チャレンジの価値あり!清掃の仕事、その種類と魅力とは?

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チャレンジの価値あり!清掃の仕事、その種類と魅力とは?

列車やビル、商業施設など、さまざまな空間を快適かつ清潔に保つ「清掃」の仕事。実は「残業がほとんどない」「高齢になっても働ける」など、メリットがたくさんあります。仕事内容から関連資格まで、清掃の仕事に就く魅力をたっぷりご紹介します!

この記事の目次

    清掃の仕事の種類

    朝起きて、身支度をして、電車に乗って勤務先に向かう。いつも歩く道や、毎日乗る電車、一日の多くを過ごすオフィス、そして仕事帰りに立ち寄るショッピングモールなど、私たちはさまざまな施設を利用しています。

    清掃とは、このような人々が過ごす空間を衛生的に保つこと。清掃の対象が多岐にわたることから、清掃する場所などによって、清掃の仕事はさまざまな種類に分かれています。

    ホテル清掃

    客室を中心にロビーや大浴場など、ホテル・旅館内の掃除を行う「ホテル清掃」。客室清掃では、床やバスルーム、トイレを清掃し、アメニティグッズを補充。リネン交換をして、ベッドを整えます。

    「ホテル清掃員」「ホテル清掃スタッフ」など、呼び名はさまざま。また、多くのホテルが、スタッフ用のユニフォームを用意しています。

    家事代行スタッフ(部屋の片付け)

    文字通り、依頼主のご自宅に伺い、依頼主に代わって家事を行うスタッフのこと。清掃に限らず、料理、食器洗い、衣類の洗濯、クリーニングの受け渡しなど、依頼内容に応じて、広く家事全般を担います。

    清掃で特に多いのは、フロアの掃除機がけ。フローリングもあればカーペットのご自宅もあるため、環境を見極めながら室内をきれいに保ちます。

    ビル清掃員

    オフィスビルやショッピングセンターなど、ビル内の清掃を行います。清掃場所は、エントランスや階段、廊下などの共有スペース、窓、トイレなど。

    廊下や階段はモップがけで汚れを取った後、ワックスがけを行って床をコーティング。清掃箇所が広いため、ポリッシャーという専用の機械を使うところもあります。

    列車清掃員

    列車や航空機を専門に清掃する仕事もあります。最も馴染み深いのは、新幹線の清掃でしょう。新幹線が終着駅に到着すると、すぐに列車清掃員が乗り込み、テキパキと社内の点検や掃除を進めていきます。

    この他、車庫に戻ってきた車両を清掃する仕事もあり、床や座席、荷物棚などを清掃し、ピカピカに磨き上げます。

    ゴミ回収業者(ゴミ回収の仕事)

    燃えるゴミや燃えないゴミ、資源ごみ(リサイクルゴミ)など、家庭ゴミを回収する「ゴミ回収」も、清掃の仕事に含まれます。ゴミ清掃車に乗ったスタッフが決められた日時に担当地域を回り、指定場所に置かれているゴミを回収します。

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    清掃の仕事の魅力

    では、清掃の仕事に就くと、どのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは、清掃の仕事の魅力を紹介します。

    拘束時間が短く、残業がほとんどない

    多くの人々が利用するビルやホテルなどの清掃は、お客様にお迷惑がかからないよう、決められた時間内にテキパキと進めていきます。たとえばショッピングビルの清掃なら、開店前や閉店前など。お客様が比較的少ない時間にシフトを組むことがほとんどです。残業もほとんどなく、拘束時間が短いのは、清掃の仕事に就く大きな魅力と言えるでしょう。

    年齢キャリアに関係なくチャンスがある

    年齢やキャリアに関係なく、さまざまな人に門戸を開いているのも、清掃の仕事の特徴です。「未経験可」とする求人も多いので、異業種からの転職も可能。パートやアルバイトはもちろん、正社員採用を行っている会社も少なくありません。

    感謝の言葉を直接もらえる

    ビルやホテル、列車など、さまざまな場所を清掃してきれいに保つ清掃スタッフは、縁の下の力持ち的存在。時に、お客様から直接「ありがとう」と声をかけてもらうこともあります。仕事にやりがいを求めている人にとって、感謝の言葉をいただけるのは、何よりもうれしいことでしょう。

    求人が多い

    「キツイ・汚い・危険」というイメージが未だに定着している清掃業界。そのため、慢性的に人手が不足しており、求人数も多い傾向にあります。パートやバイトはもちろん、派遣や正社員など、さまざまな雇用形態で募集をかけているので、「仕事を探しやすい」「望む働き方がしやすい」などの魅力があります。

    清掃の仕事に向いている人・向いていない人

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    拘束時間が短く、残業はほとんどなし。しかも敷居が低く、未経験可とあっては、「ぜひチャレンジしてみたい」と思いますよね。しかし、どんな仕事もそうですが、清掃の仕事にも向いている人・向いていない人がいます。

    向いている人

    まずは、お掃除が好きな人。汚れを落としたり、ピカピカに磨き上げることに「喜び」を感じる人です。また、決められた作業を行うルーチンワークのため、同じ作業でも飽きずに続ける意欲のある方が向いています。

    オフィスビルなど、清掃場所によっては、朝早い時間や夜遅い時間に清掃を行うこともあります。そのため、日中よりも、朝や夜に働きたい方にも向いています。

    向いていない人

    そもそも、清掃が嫌いな方はこの仕事を目指さないかもしれません。しかし、もしも皆さんが清掃に苦手意識をもっているのなら、清掃の仕事に就いている自分自身をイメージしてみましょう。「無理だな」と思ったら、別の仕事を検討するのも手です。「苦手だけれど、頑張って清掃を得意分野にしたい」という意欲があるのなら、チャレンジの価値ありです。

    「向いている人」の項にも書きましたが、清掃はルーチンワークであり、勤務時間も朝や夜など特定の時間に集中しがちです。そして、清掃は華やかな仕事ではありません。毎日、同じ作業をコツコツ取り組むことが苦手な方は、清掃の仕事には向いていないでしょう。

    清掃の仕事に役立つ資格

    清掃関連の資格を取得して、スキルアップを狙うことも可能です。

    ビルクリーニング技能士

    「国家検定制度」で定められた職種の一つで、複数の等級に分かれています。たとえば3級はビルクリーニングの業務に携わっている人や、これから携わろうとしている人が対象です。資格取得により、「ビルクリーニングに必要な技能を備えていること」が認定されます。

    建築物環境衛生管理技術者

    特定建築物(映画館や劇場、デパート、図書館、博物館、オフィスビルなど、延べ面積3,000平方メートル以上<学校は8,000平方メートル以上>の建築物)の環境衛生管理を適性に維持管理できるよう指導・監督する国家資格です。

    環境衛生管理とは、空調や給排水、電気やボイラなどの設備管理や、清掃・廃棄物処理、ネズミ・昆虫などの防御のこと。試験を受けるには、2年以上の実務経験が必要です。

    清掃作業監督者

    建築物の清掃を監督する「ビル清掃のプロフェッショナル」。受験資格は、「1級ビルクリーニング技能士」または「建築物環境衛生管理技術者」の資格を取得していること。2日間の講習を受講し、修了考査に合格すると資格が与えられます。

    病院清掃受託責任者

    その名の通り、医療機関の清掃を受託して行う責任者のことです。病院が清掃を外部に業務委託する際には、必ず受託業務場所に「病院清掃受託責任者」を配置することが定められています。講習を受講し、審査に合格すると修了証書が交付されます。

    ハウスクリーニングアドバイザー

    ハウスクリーニングの知識と技術を備え、プロの視点でアドバイスができる掃除のスペシャリスト。日本生活環境支援協会が実施する民間資格で、試験合格により資格を取得できます。年に6回実施しており、在宅受験であることから比較的、挑戦しやすい資格の一つです。

    まとめ:経験を積み、資格を取得して、清掃業界で活躍しよう!

    いかがでしたか? 「想像以上に清掃の仕事は奥が深い!」と感じた方は、多いのではないでしょうか。清掃未経験の方でも、現場で清掃の経験を積むことで専門的なスキルが身につきますし、資格取得にチャレンジすることで、清掃現場の管理・指導などマネージメントに携わる道も拓かれます。

    興味ある方は、ぜひ「清掃の仕事」をご検討ください!

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