40代は給料の何割を貯金するのが正解?貯め時・使い時を知って賢く老後資金をつくる
- ライフプラン・人生設計
- 公開日:2026年5月12日
40代に入ると収入が増える一方で、教育費や住宅ローンなどの支出も多く、貯蓄ができないと感じている人も多いでしょう。今回は40代以降の平均貯蓄額や割合のほか、毎月貯める金額の目安を紹介します。40代で老後に対する貯蓄に不安がある人、同世代の人がどのくらい貯蓄しているか知りたい人は、最後までお読みください。
この記事の目次
年代別の平均貯蓄額と割合
40代から60代にかけて、周囲の人がどのくらい貯蓄をしているのでしょうか。まずは、40代・50代・60代の年代別に平均貯蓄額と平均貯蓄割合を紹介します。
平均貯蓄額
40代・50代・60代の金融資産を保有していない世帯も含む、二人以上の世帯の平均額と中央値は以下の通りです。
| 平均額 | 中央値 | |
| 40代 | 1,486万円 | 500万円 |
| 50代 | 1,908万円 | 700万円 |
| 60代 | 2,683万円 | 1,400万円 |
中央値はデータの中心を示すため、より実際に近い値になります。そのため、実際は平均額よりも中央値に近いという人は多いでしょう。平均額も中央値も、40代より50代・60代の方が、貯蓄額が多い傾向にあるのがわかります。
40代・50代ではあまり差がありませんが、要因としては住宅ローンや教育費の支払いによって支出が多いためと考えられます。
平均貯蓄割合
続いて、40代・50代・60代の二人以上世帯の平均貯蓄割合です。ここでは、年間手取り収入に対する平均貯蓄割合を比較します。
| 平均貯蓄割合 | |
| 40代 | 37% |
| 50代 | 34% |
| 60代 | 30% |
割合を見ると40代よりも50代・60代の方が、数字が下がっています。年齢が上がるとともに生活に必要な支出が増えるうえ、60代以降は定年退職によって収入が減ることが影響しています。
老後のための貯蓄を増やしていくなら、平均割合の高い40代・50代がチャンスと言えるでしょう。
参照元:J-FLEC「家計の金融行動に関する世論調査2025」
40代は毎月いくら貯めるのがいい?

毎月貯蓄をするなら、給与からどのくらいの金額を貯めるのがいいのでしょうか。
平均割合を見ると、約20〜30%を貯蓄に回している人が多いのがわかります。また、専門家なども給与の30%を挙げていることが多いため、収入の30%がひとつの目安となります。
たとえば、手取りの収入が30万円の場合は月の貯蓄額は6〜9万円、40万円の場合は月の貯蓄額は8〜12万円です。ただし、状況によっては同じ額を貯蓄し続けるのは難しいケースもあります。
その場合は、年間の貯蓄額を決めておき、ボーナスなどで余裕がある時は追加で貯蓄するなどの柔軟なルールを設けておくと継続しやすくなります。
目的別の貯蓄目安額
40代以降は老後資金はもちろん、教育費や住宅資金など、まとまったお金が必要となる時が多くあります。それぞれの項目でいくら貯めておくと安心なのか、4つの項目別に目標額や貯める時のコツなどを紹介します。
①教育資金
子どもがいる家庭では教育費の準備は、大切な貯蓄の目的です。幼稚園から大学まですべて公立に進学しても、必要な教育費用は1人当たり約800万円です。私立を選択した場合は1,000万円以上の費用が必要となります。
また、学習塾や習い事に通うとなると、その分の費用が上乗せされていきます。進学時には入学金などのまとまった費用が必要となる時もあるため、児童手当を教育費として専用口座に貯めておくと安心です。
②住宅資金
マイホームを購入している場合、住宅ローンの費用や今後のリフォーム費用の用意が必要です。住宅ローンは人によっては70代まで返済が続くケースもめずらしくありません。
現在の返済費用とは別に、定年後のローンの費用をある程度用意しておきましょう。また、リフォームも場所によっては数十万〜数百万円の用意が必要になります。毎月数万円でもいいので、専用の口座に貯めておくのがおすすめです。
③老後資金
老後資金の準備は多くの人にとって、大きな課題の1つです。老後の生活を支える年金は、原則65歳から支給となっており、現在の60歳定年制では退職後から年金支給開始まで5年の空白期間があります。
支給が開始するまでの生活費や、介護のための費用なども用意する必要があります。40歳から老後の資金を作る時は、教育費や住宅費用よりも長期での資金形成となります。
預貯金のほかに、iDeCoやつみたてNISAなど長期資産形成に向いていて、老後向けの投資商品などを活用すると、より効率よく目標額を貯められるでしょう。
④緊急資金
万が一働けなくなった時のために、生活防衛費として緊急用の資金の用意も大切です。緊急資金は最低でも月の生活費の3〜6ヶ月分があると安心です。生活費が月20万円なら、60〜120万円が目安になります。
月2〜3万円ずつ数年間ほど貯めれば、目標額に到達できます。緊急用の貯蓄はいざという時にすぐに引き出せるように、定期預金や投資商品などではなく、普通預金で用意しておきましょう。
40代が貯蓄割合を増やすコツ

40代が貯蓄割合を増やすためのコツについて、5つ紹介します。どのようなポイントに気を付けるべきか、取り入れられる内容がないか、ぜひ確かめてみてください。
①家計の見直しをする
貯蓄割合を増やすなら、現在の家計の見直しを行いましょう。収入に対して支出がいくらなのか、どの項目にお金をかけているのかを洗い出していきます。大まかで問題ないので、食費・家賃・光熱費などの項目ごとに、支出を可視化していきます。
各項目の費用がわかったら、減らせそうな項目をピックアップします。特に節約しやすいのは、以下の費用です。
• 光熱費
• 保険代
• スマホ利用料
• 娯楽費用
• 車関連の費用
上記の項目は、一度契約を見直すと節約効果が長く続きます。現在の利用状況を見直し、サービス内容と金額が十分なものか見直してみましょう。同じ内容でも費用が安いサービスもあるため、さまざまな会社と比較し、自分に合ったプランへの変更をご検討ください。
②決済方法の見直しをする
支出を管理する際に併せて見直しをしたいのが、決済方法です。現金やクレジットカードなど、支出方法がバラバラだと管理が難しく、想定よりも支出が多くなるケースもあります。
日用品は現金やクレジットカード、それ以外の買い物はQRコード決済など、使う場面を決めておくと管理しやすくなります。また、月毎に決済方法ごとの予算を決めておくと使いすぎを防ぎやすくなるでしょう。クレジットカードやQRコード決済は、使うものを1〜2つに絞って使ってみてください。
③貯蓄の習慣を作る
貯蓄割合を増やすためには、貯蓄を無理なく継続させるための習慣作りが大切です。習慣を作る時は、以下のような方法を取り入れてみてください。
• 先取り貯金
• アプリ管理
• ネットバンキングを活用する
貯蓄を成功させるには、残ったお金を貯めるのではなく、先取りをして残ったお金で生活をする方法がおすすめです。天引きの設定をしておけば、手間をかけずに一定額を毎月貯めていけます。
また、毎月の支出管理や口座の管理をアプリにすると、スキマ時間にスマホでチェックできます。すぐに見えるので、やる気アップにもつながるでしょう。
ネットバンキングをうまく活用すると、同一銀行内の口座であれば振り込み手数料無料など、従来の銀行よりもATMの利用料を抑えられる可能性があります。また、銀行に行く時間の節約にもつながります。
④小さく始める
貯蓄をする際は、いきなり毎月15万円貯めるなど高い目標を立てると継続できなくなる可能性があります。まずは、毎月5万円ずつ貯めるなど、小さく始めてみるのがおすすめです。
小さく始めると達成感を味わいやすく、継続のハードルが下がっていきます。長期的に貯蓄をするには、小さく始めて徐々に目標額を大きくするようにしてみてください。
⑤専用口座を用意する
貯蓄専用の口座を用意すると、毎月どのくらい貯められているのか管理しやすくなります。口座残高が増えていく様子が分かれば、貯蓄に対するモチベーションもアップします。
支出があった際も、費用や使い道が追いやすくなるので、目的に応じた専用口座を用意するのがおすすめです。
老後資金を作る時のポイント
老後資金を作る時に気をつけておきたいポイントを5つ紹介します。
①目的を明確にする
老後の資金を作る際には、どうして貯める必要があるのか、その目的を明確にしましょう。老後の生活費用なのか、介護費用なのかによっても、貯めるべき金額や目標の期間が異なります。
ただ不安だからではなく、具体的になんのためにお金が必要なのかをはっきりさせておくと、貯蓄のモチベーションも保ちやすくなります。まずは、貯蓄をする目的を明確にしましょう。
②将来の費用を試算する
老後生活に必要な費用をシミュレーションしてみましょう。生活費・介護費用・子や孫への支援費用など、項目ごとに分けて試算していきます。同時に、将来入ってくる退職金や年金などの収入額も計算しておきます。
支出から収入引いて算出した不足金額が、貯蓄で補いたい金額です。不足分が分かれば、老後資金が必要となる期間から逆算して毎月いくら貯めるべきか算出できます。老後資金を貯める目的や必要な金額を明確にしてから、さまざまな商品や制度を使った用意を検討しましょう。
③長期・分散・積立を意識
老後資金を形成する時には、長期・分散・積立を意識してください。特に投資で資産形成をする際は、金融商品を長く保有し、リスクを分散させ、定期的な積立が大切です。
特に老後資金のような大きな金額を用意する際は、短期によるリスクの高い投資よりも、リターンが低くても長期的かつ低リスクの投資が向いています。
④iDeCoやNISAを活用
老後資金を形成する際は、iDeCoやNISAなど長期・分散・積立に適した金融商品の利用を検討してください。
特にiDeCoは個人的に用意できる年金制度で、自分で投資商品を決めて運用を行います。引き出しができるのは原則60歳からのため、強制的に老後資金を貯められます。
NISAも自分で商品や掛け金を設定し、長期的に積み立てを行える金融商品です。普通に貯蓄をするよりも利益が出るために、投資期間が長くなるほど得られる金額は大きくなります。ただし、市場によっては元本割れするリスクもある点は知っておきましょう。
⑤保険の加入も検討
老後資金を用意する際は、保険の加入も検討してみてください。個人で用意する年金の代わりとなる、個人年金保険がおすすめです。契約者が一定期間保険料を支払うと、設定した年齢に到達した際に年金としてお金を受け取れます。
支払い方法・受取開始時期・受取方法などは、契約時に自分で設定可能です。月払いや年払いなどのほか、60歳から受け取る、かくて年金として受け取るなど、自分のライフスタイルに合わせられるので、柔軟に準備ができます。複数の方法で老後資金を用意したい時は、保険への加入も検討してみましょう。
まとめ
40代の平均貯蓄額や貯蓄割合について紹介しました。40代の平均貯蓄額は1,486万円、中央値は500万円、平均貯蓄割合は37%です。いずれの世代でも、毎月の貯蓄割合は30%ほどとなっています。
40代で貯蓄を増やすなら、家計の見直しや習慣作りなど、無理なく継続できる仕組み作りから始めてみてください。老後資金を形成する際は投資商品も組み合わせると、より効率よく目標額を用意できます。ぜひ、自分の状態を見直して必要な金額を貯められるように、計画を立ててみてください。








