タクシードライバーのメリット・デメリットは?実情を詳しくご紹介!
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- 公開日:2022年4月22日
既に運転免許を保有しており、二種免許取得を目指す方なら未経験からでもチャレンジできる「タクシードライバー」。ミドルシニア世代でタクシードライバーに興味があり、詳しく知りたい人も多いのではないでしょうか。そこで今回はメリット・デメリットも含め、タクシードライバーの実情を詳しくご紹介していきたいと思います。
この記事の目次
タクシードライバーのタイプ
タクシードライバーの仕事内容については、イメージしやすい方も多いのではないでしょうか。しかし、タクシードライバーと言っても、実は色んなタイプがあります。
一般タクシー
皆さんイメージする「タクシー」と言えば、まさにこの仕事でしょう。
よく目にするのは会社が経営しているタクシーですが、許可を受けた人であれば個人事業主としてタクシー経営を行うことができます。
いわゆる個人タクシーと呼ばれるもので、会社に勤めるタクシードライバーよりさまざまな要件が課されることとなります。
ハイヤー
一般タクシーと同様に「お客様を送迎する」ことに変わりはありませんが、ハイヤーはホスピタリティなどより「接待」に重きを置いたタイプと言えます。
車も貸し切りのため特別な場面で使用されることが多く、利用は完全予約制となっています。海外のお客様と関わることも多いため、言語力が求められる場面もあります。
専門タクシー
最近増加傾向にあるのがこの「専門タクシー」です。良く見かけるのが「介護タクシー」「観光タクシー」など。
特に介護タクシーは訪問介護サービスの一種で、条件を満たせば介護保険を利用できるためニーズも増加傾向にあります。
要介護者や体の不自由な人が利用するタクシーのため、通常のタクシーではなく、車椅子が固定できるような車を運転することになります。
ドライバーが介護職員初任者研修を所持しているかどうかで保険適用できるかどうかが決まるのもポイント。主に送迎のみですが、車椅子の扱いなどに慣れる必要があるでしょう。
また観光タクシーは、その名の通り観光ご案内専門のタクシーです。
そのためガイド業務も一緒に行うため、より幅広い知識が求められる職業と言えるでしょう。
このように、一言にタクシードライバーと言っても、現在は様々な働き方が選択できるようになっています。
タクシードライバーの年収
タクシー業界の多くは歩合制を取っています。乗せたお客様の分だけ給金が支払われるというタイプです。
現在は完全歩合制というわけでもなく、固定給と歩合給を合算し、一部が積立金として徴収され、年2~3回の賞与で還元される給与形体系もあります。
企業によって賃金体系が異なる場合があるため、事前に確認しておくのがよいでしょう。
そんな中で、一般社団法人 全国ハイヤー・タクシー連合会の統計調査によれば、令和2年のタクシー運転者の年間賃金推計額は299万6200円とのこと。
ただこれはあくまで全国平均。タクシーを使用する機会が多い都心部と地方部では、年収にも差があります。
なおかつ歩合制であり、年齢差や勤続年数によって年収差が生じないため、ミドルシニア世代が始めやすい仕事と言えるでしょう。
タクシードライバーのメリット
ここまでタクシードライバーのタイプや年収などについてお伝えしてきましたが、ここからはメリット、デメリットについてお伝えしていきます。
未経験でも始めやすい
一般タクシーであれば、運転免許さえ所持していれば未経験でも歓迎している求人が多くあります。
また、ハイヤーや観光タクシー、介護タクシーなど自分のスキルや経験を活かして幅広く活躍できるのもポイントでしょう。
必要な資格に関しても、取得支援を行ってくれる会社もあるので、ぜひ転職の際は参考にしてみてください。
稼ごうと思えばどんどん稼げる
前述したように、タクシードライバーは歩合制を取っています。そのため、タクシーで人を乗せれば乗せるだけ給料も上がるシステムとなっています。
もちろん自分の体力面と相談することにはなりますが、より稼ぎたい、仕事がしたい、と思う人にはピッタリの職業でしょう。
住んでいる地域によっては、タクシーを多く利用する地域もあり、地域によってかなり年収差があるのがタクシードライバーの特徴です。
ぜひその点も考慮した上で転職を考えることがベストでしょう。
社内の人間関係に気を使う必要は無い
転職や退職の大きな理由として良く人間関係があげられますが、タクシーは基本的に個人業務。
上司や部下、先輩などに気を使う、というような場面は発生しにくい職業です。個人で働く方が性にあっている人は向いているでしょう。
安定して働ける
昨今の事情があっても、やはり交通手段としてタクシーはさまざまな場面で必要とされています。
特に介護タクシーなどはニーズも増加傾向にあり、最近は夜遅い子どもたちのお迎えとしてキッズタクシーなどもできています。
ニーズは一定数ある職業なので、安心して働くことができるでしょう。
タクシードライバーのデメリット
ここからはデメリットについてお伝えしていきます。
休日や夜が稼ぎ時
固定給と歩合制の合算が現在のタクシードライバーのメジャーな給料形態です。
もし給料をたくさん稼ぎたい、となればより人が多い地域、そしてタクシーが頻繁に使用される時間帯を狙う必要があるでしょう。
そういった意味で言うと、やはり稼ぎ時は、タクシーが良く使われる休日や夜。
特に雨や終電間近の時間に多く使用されるため、深夜帯の勤務も考慮する必要があるでしょう。
お客様との折衝業務が発生する
会社の人間関係で悩むことが少ない一方で、お客様と一対一で接するため、さまざまなお客様を一人で対処する必要が出てきます。
特に酔っ払ったお客様を多く乗せる機会も出てくるでしょう。そのあたりは業務上仕方ないと思うべきかもしれません。
安全運転に気をつかう必要がある
運転する仕事であり、かつお客様を乗せている以上、安全運転を心がけることは必須と言えます。
現在はドライブレコーダーが搭載されているタクシーも多いですが、就職の際はぜひ乗車する車にドライブレコーダーが搭載されているかどうかは確かめておいた方が良いでしょう。
事故に遭った際のトラブル対処法がしっかりしている会社を選択した方が自分のためとも言えます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?今回はメリット・デメリットも含め、タクシードライバーの実情を詳しくご紹介していきました。
タクシードライバーには年齢制限が設けられておらず、平均年齢も60歳に近いと言われています。そのためミドルシニア世代でも始めやすい仕事と言えるでしょう。