「パートに行きたくない!」――その理由と、いざという時の対処法
- キャリアを考える
- 公開日:2018年10月31日
「あ~ぁ、今日はパート休んじゃおうかなぁ」――悪魔のささやきが聞こえてきても、時給制のパートの場合、働かないと給料を得られません。「でも本当に行きたくない時があるんだもん…」とお嘆きの皆さん。その原因と対処法を探ってみましょう。
この記事の目次
なぜパートに行きたくないの? その理由を分析してみよう!
いつものように朝起きて、朝食の支度に追われつつ夫や子どもを起こし、「いってらっしゃ~い」と送り出して一息つく。あ、今日はパートだ。でも行きたくないなぁ。休んじゃおうかなぁ......。
日によってコンディションが良いときもあれば、なんだかやけに気持ちが乗らないときもあって、そんなときは、ついついパートを休んでしまう。これって"パートあるある"かもしれません。
でも、休む日がだんだん増えてきたら要注意。「勤務態度が悪い」と会社に低評価を下されてしまう危険性が生まれます。
そもそも、皆さんはなぜパートで働いているのでしょうか。月々の家計の足しにしたいから? 子どもの教育費のため? それとも、来たるべき老後に備えて?
せっかく目的をもってパートの仕事を選んだのですから、気持ちよく働きたいですよね。だからこそ、皆さんの心に「行きたくない」という気持ちが少しでも芽生えてきたのなら、まずはその原因を探ってみましょう。
職場の人間関係が原因の場合
パート仲間や上司など、職場の人間関係がうまくいかずに悩む人は、決して少なくありません。仕事では、「あ、この人苦手だな」と思う人とも、上手に関わっていかなければならないので、知らず知らずのうちにストレスがたまってしまいます。以下の例を読んで「当てはまる」と感じた方は、人間関係が原因かもしれません。
【上司が怖い、きつい】
仕事の指示を出すだけなのに、なんでこんなにきつい言い方をするんだろう。怒られているみたいで怖い......。上司の態度がきついと、職場の雰囲気も悪くなってしまいます。「今日も怒られるかも」「顔を合わせたくない」というネガティブな気持ちがどんどん膨らんでしまいます。
【同僚とうまくいかない】
せっかく一緒に働いているのに、パート仲間がいつもよそよそしい。もしかして、自分とは合わないのかもしれないな......。同僚とうまくいかないのも、パートに行きたくなくなる理由です。
【悪口、陰口】
「仲の良いパート仲間ができて良かったな」と思っていたのに、実は裏で私のことを悪く言っていた。これほどショックなことはありませんよね。悲しい気持ちになるし、「我慢してまで働く必要があるのかな」と思ってしまいます。
【プライベートでの付き合いが面倒】
仕事だから適度な距離を保っていたいし、プライベートではいっさい関わりたくない。そんな気持ちでいる人にとって、忘年会や歓迎会などの飲み会に参加するなんてもってのほか。でも、職場の人間関係がやけに密で、参加しないわけにはいかない......。煩わしい人間関係が「行きたくない」と思う理由になっていることもあります。
仕事内容が原因の場合
人間関係だけでなく、仕事内容そのものが合わなくて、パートに行きたくなくなることもあります。
【体力的にきつい】
求人には「簡単な仕事です」と書いてあったのに、想像以上に大変。これじゃあ体力的にもたないよ......。「また今日もハードな仕事が待っているのか!」と思うと、一気にモチベーションがダウンしてしまいます。
【精神的にきつい】
単純作業が合っている人もいれば、いろいろな仕事を任される方が好きという人もいます。自分に合っている仕事ならともかく、そうでない場合は精神的にきつくなってしまい、仕事に対して拒否反応が生まれてしまうかもしれません。
【仕事に慣れていない】
働き始めて間もない人や、新しい仕事を覚えるとき、慣れるまで時間がかかりますよね。「普通はこのくらい簡単にできるんだけどねぇ」なんて、上司の嫌みが聞こえてくると、もうそれだけで仕事を投げ出したくなってしまいます。
【仕事の条件が悪い】
本当は土日休みにしたいけど、「絶対に土日のどちらかは入ってもらいます」と言われて、ついつい従っちゃった。でもやっぱり、土日はどちらも空けておきたいんだよね。望む条件と違ったり、条件が悪かったりすると、「こんなに条件が悪いのに働く必要があるのかな」という気持ちが発動してしまうかも。
【やりがいを感じない】
仲間に恵まれたし、上司もやさしい、時給だって想定よりも高くしてもらえた。なのに、なんでこんなに行きたくないのだろう。実は、「仕事がつまらない」「仕事のやりがいがない」ことが、理由になっているかも。
【子育てで忙しい】
お子さんがいる主婦の場合、そもそも子育てが忙しくて、パートとの両立に苦労しがちです。「子どもが発熱したから」と急遽、お休みをいただくことも。「結局、両立は無理なのかもしれない」とどんどん気持ちがネガティブになって、「休んでしまおう」という気持ちが生まれてくるかもしれません。
人間関係が原因の場合の対処法
パートに行きたくない理由が見えてきたら、対処法を考えてみましょう。まずは人間関係から。
【相手のふところに入ってみる】
人間関係がうまくいかないと、すれ違ってもあいさつしたくなったり、顔を合わせても相手の目を見ずに話したりしてしまいがちですよね。でもそれだと、どんどんお互いの心が離れてしまいます。
そこで、思い切って相手のふところに入ってみませんか? 「おはようございます!」と元気よくあいさつをして、いつも以上に笑顔を心がけて、どんどん自分から話しかけてみる。あなたの笑顔や元気なあいさつが職場の雰囲気を明るくして、いつしか苦手だった人達が、あなたに笑顔を向けてくれるかもしれません。
【ホウレンソウを徹底する】
「プライベートでの付き合いが面倒」「煩わしい人間関係がいや」という人は、報告・連絡・相談のホウレンソウだけは徹底させましょう。職場での人間関係を徹底的に避けていると、孤立してしまう危険性もあります。忘年会などの社内イベントも「実はこういう理由で参加が難しそうなんです」と、早めに丁寧に伝えれば、相手もきっと理解してくれるでしょう。
【親しい人に話を聞いてもらう】
職場の人間関係の嫌なことを、親しい友だちや家族などに相談したり、話を聞いてもらって、ストレス発散させましょう。根本的な解決にはなりませんが、気持ちが楽になって、「また頑張ろう」という前向きな意欲が生まれます。
いかがでしたか? みなさんのちょっとしたアクションで人間関係が改善されるかもしれないので、ぜひ試してみてください。不思議なことに、人間関係がうまくいけば、辛い気持ちが一瞬にして消えるし、ミスしがちだった仕事もスムーズに進められるようになるかもしれませんよ。
仕事内容が原因の場合の対処法
【まずは上司に相談する】
「イメージしていた仕事と違う」「体力的にきつい」など、日々の仕事で感じていることを上司に伝え、相談してみましょう。何かしらの配慮をするなど、改善策を採ってくれる可能性もあるかもしれません。
【仕事を楽しむ工夫をする】
「単純作業が辛いけど、自分なりに効率よく進められるよう考えてみよう」など、前向きに楽しく仕事に取り組める工夫をしてみましょう。「今日はここを頑張る!」と小さな目標を掲げるのも良いかも。
【好きなことをしてリフレッシュ】
好きな入浴剤をたっぷり入れてお風呂に入ったり、パート帰りにカフェで自分だけの時間を楽しんだり――。仕事が辛くても、オフで心と身体をリフレッシュできれば、明日への活力が戻ります。
【思い切って退職してしまう】
どうしても我慢できない場合は、休職や退職を検討してみましょう。「私が働かないと家計が......」と自分の気持ちを押し殺して働き続けていると、どんどん辛くなっていき、心や身体を壊してしまうよりも、自分に合った他の仕事を探す方がずっと気が楽なはず。「いざとなったらパートを辞めよう」と逃げ場を用意しておくことは、実はとても大切だったりします。
まとめ:パートに行きたくない気持ちは、ごく自然な感情
かつて子どもだった頃、「学校に行きたくないよ~」とだだをこねて、お母さんに怒られたなぁ。あの時から自分はちっとも変わっていない。少しでも嫌なことがあると、すぐにサボりたくなってしまう――。パートの仕事をしている皆さん。そんな風に思う必要は決してありません。
誰だって、調子の良い日もあれば悪い日もあります。そして、人間は完璧じゃないからこそ、人間関係や仕事のことで悩んでしまうんです。だから、もしも行きたくない気持ちが高じてパートを休んでしまっても、自分を責めないでください。
無理をしたり、我慢し続けるのではなく、ところどころ小休止しながら「大丈夫。今日は頑張れる」「限界だから、今日は休もう」とその都度、判断していくことをオススメしますよ。
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