副業でよくある失敗のパターンは?副業におすすめしない仕事や、始めやすい副業と成功するためのコツ
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- 公開日:2025年7月17日
副業に挑戦したいけれど何から始めればいいのかわからない、実際に始めてみたもののうまくいく気がしない、と感じている人は少なくありません。そこで今回は、副業初心者が陥りやすい失敗パターンから始めやすい副業の種類、成功への実践的なヒントまで詳しく紹介します。
この記事の目次
副業でありがちな失敗パターン6選
副業は自由度が高い分、つまずきやすいポイントも多くあります。まずは、副業初心者が陥りがちな失敗のケースを紹介します。
①怪しい副業を選択してしまう
インターネットやSNSには「副業で簡単に稼げる」といった甘い言葉が並んでいます。人間はどうしてもラクに稼ぎたいという思いがあるため「登録料を払えば毎月不労所得が手に入る」「誰でも簡単に高収入」などの誘いに、冷静さを失ってしまう人もいます。
➁検討ばかりで行動に移さない
多くの人にとって、即決・即行動は難しいもの。「一旦検討しよう」と思いつつ、何も動かずに時間が過ぎてしまうのはよくあるパターンです。検討というよりも判断を先延ばしにしているケースが多く、行動しなければ成功も訪れません。悩んでいる間に、チャンスを逃してしまうこともあります。
③稼げないとすぐにあきらめる
副業は、すぐに稼げるわけではありません。収益化までに数ヶ月〜半年以上かかるケースも珍しくありません。特にアフィリエイトやクラウドファンディングなどは、リードタイムの長い副業です。そのため、副業を始めても「割に合わない」「アルバイトした方がまし」と言って、辞めてしまう人も多くいます。
④完璧を求めすぎて手が止まる
副業で商品やサービスを自分で作る場合、つい完璧に仕上げようとこだわりすぎてしまうことがあります。特に、講座やノウハウ系のSNS発信などを行う人に多いのが、教材や資料を何十ページにもわたって作り込み、加筆・修正を繰り返すうちに膨大な時間がかかってしまうケースです。
なかには、膨大なコンテンツを準備している間に年単位の時間を費やしてしまう人もいます。ようやく完成した頃には内容が古くなってしまい、お蔵入りにしてしまうこともあるかもしれません。
⑤周囲の意見に流されすぎる
何かをアウトプットするときや新しい挑戦をする場合には、必ず誰かの意見がついて回ります。ネガティブな言葉に必要以上に反応すると、モチベーションが下がったり、本質を見失ったりする原因に。フィードバックは参考程度に受け止め、自分の軸を持つことが大切です。
⑥体調管理をおろそかにする
言うまでもなく、健康はすべての土台。たとえば、本業で1日8時間×週5日=週40時間働き、副業で1日8時間×週2日=週16時間働くと、合計で週56時間。月換算で約224時間となります。
これに残業や通勤時間を加えると、過労死ラインを超えてしまう人も。睡眠不足や慢性的な疲労は集中力の低下や体調不良につながり、継続が難しくなるリスクも高まります。
副業をおすすめしない人の特徴

副業は魅力的に映る一方で、すべての人にとって最適な選択とは限りません。続いては、副業を始める前に一度立ち止まって考えたい人の特徴を紹介します。
自己管理が苦手な人
副業は誰かに管理してもらえるわけではありません。時間の使い方や作業ペース、モチベーションの維持など、すべてが自分次第。本業が終わった後に疲れた身体で取り組むには、スケジュール調整や体調管理も必要です。計画を立てて実行する力や、習慣化する意識がない人が続けるのが難しいでしょう。
すぐに結果を求めがちな人
副業はすぐに収入が得られるわけではなく、最初は思ったよりも成果が出ないことも。飽き性の人や、短期間で成果を求めてしまいがちな人は、自分に合った副業かどうかを見極められるまでやめてしまう恐れもあります。副業は短距離走ではなく長距離マラソンととらえ、コツコツ継続することが大切です。
本業に前向きになれない人
「本業に対する意欲がわかない」「いずれ辞めるつもりだから」といった理由で副業を始めると、かえって両立がうまくいかず、本業・副業の両方で成果が出にくくなる可能性があります。副業に集中するあまり本業で初歩的なミスが増えたり、評価が下がったりと悪循環に陥るケースもあります。
家族の理解が得られていない人
副業を始めれば、必然的にプライベートの時間は少なくなります。家族の理解や支援が得られないまま副業をスタートすると、関係性の悪化や生活のズレを招く恐れがあります。仮に収入が増えても、家庭の空気がギスギスしてしまえば副業の意味が薄れてしまうもの。
副業をスタートする前には、副業に使う時間や家族との時間も大切にすることを家族に伝え、スケジュールや優先順位を共有したうえで納得を得ることが重要です。
初心者が避けたほうがいい副業
続いては、初心者が特に注意したい、避けるのがベターな副業について紹介します。
SNSで勧誘している副業
SNS上で勧誘される副業のすべてが怪しいわけではありませんが、個人間のやり取りはトラブルが起きやすいのが現実です。「報酬が支払われない」「知らないうちに犯罪行為に関わってしまった」などのケースも少なくありません。
特に「誰でも簡単に稼げる」「今すぐ〇万円稼げる」といった、うますぎる話を強調する投稿やダイレクトメッセージには警戒が必要です。副業初心者や、リスクを見極める自信がない人は、SNS経由の案件ではなく、クラウドソーシングや信頼できる求人サイトを活用するようにしましょう。
労働時間と報酬が見合わない副業
副業を始める際には、単価と作業時間のバランスを必ず確認しましょう。たとえば、単価3,000円の仕事に10時間かかるようなら、時給は300円以下。これでは本業と両立しても体力も時間ももちません。
もちろん、はじめての仕事は慣れるまでに時間がかかるものですが、それを踏まえても"時間に対して割に合う仕事かどうか"の視点は不可欠。仕事に慣れて早くこなせるようになったとしても、単価に対して労働時間が見合っていない仕事はモチベーションを下げる原因にもつながるため、避けるのが最適です。
スキルが身につかない副業
ポイントサイトでの広告閲覧やアンケート回答のような、スキルが求められず簡単にスタートできる副業も存在します。ちょっとしたお小遣い稼ぎにはなりますが、月3,000円から1万円程度が限界というケースも多く、将来的な収入アップにはつながりにくいのが難点。
ある程度の収入を期待したい人やスキルアップを求める人は、経験を積むほど単価が上がったり、案件が増えたりする仕事を選ぶのがおすすめです。
初心者でも始めやすい副業

副業をこれから始めたい人にとって、どんな仕事が挑戦しやすいのか気になるところ。ここでは、副業初心者でも無理なく始めやすい副業を5つピックアップして紹介します。
Webライティング
Webライティングは、インターネット上のサイトやブログの記事を執筆する仕事です。文章を書くのが好きな人や、情報を整理してわかりやすく伝えるのが得意な人にとっては、比較的始めやすい副業のひとつといえるでしょう。
未経験からスタートできる案件も豊富で、実務経験がなくても挑戦できるのが大きな魅力。執筆ジャンルも多岐にわたるため、自分の関心や得意分野を活かして働くことができます。また、執筆を重ねることで読者を惹きつける文章の書き方など、ライティングスキルが自然と身につくのもうれしいポイントです。
データ入力・文字起こしなどの事務業務
在宅でできるデータ入力や文字起こしといった事務系の仕事は、体力的な負担が少なく、本業とかけ持ちしやすいのが特徴。基本的にはマニュアルに従った仕事のため、特別なスキルよりも、正確に作業を進める力をもった人が重宝されます。タイピングスキルや作業のスピードが上がれば、効率よくこなすことができ、収入アップにもつながる可能性もあります。
在宅カスタマーサポート
カスタマーサポート業務は、企業のサポート窓口として顧客からの問い合わせに電話やチャットで対応する仕事です。業務マニュアルや研修制度が整っている案件も多く、ブランクのある人や未経験の人でも安心して始められるのが魅力です。
シフト制の勤務も多く、ライフスタイルに合わせた柔軟な働き方ができる点も人気の理由のひとつ。静かな作業環境を整えた上で、電話応対に抵抗がない人にはおすすめの副業です。
スキル販売
スキルマーケットを活用して、自分の得意を商品として販売するスタイルの副業も人気のひとつです。「自分には売れるスキルがない」と思っている人でも、意外なニーズがあることも。
写真、イラスト制作、簡単なデザイン、料理のレシピ、断捨離のアドバイスなど、需要はさまざま。自分の経験や知識を活かせる分野で出品でき、価格や提供内容も自分で決められるのが魅力です。無理なくマイペースで進めやすく、やりがいを感じながら取り組めるのもメリットでしょう。
フリマアプリを使った不用品の販売
フリマアプリを使った不用品の販売は、初期費用をかけずに始められるため、副業初心者におすすめの選択肢です。衣類・靴・家電・家具・食品までさまざまな商品が販売でき、家の片付けと収入アップが同時に叶います。
梱包や発送に多少の手間がかかる点と、売上から手数料が差し引かれる点がデメリットではありますが、自分のペースで進められるので副業としては続けやすい傾向にあります。
副業で成功するための5つのコツ
副業を長く続けて成果を出すには、ただ"やる"では不十分です。最後に、副業を成功へと導くためのコツを紹介します。
副業は目的に応じて慎重に選ぶ
副業を始めると決めたら、甘い言葉に惑わされることなく、どのような仕事がいいかを見極めることが大切です。判断のポイントは「収入」「スキル」「働く場所」。
収入を重視する人なら、自分のスキルを活かせる副業を選ぶのが近道です。スキルアップが目的なら、自分の興味や関心がある仕事で、教育や研修制度が整った副業を選ぶのがおすすめです。転職やキャリアチェンジにつながるような仕事を選べば、やりがいも得やすくなります。
自宅や本業の職場近くなど、通いやすさや在宅可否も大切な判断材料となります。無理なく続けるために、負担の少ない環境を選びましょう。
1日30分でも副業の時間を確保する
副業を始めたくても「時間がない」と感じる人は多いもの。しかし、どんなに忙しい人でも一日の行動を振り返り、生活習慣を見直すと隙間時間が見つかるはずです。そして見つかった隙間時間を30分だけでも副業に充ててみてください。
最初は15分からでもOKで、とにかく日常の中に副業時間を組み込むことが大切です。続けていくうちに習慣化され、気づけば自然と副業が伸びていくでしょう。
限られた時間で何をするか考える
本業や家庭と両立して副業をするには、時間の使い方にメリハリをつけることがポイントです。まとまった時間が取れるときは考える・構築する作業を、隙間時間には軽い作業や情報収集などを行うなど、時間に合わせて作業内容を使い分けるといいでしょう。
通勤中や休憩時間も立派な副業時間。細切れの時間でも積み上げれば、しっかりとした成果につながります。
インプットとアウトプットのバランスをとりPDCAを回す
副業で成果を出すためには、インプットだけを重ねても成果にはつながりません。逆に行動ばかりで振り返りをしなければ、非効率なまま続けてしまう恐れもあります。
だからこそ、学習(計画)、実践(実行)、振り返り、改善というPDCAサイクルを意識して、副業に取り組むことがポイントです。特に副業は、上司やチームからのフィードバックが得られにくいため、自分自身で検証と修正を繰り返す習慣が成果を左右します。
健康管理を意識する
やる気に任せて予定を詰め込みすぎると、心身ともにすり減ってしまい、本業にも支障をきたす恐れもあります。だからこそ、栄養価の高いおいしい食事を取ったり、十分な睡眠を取ったりすることがとても大切です。
メリハリをつけて週に1日は休みを設けるなど、無理せず働けるペースを整えていくことが副業を長く続け、成功へとつなげるためのカギになります。
まとめ
副業にはリスクもチャンスもありますが、大切なのは自分に合った方法で無理なく続けることです。よくある落とし穴や向き・不向きを知っておけば、回避できる失敗もあるでしょう。今回紹介した失敗のパターンやおすすめの副業・コツを参考に、自分にあった副業のスタイルを見つけてください。








