コロナ時代に備える転職準備とは?自分のキャリアと生活を守るため、連休中に行うべきこと

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コロナ時代に備える転職準備とは?自分のキャリアと生活を守るため、連休中に行うべきこと

新型コロナウィルスの感染拡大防止のため外出自粛が続く中、大型連休を挟んだ連続休暇に入る中高年世代も多いのでは。「これからのキャリアや生活に対して不安はあるが、何をしてよいかわからない」そんなあなたへ、自宅で考える時間が取れる今だからこそやっておきたい、今後のキャリアを守る方法をお伝えします。

この記事の目次

    倒産・リストラのニュースを連日目にする中で

    コロナウィルスの拡大に伴い、日本だけではなく世界中が混乱するという現在の状況。いつまでこの状況が続くか見通しがつかないことに対し、不安を抱える人が増えています。

    不安を感じる要因は健康面はもちろんですが、営業や外出自粛などの影響による経済の停滞が、どのように自分の生活に影響を与えるか、その度合を測りかねているためでしょう。

    連日、テレビや新聞で倒産やリストラのニュースを目にするなかで、「このまま自分の会社もリストラが始まるのでは。そうなると上の年代が対象になるかも...」という不安も中高年世代では増えていることでしょう。

    半年前までは「終身雇用崩壊など言われているけど、自分たちはこのまま勤め上げられるだろう」と考えていた人でも、今後に対する先行き不透明さから、現在の職場にとどまることの不安を抱き始めているのではないでしょうか。

    そんななかで、大型連休を挟んだ連続休暇に突入。自宅で過ごすことが多いこの時期、どのようにして将来に対する不安を解消すればよいのでしょうか。

    コロナショックの状況下で安定した業界はどこ?

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    転職を検討し始める際、まず気になるのは「コロナショックの状況下でも安泰な業界はどこか」ということではないでしょうか。

    真っ先に思い当たるのは「巣ごもり消費」で需要がある業界。ECとその商品を扱う配送業。自宅での娯楽を提供するオンラインコンテンツ配信やゲーム業界など。さらに、テレワークが増えてきてことから、PC周辺機器などを扱う業界などがこれに該当します。

    次に、生活に必要な物資を販売するスーパーや食品小売業界、そこに卸を行う食品製造業。その他には医療品を扱うドラッグストアや医療・医薬品業界なども挙げられます。

    そして、市民生活のライフラインとなる業界です。病院はもちろんのこと、高齢化社会のインフラとしての介護業界。さらに、清掃業やビルメンテナンス業などはこの状況下でも稼働が多いため、底堅い印象を持たれています。

    このように業界を見渡して、活況が期待できるマーケットに自分の置きどころを考えるのはコロナの時代を生き抜くためには必要な視点といえるでしょう。

    しかし、短期間働くだけではなく、この先も長く働き続けたいのであれば他の視点も必要です。

    転職において把握するべきは自分の「動機づけ要因」

    社内のマネジメント研修などで「動機付け要因・衛生要因」という言葉を聞いたことがある方もいるのではないでしょうか。これは職務の満足度に関わる要因として「動機づけ要因(満足要因)」と「衛生要因(不満足要因)」のそれぞれがあるという考え方です。

    「衛生要因」
    会社方針や職場環境、給与、対人関係などを指し、これらが足りないときに人は働くことに「不満足」を感じる

    「動機づけ要因」
    仕事内容、達成感、承認、責任、昇進、成長の可能性などを指し、これらの要因が十分であるときに、人は意欲が高まる

    つまり、転職において重きを置きがちな「給与」など衛生要因は不満足を減らすものの、意欲を高める要因は「仕事内容」や「達成感」などが大きな要素を占めるということ。意欲が高まらなければ安定した報酬・雇用を得ても、モチベーションが高まらなければ長く続けられません。

    そのため、業界軸で転職を検討する際には、「これからも安泰な環境」を探すことだけではなく、「その業界で自分が何をできるか」を考えることが重要です。

    中高年転職者が転職において最も口にすることは「自分の経験・スキルを活かしたい」ということです。そのためにもその業界で「自分をどう活かすことができるか」を突き詰めて考えることが大切といえるでしょう。

    外出自粛の時期だからこそ行いたい4つの行動

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    では、外出自粛のこのタイミングでどのようなことをするとよいのでしょうか。自宅にいる時間が多い今だからこそ、行っておくべきポイントをいくつか紹介します。

    「これまでのキャリアの棚卸しを行う」

    キャリアの振り返りを行うことは、転職活動において最も基本的なことです。じっくりと自分と向き合う時間を確保できる今だからこそ、これまでの経験を言語化する作業を行いましょう。

    具体的な棚卸し方法はコチラ
    /magazine/detail/000369.html

    「職務経歴書の作成を行う」

    キャリアの棚卸しを行うならば、アウトプットとして職務経歴書の作成まで行いましょう。以前作成したという方も、この機に新たな情報を付け加えるなどアップデートを試みましょう。

    職務経歴書の書き方はコチラ
    https://mynavi-ms.jp/guide/manual/document/resume/

    「市場に求人が存在するかを確認する」

    希望の業界、または職種があれば、そうした求人が市場に出ているかを確認しましょう。最も手軽なのは求人サイトを訪問すること。人材紹介に登録すれば、非公開の求人を紹介される可能性もあります。

    「家族と今後のことを話し合う」

    自分が考える今後の見通しなどを家族と話し合いましょう。誰かと話し合うことで新たな視点が生まれることは多くあります。また、今後の生活プランや老後の生活イメージについても話し合うことで、どのくらいの世帯収入が必要かなども見えてきます。

    「その時」がきたら即行動できる状態を作ることが、不安解消につながる

    上記に挙げた項目を実施しておけば、決断したときにすぐ行動ができます。特にこれまでの棚卸しをしておけば、転職しないと決めた場合でも、社内で今後どのようなスキルをつけていく必要があるか。どこを伸ばせば市場価値が高まるか、などが見えてくるでしょう。

    外出することが難しいこのような状況だからこそ、自らのキャリア整理を行うことは不測の事態が起きた時の備えとなり、動き出す際の準備となります。

    外出できずに自宅で過ごす時間は、今後起きうる変化に適応するための対処期間と考え、ポジティブな気持ちで日々を過ごしていきましょう。

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