【広告】シニア世代からの活躍の場。「豊島区シルバー人材センター」の特色や魅力、利用するメリットとは?
- キャリアを考える
- 公開日:2022年2月 4日
①シルバー人材センターとは、都道府県知事の指定を受けた公益社団法人であり、高齢者が就業を通じて生きがいを得ながら、地域社会の活性化に貢献することを目的にした組織です。②基本的に各市区町村に設置されており、高齢者等の雇用の安定等に関する法律に基づいて事業を運営しています。 今回は、東京都豊島区のシルバー人材センターで働く職員の方や、実際にシルバー人材センターに登録している会員さんにインタビューを実施しました。豊島区のシルバー人材センターの特色や会員になるメリット、利用するメリットなどを詳しくお聞きしてきました。【写真:左側「としまキッズパーク」(区HPより)、右側「としまシルバースターズ」活動様子】
この記事の目次
豊島区シルバー人材センターの特色を教えてください。
豊島区のシルバー人材センターには、現在(令和3年10月末)1,615名の会員が登録しています。
コロナ禍直前には、1年間で100人近く会員数が増えていましたが、その後はコロナ禍の影響で、1,500人~1,600人で推移しています。
豊島区は1人暮らしをしている75歳以上の高齢者の割合が日本一高い自治体です。
そうしたことで地域を挙げて、「日本一高齢者にやさしいまち」の実現に向けて取り組んでいます。
その中で、当シルバー人材センターの事業活動は、
豊島区の総合高齢社会対策の3本柱である「社会的孤立ゼロ」「100歳まで健康」「1人暮らしでも安心」をまさに体現していると言えます。
会員の就業を見ると、まず、区から請け負っている仕事として、
自転車駐車場管理、公園(特にカラフルなアートトイレ設置)清掃、大勢の区民・団体が利用する区民集会室の管理、小学校の児童通学安全誘導などの業務が主な就業となります。
次に、民間企業から請け負っている仕事としては、区内に多いマンションでの清掃業務やスーパーでの商品品出し、カート整理の業務などがあります。
また、この他に個人の高齢者家庭や共稼ぎ家庭での生活支援サービス、家事援助サービス等があります。
その他、人材派遣事業として、保育園での保育補助業務、商店街での商店補助、マンガステーションなどの施設管理を行っています。
さらに、独自事業としまして、パソコン教室、英会話教室などを行っています。
当センターの特色ある事業としては、区内で一番大きい都市公園に隣接する「としまキッズパーク」の運営・管理と
「としまシルバースターズ」による池袋駅周辺の環境美化普及・啓発事業の二つががあります。
中でも、当センターの最大の特色の業務は、池袋駅間を周回する電気バス「IKEBUS(イケバス)」を監修した
世界的に有名な工業デザイナー「水戸岡鋭治氏」がデザインしたインクルーシブ公園「としまキッズパーク」の管理・運営業務を請け負っているところです。
鮮やかな池袋レッドで統一された「としまキッズパーク」は毎日、子どもとその保護者が利用でき、賑わいを見せています。
当シルバー人材センターとしては、より多くの様々な経歴、能力を持っている高齢の方々が会員になっていただき、就業を増やしていくこと、
そうした会員の能力や経験が活かすことができるよう、人材派遣事業等の魅力ある民間事業を増やすことに注力しています。
平成から令和の時代に入り、今後一層少子高齢化によって現役労働力が減少していく中で、
シルバー会員として就業することで、高齢者の活躍できる場所はもっと増えていくと思います。
今後は、事務補助をはじめ、多くの業務の仕事についても、人材派遣事業を活用しながら、就業機会の拡大に取り組んでいきます。
登録している会員さんの年齢や性別は?
当シルバー人材センター会員の平均年齢は74.4歳(令和3年10月末現在)ほどで、
豊島区の65歳以上の人口では、100人の高齢者の方の2~3人の方が会員として活躍されており、
全体の男女比は6:4程度で、最近では、女性会員が増えてきています。
長年、シルバー会員として活躍されてきた88歳以上の会員の方も男性は17名、女性は3名が会員登録しています。
また、90歳の男性会員の方が3名、89歳の女性が3名、今も、元気に現役で働いています。
シルバー人材センターで活動するメリットは?
シルバー人材センターは、高齢者が就業を通じて、日々生きがいを感じながら、
より良い地域社会づくりのために、これまでの経験を活かしていただくことを目的としています。
会員がシルバー人材センターで活動するメリットは、自分の経験や体力にあった仕事を続けられることです。
また、地域に貢献をしながら地域とのつながりを持ち続けられること、何より健康を保てることが一番大きいと思います。
さらに、就業によって得られる配分金で生活が潤い、はりのある生活を送れることで60代からの人生が豊かに感じることができるメリットなどがあります。
どのような働き方ができますか?
シルバー人材センターの仕事は基本的に、短期的、臨時的で軽易な仕事が多いです。
月の就業日数は10日ほどで、1週間あたりの平均就業時間は20時間以内となるようにしています。
もっとも多い働き方としては、1日あたり4時間の仕事を週3日携わり配分金は1ヶ月およそ4~5万円程度になります。
会員の方の就業形態は、請負契約に基づく就業形態が多く、最近では、人材派遣での働き方が増えてきています。
豊島区の特色ある事業について詳しくお聞かせください。
先にも少しお話したように、豊島区の特色ある事業として「としまキッズパーク」と「としまシルバースターズ」の2事業があります。
「としまキッズパーク」について詳しく教えてください。
「としまキッズパーク」は、障がいのある子もない子も一緒に遊べる「インクルーシブ公園」として整備し、令和2年9月オープンしました。
「としまキッズパーク」は令和2年7月11日にオープンした「イケ・サンパーク(としまみどりの防災公園)」と、池袋保健所に隣接する敷地に
現在、豊島区池袋駅間を運行している真っ赤なかわいい「IKEBUS」を監修した世界的な工業デザイナーである水戸岡鋭治氏のデザインにより整備された、子ども向けの遊び場です。
「IKEBUS」と同じ通称「IKEBUKURO RED」の赤色で統一された園内には、ミニハウスや展望台の間をミニSLの「IKEDEN(イケデン)」が走り、新たな夢の空間が広がります。
また、豊島区のインクルーシブ公園として、車いすの子どもも座って遊べる砂場、どなたでも横転の心配のない安全なブランコなど、
障害のある子もない子も一緒に遊ぶことができ、保健所を利用する幼児や保育園児、また、防災公園の来園者等が安心して利用できる施設となっています。
「いろんな子供たちが一緒に遊べる公園」・「子どもたちが自分で遊びを見つけ出す公園」・「子どもたちの個性を理解し尊重しあう公園」を目標に、
パーク内での色々な発見や体験を通じ、子どもたちの想像力・創造力を豊かにします。
インクルーシブ公園とは、障がいにより体が不自由な子や体幹が弱い子や乳児など、誰もが遊ぶことができる遊具や施設がある公園のことです。
「としまキッズパーク」では、車いすに乗ったまま遊べる砂場や、横転の心配のない安全なブランコなどを設置しています。
シルバー会員の業務内容としてしては、ミニSLの「IKEDEN(イケデン)」の運転をはじめ、
公園内にある三輪車等の遊具の安全点検や公園で怪我がないように危険個所がないか確認しながら清掃などを行い、
来園した方が安全に楽しめ、事故が起きないよう周囲に目を配らせています。
また、感染予防対策として、検温・消毒案内なども行い安全で楽しく遊べるように対策を施しています。
としまキッズパークで働いている方にインタビュー
・岡本さん(男性)リーダー
「としまキッズパーク」運営のリーダーをやらせていただいてます。
パークは人気がある施設で、来ていただける方も多く、皆さん活気がありますね。
私自身もSLやおしゃれな遊具だったり、池袋レッドで統一された美しい世界観がとても気に入っています。
もっと沢山の方に楽しんでいただきたい、そんなことを思いながら私も楽しく仕事しています。
・大森さん(女性)
公務員を定年した後も、何か人の役に立つことをしたいなって。
そんな想いから登録しました。自分のペースで半日働いています。
子どものたちの笑顔から元気をもらえる「としまキッズパーク」の運営業務はとてもやりがいがあります。
定年してからも自分に合った仕事に出会えて嬉しいです。
「としまシルバースターズ」についても詳しく教えてください。
「としまシルバースターズ」は、令和元年11月1日からスタートした「もっときれいな街づくり推進事業」に伴い、
豊島区シルバー人材センターの会員を中心として、池袋駅周辺でまちの美化活動を進めています。
来街者にごみのポイ捨て禁止を周知しながら、歩道などにあるごみの回収、道路の陥没や違法看板の報告などを行っています。
「としまシルバースターズ」の皆さんは、水戸岡鋭治氏がデザインしたスタイリッシュな池袋レッドのユニフォームを着用し「IKEBUS」との一体感を醸し出しつつ美化活動しています。
池袋の街を走る「IKEBUS」と同じ池袋レッドのユニフォームに身を包んだ会員たちが道路や公園、
広場の清掃などの美化活動をはじめ、路上喫煙者に対する啓発活動や街を訪れた人の案内や「IKEBUS」の見送り、停留所の案内なども行っています。
また、豊島区は東京都初の「SDGs未来都市」「自治体SDGsモデル事業」にダブル先行されました。
これを受けて「としまシルバースターズ」も豊島区の「としまSDGs都市宣言」の理念のもと、
環境に配慮した材質でできたゴミ袋を使用したりと、SDGsの実現に向けた活動やPRも行っています。(写真:区HPより)
「としまシルバースターズ」のお仕事をしている方にもインタビュー!
・上野様(女性)
知り合いにすすめられて登録しました。
初めはボランティアだと思っていたのが、お給料をいただけることにびっくり。
地元の活性化につながるワクワクするような楽しい仕事ができて、お給料までいただけて嬉しいです。
豊島区を背負っていく気持ちでこれからもがんばっていきます。
・二見さま(女性)
夫が亡くなってふさぎ込んでいた私を娘が心配してくれて。外に出て仕事してみたらって。
人材センターは同世代と働くので、疲れ具合もお互いに分ったり、お金をいただきながら足腰も鍛えられて楽しい毎日です。
池袋レッドのユニフォームを娘に見せたら「お母さん、いいね!」って、とても応援してくれています。
・塩島様
健康のために身体を動かすことがしたくて登録しました。
目的地まで2時間くらいかけて歩きながら、街の清掃活動をしています。
清掃活動を軽視する人もいますが、身体を動かすので健康につながりますし、街を綺麗するから街の健康にもつながります。
登録してから、元気な自分が嬉しいです。
お忙しいところ、快くインタビューを受けてくださってありがとうございました!
シルバー人材センターは自分のペースで仕事ができるし、普段着る機会のない池袋レッドのユニフォームを着るだけで楽しくなります。
シルバー世代になると、やりたいこともなくなるし毎日ぼんやりして家にいることが多くなりがちです。
シルバー世代が活き活きと働けて、明るい気持ちを持たせてもらえる場所だから、是非あなたにも来てほしい。
このような想いを抱いている素敵な方ばかりでした。
今後のビジョン・課題を教えてください。
区民の皆様が高齢者になって、それぞれ違う仕事にチャレンジすることに生きがいを感じ、
地域に貢献していただくためにもセンターはもっと多くの就業機会を創出し、
キャリアを持つ方が意欲的にチャレンジできる仕事を拡充していかなければなりません。
長年勤めた企業内に再雇用としてとどまることでのメリットもありますが、現在60歳から会員となれますので、
それぞれの年代にあった働き方を見つけていただけるように、幅広い就業先からの受注を獲得していきたいと思います。
今後、シルバー人材センターの事業を一層進めていくためには、多くの仲間を増やし、
会員を増やすことや会員の希望に応えられる様々な業務の就業機会を拡大することが必要です。
しかし、国の働き方改革にある70歳までの雇用が努力義務化をされるなどの影響もあり、
現職場での継続雇用を希望する方が増えているせいか、60代から会員になられる方が、まだまだ少ないです。
新しい環境で、新しい仲間と、新しい仕事を少しだけでも携われることで、新しい生きがいが持てます。
同年代と活き活きと、自分らしく働けることが魅力のシルバー人材センターへ、是非一度お気軽にお問合せいただけますと幸いです。
皆様のご連絡をお待ちしています。