独立する前にちょっと待った! まずは副業からはスタートさせよう
- 独立・起業
- 公開日:2022年4月15日
会社員の方でも、いずれは独立や起業を考えている方もいらっしゃるかもしれませんが、いきなり独立をすることは、あまりおすすめできません。独立をする前にまずは副業から始め、独立後のイメージを持ち、失敗しない独立に繋げることが大切です。
この記事の目次
なぜ、独立せずに副業から始める方がいいのか?
現在の日本では、独立する人は年々増えています。
このコロナ禍でも、若年層を中心にフリーランスとして働く方も増え、その市場は年々拡大しています。
しかし、そんな新規参入者が増えているのと同時に、独立しても生計が立てられず、会社員に戻る人も少なくないのが実情です。
独立が成功しない要因の一つに、計画不十分でイメージが出来ていないことや、甘い見立て、見切り発車などがあげられます。
そんな中、独立を失敗させないために、まずは副業からスタートする人が増えているのをご存じでしょうか。
最近の傾向では、副業を公に認めている企業も増えてきました。
いきなり独立をすると、煩雑なことや収入面も厳しいことが多ため、ハードルも高いですが、副業を行うことで独立の予行練習ができるのです。
では、なぜ独立の前に副業をやってみておいた方がいいのか、より詳しく見て参りましょう!
参考:「ランサーズ 新・フリーランス実態調査 2021-2022年版」
いきなり大きな収入を得るのは難しい
そもそも独立をするには、ノウハウや技術を持っている必要があります。
独立後の給料は全て自分の力で賄わなくてはなりません。
ということは、自分がお金を生み出さなくては当然、収入はゼロなのです。
事業として売り上げを出すことができなくては、生活をすることすらままならない状態になってしまいます。
単身者の方はまだしも、養うべき家族がいる家庭を持たれている方の場合は特に、ご自身だけの問題ではありません。
その為、事前の計画もなくいきなり独立をするのは、とてもリスクが高く無謀とも言える行為なのです。
独立時のプランニングができる
独立をしたいと思った時は、まず副業から始めましょう。
そうすることによって、どんなことをして、どのくらいの収益が得られるのか、その概算を見積もることができます。
これが感覚的わかると、実際に独立をした時の収益予想などもできるようになり、独立後も安定的な収入を得ることに繋がります。
また、副業をしている間は、会社員としての給料ももらうことができるので、安定した生活を手に入れながら独立後のシミュレーションを描くことができます。
効率的にノウハウを得られる
本業として会社員をしながら副業をする場合、副業に充てられる時間は休日や通勤・休憩時間、退勤してからの空き時間になりますので、そこまで副業をする時間は取れないでしょう。
そのため、副業ではそこまで収入が得られないと思われるかもしれません。
しかし、短い時間で効率よく働くスキルを身に付けられていれば、実際に副業を本業として独立したときには時間を有益に使うことができ、楽に仕事をこなしていけるようになります。
なぜこのような観点を持った方がいいのかと言えば、独立後の働き方は時間給ではなく、成果給になるためです。
例えば、ライターを例に出してみましょう。
1日5時間作業をして、3000字のコラムを3本書けるのと
1日5時間作業をして、3000字のコラムを6本書けるのでは、
単価が同じ記事だとすれば、月で換算すると収入面に大きな開きが生じます。
このように、せっかく独立をするならば、時間単価を上げ、会社員時代には稼げなかった大きな収入を得られるようになりたいですよね。
そのためには、"時間で働く"という概念から抜け出すことが必要になってきます。
独立資金作りになる
また、独立にはある程度の開業資金が必要になります。
最近では起業にはあまりお金がかからないですし、極少額の開業資金でも独立をすることはできます。
しかし、実際に行ってみると、どんなに在庫を抱えない業態だとしても、税金やオフィスの機材を揃えるなど、細々とした資金が必要となってくるのが現状です。
そんな時、独立する前に副業をしていれば、開業資金に充てることができます。
副業のデメリットとは?
ここまで副業をするメリットを挙げて参りましたが、デメリットもあります。
本業を続けながら副業をするデメリットをみて参りましょう。
・体や精神への負担が増える
会社から帰っても基本的には副業の業務をこなすことになるので、体力や精神力が続かない可能性があります。
また、副業では金銭的な報酬が増える分、プライベートの時間が少なることを忘れないでください。
個人的な話になってしまいますが、私はこの理由から友人との交流が減ってしまった時期がありました。
・独立が遅れることもある
副業をこなせるようになってくると、本業との両立が楽になってきます。
そうすると、面白いことに独立のための副業だったのにも関わらず、本業と副業をそのまま繰り返して生活するようになってしまいます。
副業のせいで独立が遅れてしまうという本末転倒な状況になる方も多いのです。
以上のように、自分の中で公私混同しないように副業をする必要があるのと、独立するという目的を忘れずに副業を行っていくバランスはとても難しいのです。
副業にはどのようなものがあるの?
では、実際に会社員として働きながらできる副業には主にどのようなものがあるのか、みていきましょう。
アフィリエイト
アフィリエイトとは、ブログやサイトを作り、そこに広告を貼ることで、収益を上げるビジネスです。商品やサービスの紹介を行い、それを見た人がサイト経由で商品を買うと一定の割合が収入として還元されます。
アフィリエイトは紹介する商品などによって収益が異なります。
アフィリエイトはパソコン一台から始められるので、障壁が低い副業の一つだと言われており、収入が安定してきたタイミングで独立を検討する人が多いようです。
開発系
現代では、IT化がより加速しています。そこで、Webサービスやスマホアプリの開発など、プログラミングができることはかなりの独立への強みになります。
まずは、クラウドソーシングサイトで開発を受託するなど、スキルを磨きながら副業をしている方も多い印象です。
需要があるのと、パソコンさえあれば仕事ができるというのも、この分野で独立する人が増えている要因です。
ライター
文章を書くライターも副業では人気のある職種です。
未経験でも可能なWebライターの募集案件は多くありますし、自分の得意な分野や好きなことを書くことは楽しい作業でもあります。
しかし、未経験で始めるには単価が低いものが多いため、執筆して生計を立てていくのはある程度の実績が必要となってきます。
独立するタイミングはいつがいい?
副業から独立するタイミングは、いつがよいのでしょうか。
それは、副業の収入が本業の収入を上回ったときがベストだと言えます。
副業が本業を上回ることはまずそんなに簡単ではありません。
しかし、それができるようになったということは独立してもやっていけるスキルが身についてきたと考えて問題ないでしょう。
また、独立する際には、最低でも半年分の生活費を貯蓄しておきましょう。
独立には常に不安定さが付き物です。そこで、何があってもいいようにある程度の貯蓄をしておく必要があります。
私自身、収入面でピンチを迎えたときには、貯蓄をしていたことで助かったことも一度や二度ではありません。
安定的な独立をするためにも、資産を持っておくことも大切なのです。
まとめ
独立を成功させるためには事前に副業をしてみるようにしましょう。
どんなに独立への自信がある方も、生活リズムが合わないことや予期せぬ事態に備えるためには独立のシミュレーションができる副業からスタートさせておくと、独立後の自分の働き方が明確になります。