保険会社への転職! ミドルシニアが抑えるべきポイントを解説

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保険会社への転職! ミドルシニアが抑えるべきポイントを解説

保険会社と聞いて多くの人が保険外交員や営業の仕事をイメージしがちですが、実は営業以外にも数多くの職種があります。今回は、保険会社の仕事の中から「中高年層でも転職可能な職種」を解説。保険会社への転職で得られるメリットも紹介します!

この記事の目次

    保険会社への転職

    保険会社とは

    たとえば、病気やケガで家族が入院したり、旅行先で盗難に遭ってしまったり――。人生は何かとリスクがつきまとうもの。このような「いざというとき」のリスクから生活を守るために、保険は存在します。

    保険会社は文字通り、保険業を営む会社のこと。自社で開発した保険商品を販売し、契約を結んだお客様の暮らしや人生を保障しています。

    病気やケガなど「人」に関する保障をする「生命保険会社」と、自動車事故や所有している不動産の損壊など「モノ」に関する保障をする「損害保険会社」に大別されます。

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    中高年層でも狙える保険業界の職種3選

    保険会社には、保険商品の開発や資産運用、営業、コールセンターでの問い合わせ対応など、さまざまな仕事があります。

    中でも「示談交渉」「コールセンターでの問い合わせ対応」「営業」は、中高年層の募集も行われやすい職種。未経験で採用されるケースもあるので、チャレンジしやすい職種としてオススメです。

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    【示談交渉】

    主に自動車保険を扱う損害保険会社で募集している仕事です。

    事故発生後、事故の当事者である加入者とやりとりをし、加入者に代わって事故の相手と交渉。責任の割合や賠償金額を取り決め、示談書を作成します。事故に遭った加入者の心に寄り添い、法律に照らし合わせながら、より有利な示談の条件を交渉していく力が求められます。

    雇用形態は正社員や契約社員が多く、フルタイムで働きたい方にオススメです。

    なお、自動車の損害程度を調査するアジャスターという仕事もありますが、こちらは高い専門性を必要とします。アジャスターの資格を応募の条件とする保険会社も少なくないので、未経験の方は求人情報をチェックする際に必ず確認しましょう。

    【コールセンター】

    コールセンターでの業務は、以下の2つに分けられます。どちらも、パート・アルバイト、派遣、契約社員、正社員とさまざまな雇用形態があります。

    ・問い合わせ対応
    お電話でお問い合わせいただいたお客様に対して、自社の保険商品に関するご案内や、加入手続きに関するご説明などを行います。生保、損保どちらでも募集しています。

    ・事故後の受付対応
    損害保険会社のコールセンターで発生する仕事で、自動車事故に遭った加入者からの電話に応対します。加入者は事故に遭った直後で、心が取り乱していることも少なくありません。そのような加入者に寄り添いながらも、正確な情報をスピーディに引き出していきます。

    【営業】

    保険商品をお客様にご提案・販売する仕事です。会社によって扱う商品は異なりますが、契約数や売上といった目標数字を達成することが、営業のミッションとなります。

    雇用形態としては大きく二つに分かれます。正社員または契約社員として働き、給与を受け取る「営業社員」としての働き方。そして、社員ではなく「請負」「業務委託」などの契約を結び報酬を受け取りながら営業活動を行う「保険外交員」としての働き方です。

    保険外交員の大きなメリットは、自分の裁量次第で時間を使えるということ。そのため、「学校の行事で平日休まなければならない」「子供の夏休み期間中預ける先がない」などのフルタイム勤務だと起きる悩みからも解放されやすいといえます。

    会社によって固定給と売上インセンティブの割合は異なりますが、インセンティブが高めに設定されているケースが多いため、成績のよいときは年収1000万円という高収入も夢ではありません。

    「ミドルシニア層の募集は外交員ばかりなのでは」という印象を持つ人もいるかもしれませんが、営業社員としての募集も多くあります。また、近年では顧客訪問型の営業だけではなく、ショッピングモールなどに設置された保険の窓口などでの「来店型」の営業募集も多く存在しています。

    保険会社で働くメリットと注意点とは

    保険会社で働くと得られるメリット

    生命保険や損害保険は、私たちの人生にとって最も身近な金融商品。保険会社で働く最大のメリットは、金融や家計に関する知識が深まることといえます。知識が深まれば、皆さん自身が新しい保険に入る時だけではなく、家計の見直しなどをする時の参考になります。

    加えて、仕事によって以下のようなメリットも得られるでしょう。

    【示談交渉の仕事に就くメリット】

    自動車保険や道路交通法に関する知識が身につき、交渉力はもちろん、何ごとにも動じない強靱かつ冷静な態度が備わります。また、多くの案件を担当することで、自動車の損害状況や損害額などを見極める力も養われていきます。

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    【コールセンターの仕事に就くメリット】

    ・問い合わせ対応
    自社の保険商品に関するご案内を日常的に行うため、コミュニケーションスキルと保険商品の深い知識が身につきます。

    ・事故後の受付対応
    事故直後の加入者と電話でやりとりするため、緊急時に適切な対応をしていくスキルが磨かれます。

    コールセンターの仕事は、パートやアルバイト勤務の人も多く働いています。社員登用制度のある会社なら、最初は短時間勤務から始め、スキルを磨いてキャリアアップすることも可能です。

    【営業の仕事に就くメリット】

    多くの会社がインセンティブ制を採っているため、成績を上げることで「収入が増える」というメリットがあります。「未経験で入社した女性社員が、あっという間にトップの成績を打ち出した」ということも。
    自分の成果が待遇向上に直結することこそ、営業の仕事に就く大きなメリットと言えるでしょう。

    未経験で応募する際のアピールポイント

    では、未経験で保険会社に就職したい場合、どのような点をアピールすると良いのでしょうか。ぜひ、志望理由や志望動機を考える時の参考にしてください。

    【銀行や保険代理店で保険商品を販売した経験】

    保険会社での勤務経験はなくても、銀行で金融商品を販売した経験がある方は、保険商品の仕組みや知識があると評価される傾向にあります。特に営業やコールセンターの仕事で役立てることができるので、ぜひアピールしましょう。

    【自動車のディーラーや修理工場での経験】

    自動車ディーラーなどで自動車保険を販売した経験は、コールセンターでの「事故後の受付対応」で活かせる経験です。また、ディーラーや修理工場に勤務して得た知識や経験は、示談交渉の仕事に活かすことができます。

    【コールセンターでの勤務経験】

    業種問わず、コールセンターでの経験がある人は「電話によるコミュニケーションに長けている」と評価されるため、即戦力として期待される可能性があります。

    【販売・接客の経験】

    販売・接客の経験を積んだ方、特におもてなしの心を備えている方は、すべての職種で歓迎される傾向にあります。具体的なエピソードを伝えることでアピールを行いましょう。

    【事務職の経験やパソコンスキル】

    いずれの仕事も書類作成などの事務仕事が発生するため、事務職の経験がある人やパソコンスキルに自信がある人はぜひアピールしましょう。

    まとめ:お客様の人生を支えるやりがい

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    今回ご紹介した「示談交渉」「コールセンター」「営業」の3つの仕事は、いずれも専門性が求められる仕事。そのため、日々の仕事の中で成長を感じながら働けることが魅力です。

    金融商品を扱うため、覚えることは多いですが、その分専門能力を培っていくことを実感できるでしょう。

    そしてなによりも、保険商品は私たちの生活の「万が一」を保障するもの。そのため、「お客様の人生を支える」というやりがいを得ることかできます。

    「お客様のために」という思いが心の根底にあり、「未経験の仕事でも積極的に知識を吸収してスキルアップしていきたい」という向上心を持った方は保険関連の仕事をチェックしてみてはいかがでしょうか。

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