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求人を探す(4/6)

求人サイトの使い方

求人サイトを活用することで幅広い転職活動が可能になる!

求人サイトや人材紹介サービス、ハローワーク。数ある求職サービスのなかから、どのサービスを選んで利用すれば転職活動がスムーズに進むのでしょうか。求職サービスごとにサービス内容が異なるので、まずはサービスを利用するメリットとデメリットを種別に見ていきましょう。

求人サイト

メリット

  • 直接企業にコンタクトでき、自由に応募ができる
  • 受け身ではなく攻めの転職活動ができる
  • 豊富な求人情報からセレクトできる

デメリット

  • 自ら行動しなければ活動が進まない
  • 人材紹介サービスなどで受けられるサポートが受けにくい
人材紹介サービス

メリット

  • 通常、書類の作成や面接対策など、個別のサポートが受けられる
  • 非公開求人に応募できる
  • コーディネーターが企業とコンタクトをとり、調整を行ってくれる

デメリット

  • 募集要件に該当しなければ紹介をしてもらえない
  • 直接企業とコンタクトが取りにくい
ハローワーク(公共職業安定所)

メリット

  • 全国の豊富な求人情報を扱っている
  • 雇用保険の手続きのほか、窓口担当者のサポートが受けられる
  • 職業訓練を受講できる

デメリット

  • 求人票の内容を閲覧しても、情報量が少ないためわかりづらいケースがある

上記の他にも「知人・友人の紹介による転職」や「企業のHPを見て直接応募する」などの方法がありますが、それぞれに一長一短あることがわかると思います。そのため、それぞれの特徴を理解した上で、必要に応じて複数のサービスを活用することがもっとも大事なポイントといえます。

中でも「求人サイト」は、多くの転職希望者が利用しています。その理由の一つに、"「攻めの転職活動」ができること"が挙げられます。掲載求人数が多く、直接企業にコンタクトできる求人サイトは、年代問わず「必要な情報を自分で取捨選択して、自分で希望する企業を探し出したい」と考えている転職希望者に支持されているのです。

より「攻めの転職活動」をするためにサイトの機能を活用しよう!

では中高年の転職希望者にとって、「攻めの転職活動」ができる求人サイトを活用するメリットはどこにあるのでしょうか。

一定の社会経験を積んできた中高年の場合、「前職と同様の給与が欲しい」「管理職経験で身につけたマネジメントスキルを次の仕事でも活かしたい」など、転職に関してさまざまな希望をもっています。そして、転職活動を進めていくなかで、条件の見直しなども行い、納得する転職先を探し出していくことになります。

求人サイトなら、「自分が希望する条件の求人がどれくらいあるか」を自分で確認しながら、転職活動を進めていくことができます。特に、マイナビミドルシニアのように中高年にターゲットを絞った求人サイトであれば、求人を探す過程で、中高年の雇用ニーズそのものをリアルに感じ取ることができるでしょう。

市場の動向が見えてくれば、自ずとその後の戦略も立てやすくなります。そして、企業が中高年に求めているニーズと自分自身の転職への希望をすりあわせていくことで、効率よく転職活動を進めていくことができるのです。

求人情報でチェックしておくポイントは!?

マイナビミドルシニアでは、様々な企業の求人情報を公開しています。求人ごとに、勤務先や勤務地、業種・職種、給与や諸手当など多くの情報が掲載されていますが、それらすべてを最初から熟読する必要はありません。ポイントを絞って必要な情報をチェックし、皆さんの希望に合う企業なのか確認していきましょう。

①まずは「仕事内容」をチェック!

勤務先で、どのような仕事に携わるのか。具体的な仕事内容が掲載されているので、勤務先で働くイメージを膨らませてみましょう。興味が湧いたら、募集している企業のHPもチェック。事業内容や企業、沿革なども載っているので、その企業を更に深く理解することができます。

②「給与」など待遇面を重視しすぎない!

求人サイトに掲載されている「給与」などの待遇は、募集にあたって企業が本来支払える上限値とは限りません。裏を返せば、面接など選考課程であなた自身の魅力が伝われば、条件の交渉が可能な企業も存在します。マイナビミドルシニアをチェックした段階で、「希望する待遇が得られないから、この企業は無しだな」と決めつけてしまうのは早計です。入社後実力を発揮することで昇給や昇格のチャンスがあるかもしれません。

③「応募資格」は必ず確認!

どのような人を求めているのかなど、企業のホンネが記載されています。「自分は応募資格を満たしている」と判断できたら、積極的に応募をしましょう。

もちろん、求人サイトを見ただけではわからないこともあると思います。なにより重要なことは、わからない、知りたいと思うことがあったら「まずは応募して企業に直接聞いてみる」ことです。求人サイトはあくまで企業を探すきっかけのツール。そこからどのような縁を結んでいくかは、皆さん自身の行動次第なのですから。

人材紹介サービスから求人サイトへ変更!~主体的に動いて理想の仕事を得たF子さんの場合

私はのんびりした性格で、物事をテキパキこなすのがあまり得意ではありません。その代わり、確実にミスなく仕事を進めていくのが得意なんです。独身時代に勤めていた会社では、小口の現金処理など簡単な経理業務を担当していました。それほど難しい仕事ではありませんでしたが、良い経験をさせていただいたと感じております。

長く社会から離れていたのもあって、転職活動はじっくり取り組もうと思い、人材紹介サービスに登録。キャリアコンサルタントの方も私の性格を理解してくれて、丁寧に対応してくださいました。けれど、良い結果が得られなくて――。私自身がのんびりしているのがいけないのですが、なかなか先に進まないことにも焦りを感じるようになりました。

それで、つい夫に愚痴を言ってしまったところ、「ママ、待ってばかりじゃだめだよ、自分から動かなきゃ」と厳しいことを言ってきたんです。確かに私の人生、ずっと受け身だったなと反省して、それで求人サイトを見てみました。

必要な情報を入力したりと、やることがいくつかあって戸惑いましたが、条件登録さえ済めば、その後の流れはスムーズでした。希望した条件に合う企業がいくつも出てきましたし、複数の企業を比べられるので、全部プリントアウトして夫にも見てもらいました。

のんびりした自分でも、求人サイトは十分活用できます。むしろ、自分のペースで進められるので、のんびりしている方にこそ適しているのかもしれません。でも、まさか私が大型二種免許を取得して、バスの運転手になるとは思ってもみませんでした。安全・正確な運転を心がけているので、お客さんの評判も良いんですよ。40代にして、理想の仕事に就けたような気がします。
(杉並区 F子さん 43歳)

まとめ

  • 求人サイトを活用することで幅広い転職活動が可能になる!?
  • サイトの機能を活用して、効率的に転職活動を進めよう!
  • 求人情報でチェックしておくポイントは!?

記事作成日:2017年10月3日
文責:マイナビミドルシニア編集部

監修者情報

監修:谷所健一郎(やどころけんいちろう)さん

有限会社キャリアドメイン 代表取締役 キャリア・デベロップメントアドバイザー(CDA)。
1万人以上の面接と人事に携わった経験から、執筆、講演活動にて就職・転職支援を行う。ヤドケン転職道場、キャリアドメインマリッジ、ジャパンヨガアカデミー相模大野を経営。
主な著書「再就職できない中高年にならないための本」(C&R研究所)ほか多数。