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求人を探す(5/6)

求人を探す

求人サイトで気になる企業を見つけて、積極的に応募しよう!

中高年の転職市場を把握し、自己分析を行って、求人サイトの使い方を理解したら、このサイトを活用して積極的に皆さんの希望に合った求人を探してみましょう。望む仕事や業界、優先したい事項などを軸に探していくと、複数の求人がヒットすると思います。そうして気になる企業が見つかったら、いよいよ応募です。

「ちょっと待って! すぐに応募してもいいの?」――いいんです。なぜなら、積極的に応募することが、転職活動を成功に導く秘訣だからです。たとえば、2018年3月卒業予定の大学生の場合、一人あたり平均して26.3社に応募(エントリー)しています。売手市場と言われる新卒採用市場でも、これだけの応募をしているのです。20代の転職者も、内定を得るまでに平均して10社に応募。半数以上が6社以上に応募しています。

そして何よりも、求人情報だけではわからない生きた情報は、応募することで採用担当者の説明や会社を訪問したときの雰囲気などから理解できるというメリットがあります。これから転職活動を始める中高年の皆さんも、最初から本命の1社だけに絞り込むのではなく、積極的に複数の会社に応募をしていきましょう。

就職活動では複数応募が一般的。気軽な気持ちで応募しよう!

「複数の会社に同時に応募したら、マナー違反になるのでは?」と心配されている方もいるかもしれません。ですが、転職活動において応募は「入社の意識を固めて行うもの」というよりも、「貴社に興味があります」という意思表示を意味します。そのため、近年の転職活動では複数の企業に応募して、複数の企業の選考を受けるスタイルが主流となっているのです。

特に、中途採用は他の応募者との相対評価で採否が決まることが多いので、たまたま優秀な応募者がいたため不採用となることもあれば、能力が多少満たなくても採用されることがあるのです。だからこそ複数の企業へ積極的に応募することでチャンスを掴むことができるのです。

ミドルシニア層の皆さんの場合に多いのは、まず1社に応募し、結果が出てから次の会社を検討していくため、必要以上に時間がかかってしまうケースです。求職者が複数の企業に応募しているのは、企業も納得済みです。曖昧な気持ちやいい加減な準備で面接に臨むのであれば失礼にあたりますが、しっかりと事前準備を行い、その企業への応募動機を固めておけば、複数の会社に応募してもマナー違反にはなりません。また、複数応募には、「企業の比較ができる」「気持ちに余裕が生まれる」などのメリットもあります。

ノック機能を使えば、本応募までの流れがスムーズに!

「採用してもらえるかどうかわからないのに、積極的に応募するなんて。気が引けるな......」という方は、ぜひ、ノック機能をご活用ください。マイナビミドルシニアでは会員登録をすると、「企業にとって、自分は採用の対象になっているか」を確認できるノック機能を使うことができます。ノック機能を使って打診すると、皆さんが選考対象である場合は企業から返事が届きます。その上で本応募ができるので、確実に企業にアプローチすることが可能です。

最後に、求人サイトに掲載されている採用情報は刻一刻と変化していきます。「つい先日、新しく掲載された求人情報が、久しぶりに見てみたらすでに募集が締め切られていた」といったこともあり得ます。つまり、積極応募だけでなく、スピーディな行動も転職を成功につなげるポイントの一つ。気になる求人が見つかったら、速やかにノック機能で企業に打診してみましょう。

良い企業と出会えるまで何社でも応募しよう!~前向きな気持ちで転職活動に臨んだDさんの場合

30代後半、ちょうど長男が中学に入学した頃、一度転職を考えたことがあります。あのときは私もまだ若くて、転職への意欲も高く、面接でも堂々とアピールしていました。けれど、1社目に受けた会社から内定をもらえず、それで転職活動をストップしてしまったんです。「必死になってキャリアを築いてきたけれど、自分は誰からも必要とされていないのかもしれない」と、当時はずいぶんと悩んだものです。今思えば、1社目で内定をもらえる方が珍しいんですよね。転職活動に対してあまりに無知でした。

その後、息子が大学に進学。つい先日、大学を卒業して社会人になりました。残りの人生をどう過ごすか妻に聞いたら「仕事よりもプライベートを大切にしてほしい」と言うんです。私は仕事人間でしたからね。妻に家事も育児も任せっきりで。痛いところを突かれたような気がします。

夫婦二人の生活なら、以前ほど生活費の負担がかかりません。だから、給料などの待遇よりも、通勤時間や働く環境、福利厚生などを重視して転職先を探しました。「良い会社と出会えるまで、何社でも応募しよう」という気持ちでいたので、前よりも構えずに転職活動を行えたと思います。そして12社目に応募した中小企業ですが、経営者にこれまでの経理経験を評価していただき採用されました。給与は前職より下がりましたが、期待に応えられるよう頑張りたい気持です。
(府中市 Dさん 50歳)

まとめ

  • 自己分析で定めた軸をもとに、求人サイトで企業を探す!
  • 就職活動では複数応募が一般的。気軽な気持ちで応募しよう!
  • ノック機能を使えば、本応募までの流れがスムーズに!

記事作成日:2017年10月3日
文責:マイナビミドルシニア編集部

監修者情報

監修:谷所健一郎(やどころけんいちろう)さん

有限会社キャリアドメイン 代表取締役 キャリア・デベロップメントアドバイザー(CDA)。
1万人以上の面接と人事に携わった経験から、執筆、講演活動にて就職・転職支援を行う。ヤドケン転職道場、キャリアドメインマリッジ、ジャパンヨガアカデミー相模大野を経営。
主な著書「再就職できない中高年にならないための本」(C&R研究所)ほか多数。