起業するには? 「決め事」や「手続き」

  • 独立・起業
起業するには? 「決め事」や「手続き」

いざ、起業しよう!と思っても何からやればいいの、どのような準備が必要なのか、など起業には多くの不安や疑問があります。今回はそんな起業に当たり、決めごとや手続きにはどんなものがあるのかをご紹介します。

この記事の目次

    起業に向けての流れを知る!

    起業とは、事業を起こし、新たなサービスを生み出していくことです。そして、そんな生み出したサービスは社会で利益を生むものでなくてなりません。

    これからやっていこうとするビジネスの内容が利益を生んでいけるものかをまずは精査しましょう。起業してもすぐに廃業してしまうのでは、資金や労力の無駄になってしまいます。

    かといって、不安ばかりでは起業することはできませんので、覚悟と将来の見通しを自分の中できちんとしておくのが大切になります。それを踏まえて実際の起業までの大まかな流れを見て参りましょう!

    1.組織の形態を決める

    起業には大きく分けて二つの形態があります。「個人事業」か「法人」の2種類です。

    個人事業
    手続きが比較的簡単で、起業した後も事業運営が煩雑ではありません。
    しかし、会社よりも信用が低いのと、稼ぐ金額によっては社会保険や税金の面で不利になるケースもあります。具体的には、開業から1か月以内に住所を管轄する税務署に「個人事業の開業・廃業等届出書」を提出するだけで済みます。

    法人
    会社を作って起業する方法です。設立や起業に際しての手続きや経理などは面倒ですが、クライアントや銀行に対しての信用度は高くなります。法人にも、株式会社や合同会社などその種類はいくつかあります。

    会社の運営における規則となる定款の作成、法務局では登記を行い、登記完了後、税務署へ届け出を行います。事業規模の大小にかかわらず、健康保険と厚生年金保険への加入義務があり、手続きは年金事務所で行います。また、従業員を1人でも雇えば、労働保険に加入しなければなりません。

    このように、個人と法人では起業における手続きだけでも明らかな違いがあります。どちらにするかは、起業するにあたってどの規模で事業を行いたいのかを指標に決めると良いでしょう。

    ビジネスの形態によって、税金や社会保険にも大きな違いが出てきますので、どうしたらよいかわからない方は、一度専門家に相談してみると間違いありません。

    pixta_47669788_M.jpg
    2.事業計画を練る

    自身のビジネスプランを考えたら、その後は具体的な数値化を行っていきます。ここでは、以下のように考えるとわかりやすいでしょう。

    起業資金 - 自己資金 = 融資が必要となる額

    開業にはどんな備品が必要なのか、1年間でどれだけの売上が上がるのか、必要なオフィスの賃借料や光熱費、人件費などの固定費はどのくらいかかるのか、など項目別に細かく計画していくことが大切です。

    また、融資を依頼し、補助金を申請するなどの場合には、金融機関や自治体にきちんとした事業計画を提出する必要がありますので、税理士などの専門家に依頼することが多いです。手続きが面倒だからと、こういった制度を使わない方も多いですが、中には返済義務のない助成金もありますので、あらゆるところにお金が必要となる起業においてこれらを活用しない手はないでしょう。

    3.広告活動

    起業が無事に終わったら、やらなければならないことの一つに広告・宣伝活動があります。
    起業してすぐにクライアントが持てればいいですが、世の中はそんなに甘くありません。まずは自分が何をやっている者か、何をしていきたいのかを世間に認知してもらい、営業をする必要があります。

    具体的にいくつか挙げると・・・

    ロゴマーク
    個人の場合はなくてもいいかもしれませんが、会社を成立した場合、ロゴマークは印象付けることに大きく役立ってくれます。また、名刺やDMなどに印字することもでき、一度作っておくと会社をアピールするツールの一つになります。

    名刺
    名刺はパソコンがあれば誰でも作ることができますが、できれば業者に依頼してきちんとしたものを作ってもらうと良いでしょう。名刺をきちんとしたものに変えただけで取引先が増えたという例もあります。そのくらい名刺は初回の挨拶にはなくてはならないものだけでなく、信頼度に影響するものでもあります。

    ホームページやSNS
    今の時代、ネットを介した依頼も増えてきています。SNSのアカウントをビジネス用に持っておくことも大切な宣伝・広告ツールになります。また、会社名や個人名をインターネットで検索するクライアントも多いので、SNSやホームページが存在しないと何をしている人なのだろう、この会社は大丈夫なのかという不安を与えてしまうかもしれません。

    SNSはスマホやパソコンがあればすぐに作成できますし、ホームページ作成代行のサービスは、安いものから少し値が張るものまで幅広くありますので自身にあったものを選ぶようにしてください。ホームページを作るにあたってはランニングコストも計算しておかなくてはなりません。作成費用が安いにも関わらず、運営費用が高いサービスなどもあるからです。

    営業関連資料
    営業資料は、会社であれば、料金やサービスをパンフレットやファイルなどにまとめたものや、個人であれば自分の実績がわかる資料などです。このような比較材料があると、クライアントに対して、自分やサービスを売り込むことができます。

    pixta_83865091_M.jpg

    まとめ

    起業は手続きや決めごとが多いし、難しそう......と思われがちですが、順を追って考え、きちんと知っていけば、そんなに大変なことではありません。人生を自分らしく生きるためにも"起業"を人生設計の一つに取り入れてみてはいかがでしょうか。

    マイナビミドルシニアに会員登録 マイナビミドルシニアに会員登録

    関連記事

    「マイナビ独立」のサイトはこちら スキルで生きるフリーランス・副業・複業のスキルが活きる仕事探し「スキイキ」のサイトはこちら 徐々に増えている、「0円開業」とは?

    記事をシェアする

    • Twitter
    • Facebook
    • Line

    あなたへのオススメ記事

    フリーランスとして生きるために、「フリーランス保護新法」を知っておこう!

    フリーランスとして生きるために、「フリーランス保護新法」を知っておこう!

    フリーランスとして生きる上で大切なのは、保障などの制度がどのようになっているかを知ることです。本日は、フリーランスとして社会で生きるために知っておくべき問題や、「フリーランス保護新法」についてご紹介します。

    • 独立・起業
    • 2024年4月 1日
    働き方が自由な現代で、定年制がないフリーランスとして生きる!

    働き方が自由な現代で、定年制がないフリーランスとして生きる!

    今は働く場所も仕事も自分がやる気にさえなれば、自由に選べる時代となりました。独立して仕事をする人も増えた今、フリーランスとして働くにはどのような心得や事前の準備が必要なのかお伝えしていきます。

    • 独立・起業
    • 2024年3月 4日
    セカンドキャリアに、「事業継承」をという選択肢を持つ!

    セカンドキャリアに、「事業継承」をという選択肢を持つ!

    最近、よく耳にする2025年問題。人口の減少と高齢化率の高さからあらゆる社会問題が起こるとされています。本日はそんな時代に合った、新たな独立の方法である“事業継承”について考えていきましょう。

    • 独立・起業
    • 2024年1月24日

    おすすめ・シリーズ記事

    人気記事ランキング

    おすすめの求人はこちら

    活躍中の年代から探す
    雇用形態から探す
    募集条件から探す
    働き方から探す
    福利厚生から探す
    職種から探す
    マイナビミドルシニアに会員登録 マイナビミドルシニアに会員登録