シニア採用に積極的なのはどの業種?シニア採用に関する業種別調査レポート

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シニア採用に積極的なのはどの業種?シニア採用に関する業種別調査レポート

株式会社マイナビでは、非正規雇用の採用に関する企業実態を業種別に明らかにするため採用担当者への調査を実施。シニア採用に関する業種別の温度感が垣間見えた調査の結果をお伝えします。※本調査では65歳以上の方を「シニア」と定義しています。

この記事の目次

    シニア採用を行っている企業の割合は63%。割合が最も高いのは警備と介護

    シニア調査_採用実績.jpg

    非正規雇用を行っている企業のうち、シニア層の採用を行っていると答えたのは63%。
    そのうち、採用している割合が7割を超えている5つの業種について見ていきましょう。

    販売・接客(コンビニ・スーパー)

    大手コンビニなどでシニアスタッフの採用が進んでいることもあり、シニア層の積極採用が行われている業種です。

    警備・交通誘導(セキュリティ・設備工事等)

    他業種に比較して高収入の仕事が多いことから一定の人気を誇ります。未経験でも採用されやすいこともシニアからのポイントとなっています。

    清掃(ビル管理・メンテナンス)

    「年を取ったらマンション管理人」という印象もあるこの仕事。清掃の仕事も短時間シフトなどが多いことからシニアニーズの高い仕事です。

    介護

    人手不足に悩む介護業種。介護経験がある、要介護者と年齢が近いためコミュニケーションが取りやすい、などの理由から即戦力として採用されています。

    事務・データ入力・受付・コールセンター

    意外かもしれませんが、事務職やコールセンターもシニア層の採用が多い仕事。求人を掲載すると多くの応募が集まるため、幅広い母集団から選考を行うことが可能です。

    体力・健康面に懸念を持つものの、課題感を持っていない企業も多い

    シニア調査_採用課題.jpg

    調査の結果「体力・健康を維持できない」ことへの課題感が最も高いものでした。

    課題感が強かった業種は「ホールキッチン・調理補助(飲食・フード)」と「警備・交通誘導(セキュリティ・設備工事等)」の二つ。立ち仕事など体力的な負荷がかかる仕事においては、シニア層の体力面に課題を感じる企業は一定数存在するようです。

    しかし、「事務・データ入力・受付・コールセンター」では課題感は低いことから、デスクワークを任せるうえで体力面は問題とされていないことが見て取れます。

    他にも「若い上司との関係性」「能力・スキルが不足している」ことなどが課題として上げられていますが、「課題に感じたことはない」と回答している企業も多く、全体回答のうち2番目に高い項目でした。

    つまりは、体力面で負荷がかかる業務以外にシニア層の配属を行えば、企業はさほどシニア採用に関して課題を感じていない、と言えるでしょう。

    採用実績のある業種では継続が多い。専門性を求める業種も

    シニア調査_採用実績.jpg

    今後もシニア層採用を継続していく予定の業種は、「警備・交通誘導」「販売・接客(コンビニ・スーパー)」「介護」。やはり現時点での採用実績が多い業種が大半を占めています。

    しかしながら、「接客(ホテル・旅館)」では積極的に採用したいと回答した割合が高いことなど、個々でシニア採用ニーズが高い業種が見受けられるのも特徴といえるかもしれません。

    採用を行う理由は人手不足と、知識・経験を活かして欲しい2極に分かれる

    シニア調査_採用したい理由.jpg

    前項でシニア層を採用する意向を持っている企業へ採用したい理由を聞いたところ、業種によって様々な回答傾向が見られました。

    人手不足の改善

    「警備・交通誘導」「介護」といった業種において多い傾向。若年層が採用できないことも相まって、シニアニーズが相対的に高止まりしています。

    定着への期待感

    若年層の離職率が高い「販売・接客(コンビニ・スーパー)」「製造ライン・加工(メーカー)」でニーズの高さが目立ちます。

    専門性・経験の高さへの期待

    「家庭教師・講師・試験監督(教育・学校法人)」において高いニーズがあるほか、「事務」「製造ライン・加工(メーカー)」「建築・土木作業員(建設・土木)」でもニーズがあります。

    まとめ:業務整理を行ったうえで、シニアに任せる業務を発見することがシニア採用の第一歩

    人口動態的に見ても、絶対数の少ない若年層。多くの会社が採用することを希望するため、競争を乗り越えるためには多くのコストが必要となる場合も多いものです。

    そうした採用競争にコストを費やし疲弊するよりは、自社の業務整理を行ったうえで「シニア層に任せる業務」「コア人材が担当する業務」といった切り分けを行い、適材適所な人員・業務配置を行うことが業務を効率化する鍵を握っているのかもしれません。

    まだシニア層採用を行った実績のない企業様は、ぜひ導入を検討していただくことをオススメいたします。

    <調査概要>
    【調査対象】 直近半年間以内に非正規雇用の採用業務に携わった20~69歳の男女
    【回答者数】 1,519サンプル
    【調査方法】 インターネット調査
    【調査期間】 2019年5月10日(金)~20日(月)

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