時代とともにアナログからデジタルへ!? インターネットが主流の転職活動
「久しぶりの就職活動。どんな風に進めればいいのか、すっかり忘れてしまったなぁ」「そもそも、いつぐらいから準備すればいいの?」とお悩みの皆さん。実は就職活動のスタイルも、時代とともに大きく様変わりしました。
かつては就職情報誌などで求人情報をチェックし、郵便で履歴書を送付するのが一般的でしたが、近年はインターネットで求人情報を集め、Web上でエントリー・応募するケースが主流となっています。
正社員を希望している場合と、アルバイトなど非正規社員では多少の違いがありますが、「Webエントリー」→「書類送付・選考」→「面接(2回程度)」→「内定(雇用条件調整)」→「入社」の流れが一般的。
"いまどきの転職活動"を理解した上で、上手に転職活動の準備を進めていきましょう。
正社員を希望する場合の転職活動スケジュール
正社員を希望している方の場合、転職活動のスケジュール&ステップは以下の通り。
Webエントリーの際に提出した内容を採用担当が確認、そこで魅力を感じた応募者に対し書類提出の依頼があり書類選考がおこなわれます(企業のなかには、面接前の書類選考がなく面接時に書類を持参するよう指示があるケースもあります)。
面接では現場の社員や採用担当者がおこなう一次面接、その後に役員などによる最終面接に進む、というケースが一般的です。役員面接も含めて複数回の面接を課している企業が多く、働きながら次の就職先を探す場合は、有休や半休を取得するなど、スケジュールの調整を上手に行う必要があります。
転職活動では複数の企業にエントリーするケースが多く、並行して数社の選考が進む場合も少なくありません。企業によっては、面接時間を夕方以降に調整してくれるなどの配慮をしてくれるところもあるので、志望先企業に相談することをオススメします。
また、面接などで企業を訪問する度に交通費がかかるため、タクシー代金や飲食費など、予想外の出費も出てくる可能性があります。転職を考えている方は、生活費以外に転職活動資金を用意しておくと、直前になって慌てずに済むと思います。
最後に、必ずしも1社目に受けた企業から内定をもらえるとは限りません。多くの場合、複数の企業の選考を経て、内定に至ります。在職中の方は、転職活動開始から内定まで3ヶ月程度はかかるとみて、退職の時期を調整しましょう。
たとえば欠員補充を理由に募集をかけている場合、「早く入社して欲しい」というのが企業の本音です。「仕事が忙しくて、なかなか転職活動に取り組めない」と先延ばしするよりも、期限を決めて転職活動に集中することが大切。もちろんこれは、離職中の方も同様です。
アルバイトを希望する場合の転職活動スケジュール
アルバイトなど非正規社員の場合、正社員よりもシンプルなスケジュール&ステップになっています。
エントリー後、書類選考を省いてすぐに面接に進む企業もありますが、この場合でも後で必要な書類を提出するケースが多いため、書類の準備は事前に行っておくのが安全です。中には、面接後、すぐに内定を出す企業や、「翌日からでも来てほしい」という企業もあります。
まずは積極的に求人情報を探して興味を持った企業にエントリーをすること。そして内定を得たらすぐに入社できる準備をしておくのが得策です。そのため、転職活動開始から働き始めるのは長くとも1ヶ月先、というスケジュール感で活動するのが望ましいです。
まとめ
- 求人探しもエントリーもWeb上で行うことができる!
- 活動期間は3ヶ月を目安に短期決戦を図る!
- アルバイトへの応募の際は、働き始めるのは一月後を目安に!
記事作成日:2017年10月3日
文責:マイナビミドルシニア編集部
自分と向き合い、家族と向き合いながら転職活動を続けた52歳の冬~上場企業から部品メーカーに転職したAさんの場合
大学を卒業して一部上場企業に就職。営業畑を歩いて25年近くが経った頃のことです。大規模な組織変革があり、早期退職をつのるなど、社内ではリストラが進んでいました。営業部門も部署統合・再編成が進み、人事から異動の打診がありました。転職を考えたのはこの時。異動を提示された先は自宅がある埼玉から遠く離れており、単身赴任が必至。正直、体の良い肩たたきだと思いました。
家族と離れたくないですし、私にもプライドがあります。早速、水面下で転職活動を始めました。営業経験を活かせる企業を探して複数のメーカーに応募。30社ほどにエントリーしましたが、最終的に入社を決めた部品メーカーの対応が印象的でした。
こちらの立場を考慮してくれて、面接時間の変更にも快く応じてくれるなど「自分を必要としてくれている」と感じたからです。実際に面接でお会いして、前職より企業規模が小さいですが、社員や経営者の熱意を感じました。そうして内定をいただいた後は、安心感、そして感謝の気持でいっぱいでした。
転職活動では少ない小遣いから交通費をひねり出すのに苦労しましたが、概ね結果には満足しています。唯一、家族に報告した時が修羅場でしたね。「なんで早く言ってくれないのよ!」と妻がおかんむりで。娘や息子はともかく、妻にだけは事前に相談しておくべきでした。
(川越市在住 Aさん 52歳)