中高年の主婦におすすめの仕事は?働き方や理解が深い職業を紹介
- キャリアを考える
- 公開日:2023年7月10日
「家庭と両立できるか不安」「子育てに理解が深い職場はあるの?」と不安を感じ、仕事をはじめる勇気が出ない方は少なくありません。しかし、主婦と両立しながら働ける職場は多数あります。今回は主婦におすすめしたい仕事や、主婦に理解のある仕事の傾向、働き方を解説します。仕事の探し方も紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
この記事の目次
<40代〜60代>主婦におすすめの仕事
まずはじめに、40代〜60代におすすめの仕事を順に解説します。
1.コールセンター
コールセンターは、大きく分けて2種類あります。
・受電業務(インバウンド):電話を通してお客様からの問い合わせに答えたり、申込受付を行います。
・発信業務(アウトバウンド):顧客に対して電話をし、サービスのご案内や市場調査、テレアポを行います。
どちらもマニュアルに話す内容や対応方法が記載されているため、未経験でも挑戦しやすい仕事です。就業前に、研修を行う企業もあります。受付した内容をパソコンで入力する必要があるため、最低限のパソコン操作能力は必要です。
これらの要素から、パソコン操作能力がある方や、人と話すことが好きな方におすすめできる仕事です。また、ブランクのある方でもはじめやすいでしょう。
2.家事代行サービス
家事代行サービスとは、料理や買い物、掃除、洗濯などの家事全般を代行する仕事のこと。時にはお子さんの面倒を見たり、お迎えに行ったりする場合もあります。主婦で得たスキルを活かせるため、非常に人気な職業です。
基本的には同じ自宅に通い仕事を行うため、慣れるとやりやすい仕事だと言えます。移動時間が長いことにデメリットを感じるかもしれませんが、その分時給が高いことが特長です。
3.ベビーシッター、保育補助
子育て経験を活かし、ベビーシッターや保育補助の仕事もできます。ベビーシッターや保育補助であれば、無資格や未経験でもOK。仕事内容としては、食事のサポートやオムツ替え、寝かしつけ、一緒に遊ぶなど、さまざまなことを行います。
また、子どもの状態を親に伝える必要があるので、子どもの体調や様子などを正確に把握しておくことが大切です。子どもが好きな方や子育て経験がある方におすすめの仕事です。
4.介護
介護職は、介護施設や利用者の自宅で、高齢者や身体が不自由な方の生活補助を行う仕事です。食事や入浴、排せつの介助や洗濯、清掃、買い物など生活援助の範囲であれば、資格なしでも従事できます。体力に自信のある方や人の役に立ちたい方、細やかな気遣いができる方におすすめです。
5.軽作業(検品、梱包など)
軽作業は、倉庫で商品の梱包や仕分け、在庫管理などが主な仕事内容です。軽作業というだけあり、作業自体は簡単で力仕事がほとんどないため、未経験からでもスタートしやすい仕事でもあります。
軽作業は立ち仕事のイメージが強いかもしれませんが、座って行う仕事も少なくありません。また、勤務時間を選べたりとシフトを柔軟に対応してくれたりするところも多いです。力仕事が苦手な方や黙々と作業をしたい方におすすめの仕事です。
6.接客(飲食、スーパーなど)
飲食店やスーパー、コンビニなどの接客業務も、主婦の方におすすめの仕事です。さまざまな場所にお店があるため、生活に合わせて希望の勤務地で働けます。また、シフト制であるため、勤務時間・勤務曜日も融通がきくでしょう。
マニュアルが充実している店舗も多く、未経験の方でも安心です。人と関わることが好きな方、接客に興味がある方、パソコンでの作業が苦手な方におすすめの仕事です。
7.調理補助
カフェやレストランなどの飲食店で食材の切り分けや料理の盛り付けなどを行う仕事です。あくまでも調理のサポートのため無資格でもはじめることができます。開店前の数時間のみ、ランチタイムのみなど、短時間の求人も多くあるため、限られた時間の中で働きたい方におすすめです。
8.清掃
清掃員は、オフィスビルや駅、商業施設、ホテルなどの清掃が仕事です。場所にもよりますが、基本的に人がいない朝や夜に行うところが多いです。仕事の手順はマニュアル化されているため、未経験からでも安心。加えて、主婦ならば家事で身についた掃除のスキルを活かせるおすすめの仕事といえます。
9.在宅勤務
コロナをきっかけに、在宅勤務の仕事の募集が急激に増えました。例えば、先にお伝えしたコールセンターや事務、記事などを執筆するライティングなど、在宅でできる仕事はさまざまあります。嬉しいポイントとして未経験歓迎のところも多いため、ぜひ探してみてはいかがでしょうか。
主婦に理解が深い仕事・職場の傾向は?
主婦に理解が深い仕事・職場の傾向はどのようなものがあるでしょうか。大きく分けて4つの傾向があるので、それぞれ見ていきましょう。
シフトの融通が利く
家事や育児、介護などで忙しい場合は、シフトの融通が利く仕事がおすすめです。特に、勤務時間やシフトが自由であることが多いコンビニや飲食店は、勤務日数・勤務時間などさまざまな条件を考慮してくれる店舗が多い傾向があります。
扶養範囲内で働かせてもらえる
主婦が仕事をする場合には、給与面もしっかり考えることが大切です。夫の扶養内で仕事をする場合、配偶者控除として38万円の所得控除が受けられるよう、妻の年収が103万円以下にしなければなりません。
2018年1月から制度変更により妻の年収が103万円以上150万円以下であれば、夫は38万円の配偶者特別控除が受けられます。しかし、年収が130万円を超えると扶養から外れなければなりません。また、年収106万円以上で社会保険に加入しなければならない仕事先もあります。働き方を十分に検討して仕事先を選びましょう。
たくさんの主婦が活躍している
主婦の方が仕事をする場合には、女性が働きやすい環境であるか、そして多くの主婦が活躍しているかを見極めることが大切です。女性社員の比率が高い仕事先であれば、子育て中の方への理解が深いでしょう。また、産休・育休制度の実績があることも仕事先を見極めるポイントです。
在宅勤務ができる
在宅勤務ができる仕事であれば、仕事の合間を縫って家事や子どもの面倒を見ることができます。例えば、在宅事務やライティングの仕事は、自分の都合の良い時間で働けるためおすすめです。
在宅勤務の仕事を募集しているところは、時短勤務やシフトを柔軟に対応してくれるなど、主婦に嬉しい制度が整っている場合が多いです。ただ、コールセンターを在宅で行う場合は、電話を受け付けるための静かな環境が必要となるため、子どもの面倒を見ながら行うのは難しいでしょう。
主婦はどんな働き方ができる?ミドルシニア世代の選択肢
ミドルシニア世代の主婦には、複数の働き方があります。順にみていきましょう。
正社員
人生100年時代と呼ばれる現代では、定年を迎えても働くことが当たり前になりつつあります。正社員で働くには、勤務していた会社で働く再雇用という手があります。これまでの経験・スキルを活かし、続けて働くことができるため、気持ちが途切れることなく働けます。
パート・アルバイト
時間に融通のきく仕事であれば、パート・アルバイトがおすすめ。正社員と比較すると収入面や福利厚生など条件に不安を感じるかもしれませんが、短時間・週数回働きたい場合にはパート・アルバイトに大きなメリットがあります。また、気軽にはじめられる点もメリットだと言えるでしょう。
派遣社員
派遣社員は、自分の条件や希望に合う仕事が見つかりやすいメリットがあります。正社員と異なり定年がなかったり、勤務時間・場所を選べたりするため、自分のペースで働けることもうれしいポイントです。
ただし、契約期間に制限があったり、収入が不安定になったりする可能性もあります。また、派遣先の教育担当者が年下であることが多く、やりづらく感じてしまうかもしれません。未経験者は採用されづらい傾向もあるため、これまでの経験・スキルを活かせる仕事を探すといいでしょう。
<雇用形態別>主婦におすすめの仕事の探し方
最後に、雇用形態別の仕事の探し方をご紹介します。
正社員:ハローワークを利用する
正社員で働きたい場合は、ハローワークを利用してみましょう。ハローワークとは、ご存知の通り国が運営する公共職業安定所のことで、求職者と企業をつなげる役割を担っています。地域のハローワークでパソコンを使い、無料で求人を見ることができます。
窓口では仕事の紹介をはじめ、仕事の選び方やアドバイスも行っています。ハローワークは地域に密着しているため、地域内の求人を多く提供しています。自宅近くで働きたい方に大きなメリットだと言えるでしょう。
また、失業状態が長く続いている場合には、失業給付が支給されます。支給額は離職前6ヶ月間の平均の45%~80%程度。給付額は給与より下がりますが、お金をもらいながら転職活動ができるのはメリットだと言えます。
さらに、ハローワークには仕事に活かせる知識やスキルが身につく職業訓練のサービスがあります。新しい職業に挑戦したい場合や、スキルアップしたい場合にはぜひ活用してみてください。
パート・アルバイト:求人サイトを見る
週に数回・時間限定などで働けるパート・アルバイトを希望する場合は、求人サイトをチェックしましょう。主婦向け求人サイトをチェックすれば、「扶養内におさえたい」「お迎えまでの時間で働きたい」など希望をきいてくれる職場が見つかる可能性が高いです。
また、「女性活躍中」などの文言が記載されていると特に安心。実際に主婦が働いていると勤務日や勤務時間、子育てへの理解がある職場が多いです。
派遣社員:派遣会社に登録をする
派遣会社に登録すれば、派遣社員として働けます。一般社団法人日本人材派遣協会によると、派遣社員の年齢平均は46.3歳。全体の4割が50代であり、中高年の方も挑戦しやすいと言えます。
派遣会社に登録する際は、1社だけでなく複数の会社に登録しましょう。2、3社登録しておくと、仕事が見つかりやすいです。また、40代以上の派遣実績が豊富な会社を選ぶと安心でしょう。
自営業・フリーランス:知人からの紹介、交流会に参加する
自営業・フリーランスの仕事は簡単ではありません。しかし、これまでの経験やスキルを活かせば、継続的に収入を得ることも可能です。仕事を紹介してくれそうな知人・友人に相談すれば、仕事をもらえる可能性があります。
もし仕事を紹介してもらうことが難しい場合は、交流会への参加がおすすめです。新しい企業・同業者と出会えるため、仕事につながることが多いです。
マイナビミドルシニアなら、さまざまな雇用形態の仕事が見つかる
これまでお伝えしてきた仕事の探し方でさがしつつ、マイナビミドルシニアでの仕事探しをするのもおすすめです。
マイナビミドルシニアは、ミドルシニアに特化したサイトであり正社員やパート、アルバイト、派遣社員、業務委託などさまざまな働き方の求人を多く掲載しています。また、求人だけでなく履歴書や職務経歴書の書き方など、転職に役立つ記事も多くありますので、ぜひ参考にしてみてください。
まとめ
主婦の仕事には、コールセンターや接客、幼児教室、介護などさまざまな選択肢があります。はじめは不安に感じるかもしれませんが、自分に合った働き方・仕事を探せば、家庭や子育ての両立も可能です。この記事を参考に第一歩を踏み出し、充実した日々を送りましょう。