交通誘導警備員ってどんな仕事?年収や資格取得方法についても紹介
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- 公開日:2020年6月 9日
ミドルシニア転職の定番とも言える職種が交通誘導警備員ですが、具体的な仕事内容などはあまり知られていないのではないでしょうか。どれくらいの年収が得られるのか、年収をアップするためにはどのような資格を取得するのが近道か。資格の取り方なども合わせてご紹介いたします。
この記事の目次
交通警備員とはどのような仕事?雇用形態の種類は?
一般的に「交通警備」と呼ばれる仕事は、警備業法上で1号から4号に分かれる業務の「2号業務」に該当します。2号業務には「交通誘導警備業務」のほか、「雑踏警備業務」があります。
交通誘導警備の主な業務は、通行する人や車両の誘導を行うこと。道路工事に伴う交通誘導、工事現場の車両誘導、ショッピングモールの交通誘導など人や車の出入りが多い場所で業務にあたります。
交通量の少ない夜間や深夜帯に道路工事が行われることが多いため、夜勤シフトでの交通誘導警備も多くあります。工事現場やショッピングモールの車両誘導は日中帯を中心に業務が行われます。
どのような雇用形態が存在する?
道路工事や工事現場での警備業務は期間を定められて行われるため、現場での求人は短期のものが多数。そのため、パート・アルバイトでの募集が最も多いです。
しかし、正社員での募集も少なくありません。中規模以上の警備会社であれば複数の現場を契約しているため、常に人手が必要。そのため正社員採用を行い、時期やシフトによって様々な現場を担当する形を取っています。
なお、様々な職種で行われている派遣での働き方ですが、警備業務においては「警備法」において派遣が禁止されています。理由は、警備業務は命に関わる重要な仕事だから。そのため、警備業者は警備員の業務上・身分上の指導監督を行うため、警備員を直接雇用しているのです。
交通誘導の警備員の年収はどのくらい?
厚生労働省から発表された令和元年賃金構造基本統計調査(2020年3月31日公開)を見ると、警備員全般の給与は以下のようになっています。
男女別で見ると、男性の年収が高いですが、勤続年数が長いことによる年功加算や、長く働いたことでの管理職昇格などの要因がこの差を生んでいる理由と考えられます。
つまり長く働くことで、リーダー等のポジションにつけば昇給を狙うことも可能であるとわかります。
より高い収入を目指すためには
上記の表は正社員を対象とした統計ですが、パート・アルバイトの場合でも日勤だけではなく、夜勤を織り交ぜたシフトで勤務するなどで、高い収入を得ることも可能です。
また、その他にも資格を取得し資格手当を得るという方法もあります。
交通誘導警備業務検定2級は交通警備員が最初に目指す資格
交通誘導の仕事自体は資格がなくても就くことが可能ですが、資格を取ることで収入を増やす近道となります。
資格として代表的なものは「警備業務検定」。警備業法に定められた国家資格です。警備業務検定は以下の6種別に分かれていますが、交通誘導員の仕事に就いているのであれば、「交通誘導警備業務検定2級」から挑戦してみるのがよいでしょう。
交通誘導警備業務検定取得の方法
交通誘導警備業務検定は、「工事現場その他、人、又は車両の通行に危険のある場所における負傷等の事故の発生を警戒し、防止する業務(交通の誘導に係る者に限る)を実施するために必要な知識・能力を問う検定」で、2級を取得した後に1年間の実務経験を積めば、1級取得に挑むことが可能です。
検定には高速道路で使えるものと、一般道路で使えるものの2つがあるので、どちらを取得するか検討しましょう。
特別講習を受講する
この検定を取得するには方法が2つあり、その一つが「特別講習」を受講することです。
公安委員会の登録を受けた登録講習機関が実施する講習を受講し、修了考査に合格することで修了証書が交付されます。それにより、学科および実技試験が免除されるため、都道府県公安委員会への申請のみで資格が取得できます。
直接検定を受験する
公安委員会が実施している検定試験に合格することでも、資格を取得することができます。
試験は実技試験と筆記試験(60分:5択問題20問)が行われ、いずれも90点以上で合格。合格後に交付された修了証明書を交付申請することで、資格を得ることができます。
交通誘導警備業務検定を取得することで得られるメリット
資格を取得することで得られるメリットは、直接的には資格手当が付与されることで収入が上がりやすくなることですが、それだけではありません。
警備会社にとっては資格取得者がいれば、検定合格警備員の配置が必要な警備業務を行うことができ、その分事業を拡大することができます。そのため、会社に重宝される存在となり、昇格などにも影響することが多いです。
また、検定では実演も行うため、基本的な護身術が身につくほか、応急処置の方法なども身につけることができます。
まとめ
このように警備の仕事においては、資格取得がキャリアアップ、そして年収アップに大きく関わります。
まずは交通誘導警備業務検定2級を取得。その後実務を積んだ後に1級を取得すれば、「警備員指導教育責任者」の講習を受けることができ、警備員指導教育責任者となれば、昇進や昇給の可能性はグッと高まります。
日々の学習が具体的なキャリアにつながることが、警備の仕事の魅力なのかもしれませんね。