副業のトラブルに要注意!副業を始める前に知っておきたいトラブル事例や対処法を解説
- 独立・起業
- 公開日:2026年5月 1日
少しでも収入を増やすために、副業を考えている方も多くいるでしょう。しかし、副業はしっかりと案件を選ばないと、トラブルになる可能性があります。今回は、副業でトラブルが起きやすい業種や事例についてご紹介します。副業でトラブルを回避する方法や相談先なども解説していますので、副業を検討している方も、すでに始めている人も、ぜひご一読ください。
この記事の目次
副業でトラブルが起きやすい業種
副業のなかでもリスクが高く、トラブルが起きやすい業種や案件をご紹介します。株式会社フクスケは「業界横断、副業・兼業者の実態調査」にて、副業のリスクやトラブル発生率を発表しました。
副業率とトラブル発生率をかけ合わせて算出した副業リスク総量では、以下の3つが副業率もトラブル発生率も高い業界となっています。
| 農林水産 | 不動産 | 製造 | |
| 副業率 | 24%(全体1位) | 20%(全体2位) | 14%(全体8位) |
| トラブル発生率 | 52%(全体1位) | 40%(全体3位) | 46%(全体2位) |
| 副業収入 | 76,618円(全体2位) | 68,782円(全体3位) | 66,469円(全体4位) |
| トラブル内容 | 過重労働、本業への影響、顧客データの持ち出し | 本業のイメージダウン、過重労働、情報資産の持ち出し | 過重労働、本業への影響、本業への副業利用 |
農林水産業は副業に対する規制がゆるいため、副業をしている人が多く、その分トラブルも発生しやすくなっています。不動産では本業で得た情報を、副業へ持ち出して利用する問題が発生しています。製造業は肉体労働の案件もあり、体への負担が増えるために、体調不良などの影響が出やすいでしょう。
反対に低リスクな業界は、以下の3つです。
| 医療・福祉 | 教育 | 運送・輸送 | |
| 副業率 | 14%(全体7位) | 17%(全体3位) | 13%(全体10位) |
| トラブル発生率 | 21%(全体10位) | 21%(全体11位) | 23%(全体9位) |
| 副業収入 | 58,616円(全体7位) | 46,948円(全体11位) | 48,471円(全体10位) |
| トラブル内容 | 過重労働による体調不良、本業への影響、本業と競合 | 過重労働による体調不良、本業への影響、本業が疎かになる | 過重労働による体調不良、本業への影響、本業が疎かになる |
低リスクな業界は副業の稼働時間が、高リスク業界よりも短い場合が多く、トラブルの発生率も低くなっています。
参照元:フクスケ 「業界横断 副業・兼業者の実態調査」
副業で実際に起こったトラブルの事例

副業をしている人が、実際に経験したトラブルの事例をご紹介します。
• 過重労働になって体調不良を起こした
• 本業と競合するような仕事を副業にした
• 副業への参加費用を支払った後に、業者と連絡がつかなくなる
• 儲け話に乗ったが、配当や預かった暗号資産の払い戻しに応じてもらえない
• ミスの処理費用を支払うように求められる
副業で特に多いトラブルが、過剰労働となってしまい体調を崩し、本業にも影響を出してしまうパターンです。本業以外の時間で仕事をする副業では、睡眠時間や食事の時間を削って仕事をすることになるため、健康管理に十分気を付ける必要があります。
近年、増加傾向にあるのは、SNSを使った案件でのトラブルです。SNSなどに掲載されている、簡単な作業だけで稼げる副業案件では、副業への参加費用の支払いを求められ、支払い後に連絡がつかなくなる詐欺案件の被害も出ています。消費者庁には2024年に1,615件の相談が寄せられています。
副業でトラブルが増えるようになった背景
副業でのトラブルが増えるようになった背景には、社会全体が副業に対して寛容になった点が考えられます。また、より多くの資産を求めて、副業を始める人が増えた影響も考えられるでしょう。それぞれについて、以下で解説します。
本業の給料だけでは足りなくなっている
物価高などの影響を受けて、本業の収入だけでは生活が難しくなり、副業を始める人が増えたことが、副業トラブルの増加原因の1つです。2022年の就業構造基本調査では、副業者数は332万人となっており、2017年の268万人から大幅に増加しています。
また、『lotsful(ロッツフル)』が実施した副業に関する調査結果で、副業をする理由について多かったのは、自由に使えるお金を増やすためでした。そのほか本業の収入が下がった、副業をしないと生活ができないなどの理由もあります。
本業の給料だけでは満足できず、副業を始める人が増えた結果、トラブルも発生しやすくなったと考えられます。
企業の副業解禁
2019年から始まった働き方改革によって、副業を容認する企業が増加しました。そのため、副業を始める人が増加するのに伴い、体調不良や情報の持ち出しなど副業に関するトラブルが増加したと考えられるでしょう。
また、副業が解禁されていても、本業の会社内で上司から副業を辞めるように迫られる、申請が理由なく拒否されるなどのトラブルも。企業では副業が解禁されていても、環境が追いついていないために、副業が始められない、本業もうまく進まなくなるなどの問題も増加しています。
副業でトラブルを回避するための対策

副業でトラブルを回避するためには、事前の確認が大切です。以下の5つを確認し、副業先でのトラブルを回避しましょう。
①副業の運営元を確認する
副業の運営元は、事前に確認を行いましょう。案件を募集しているサイトなどに、運営元は記載されているか、問い合わせ先は用意されているかなどを確認します。運営企業の住所や電話番号などの情報が、海外にある場合は注意が必要です。
また、担当者個人の名前でしか募集していない、規約などが用意されていない場合も警戒をしましょう。不安がある場合は、法人番号サイトで法人が国から認められているかを確認するといいでしょう。
②仕事開始前にお金を支払わない
仕事開始前に参加費用や教材費として、お金を支払うように求めてくる案件は、副業詐欺の可能性が高いでしょう。最初は無料で始められると説明されても、後から「もっと稼ぐには費用を支払う必要がある」と、請求される場合もあります。
実際に参加費用を支払ったら業者と連絡がつかなくなった、事前に支払いをしたら報酬をもらえないうえに、ミスがあったと追加請求をされたなどのトラブルが発生しています。仕事開始前に支払いを求められた場合は、詐欺の可能性があると考えておきましょう。
③案件や会社の口コミを調べる
応募や受注の前には、案件や運営元の会社の口コミを調べてみましょう。実際に受けた人のなかには、トラブルが発生した人もいる可能性があります。報酬を払ってもらえなかった、事前にお金を払うように言われた、やりとりの途中で連絡がつかなくなったなどの口コミがある場合は、案件を受けるのはやめましょう。
口コミはSNSやGoogleマップのほか、口コミサイト、クラウドソーシングサイトの場合は評価ページなどで確認できます。なかには、サクラの口コミが用意されていることもあるため、複数の媒体でいくつかの口コミを確認しましょう。
④契約書を必ず受け取る
案件を受ける際に契約書の締結がない、契約書の写しを用意してもらえない場合は、途中でもいいので辞退するのがおすすめです。契約書がない場合、口約束の状態になるためトラブルがあった際に、言った言わないの話になる可能性があります。
また、特定商取引法上の勧誘などに当たる場合、契約書があれば受領日から起算して8日間までは、クーリング・オフが可能です。どのような内容の仕事を行うのか、相手はどのような会社かを残すためにも、契約書は必ず受領しましょう。
⑤簡単に稼げる話は冷静に話を聞く
副業詐欺やトラブルで多いのは「1日10分の作業で5万円の報酬」「簡単な作業だけで月200万円」などの、簡単に稼げる話です。
動画を見て「いいね!」を押すだけ、サイトに公開されている商品の写真を撮って送るだけ、などの案件は詐欺の可能性が高いでしょう。すぐに稼げる、利益保障なども詐欺の可能性があるため、まずは案件の内容を冷静に確認しましょう。
副業でトラブルが起きた際の相談先
副業でトラブルが起きた際は、以下の場所へ相談しましょう。
• 消費生活センター
• 国民生活センター
• 警察
• 弁護士
• クラウドソーシングサービスの運営
消費生活センターや国民生活センターでは、詐欺やトラブルなどに関する相談を受け付けています。「#9110」は最寄りの警察の相談窓口につながるため、被害について警察に相談が可能です。
もしお金を支払ってしまい、返金について相談したい場合は弁護士へ連絡しましょう。代理交渉や代理請求などを行ってもらえます。副業をクラウドソーシングサービス経由で受けた場合は、運営元に連絡しましょう。運営が間に入って、対応をしてもらえる場合があります。
副業のトラブルや詐欺などでよくある手口
副業のトラブルや詐欺などでは、よく使われる手口があります。以下のような手口を使う案件はトラブルになる可能性があるため、見かけても応募は避けましょう。
情報商材や教材を高い値段で売ってくる
副業や投資で高収入を得るためのノウハウを教えるといって、情報が記載された商材を売りつけられる場合です。副業初心者をターゲットにしており、これを読めば月100万円はすぐに稼げるなどの文言で、販売してきます。
購入をしても、中身はすぐに自分で調べられる内容だった、そもそも教材が手元に届かないなどのトラブルが発生しています。また、低額で販売した後に、高額な商材を売りつける方法もあるため、何か教材を勧められた場合は詐欺の可能性を考慮しましょう。
高額なサポート契約を迫る
副業で稼げるようになるために、教材と同時にサポートを行うというサービスも注意しましょう。実際に消費生活相談窓口には、1日数万円稼げるという副業サイトに登録したら、数百万円のサポートを契約するように迫られたという相談が、複数寄せられています。
サポート契約を迫るサービスの場合は、内容が価格に見合っているかを確認しましょう。契約の場面では「この価格で受けられるのは今だけ」「明日には倍の金額になっている」など、すぐに締結するように迫る場合もあります。
少しでも怪しい点や、うまい話しかしていないと感じた際は、冷静になってその場で契約をしないようにしましょう。
儲け話を持ち掛けて費用を請求してくる
「投資で確実に30万円の利益が得られる」「1日10分スマホで作業するだけで月200万円稼げる」などの儲け話を持ち掛けて、費用を請求してくる場合も詐欺の可能性が高いでしょう。
副業案件に参加するため、最初の勉強代に高額な費用を支払うように求められることや、手数料として複数回にわたって費用を支払うように求められることもあります。
「必ず」「確実」「すぐに」「簡単」などのフレーズで募集されている案件は、詐欺の可能性が高い傾向にあります。うまい儲け話の後に、高額な費用を請求される場合は、詐欺だと考えておきましょう。
まとめ
副業のトラブルが多い業界や、事例についてご紹介しました。副業は農林水産や不動産、製造の業界でリスクが高く、トラブルも多く発生しているとわかっています。反対に医療・福祉や教育、運送業はリスクが低く、比較的トラブルが少ない業界です。
副業のトラブルとしては、過重労働による体調不良や本業の情報を持ち出すなどが多く挙げられています。また、昨今増加しているSNS経由の副業では、お金を騙し取られるなどの詐欺案件も増加しています。
副業を始める際は仕事内容や運営元を調べて、問題がないか、お金を払わせようとしていないかなどを確認しましょう。








