独身女性の老後に向けて考えておくべきこととは
- ライフプラン・人生設計
- 公開日:2017年10月 1日
日本では平均寿命が80歳を越え、特に女性の方が平均寿命は長い現実があります。独身女性には老後に向けてさまざまな向き合う問題が待ち受けています。今回は独身女性がこれから起こりうるイベントと、乗り越えるべきポイントについてをご紹介します。
この記事の目次
40代からの体力の低下は更年期障害の症状のサインかも?
40~50代になると、徐々に体力の衰えを感じる方も多いのではないでしょうか。
一般的に40代後半~50代前半の更年期には、さまざまな身体の不調を感じやすい時期なので注意が必要です。その理由の一つは女性ホルモンであるエストロゲンの量の減少といわれています。 40代前半からエストロゲンの量が急激に減少するため、体力の衰えを感じやすくなる女性もいるでしょう。
例えば更年期障害の代表的な症状である「のぼせ」や「ほてり」のホットフラッシュをはじめ、動機、息切れ、肩こりなども更年期障害の症状です。またイライラや不安感なども感じやすくなるため、気力の低下も感じるようになる女性もいるでしょう。
更年期障害を予防するためには、普段から自分に合った適度な運動を行うことをおすすめします。例えば軽いジョギングやストレッチなど、少し汗をかく程度の運動が良いでしょう。そして更年期障害の症状を感じたら、早めに婦人科に行くことも重要です。仕事で忙しい女性など治療せずに無理をし続けると、症状が悪化してしまう恐れもあります。
さらに更年期障害だけでなく、それ以外の病気も患いやすくなる可能性もあるので注意しなければなりません。入院した場合には、治療費など多くのデメリットが起こりえます。もし独身の女性で体力に不安を感じている方は、現在加入している保険についても早めに見直しをしてみると良いでしょう。
親の介護の話は、早めに話し合うことが大切!
将来直面する親の介護の問題は、できるだけ早いうちに話し合っておく必要があります。
早い人では自分が40代から親の介護が始まる場合もありますので、親がなるべく元気なうちに「将来どうしたいか」という希望を聞き、親子で話し合っておくと良いでしょう。
あらかじめ親の希望を聞いておくことで、建設的な考えができますし、将来への不安も和らぐでしょう。そのため、老後の住居や延命治療、余命告知などを話し合っておくことをおすすめします。
老後の住居の場合は、具体的に「親と同居するか」「老人ホームへ入居したいか」などを相談しておきましょう。そして、もし治らない病気などになった際に、胃ろうなどの延命治療や余命告知を希望するかも、本人に確認にしておきたいところです。
もちろん希望は変わることもあるため、あまり深刻になりすぎず軽く聞いてみると良いでしょう。できるだけ早めに話し合っておくことで、いざ介護が必要になったときに、本人の要望に応じた対応ができるメリットもあります。
さらに独身女性の場合、親の介護を1人で抱え込まないように注意しましょう。介護では自分が疲れたときに、肉体的・精神的に逃げ場を作ることは重要です。兄弟などに介護を協力してもらえるか聞いてみたり、気軽に相談できる相手を見つけておいたりすることもポイントです。
1人で介護する予定の女性は、SNSなど介護の情報サイトを利用してみるのも不安感を和らげることができるのでおすすめします。
今すぐ考えておきたい!頼れる大きなものはお金
独身女性にとって、もう1つ早めに見通しを確認しておかなければならないことがお金の問題です。
親の介護と同じように、将来の漠然とした不安を抱えているより、今から貯蓄の計画について考えておくようにしましょう。女性によっては、将来年金を老後の生活資金として考えている人もいるかもしれません。
仮に現在の年金制度が維持されたとしても、年金支給が始まるのは65歳となっています。したがって独身女性にとっては、65歳になるまで毎月定期的に貯蓄し続けていくことが不安のない老後への鍵と言えるでしょう。もし貯蓄の計画について不安がある女性は、ファイナンシャルプランナー(FP)に相談し老後までのマネープランをシミュレーションしてもらうこともおすすめします。
さらに貯蓄だけでなく支出を減らし無駄なものを見直すことも忘れてはいけません。水道光熱費をはじめ、食費や日用品、通信費など今の生活で何に使いすぎているのかを確認するようにしましょう。マネーフォワードなどの家計簿アプリなどを利用して、毎月の支出を可視化して確認することもおすすめです。このように、将来設計をできるだけ早めに考えておくことが重要と言えます。いずれの問題もあまりに深刻に考え込まずに、楽しく生きるためと前向き考えて計画するようにしましょう。
まとめ:元気に働き続けて、明るい老後を迎えよう!
独身女性の老後は、なにかと不安がつきもので悩みすぎるとキリがありませんが、身体に気をつけて元気に仕事を続けることが大切です。できるだけ長く働き続けることは収入面も安定するうえに、体力・気力的にも健康が保てるメリットもあります。明るい老後を迎えるためにも、健康な身体作りとさまざまな問題に対して、早めに対策を立てるようにしましょう。