バス運転手に転職する方法は?必要な資格や仕事内容を解説

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バス運転手に転職する方法は?必要な資格や仕事内容を解説

公共交通機関のひとつとして、市民の生活を支えるバス。転職先としてバスの運転手に興味を持ち、バスの運転手についてもっと詳しく知りたい、と思う方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、バス運転手の仕事内容から必要なスキル、年収といった実情まで、詳しくご紹介していきます。

この記事の目次

    バス運転手の仕事とは

    まず気になるのは、その仕事内容ではないでしょうか。
    バス運転手の求人ではざっくりと説明されている項目を、より深掘りしてお伝えしていきたいと思います。

    バス運転手の仕事の概要

    バスを運転してお客様を目的地に送り届けるというのはバス運転手の基本業務ですが、所属する企業の業種によっては異なる部分もあります。

    バスには大きく分けて4つの業種があるので、ぜひ自分はどのようなバスを運転してみたいか参考にしてみてください。

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    路線バスは私達にとって一番身近なバスであり、原油高や高齢者の免許返納の動きも相まって、景気や情勢に左右されず、一定数ニーズのある仕事です。

    路線バスや送迎バスは人々の生活を支える仕事であり、特に無くてはならない存在として、やりがいを感じながら仕事をすることができるでしょう。

    また、送迎バスに関しては勤務時間も限定的なことから、非正規求人が多いことも特徴です。リタイア後に、社会参画としてチャレンジするにはピッタリの業種と言えるでしょう。

    一方、高速バスや観光バスは、拘束時間が長い分給料もきちんと支払われるので、がっつり稼ぎたい、という方には向いているでしょう。コロナ禍もあって一時期低迷しましたが、現在、高速バスにおいては2~3時間の通勤向けのバスが増加し、ネット環境が整備され作業机が備え付けられた「シェアオフィスバス」なども試験的に運用されるなど、情勢の変化を受けた新たなサービスが提供されています。

    観光バスもまた徐々に勢いを取り戻しつつあり、特定のエリアを循環する循環シャトルバスが増えるなど、さまざまな変化が見受けられています。
    ぜひ、ご自身に合った業種を見つけてみてください。

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    バス運転手の仕事に就くには

    バス運転手になるにあたり必要なものは、ずばり「免許」です。当然のことながら「運転手」ですので、「運転免許」が必要となります。

    どのような免許が必要となるかは後述いたしますが、逆を言えば、それ以外の学歴や資格、職種経験は不問の求人が多く、運転が好きな人、苦痛でない人であればバスの運転手に向いていると言えるでしょう。

    バス運転手の仕事の特徴とは?

    バス運転手、と一口に言っても、所属する企業によって勤務時間帯や拘束時間ががらりと変わるため、前述した仕事の概要を参考に、どの仕事に就きたいか自分の中で決めておくことをオススメします。

    また、バスを運転するためには、一般的な普通自動車が運転できる普通免許ではなく、「大型自動車第二種免許」が必要となることを覚えておきましょう。

    バス運転手の仕事の必須スキルとは

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    大型自動車第二種免許

    バスの運転手となるためには「大型自動車第二種免許」を取得する必要があります。

    この免許を取得することで、いわゆる大型車両(総重量11トン以上、最大積載量6.5トン以上、乗車定員が30人以上のいずれか1つでも満たした車両)を運転することが可能となり、なおかつ上記車両を「旅客運送を目的として運転」することが可能となります。

    取得方法は基本的に普通免許と同じで、自動車教習所に通い、技能卒業検定に合格することで取得できます。
    また、運転免許試験場で直接技能試験を受ける、いわゆる一発試験の方法もあります。

    自動車教習所で申し込むとおおよそ25万円~40万円程度掛かるので、試験の受験料だけで済むなら、と思うかもしれませんが、もし何度も受験することになれば意味が無いことは理解しておきましょう。

    大型自動車第二種免許合格者の内訳

    警視庁の運転免許統計(※1)によると、令和3年度の大型自動車第二種免許の受験者数は11638人に対し、合格者は6944人であり、合格率は59.7%となっています。

    こう見ると高く感じるかもしれませんが、合格者6944人の内、指定自動車教習所の卒業者は5941人であり、教習所に申し込まず試験で一発合格したのは1003人と、総受験者数の8%程度であることは覚えておきましょう。

    ※1 運転免許統計 令和3年版(2022年4月19日掲載) 警視庁HP 

    大型自動車第二種免許の取得条件

    大型自動車第二種免許には取得条件も設けられています。

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    年齢が21歳以上というのは、「21歳になれば取得できる」ということではなく、大型自動車第二種免許の取得要件のひとつに「普通免許を取得してから通算3年以上の運転経験」が含まれているためです。

    視力に関しては眼鏡やコンタクトを使用することが可能なので、ミドルシニア世代でも安心してチャレンジすることができます。
    また、信号機や標識の判別も必要となってくるので赤、青、黄の識別ができる「色彩識別能力」のほか、運転する際きちんと物体の位置や奥行きが認識できる「深視力」も問われます。

    この深視力を測定する際には「三桿法(さんかんほう)」という奥行知覚検査が行われます。3本の棒が立っており、両脇の2本を固定した状態で真ん中の1本を前後に動かし、3本の棒が横一列に揃ったと思った時点でボタンを押す、という方法です。

    ほかには、クラクションなどの音をきちんと察知するための「聴力(補聴器可)」検査や、自動車を運転するにあたり障害となる身体的不具合が無いか「運動能力」をチェックされるので、検査内容はきちんと確認しておきましょう。

    大型免許は所持していなくても会社が取得支援をしてくれる場合も

    前述したように、合格率の高い自動車教習所を受講するためには、少なくとも数十万円以上が必要ですが、バス会社によっては養成制度や、ハローワークにて教育訓練給付金制度を使うことも可能です。お金が気になる方は、そちらの方法も検討してみてください。

    バス運転手の仕事の年収の目安はいくらくらい?

    ここまでバス運転手の仕事や必要な資格についてお伝えしてきましたが、では実際のところ平均年収はどの程度なのでしょうか。

    バス運転手の仕事の年収の平均は400万円台

    令和3年賃金構造基本統計調査(※2)によると、バス運転手の平均月給は28.5万円、平均ボーナスは62万円ということで、平均年収はざっくり計算すると、404万円ということができます。
    令和3年度の平均賃金が307万円なので、業種でみれば平均より上ということができるでしょう。

    ※2 「賃金構造基本統計調査 / 令和3年賃金構造基本統計調査 一般労働者 職種」 政府統計の総合窓口(e-Stat)
       「令和3年賃金構造基本統計調査 結果の概況」 厚生労働省

    繁忙期と閑散期の収入の差がある場合も

    路線バスや送迎バスのように毎日変わらず業務がある業種と違い、高速バスや観光バスは時期によって需要が偏る傾向にあります。
    そのため、給与にばらつきが出るかどうか、求人をしっかりチェックしておきましょう。

    バス運転手の仕事のメリット・デメリット

    メリット1:未経験でもチャレンジしやすい

    高齢化が進む日本社会において、公共交通機関のニーズは高まり続けています。
    コロナ禍が落ち着くにつれて観光バスや夜行バスのニーズも戻りつつあり、バスの運転手に関する求人は多く、売り手市場と言えるでしょう。

    免許取得がネックに感じる方もいるかもしれませんが、人材確保のため免許取得支援制度を設けている会社も多いため、運転が好きで仕事にしてみたい、未経験だけどチャレンジしてみたい、という方にオススメの仕事です。

    メリット2:人の生活を支えるやりがいがある

    高齢化が進み、原油高が続く中、公共交通機関のニーズは高まり続けています。
    特に障がいを持った方や、病気で運転できない方には欠かせない「生活の足」であり、人々の生活を支えている運転手という職業は、まさに「人の役に立っている」仕事と言えるでしょう。

    メリット3:社内の人間関係の煩雑さはない

    人間関係は転職や退職の理由として良く上げられますが、バスの運転手は基本的に個人業務であり、社内の人間関係に気を使う場面は発生しにくい職業です。
    そのため、個人で働く方が性にあっている方や、自分のペースで仕事をしたい方に向いているでしょう。

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    デメリット1:体力が必要

    お客様を安全に目的地にお届けするため、常に事故などに注意する必要のある仕事です。その集中力を維持するため、体力は必要な仕事と言えるでしょう。

    路線バスや送迎バスの勤務時間はほぼ日中~夜ですが、長時間ということはありません。
    一方で観光バスや高速バスは長時間、かつ夜間の走行もあります。体力が求められる仕事であり、場合によっては不規則な勤務や、深夜帯の勤務もありますので、自分の体力と相談しながら勤務に従事する必要があるでしょう。

    デメリット2:常に事故には気をつける必要がある

    事故を起こさないため、常に注意する必要がある仕事です。ですがこちらが気をつけていても、相手の不注意で事故が起きる、という可能性もあります。

    万が一のことを考え、乗車するバスにドライブレコーダーが搭載されているかどうか、事故後の対応はしっかりしているか、などはチェックしておいた方が良いでしょう。

    デメリット3:お客様との折衝業務が発生する

    バスの運転手は基本的に個人業務のため、会社の人間関係で悩むことが無い一方で、さまざまなお客様を一人で対処する必要が出てくることは覚えておきましょう。

    バス運転手の仕事の探し方

    バス運転手の仕事に興味があるものの、できるだけ信頼できるサイトや紹介所を使いたい、と思う方が多いかと思います。

    ハローワークで探す

    まず信頼できる紹介所をお探しであれば、ハローワークをオススメします。
    ハローワークは自分の希望する求人をアドバイザーも交えて探すことができるほか、紹介状があれば面接までスムーズにいくこともできます。

    今後のライフプランも含めた働き方を専門家に相談したいという方は、ぜひハローワークをご検討ください。

    マイナビミドルシニアで探す

    マイナビミドルシニアは、その名の通りミドルシニア(40代~60代)向けの求人サイトです。

    求人も正社員からパートまで幅広く、「もっとがっつり働きたい」「リタイア後、週1でもいいから働いていたい」など、自分のライフスタイルに合わせた働き方が見つけやすいのが特徴です。

    バスの運転手以外にもさまざまな求人が揃っていますので、ぜひ一度参考にしてみてください。

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    まとめ

    今回はバスの運転手になるため必要な資格から年収といった実情まで、詳しくご紹介してきました。

    前述したように、バスは公共交通機関として需要は高まり続けているため、ニーズが一定以上ある職種です。
    それに加え、バスの運転手の平均年齢は53歳、そのためミドルシニア世代でも始めやすい仕事と言えるでしょう。

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