50代女性の転職体験談 | 都合に合う働き方と、ストレスのない仕事。両方満たしたのは介護の仕事。

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50代女性の転職体験談 | 都合に合う働き方と、ストレスのない仕事。両方満たしたのは介護の仕事。

ご主人と小学生のお子様と暮らす小島さん(仮名)50歳。長く派遣社員として働いてきた後にご出産。お子様が生まれてからは「自分の都合に合わせて働ける」ことを軸として、様々な仕事についてきました。それを実現させるために意識していることについてお話を伺いました。

この記事の目次

    専門学校を卒業後、半年でホテルを退社したのち、学校法人の事務職に

    埼玉で生まれ育った学生時代。あまり勉強熱心ではありませんでしたが、人と接することが嫌いではなかったためサービスや接客に興味を持つように。当時ホテルを舞台にしたドラマが流行していたこともあり、ホテルのサービスを学ぶ専門学校へ進学しました。

    専門学校では接遇だけではなく、会計や経理、さらにパソコンの使い方なども学び、事務仕事に必要な一連のスキルが身につきました。そうして、学校推薦で有名ホテルへの就職が決まりました。

    しかし、働いてみるとホテルは24時間稼働していることもあり、夜勤や不規則な勤務体系に体のリズムが狂いがち。半年ほど働きましたが、体力的な負荷もあり退職を選ぶことにしました。

    学校推薦での就職だったので申し訳ない気持ちもあり、謝罪で学校を訪問。これからどうするの?と聞かれたときに、次は決まっていないことを伝えると、なんと「うちで働けば?」というお誘いが! 待遇が正社員だったこともあり、ありがたくお受けすることにしました。

    それから学校法人事務として、窓口業務、学生・講師の管理、就職相談などを7年間勤めました。安定していましたし、仕事も好きでした。ですが、その頃28歳。ここだけではなく、外の世界も見たくなって求人情報誌に目を通してみたのです。

    その時々の自分にあった働き方をするため、派遣社員の道を選択

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    特別どこに行きたいという希望はなかったため、自分の学歴でも正社員として入社できる求人を調べていたところ、当時増えていた人材派遣の会社を発見。応募したところ内定をいただけたため、入社することを決めました。

    就いたのは、派遣で働くことを希望する方と仕事のマッチングを行うコーディネーター。就職相談の対応をしていたこともあり、これまでの知識・経験を活かすことができました。

    しかし、残業が多いうえに年収は前職よりも低い。そのことに少しずつ不満を抱くようになり、「派遣社員に紹介する仕事のほうが魅力的では?」そんな気持ちも芽生えるように。そこで「自分が派遣社員として働く」ということを真剣に検討したのです。

    退勤してからまだ空いている派遣会社へ駆け込み、派遣社員として登録。仕事の希望として伝えたのは「給与は特にこだわらない、通勤1時間以内、PC操作が多くない仕事」という3点。登録してすぐに仕事の紹介があり、その仕事を受諾。そうして3年半ほど在籍した会社から退職することを決めました。

    それからは派遣会社から紹介された様々な仕事に就くように。秘書的な業務もありましたが、主に人事業務寄りの事務仕事を担当。34歳で結婚した後は、少し緩やかな働き方のできる職場を選びながら、合計7年半ほど派遣社員として働き続けました。

    40歳を手前に娘を出産。それを機に退職し、専業主婦生活に入ったのです。

    勘違いから求人へ応募。それが仕事復帰のきっかけに

    専業主婦生活ですが、家事に育児、幼稚園探しなどやることはいろいろ。育児に協力的な夫に助けられていましたが、なかなか忙しい毎日でした。出産前は落ち着いたら仕事に戻ろう、という気持ちがありましたが、フルタイムで働くことは難しそう。そうすると、正社員どころか派遣社員でも難しいかもな、と思っていました。

    子供が小学校に上がったある日、夜中にネットで色々探していたところ、求人の広告を発見。よく見ると勤務時間は9時から13時まで。しかも家から自転車で15分ほどの距離。興味が湧いたので色々見ながらサイトに会員登録、したつもりでいました。

    その翌日、子供を送り出し、家事をしていると自宅に電話が。誰だろうと出てみると、なんと昨日みた求人の会社から。なんと、気づかないうちに応募していたのです...。だけど、これも何かの縁と思い詳しく話を聞いてみることにしました。

    その仕事は介護施設の事務の仕事。話を聞いてみると、これまでの経験で対応できそうな内容。なんと言っても、子供が下校するまでに家に戻ってこれる。自分の都合に合わせて働けることは大きなメリットでした。

    夫に相談したところ理解を示してくれたため、6年ほどのブランクを経て、仕事復帰することを決めたのです。

    介護の仕事に初挑戦。徐々に面白みを感じるように

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    入社したのは中規模の介護施設を運営する会社。事務仕事を任されるようになって2ヶ月ほど経った頃、「敷地内にある自立型施設で、レクリエーションを担当するスタッフが足りないのでお願いできない?」という相談があったのです。

    介護職で働いた経験はなかったため、正直に難しいのではと伝えました。しかし、困っている様子だったため「一週間体験をしてから決めてもよいか」と聞いたところ、返事はOKだったので、体験してから決めることにしました。

    そうしてレクリエーション部隊に配属され、手芸や体操や歌など通して入居者の方々と接するように。その中で、上司となる方が親身に入居者の方と接しているのを見て、この環境ならやれるかも、と感じて引き受けることにしました。

    介護に対するイメージは良くも悪くも何もありませんでしたが、実際にやってみると人の役に立っていることが直接感じられる仕事。面白みもやりがいも感じられるうえに、自分の都合に合わせられる。充実を感じながら働いていました。

    しかし、1年半ほど経った頃。施設の都合でまた事務の仕事に戻って欲しいとのこと。ちょうど仕事が面白くなってきた時期だったため、残りたい旨を伝えてみたけど希望は通らず。ところが事務に戻ってみると、特別やるべき仕事もない状況でした。そのことに失望を感じ、退職することを選びました。

    将来は介護の現場を再び選択するつもり

    退職後、再度仕事を探すために様々な求人サイトに登録しました。その中の一つがマイナビミドルシニアでした。仕事探しの軸は「家から近く、週3日・9時から16時の勤務時間」。受信しているメルマガなどを通じて、気になる求人に目を通していました。

    そんなとき見つけたのが税理士事務所での事務の仕事。希望の条件を見つけたので応募したところ、無事採用。今はその事務所で働いていますが、電話の応対をするにも「税に関する法的知識が必要!」というのが先生のお考え。なので、がんばって専門知識を学んでいるところです。

    よい職場なのですが、先生のライフプランによると5年後には事務所をたたむ計画。その時、私は55歳。何もせずにそこから仕事を探すのはちょっと厳しいかも、とも思っているため、次の準備を徐々に始めています。

    次の仕事は介護業界にしようと決めています。実際にやってみて仕事に面白みを感じたことと、中高年でも年齢を気にせず働けることが介護の魅力。準備のために自治体で設けている介護訪問サービスの研修を受け、受講証をいただいたりしています。

    ダブルワークで訪問介護の仕事に就くのもいいかなと思い、実は先日家の近所の施設が募集していることを知り、お話を聞いてみました。すると経験的には問題ない、とのことでしたが、そこの施設では運転ができる人を募集していたため、採用には至りませんでした。

    運転ができれば選べる仕事の幅が広がる、ということを知ったので、ペーパードライバーを卒業しようかな、と思っているところです。

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    まとめ

    仕事は好きだし、家の外に出るのは良い気分転換になります。でも、自分は主婦であり、母親です。仕事でストレスを抱えて家族にイライラをぶつけたり、家事がおろそかになるような働き方はしたくない。

    そのため、私が大切にしているのは
    家族に迷惑がかからない働き方
    精神的に安定できる仕事内容
    この2つです。

    このことを意識しながら、自分に合った仕事と働く環境に身を置き続けていきたいと思っています。
    ※年齢は2019年12月取材当時のものです

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