業務委託は自分の希望を叶える選択肢!?気になる仕組みと中高年にオススメの職種をご紹介!

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業務委託は自分の希望を叶える選択肢!?気になる仕組みと中高年にオススメの職種をご紹介!

「自宅でできる仕事がしたい」「自分の都合に合わせて働きたい」という観点で仕事を探している方も多いのでは?そんなあなたの希望を叶える答えの一つは「業務委託」の仕事かもしれません。なんとなく不安な気持ちを解消するために、業務委託の仕組みや注意するポイント、中高年から人気の職種までご紹介します。

この記事の目次

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    レストランから食事をお届けするサービスの配達員を目にする機会が多くなりましたが、配達員はアルバイトではなく「1件配達したら〇〇円」という業務委託契約を結んで仕事をしている個人事業主です。

    業務委託という選択を選ぶ人が増えている理由は、「自分の好きな時間に働ける」「好きなだけ稼ぐことができる」などの様々なメリットに魅力を感じるためです。

    業務委託という働き方を理解すれば、あなたの希望の働き方にマッチするかもしれません。

    業務委託契約で知るべき契約形態

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    企業と対等の立場で業務の依頼を受けて報酬を得る働き方と認識されている業務委託ですが、実は法律上では「業務委託契約」という契約の名称は存在しません。

    民法上で規定されているのは「請負契約」「委任(準委任)契約」の二つ。これらに基づく契約形態として「業務委託契約」があります。

    請負契約
    成果物の完成と引き換えに、依頼主から報酬が払われる契約です。「ライターが原稿を納品し、それに対する報酬を得る」といったケースが理解しやすいでしょう。

    委任(準委任)契約
    成果物の有無ではなく、業務を行うことで報酬を得る契約です。委任と準委任は法律行為を行うかで区別され、「弁護士が法律行為の業務を遂行する」場合は委任、「DMを発送する業務を遂行する」場合は準委任となります。

    業務委託と雇用の違い

    では、次に業務委託と雇用の違いについても確認しましょう。

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    業務委託契約
    個人事業主として、成果物、または業務の遂行を目的として会社と契約を結びます。
    会社とは雇用契約を結ばず、対等な立場であるため、指揮命令を受けることはありません。
    成果物または業務遂行に対して時間的な制約は受けません。
    給与ではなく報酬を受け取り、社会保険への加入はありません
    自身で確定申告を行い、所得税・消費税の申告を行う必要があります。

    直接雇用(正社員、契約社員、パート・アルバイト等)
    会社(使用者)と雇用契約を結び、定められた時間分の労働力を提供します。
    使用者と労働者の関係となり、使用者からの指揮命令を受けます。
    会社から給与を受け取り、一定の条件を満たす場合に勤務先の社会保険に加入します。
    勤務先が年末調整を行ってくれるため、特別な場合を除き確定申告の必要はありません。

    派遣社員
    派遣会社(派遣元)と雇用契約を結び、派遣先企業へ定められた時間分の労働力を提供します。
    派遣先企業から対象となる業務の指揮命令を受けます。
    派遣元から給与を受け取り、一定の条件を満たす場合に派遣元の社会保険に加入します。
    派遣元が年末調整を行ってくれるため、特別な場合を除き確定申告の必要はありません。

    直接雇用・派遣社員と業務委託の大きな違いは、「雇用契約」の有無です。雇用契約を結んだ労働者であれば労働基準法などの法律が適用され、最低時給や休業補償などの権利が発生しますが、個人事業主は時間の使い方や報酬の決定に定めがなく自由。そのため、自身の責任で契約を全うする必要があるので注意が必要です。

    業務委託で働くメリットとは

    では、業務委託の働き方はどのようなメリットがあるのでしょうか。

    得意な業務だけに専念できる
    「プログラミングに集中したいんだけど、マネジメントもやらないと...」「〇〇分野の原稿作成に専念したいけど、雑務が多い...」という悩みを抱えている方の場合は、引き受ける業務を絞ることで得意分野に集中し、専門性を高めることができます。

    業務の受け方次第で高収入も狙える
    高度な資格を保有していたり、専門性の高いスキルを有している方は、案件によっては高報酬も期待できるでしょう。そうでない場合も、複数の業務を引き受けることで、結果として多い収入を得る可能性もあります。

    自分のペースで仕事を選ぶことができる
    「働きに出たいけれど、都合でフルタイムの勤務が難しい...」といった場合に、スキマ時間や空いた日で、自分のペースで仕事を受けることができる。これが最も中高年層から支持される業務委託の特徴です。

    中高年から人気の業務委託のジャンルは?

    マンション管理
    シニア層と主婦層から人気なのがマンション管理の仕事です。自分の都合の良いタイミングで、自宅から近い勤務地で数時間働けるという手軽さで副収入を得られるため、ご夫婦で働く方も多いようです。

    配送ドライバー
    しっかり稼ぎたいという方に人気なのが配送ドライバーの仕事。未経験でも普通運転免許があればOKという求人も多いです。自家用車の持ち込みが可能な求人であれば、初期費用もかからないため検討しやすいでしょう。

    ポスティング
    運動不足の解消に役立つという理由から、シニア層と主婦層から人気の職種がポスティングです。近隣のエリアを回ってチラシをポストに投函。自分の都合のよい時間で行えること、人との接触がないためコロナ感染のリスクが低いことも人気の理由です。

    住み込み管理人
    社員寮や学生寮、ホテルなどに住み込んでの管理業務も根強い人気があります。その理由は、まとまった収入が期待できることや、家賃や光熱費が含まれているという収入面もさることながら、誰かの世話をするという点に魅力を感じ、夫婦で住み込む方も多くいます。

    講師
    1コマ単位で授業を請け負う講師の仕事も多くの募集が集まります。教科を受け持つ学習塾のほか、英会話やピアノなどの楽器の講師など、得意を活かせる仕事に魅力を感じるためです。

    業務委託で働く場合の注意点とは

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    多くのメリットがある業務委託の仕事ですが、自身が事業主となって契約を交わすため責任は重大。ここにあげるポイントは検討する際に必ず押さえておくようにしましょう。

    契約の記載事項を必ず確認する

    業務委託の仕事を受ける場合、契約書を交わすことになりますが、最低でも以下の項目は入念にチェックし、こちらが一方的に不利になるような内容がないか確認するようにしましょう。
    ・業務の内容や範囲が具体的に定められているか
    ・報酬の対価となる成果物が明記されているか
    ・報酬の支払い時期と方法が明記されているか
    ・契約解除に関する規定、損害賠償に関する規定があるか


    前払い費用がかかる条件には要注意

    「配送用の車は会社からリースしてもらう」「作業を依頼する前に資格・講習が必要」などの理由で、仕事を受ける前に費用負担が必要な求人も時に存在します。

    もちろん、正当な理由から必要とされるものもありますが、少しでも不安やリスクを感じたら断る勇気も必要かもしれません。

    業務委託での働き方は、時間や場所に縛られない働き方ができるなど、雇用と比較して自由が多い反面、自己責任となる範囲も多いのが特徴です。

    「勤務時間が定められている」「時給や月給で報酬の計算がされている」というケースもあるため、応募した求人の内容に不安を感じた場合は、求人企業に詳細の確認をしましょう。そのうえで納得がいかなければ断りを入れるなど、自分の身は自分で守ることが重要です。

    自己防衛のために知識を身に着け、自分にあった働き方を見つけてください!

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