと考えるようになりました。
また、警備員の仕事は未経験からでも挑戦できることにも魅力を感じております。入社させていただいた際には、一人前の警備員になれるように、貴社で学んでいきたいと考えております。
この例文は極端ですが「自宅から通いやすい」「給与面が良い」などの条件面は、ストレートに伝えるとネガティブな印象を与えてしまう可能性があります。事実であったとしても、そのまま伝えることのないように注意しましょう。
②警備員の志望動機のNG例
私は、ジムに通っているため体力には自信があります。そのため、体力を必要とされる警備員の仕事で活躍できると考え志望いたしました。また、警備員の仕事は、人の安全や暮らしを守る非常に重要な仕事だと認識しております。
入社させていただいた際には、未経験のためまずしっかりと学ぶことから始め、1日でも早く貴社の役に立てるように努めて参ります。
この例文では「体力に自信があることのアピール」「警備員の仕事をしたい理由」が入っていますが、「なぜその企業を選んだのか?」という理由がありません。これでは、印象に残りにくくなってしまうため注意が必要です。
警備員の面接で伝えるべきこと
大きく分けて2つあり、志望動機のところでもお伝えした内容と重複する部分もありますが、改めて見ていきましょう。
体力に自信があること
繰り返しになりますが、体力に自信があることを伝えましょう。面接官は、基本的に履歴書や職務経歴書を見ながら質問することになるため、志望動機に書いた内容と同じような形で伝えると良いでしょう。また、深掘りして質問される場合もあります。そのため、ボロが出ないように志望動機には当然、嘘を書かないように注意してください。
協調性があること
警備員はチームで仕事を進めたり、無線でやり取りをしたりなどの場面も多いです。そのため、コミュニケーション能力とチームで仕事を進められるような協調性があることが重要になります。自分1人だけで仕事を進めるのではなく、チームの一員という意識のもとで仕事を進められる、ということも伝えるようにしましょう。
まとめ
今回は、警備員の志望動機の書き方や、面接官に伝えるべき内容などについてお伝えしてきました。警備員は、経験や年齢問わず誰でも挑戦できる仕事ではありますが、体力勝負の側面もあり、責任感を求められる仕事でもあります。
しっかりと考えた上で志望動機を作成し、面接でも伝えられるようにしましょう。警備員に転職する際には、今回お伝えしてきたことをぜひ参考にしてみてください。