フォークリフト免許の取り方と活用法。仕事範囲広がる!収入UP!
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- 公開日:2019年5月27日
工場や倉庫、建設現場など、荷物や建材・廃材を運搬するフォークリフト。運転するのに必要な国家資格であるフォークリフト免許はミドルシニア層の強い味方となります。そこで今回は、免許の取得法や活用法を詳しくご紹介。免許を取得して、仕事の範囲を広げましょう!
この記事の目次
フォークリフト免許とは? 取得メリットと受験資格・難易度
フォークリフトとはどんなもの?
フォークリフトとは工場や物流倉庫、港湾や貨物のターミナルなど、様々な場面で利用されている動力付き荷役運搬車両のこと。
人の力では持ち上げることができない、運ぶことができない物でも簡単に移動することができるため、実に多くの作業現場で用いられている車両です。
これらを運転するためには講習を受講して運転資格を取得する必要があります。資格は、運搬できる荷物の最大積載荷重によって分かれています。
1トン以上のフォークリフトを運転する場合
最大積載荷重1トン以上のフォークリフトを運転するには、労働安全衛生法によって定められた国家資格「フォークリフト運転技能講習修了証」、通称「フォークリフト免許」が必要です。
名前にあるとおり、フォークリフト運転技能講習を受講し、修了証を発行されることで、資格取得者となります。
普通自動車や普通自動二輪車などの自動車免許が道路交通法によって定められた免許であるのに対して、フォークリフト免許は労働安全衛生法による国家資格です。
1トン未満のフォークリフトを運転する場合
最大積載荷重1トン未満のフォークリフトの場合、「フォークリフト運転業務に関わる特別教育」を受ければ、フォークリフト運転技能講習修了証がなくても運転できます。
すでにフォークリフト免許を取得している人であれば、1トン未満のフォークリフトを運転するにあたって、特別教育を受ける必要はありません。
フォークリフト免許を取得するメリットと難易度
フォークリフト免許を取得する一番のメリットは、仕事の幅が広がること。工場や倉庫、建築現場など、フォークリフトで荷物の積み卸しや運搬を行う職場は非常に多く、どの職場でも資格取得者が重宝される傾向があるからです。
また、会社によっては資格手当を支給するところもあり、待遇がアップすることも大いに期待できます。
フォークリフト免許の受講資格と難易度
フォークリフト免許を取得するにあたって、特別な受験・受講資格はありません。いずれも18歳以上であれば受講することができます。
フォークリフト免許の受講者数や合格率は公開されていませんが、受講者のほとんどが資格を取得していると言われています。
受講後に実施される修了試験の難易度も、それほど高くないとされています。
フォークリフト免許はどうやって取得するの?
技能講習の申し込み手続きを行う
フォークリフト免許の取り方と取得までの流れについてご説明します。
技能講習を行っているのは、都道府県労働局に登録した教習所などの教育機関です。皆さんが住んでいる都道府県のホームページなどで、登録教育機関の一覧をチェックしてみましょう。
お近くの登録教育機関がわかったら、講習の実施日や講習会場などを確認して、受講の申し込みを行います。
登録教育機関によって申し込み方法は異なりますが、Webからの申込みができるところも増えています。
申し込みとその後の流れ
技能講習の申し込み時に必要となるものは以下の3つです。
- ・申込用紙
- ・証明写真
- ・本人確認書類 (自動車免許を持っている場合は、運転免許証)
講習代金を添えて、申込書を提出したら、いよいよ受講。講習は、学科と実技の2種類あり、受講時間は受講者が持っている免許の種類によって異なります。
たとえば、普通自動車免許以上を取得している場合は、学科講習が4時間免除。多くの登録教育機関で、申込者が所有する運転免許証の種類に応じて複数のコースを用意しています。
フォークリフト運転技能講習の受講時間と受講内容時間
フォークリフト運転技能講習の受講内容
学科講習と実技講習、それぞれ受講後に試験が実施されます。両方の試験に合格すると修了証が発行され、晴れて資格取得となります。
なお、試験に不合格だった場合、追試験や再試験を実施するなどの措置を執っている教育機関もあります。
フォークリフト免許の取得に、費用と時間はいくらかかるの?
フォークリフト免許取得にかかる時間
運転免許を持っていない人は35時間、普通自動車以上の免許を持っている場合でも31時間の学科・実技講習を受講する必要があるため、多くの登録教育機関が複数の日程でスケジュールを組んでいます。
4~5日とするところが多く、1日でも休むと資格を取得できないので注意してください。
フォークリフト免許取得にかかる費用
技能講習にかかる料金は、実施地域や受講するコースによって異なります。31時間コースの場合、おおよそ3万5000円~4万円程度。受講費にテキスト代が含まれていない場合は、さらに1,500~2,000円ほどかかります。
一般社団法人など、営利目的ではない団体が実施している場合、受講料が比較的安い傾向にあります。「少しでも安い金額で受講したい」と考えている方は、お住まいの地域にある登録教育機関のホームページなどで、値段を比較することをオススメします。
さらに、学科や実技試験が不合格だった場合、補講や再試験を受ける際に費用がかかることがあります。「1回目は無料」とする団体もあるので、こちらも登録教育機関のホームページなどで調べておきましょう。
フォークリフト免許の取得に助成金が使える?
教育訓練給付制度を利用できる!
フォークリフト免許は4万円前後と比較的低価格で取得できますが、助成金を利用すれば、さらに安く済ませることができます。
対象となる助成金は「教育訓練給付制度」の給付金で、以下の条件を満たしている方が対象。登録教育機関に支払った額の20%相当額が、ハローワークから給付金として支給されます。
教育訓練給付制度の給付金支給対象
教育訓練給付制度利用の流れ
まずはハローワークに、受給資格があるか確認しましょう。受給の確認ができたら、技能講習を申し込む際、申込書の「給付金制度利用」にチェックをしておくこと。
受講を修了したら、翌日から1か月以内に、管轄のハローワークに支給申請を行いましょう。
なお、給付金の申請時に必要な書類は以下のとおりです。
- ・教育訓練給付金支給申請書
- ・教育訓練修了証明書
- ・領収証
- ・雇用保険被保険者証
- ・本人・住所確認書類
まとめ:フォークリフト免許を取得して、収入アップを実現しよう!
最初にご紹介した通り、フォークリフト免許は、荷物や建材・廃材などを運搬する際に必要となる国家資格です。活用できる職場は工場や倉庫、建設現場、産業廃棄物の現場、解体現場、水道管や電気・電話工事の現場など、多岐にわたっています。
「前から気になってはいたけれど、なかなか腰が重くて...」という皆さん。思い切ってフォークリフト免許を取得し、収入アップを狙いませんか?
中には、資格取得にかかる費用を負担してくれる会社もあります。転職を検討している方は、求人を探す際にぜひチェックしてみましょう。
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