介護業界の人事担当者必見! シニア人材活用におけるポイントとは?
- 人事採用担当者向け
- 公開日:2018年3月14日
本記事は独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構より発行している「有料老人ホーム事業 高齢者活躍に向けたガイドブック~高齢者の持ち味を活かしていくために~」の概要を紹介するコンテンツです。
ガイドラインの概要
労働人口の減少と高齢化が急速に進むなかで、介護領域においても高齢者雇用は喫緊の課題となっている。有料老人ホームにおいては、多様な年齢、経験、職種の従事者がそれぞれの持つ力や強みをチームとして発揮することで、「オーダーメイド」サービスの質の維持・向上を継続的に可能にすると考えられている。
そこで高齢者を上手に活用することがホームの成長や組織の活性化、若手の従事者の育成などにつながるという視点を持つことが重要と述べている。
本ガイドラインの構成
本ガイドラインは、本編2章と資料編で構成されている。
「第1章 はじめに」
有料老人ホーム事業における高齢者雇用を進める必要性について、全従事者に占める高齢従事者の割合の高さや、有料老人ホームの特徴、また遵法の観点から説明している。
次に、アンケート調査(施設長・管理者向け)結果に基づいた、有料老人ホーム事業における高齢者雇用の「効果」と「課題」を整理して紹介している。
効果については、高齢従事者が活躍する場面は多様性があるとしたうえで、「入居者」、「ホーム」、「若手従事者」それぞれにとっての効果を示している。
一方の課題については、「施設長・管理者、高齢従事者間で共通して高い割合で確認された項目」と「施設長・管理者、高齢従事者間で回答差の大きかった項目」を分け、二つの目から見た課題と、双方の認識の差異を提示している。
「第2章 高齢者雇用推進のポイント」
まず、高齢者雇用を進めていく手順を、基本方針の決定から仕組みづくり、仕組みの運用、見直し・改善という流れに沿って解説している。次に、高齢者雇用推進のポイントとして、次の4項目をあげている。
①身体機能や業務遂行能力の低下への配慮
②モチベーションの維持・向上
③勤務日数、時間、業務内容と賃金バランス
④チームケア力の向上
以上の各ポイントでチェック事項をあげたうえで、具体的な留意点、取組みのヒントを詳説している。
チェック事項に対応したチェックリストも盛り込まれ、読者が自社の現状を確認しながら読み進めることが可能になっている。
資料編「Ⅰ高齢者雇用に関する情報」
高齢者雇用関連の法律と公的支援制度の概要、高齢者雇用推進のための施策、問合せ先一覧をまとめ、制度整備を進める際に参考になる情報を集約している。
また、別冊として、「あなたの持ち味を活かして働き続けるために」と題した高齢従事者向けパンフレットを折り込んでいる。タイトルどおり、働くためのポイント、およびキャリアの棚卸しシートをコンパクトにまとめており、面談の前に従事者に渡すなどして活用できる。
さらに詳細な情報が欲しい方へ
今回紹介した内容は、独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構が発行している「エルダー3月号」に掲載されている「平成29年度 有料老人ホーム事業 高齢者活躍に向けたガイドブック」の紹介記事より作成しています。
より細かな内容を知りたい方は以下のページへアクセスください。
有料老人ホーム事業 高齢者雇用推進ガイドライン(平成29年)
全ページPDFはこちら
このコンテンツは独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構の発行雑誌「エルダー3月号」の紹介記事です。
当サイトは独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構の許可を得たうえで、コンテンツの作成を行っています。
http://www.jeed.or.jp/index.html